給湯器からお湯が出ないときはどうすればいい? 故障の原因と対処・予防方法を解説 | 東京ガス
お風呂場の水栓

給湯器からお湯が出ないときはどうすればいい? 故障の原因と対処・予防方法を解説

蛇口をひねってもお湯が出ない場合は、症状を確認し、原因を見極めましょう。原因によっては自分で対処できるケースもありますが、給湯器が故障している場合は、修理や交換が必要です。本記事では、給湯器のお湯が出ない場合に考えられる原因や対処方法について、症状別に解説していきます。

最終更新日:2024年12月26日公開日:2024年04月07日

目 次

この記事でわかること

  • 給湯器からお湯が出ない時の対処法がわかる!
  • 給湯器からお湯が出ない原因がわかる!

給湯器からお湯が出ないときに確認すべきポイント

給湯器からお湯が出ないときに確認すべきポイント

給湯器のお湯が出ない場合、状況によって確認するべきポイントが異なります。

  • 水もお湯も出ないとき
  • 一部の蛇口だけお湯が出ないとき
  • すべての蛇口でお湯が出ないとき

それぞれの状況における、確認すべきポイントをそれぞれ解説します。

水もお湯も出ないとき

水道 元栓 止水栓

お湯も水も出ない場合は、水道や元栓、止水栓に原因があると考えられます。

例えば、断水していたり、凍結していたりすると、水道に水が流れていないので、お湯はもちろん水も出せません。

断水しているかどうかは、近所の蛇口で水が出るかどうかを確認してみましょう。断水していると、近所の蛇口からも水が出なくなります。

水道が凍結している場合は無理に温めずに、自然に解凍されるのを待ちましょう。いきなり温めると、水道管が破裂する恐れがあるためです。

元栓や止水栓が閉まっていると、水は流れません。元栓はガスメーターのそば、止水栓は、それぞれの蛇口の近くにあります。

また、ガス給湯器の給水元栓が閉まっていても水は出なくなります。ガス給湯器は、給湯器内に給水した水を温めてお湯を作ります。そのため、給水する元栓が閉まっていると、給湯器内に給水ができず、蛇口から水もお湯も出なくなってしまうのです。

一部の蛇口だけお湯が出ないとき

キッチン 水回り

お風呂やキッチンなど、一部の蛇口だけお湯が出ないときは、以下の2点を確認しましょう。

  1. 蛇口の温度設定
  2. 蛇口の故障

まずは、きちんとお湯が出る設定になっているかを確認しましょう。単純に蛇口の温度設定を低いままにしている場合もあります。

温度設定を調整しているのにお湯が出ない場合は、蛇口の故障が考えられます。その場合は、蛇口の交換が必要です。

蛇口からお湯が出なくなると、給湯器の故障と考えがちですが、一部の蛇口のみでお湯が出ず、他の蛇口ではお湯が出たり、お風呂の追いだきは可能だったりする場合は、給湯器は作動しています。お湯が出ないときには、すべての蛇口でお湯が出ないかどうかを確認しましょう。

すべての蛇口でお湯が出ないとき

水抜き栓のメンテナンス

すべての蛇口でお湯が出ない場合は、ガス給湯器に原因があるケースが考えられます。
以下の3つのポイントをチェックしましょう。

  1. 水抜き栓
  2. 給湯器の設定
  3. ガスの遮断

まず、水抜き栓を確認して、先端にあるストレーナー(フィルター)にごみや汚れがつまっていないかを確認しましょう。ゴミや汚れがある場合は、それを取り除いてください。水抜き栓のストレーナーがつまっていると、お湯が出なかったり、水からお湯にならなかったりすることがあります。

また、給湯器の設定がお湯が出る設定になっているかどうかも確認してください。温度を調整したり、リモコンのスイッチが入っているかを確認したりしましょう。

震度5以上の地震やガス漏れがあった場合、ガスメーターの安全装置が働き、ガスの供給が遮断されます。ガスが遮断されている場合は、ガスメーターの表示ランプが赤く点滅しているので、確認してみましょう。

