海風研究所

XiaomiのハンディクリーナーMi Vacuum Cleaner Miniを分解してみた

分解までの経緯

昨夏、書斎でちょっとしたごみを簡単に掃除するための掃除機を探していました。

「バッテリー動作」AND「吸引力が強く」AND「できるだけ小型軽量」AND「おしゃれなデザイン」という相反する条件の中、最後まで勝ち残ったのは次の2機種。

最終的に購入したのはXiaomiの掃除機。決め手となったのは充電用USB端子の形状。
これから購入する機器は出来るだけUSB-Cに統一したかったので(AnkerはType B micro)。
デザインもXiaomiの掃除機の方が私の好みでした。

Xiaomiの製品を購入したのは初めてで少し不安もあったのですが、実際に使ってみると質感、吸引力、静粛性等なかなか良いレベルの製品でした。
その良さをおすそ分けしようと人に貸し出してみたのが今回の分解の発端。

貸し出しからしばらくたったある日、掃除機の排気が焦げ臭いとの一報が。
試してみると確かに臭い。。。

あれぇ~、と思ってよく見ると付いているはずのダストフィルタが無い!!
なんでも、ゴミを捨てる際に一旦外したものを戻し忘れたらしい。

フィルタ無しで使ったらゴミはモータに入り放題。
それは焦げ臭くなるよね~ 発火しなくてよかった。


いざ分解

というわけで、早急に返却してもらい、分解して掃除できそうかどうか確認してみた。
ところが見れば見るほど簡単には分解出来そうにない構造。

なにかヒントはないものかとWebの海をさまよってこんなページを発見。

hackaday.io
分解写真があるとないとでは難易度が大違い。先人の情報に感謝!!

さっそく分解してみました。分解前の本体はこんな感じ。


埃で少し汚れてます。分解写真を参考にねじ回しでこじ開けていきます。


ところが外れないのなんの。なかなか手ごわいので、先ほどのWeb記事を再度読み直す。

In the top of the device, there is a plastic cap holding the motor in place. I undid the three clips by squeezing the device to allow for a bit more wiggle room, then prying with a flathead screwdriver.
バイスの上部には、モーターを固定しているプラスチックのキャップがある。この3つのクリップを外すには、デバイスをギュッと握って少し余裕を持たせ、マイナスドライバーでこじ開けた。


なんか簡単そうに書いてあるけど、実際にはかなり手ごわい!!

途中で何度か断念しそうになりつつも、最後は壊れることも覚悟で掃除機本体を軽く押しつぶしながら、マイナスドライバーをぐりぐりと押し込んで何とかこじ開けた。
(どうせ焦げ臭いままでは使い物にならないし)

この曲がってしまったドライバーの写真を見れば苦闘の状況が想像できるでしょうか。


カバーを外したあとはこんな感じ。モータ部の中にも髪の毛が見えます。


白いゴムはやわらかいので簡単に外せます。


ゴムを外したあとはこんな感じ。プラスチックの筐体のダメージが痛々しい・・・


モータ周りはかなりがっちりしているので、これ以上の分解は断念。
ラジオペンチ等でモータの開口部から髪の毛等を回収。


試しに電源を入れてみると排気の焦げ臭さがほぼ解消していたのでカバーを戻すことに。


この状態でダストフィルタ等を戻して、様子を見ながら使ってみることにした。

今回はあまり推奨しにくい内容ですが、私も先人の情報に助けられたので情報共有まで。

なお、今回のように機器を分解すると当然メーカー保証は受けられなくなります。
また、不適切な作業を行うと発火等のリスクがあります。
作業する場合は自己責任でお願いします。



補足1

気になったのでAnkerの掃除機の方の分解記事も探してみました。

【徹底分解!】ANKERのハンディクリーナー分解・解説! - YouTube

ぱっと見た感じでは、分解のしやすさという点ではXiaomiと同程度かなという印象です。

補足2

先人の写真に写っていた青色のマットが気になったので調べてみました。
この製品が近そうですね。


新聞紙を敷くよりもシリコンマットの方が使いやすそうなので、買ってみようかな~


では、また。

TIPS:OneNoteが同期されない

日頃のちょっとした小ネタを紹介するTIPSシリーズ

今回は特定のパソコンだけOneNoteの同期が出来なくなったときの話。

症状

  • 一つのマイクロソフトアカウントで複数台のWindows PCを使用
  • OneNoteを使ってPC間でメモ書き等を同期させていた。なかなか便利~
  • ある日を境に、特定のPCでOneNoteに記入した内容が他のPCに反映されなくなった
  • 当該PC以外では以前と変わらずOneNoteは相互に同期できている
  • OneNote 同期できない」等をググっていろいろ試してみたがうまくいかない。
    jp.minitool.com
  • 数か月間、その状態で使用していたが、なかなか不便。。。

