パリ郊外にあるル・コルビュジエ Le Corbusier設計のサヴォア邸 Villa Savoye
コルビュジエにより提唱された近代建築の五原則
・ピロティ
・屋上庭園
・自由な平面
・水平連続窓
・自由な立面(ファサード)
が盛り込まれた住宅です。
1928年設計開始、1931年竣工。
このサヴォア邸、パリ郊外のポワシーにあります。
郊外を走る電車RER・A線Poissy(ポワシー)駅から徒歩30分ほど。
Charles de Gaulle Etoile、Auber、Châtelet Les Halles、Paris Gare de Lyon、Nationの5つのいずれかの駅からA線に乗ります。
zone5に位置しているので、zone5までの専用の切符を購入する必要があります。普通の市内用切符だとPoissy駅の改札を出ることが出来ないので注意。
駅からバスもありますが、駅に着いたときにちょうどバスが出てしまったところだったので歩いていくことに。徒歩だと30分弱。
行き方はそんなに難しくない。
が途中、これはなにかの敷地内じゃないのか?という箇所が。Google Mapを見てもこの道を示しているんだけれどな、と一回通り過ぎてみたもののやはりここなのでは、と思っていたら、アジア系のかわいこちゃんに英語で『どこ行くの?』と声をかけられた。「サヴォア邸に」と答えると『わたしも!この道であってるって。いま人に聞いたの』と。
このちょっと迷った場所はToy Museumというところでした。
このかわいこちゃん、アイルランド(だったかな)でのワーホリを終えて、国に帰る前にヨーロッパを旅行中だという台湾人。
この道であってるかわからなかったよね、なかの建物の敷地だと思ったよね、などと話しながら一緒に行くことに。
日本に確か5回行ったことがあるらしく、嵐のファンで解散が悲しいといった話や、こちらも台湾2回行ったことあるよ、といった話なども。
暑いねー、いやでも台湾の方が暑い、湿度が違うよ、東京もだよ、なんて湿度高い夏あるあるで共感し合いながらひたすらてくてく。
そしてサヴォア邸に到着、林のような小道を抜けて建物が見えた途端、2人でうおー!テンション上がった。
正面から後ろに回り建物内へ。
パリミュージアムパスという美術館、博物館などに入ることができるパスを持っていたので、それで入ることができました。
パリミュージアムパスについてはこちら。パリでも購入できます。
個室はコンパクトだが、リビングなどの共用部は広々、中庭から光がさんさんと降り注いでいる。中庭も気持ちいい。
タイルがきれいな広々とした浴室。そういえば寝転がるのダメよ、と書いてあった。
スロープを上がり屋上庭園へ。
壁に開いた大きな四角、ピクチャーウィンドウからはパリの街が見える。
なおピクチャーウィンドウの写真がなかった・・・
スイッチや建具なんかもかっこいい。
螺旋階段でかわいこちゃんが写真を撮るのに、人がけっこうな頻度で上がったり下がったりするのでなかなか苦労した。
中を見終わり、外に出て外観の写真を撮ったあと、かわいこちゃんと順番に撮りあったり、一緒に撮ったり。一緒に撮った写真、貰えばよかった。
ちなみにこのサヴォア邸、デンマークのバンドNorthen PortraitのデビューアルバムCriminal Art Loversのジャケットにも使われています。
帰り道はというと途中にあった教会に寄ったりしながら駅までまた一緒に歩いた。
その道すがら『日本は遅くまで働くことなんて言うんだっけ、ザン・・?』と言われたので「残業かな」と言うと『そうそう!』と。
Zangyo ザンギョーという日本語が本当に国外でも言われているのか!?と思った瞬間でした。
サヴォア邸 Villa Savoye
入場料:8ユーロ(学割あり)
パリミュージアムパスも利用可
サヴォア邸 Le Corbusier Villa Savoye1928-31―世界現代住宅全集05(Residential Masterpieces)
- 作者: ル・コルビュジェ,Yukio Futagawa,隈研吾
- 出版社/メーカー: ADAエディタトーキョー
- 発売日: 2009/10/01
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