【症状別】給湯器からお湯が出ない要因と対処方法

【症状別】給湯器が故障する要因と対処方法

キッチンやお風呂、洗面所で急にお湯が出なくなった時に最初に確認することは、給湯器に故障や不具合が発生していないかどうかという点です。一口に給湯器の故障や不具合と言っても、その原因はさまざまあります。修理や交換には専門の知識が必要ですが、自分で症状から原因を判断することは可能です。給湯器周りで起こる故障や不具合の例と対処方法を紹介するので参考にしてみてください。

給湯器の水漏れ

給湯器

水漏れは給湯器の故障で非常に多い症状です。わずかな量の水漏れであったとしても、放置しておくだけでは改善されることはまずありません。そのため症状に応じた適切な対処が必要です。

主な原因では配管のつなぎ目に使われているゴムパッキンの劣化やナットのゆるみなどが挙げられ、これらは経年劣化と共に起こりがちです。

また、冬場に起こるのが水の凍結による破損で、配管内の水が冷たい外気の影響を受けて凍結・膨張し、配管に亀裂が生じて水漏れが発生する故障です。凍結による破損は寒冷地では特に注意が必要です。他には、給湯器の施工時の不良や初期不良が原因となっていることも考えられます。

水漏れしている場合の対処方法

経年劣化や凍結、施工不良・初期不良による水漏れの症状が出ている場合は、いずれも給湯器の修理や部品交換が必要となるため、修理を依頼ください。長時間にわたって放置しておくと配管から漏れた水分が給湯器外装のサビの原因になってしまいます。水が基盤部分に伝わり、さらに大きな故障につながる可能性があるため十分な注意が必要です。

給湯器のお湯の温度が上がらない

給湯器のリモコン

ぬるま湯しか出てこない症状も、給湯器に起こりがちな不具合です。この場合、給湯器のリモコンにエラーが表示されないこともありますが、落ち着いて原因を特定することで対応が可能です。給湯器の故障以外にも原因が想定されるため、以下に挙げる対処方法を試してみてください。

お湯の温度が上がらない場合の対処方法

  • 設定温度の確認
    給湯器のリモコンで設定温度を確認してください。浴室とキッチンで同時にお湯を使う場合、いずれかが優先モードになっている場合があります。
  • ガス栓の確認
    給湯器に接続されているガス栓や止水栓が全開になっているかを確認ください。水抜きなどのメンテナンスの際に栓を閉じた場合に起こりがちな不具合です。
  • 水温の確認
    寒波の影響により水温が著しく低い場合、設定した給湯温度になるまでに時間がかかる場合があります。設定温度になるまでお湯を出してみてください。

追いだき機能が使えない場合の対処方法

  • フィルターづまりの確認
    お風呂の追いだきができない場合は、循環金具のフィルターがゴミや髪の毛などで目づまりを起こしている可能性があります。フィルターは取り外すことができるため、定期的に清掃し目づまりを解消しましょう。
  • 循環金具の交換
    内部抵抗が大きい旧型金具が使用されている場合、お湯の攪拌ができずに、設定温度まで追いだきできないケースがあります。金具が適切かどうかの判断や、交換作業は専門の知識が必要なため、修理の依頼を検討ください。

給湯器から変な音がする

給湯器 異音

ガス給湯器からの異音は、故障の前兆であることが多く十分な注意が必要です。普段よりも作動音が大きい場合や明らかな異音が感じられる場合は、点検・修理を依頼しましょう。

変な音がする場合の対処方法

異音の発生と併せてガス臭がするような場合は、すぐに給湯器の使用を停止してください。ガス漏れもしくは故障に起因するガスの不完全燃焼の可能性が高く注意が必要です。

ガス漏れ・不完全燃焼以外の異音の原因として多いのが、給湯器の給排気部分の不具合です。給湯器内部が高温になり過ぎないよう排気箇所が設けられていますが、この部分にホコリや虫が目づまりを起こしている場合があります。また経年劣化によるファンモーターの故障も異音の原因として考えられます。

他にも、パイプや配管のつなぎ目部分が経年劣化して異音が発生していることもあるため早期の点検・修理がおすすめです。

給湯器からガスなどのニオイがする

女性 鼻をおさえている

ガス臭は給湯器や配管部分からのガス漏れが疑われます。一方で、ガスが漏れていなくても着火時特有の臭気がする場合もあります。着火してしばらくたっているのに臭気がする場合は、ガス漏れや不完全燃焼を起こしている可能性が高いため、異常を感じた場合はすぐに給湯器の使用をやめてください。