対策

同期に失敗していたPCでOneNoteのキャッシュをクリアした。
具体的には、下記フォルダの中身を全て削除した。

 C:\Users\ユーザ名\AppData\Local\Microsoft\OneNote\16.0\cache

- 「ユーザ名」の部分は自分の環境に合わせて変更します。
- 「16.0」の部分はOneNoteのバージョンによって変わるかもしれません。

考察

キャッシュとは高速のためにデータのコピーを一時的に保存しておく場所です。
基本的にキャッシュの中身を削除しても元データを消さない限り、情報は消失しません。
今回は何らかの原因でキャッシュの中身が破損し、同期に失敗していたと推測されます。

結構長い間悩まされた問題ですが、無事直ってすっきりしました。

毎度のお約束書きですが、試してみる場合は自己責任でお願いします。

ではまた。

Windows PCの指紋認証を復活させる

指紋認証が動かぬ

いつの間にかノートパソコンの指紋認証が使えなくなっていた。
以前は動いていたのに、Windowsログイン画面で指紋認証しようとすると



とか



などと表示されてPINを入力しないとログインできない。困った~

いろいろ試行錯誤の末、以下の方法で解決したのでブログで共有しまする。

修復手順

問題が発生したのは私のメインのノートPC。

項目 スペック
PC ASUS ROG Zephyrus M16
CPU Core i7-11800H, memory:40GB(増設済)
GPU Nvidia RTX3070 Laptop, memory:8GB
OS Windows 11 Home 22H2


以下の手順で修復。


1. サービスアプリを起動
Windowキー+Rで「ファイル名を指定して実行」画面を表示。
入力欄に「services.msc」を入れて「OK」を押下。





2. Windows生体認証サービスを停止
サービスアプリから
Windows生体認証サービス」または「Windows Biometric Service」
を探して右クリック。プルダウンメニューから「停止」を選択。



3. 古い登録情報を削除
エクスプローラーで「C:\Windows\System32\WinBioDatabase」を開く。
フォルダ内の拡張子「.DAT」のファイルが2個あるので削除する。
いきなり削除するのが怖い場合は一旦デスクトップに移動。


4. Windows生体認証サービスを再開
サービスアプリで先ほど停止した
Windows生体認証サービス」または「Windows Biometric Service」
を右クリックし、プルダウンメニューから「開始」を選択。


5. 指紋の再登録
Windows Helloの指紋認証がリセットされるので指紋を再登録する。
スタートメニュー右下の歯車をクリックして、設定アプリを起動。
「アカウント」→「サインイン オプション」→「指紋認識」→「指紋の追加」で指紋を登録。


以上。

私の場合はこれで指紋認証が復活しました。
上記の3でデスクトップに移動した2つのDATファイルは削除してください。


機種依存性はあまり無いと思うので同じ症状で悩んでいる方はお試しあれ。
お約束の文言ですが、自己責任でお願いします(^^)


ではでは

OpenFitのbluetooth接続がおかしい?

耳を塞がないイヤホン

最近イヤホンを着けながら長時間机に向かうことが多くなってきました。

BoseのEarBuds IIを使うことが多いのですが、周囲の音が聞こえにくくなるのと、長時間着けているうちにだんだん耳が痛くなってくるのがストレスになり始めていました。

そんなときに訪れたのがAmazonブラックフライデーセール。

思わず『耳を塞がないタイプのイヤホン』を物色していました。当初の候補はコレ。


骨伝導!!』

いい響きですね~

新しい技術を使った製品には目が無いほうなので『骨伝導』というキーワードがググっと刺さりました(もう新しいとは言えないかもしれませんが・・・)。

もうポチる寸前まで言ったのですが、唯一気になったのが完全ワイヤレスではない点。
首の後ろに何かがあると長時間装着している際に気になってくるのではないかと。
これがストレスになると何のために購入したのかがわからなくなりそうです。

もう少しリサーチしてみると・・・
同じメーカから完全ワイヤレスイヤホンが発売されています。骨伝導ではないけど


迷った末に骨伝導をあきらめOpenFitを買うことにしました。
苦渋の決断。さらば骨伝導・・・

OpenFit到着!!