ガスなどのニオイがする場合の対処方法

給湯器からガス臭が発生している時は、非常に危険な状態です。火災や爆発、一酸化炭素中毒などのリスクがあります。すぐに給湯器の使用を中止してガス栓を閉じてください。

その他、給湯器の代表的な不具合症状と原因、処置対応方法は以下を参照ください。

その他の代表的な故障・不具合例

使用中に水になる

原因・不具合が考えられる箇所

処置方法など

1.連続60・90分以上給湯(お湯を出した)した可能性があります。

1.運転スイッチを「切」にし、時間を空けて再度「入」にしてください。(故障ではありません)

2.給水圧力が低下した可能性があります。(他の水栓やトイレ使用等)

2.他の水栓を使用しない状態でお使いください。(故障ではありません)

3.安全装置が作動した可能性があります。

3.運転スイッチを「切」にし、時間を空けて再度「入」にしてください。

給湯栓を開いてもお湯が出ない(水しか出ない)

原因・不具合が考えられる箇所

処置方法など

1.台風・豪雨があった場合は、湿気などの影響で本症状が出る可能性があります。

1.天候が落ち着いてから、時間を空けて再度操作してください。

2.点火不良、安全装置作動の可能性があります。

2.運転スイッチを「切」にし、時間を空けて再度「入」にしてください。

3.機器の給排気部がビニールシート等により覆われている(外壁塗装工事等)可能性があります。

3.給排気部の周りを確認し、給排気部が覆われている場合は運転しないでください。

追いだきができない

原因・不具合が考えられる箇所

処置方法など

1.点火不良、安全装置作動の可能性があります。

1.運転スイッチを「切」にし、時間を空けて再度「入」にしてください。

2.台風・豪雨があった場合は、湿気などの影響で本症状が出る可能性があります。

2.天候が落ち着いてから、時間を空けて再度操作してください。

3.浴槽内のお湯(水)が少ない可能性があります。

3.浴槽内のお湯(水)が循環フィルターより上であるかを確認してください。

4.浴槽内の循環フィルターがつまっている可能性があります。

4.浴槽内の循環フィルターのつまりを確認し、つまっている場合は取扱説明書を参照の上、掃除してください。

お湯張りで設定水位にならない

原因・不具合が考えられる箇所

処置方法など

1.浴槽内の排水栓がしっかり取り付けられていない可能性があります。

1.浴槽内の排水栓がしっかり閉じているか確認してください。

2.浴槽内の循環口フィルターがつまっている可能性があります。

2.浴槽内の循環フィルターのつまりを確認し、つまっている場合は取扱説明書を参照の上、掃除してください。

3.浴槽内に残り湯がある場合は水位が変動することがあります

3.浴槽が空の状態からお湯張りをして、設定水位になれば異常ではありません。

4.お湯張機能の異常、安全装置作動の可能性があります。

4.運転スイッチを「切」にし、時間を空けて再度「入」にしてください。

お湯の温度が安定しない(熱い、ぬるい)

原因・不具合が考えられる箇所

処置方法など

1.お使いの水栓(混合水栓等)で不具合が発生している可能性があります。

1.他の水栓で給湯温度が安定していれば、機器の故障ではありません。
お使いの水栓(混合水栓等)の修理を依頼してください。

2.使用中に他の水栓でお湯(水)を使用すると湯温が変動することがあります。

2.他の水栓を使用しない状態で湯温の変動がなければ機器の故障ではありません。

3.リモコンがない機器は湯温が固定されています。

3.水を混ぜてお好みの温度でご使用してください。

4.温度調整機能に不具合が発生した可能性があります。

4.運転スイッチを「切」にし、時間を空けて再度「入」にしてください。

リモコンに「*」マークが点灯、または使用していないのに燃焼マークが点灯している

原因・不具合が考えられる箇所

処置方法など

機器本体の凍結予防機能が作動しています。

外気温が低い場合は機器本体の凍結を予防するために、自動的に機器の燃焼またはポンプが作動します。
通常通り機器をお使いになれます。(故障ではありません)