第一印象

  • 少し装着しにくいかなぁ(すぐ慣れました)
  • 想像していたよりもずっと音質が良いぞ
  • 音量も室内で使うには十分(屋外では少し厳しい場面も)


そのまま使い続けていると・・・ なかなか快適ではないですか~
使えば使うほど満足感が。もっと早く買ってもよかったかも。

あの決断は間違っていなかった・・・

マルチペアリングしない?

ところが使っているうちに、あれっ、と思うことが発生。

OpenFitはbluetoothのマルチペアリングに対応しているはずなのに、接続先の端末(iPhoneiPadMac他)がスムーズに切り替わらないのです。

bluetooth設定画面を開いてOpenFitを選択しても繋がらない。
ペアリングを一旦解除してから再ペアリングをすれば繋がるのですが、めちゃ不便!!

しばらく我慢していたのですが、先日解決しました。

shokzアプリで解決

解決策はコレです。

Shokz

Shokz

  • Shenzhen Shokz Co., Ltd.
  • ミュージック
  • 無料
apps.apple.com

説明書には記載されていませんでしたが、専用アプリがあるんですね。
もっとアピールしてくれ~ > Shokzの方々

スマホ(iPhone)にアプリを入れると

  • ファームウェアの更新
  • マルチポイント接続の設定
  • イコライザ
  • タッチ操作のカスタマイズ

ができるようになって使い勝手が大幅に改善しました。

アプリを入れるとファームウェアの更新が始まります。


更新の際には、十分に充電した上でイヤホンをケースから出しておく必要があります。
普通はケースに入れた状態でアップデートすると思うのですが、少しイレギュラーです。


ファームウェアを更新したら、マルチペアリングが出来るようになりました。


マルチポイント接続の設定もできるのでONしておきます。


ボタンをカスタマイズできるのも便利です。イコライザー設定はお好みで。

このようにアプリを入れたらOpenFitが別物に生まれ変わりました。

マルチペアリングすらできなかったのが、マルチポイント接続にも対応して最近使用した2台はよりスムーズに切り替わるようになりました。

OpenFitを持っていてアプリを入れていない人は、すぐにアプリを入れるべし!!


では、また。

Quest3に互換エリートストラップを付けてみた

Quest3到着

我が家の3台目のVRバイスMeta Quest3が到着してから一か月経ちました。

Oculus Go、第一世代Questとそれぞれ購入する度に驚きを感じさせてくれましたが、今回のQuest3はカラーパススルー表示が感動ものです。まだ対応アプリが少ないのが難点ですが、なかなかの近未来感を味わえます。


というわけでQuest3でVRライフを楽しんでいたのですが、アレが欲しくなってきました。

白くてカチカチいうダイヤルが付いているアレです。

エリートストラップ!!


せっかく買うなら純正を、ということでAmazonで探してみたのですが、高い・・・

Quest2用の純正エリートストラップは3000円台で売っているのにQuest3用は1万円超。
Quest3発売後なのでQuest2用の値段が下がっているのだとは思いますが。

少し高過ぎるので、ダメもとでQuest2用のストラップを買って強引に付けてみることも考えたのですが、調べてみると接合部の形状が違うので簡単には付かないようです。

他の選択肢ということで他社から出ている互換ストラップについても調べてみました。
いくつか候補があったのですが、外観や口コミ等を見比べてコレに決めました。


互換ストラップ到着

Amazonでポチってから4日で到着しました。
箱は飾り気のないただの段ボール。コスト削減ということで逆に好感が持てます。



発泡スチロールなどの緩衝材は無いですが、丁寧に袋に入ってます。



袋の中に入っていたのはこれだけ。シンプル!! 説明書が少しわかりにくいかな・・・



交換作業

説明書をざっと眺めてから交換作業に取り掛かります。



まずQuest3に付いているストラップを外します。 写真の赤矢印の隙間に爪をいれてパチリと外します。プラスチック部分が割れそうで少し怖いですが、こんな感じに外れます。



頭頂部のバンドも外すと本体とストラップを完全に分離できます。



本体のそばに新しいストラップを置いてみるとこんな感じ。



左右の部品をパチパチとはめ込みます。



後頭部のクッションをはめ込みます。クッションには上下があるので注意。
頭頂部のバンドを差し込む穴がある方が上です。



最後に頭頂部用のストラップを入れます。
少し入れにくいですが、ストラップをぐりぐりと押し込んでいると先端が少し出てくるのでラジオペンチで引っぱり出しました。



完成!!。作業自体は10分もあれば完了します。

感想

  • Quest3付属のストラップと比べて、ぐらつきが減って格段に安定しました。
  • 後頭部のクッションもなかなか良い感じです。
  • ヒンジが固いという口コミがあったのですが今回届いた製品では楽に動きました。
    このヒンジのおかげで眼鏡を着けていても着脱がスムーズです。
  • 素材にもう少し高級感があるとベターですが、十分に許容範囲でした。



Quest3付属のストラップでは、ぐらつきが気になって使用中に頻繁に調整していたのですが、ストラップを交換してからは頻度がかなり減りました。

これでVRライフをさらに楽しめそうです。


では、また。

TIPS:OpenAI APIにクレジットカードを登録できない

日頃のちょっとした小ネタを紹介するTIPSシリーズ

今回はOpenAIのAPIを使うために課金情報を登録しようとして少しトラブった話。

症状

  • OpenAIのアカウントは以前に作成済。
  • APIを使えるようにするためにOpenAIのサイトでクレジットカード情報を入力
    → 画面の上部に赤く「too many requests, please slow down」と表示され、カードを登録できない。
  • 2~3回試したが同じ状態。どうにもならないので一旦断念。

課金情報を登録する前から「slow down」と言われても・・・

対策

次の日に再トライしたら、すんなりと登録できた。

考察

OpenAIのサーバーのエラーメッセージの場合分けが不十分なのが原因かな。
サーバーが過負荷になると、原因をあまり考えずにtoo many requestsを返す
という仕様になっているに一票。

おなじような症状でお困りの方のお役に立てば。

では、また

天窓に開閉式の遮光カーテンを付けたよ〜

はじめに

9月になったので、だいぶ暑さもやわらいできましたが、今夏も暑かったですね〜

私の書斎は北向きなのですが、普通の窓の他に60cm角程度の小さな天窓がついてます。
この天窓のおかげで昼間は照明を点けなくても明るいです。エコですね〜

しかし、問題が一つ・・・真夏は天窓からの光がとても暑いのです。

開閉式遮光カーテンVer 1.0

この天窓は水平な天井面を四角く掘り込んだ形になっており、掘り込んだ穴の上面に屋根の傾斜に沿った形で斜めに窓が付いています(後半の写真参照)。

簡単にカーテンが取り付けられる構造ではないので、去年までは突っ張り棒とダンボールで『開閉式遮光カーテンver 1.0』を作って対処してました。こんな感じです。



少し見ずらいですが、穴の中に2本の突っ張り棒を渡して、その上に段ボールを立ててあります。これがカーテンを開いた状態です。

カーテンを閉じるときは2本の突っ張り棒をまたぐように段ボールを倒します(笑)。

Ver 1.0の課題

すでにお気づきかと思いますが、Ver 1.0にはいろいろと課題があります。

  • 開閉が面倒
    開閉を行う際には、脚立を持ってきてダンボールを操作する必要があります。
  • 細かな光量調整が出来ない
    Ver 1.0は開放(ダンボールを立てる)/閉鎖(ダンボールを倒す)の二段階操作です。
    開放すると日差しが暑い、閉鎖すると暗い。中間はありません。
  • 見た目がダサい
    ダンボールは見た目がいまいち。

開閉が面倒なので一度閉めるとついついそのままに。
曇りの日でも閉めたまま。暗いぞ〜。

だんだん我慢できなくなってきたので、Ver2.0の検討を始めました。

開閉式遮光カーテンVer 2.0の検討

まずは希望スペックの洗い出しから。

  • 脚立を使わずに簡単に開閉できること。
  • 連続的に光量を調整できること。
  • 見た目がダサくないこと。
  • 壁には穴を開けたくない。


購入製品選定

上記のスペックに基づいて使用する製品を選定しました。
最終的に購入したのがコレ

サイズやチェーンの長さをカスタマイズできるのが選定のポイントでした。
Amazonで注文する際に要望を書いて伝えてそのとおりに作ってくれます。
サイズは細かく指定可能ですが、チェーンの長さは50㎝単位でした。

完成!!

今回は設計・施工という程のものでも無いので、いきなり完成写真を。

全開状態

全開状態2

半開状態

全閉状態

チェーンの様子

今回の肝は、オーダメード可能なロールスクリーン。
この製品無しには今回のカーテンは完成しなかった。。。

代案(電動式)

リモコン式の電動ロールスクリーンも途中までは有力候補でした。

電動式はスマートでかっこいいですよね。電池式なので配線工事も不要。

良いことづくめに思えたのですが、ネックとなったのは電池交換。
数ヶ月に一度脚立で登って電池交換というのが面倒なので今回は断念しました。

最後に

今回の方式は天窓の構造に大きく依存するので、そのまま使えるケースは少ないかもしれませんが、同じようなことで悩んでいる方の参考になればうれしいです。


ではまた!!