お湯が白く濁る

原因・不具合が考えられる箇所

処置方法など

水中に溶け込んでいた空気が熱せられることにより、細かい気泡になって現れる現象です。

しばらくして白濁が消える場合は異常ではありません。通常通りお使いいただけます。

追いだきで風呂の設定温度にならない

原因・不具合が考えられる箇所

処置方法など

1.浴槽内の循環口フィルターがつまっている可能性があります。

1.浴槽内の循環フィルターのつまりを確認し、つまっている場合は取扱説明書を参照の上、掃除してください。

2.温度調整機能に不具合が発生した可能性があります。

2.運転スイッチを「切」にし、時間を空けて再度「入」にしてください。

給湯器からお湯が出ない主な故障原因と予防方法

給湯器の主な故障原因と予防方法

給湯器に多い故障の原因と予防方法について解説します。給湯器を長く使い続けるには、不具合への正しい対処と普段の点検・メンテナンスが欠かせません。お湯が出ないといった不具合を回避するためにも予防方法を参考にしてください。

経年劣化

古い給湯器 女性 イラスト

給湯器の故障原因で最も多いのが、経年劣化によるものです。メーカーや機種により違いはありますが、一般的な給湯器の耐用年数は10~15年です。長く使っているうちに部品も消耗していくため経年による故障は避けられません。

予防方法

使用環境に応じた機種を選ぶことが、給湯器の寿命を延ばす上で有効です。単身用の機種を複数人の家族で毎日使用している場合などは、過度な負担がかかり給湯器の寿命も大幅に短くなってしまいます。

水道管の凍結

ダミー画像

冬場に水道管が凍結すると、お湯が出ないのはもちろん、水道管の破損につながるため注意が必要です。

水道管の凍結を防ぐ方法としては、以下の3つが挙げられます。

  1. 水道管の水を抜く
  2. 少量の水を出しっぱなしにする
  3. 水道管を保温する

水抜き栓がついている蛇口では、水道管の水を抜くことで凍結を防止できます。水抜き栓を閉めて、蛇口を開いて水を抜きましょう。

蛇口をひねって水を出しっぱなしにしておくことでも、凍結の予防が可能です。出した水はバケツなどで受けておき、後から活用すれば経済的です。

水道管にたまる水温を下げないために水道管を保温することも、凍結予防になります。厚めのタオルや保温材を水道管に巻きつけて、保温しましょう。

もし水道管が凍ってしまったら、ぬるま湯を凍結部分にかけたり、ドライヤーで水道管周辺を温めたりして少しずつ凍った水を溶かしましょう。

熱湯をかけると、急激な温度差で水道管の破損につながる可能性があります。また、いきなり蛇口をひねるのも、水漏れやひび割れにつながるため、避けましょう。

正しい凍結予防、凍結対策を知って、水道管の破損を防ぎましょう。

蛇口の故障

蛇口の故障

1つの蛇口だけお湯が出ない場合は、給湯器ではなく蛇口そのものが故障している可能性が高いです。ハンドル式の場合は水圧によって供給する温度が変化するため、不具合があると安定した温度での給湯ができません。

予防方法

蛇口が原因でぬるま湯しか出なかったり、お湯の温度が安定しなかったりする場合は、バルブ式からサーモスタッド式への変更で不具合を回避できます。形状記憶合金バネが温度に応じて伸び縮みして湯量を調整するというシンプルな構造のため、故障も少ないのが特長です。

ガスメーターの遮断

ガスメーターの復帰手順

ガスメーターは、震度5以上の地震やガス漏れ、長時間のガス機器の使用などで自動的にガスを止める安全装置が働き、お湯が出なくなります。

ガスが遮断されているかどうかは、ガスメーターにあるランプで確認できます。ランプが赤く点滅している場合は、ガスメーターによりガスが遮断されている合図です。

ガスメーターを復帰させる場合は、最初に屋外を含むすべてのガス機器を止めます。その後、ガスメーターについているガス栓を開けたまま、復帰ボタンを押しましょう。詳しい復帰方法は、使用しているガスメーターの取扱説明書に記載されているので、事前に確認しておくと安心です。

ガス漏れや不完全燃焼

ガスコンロ 不完全燃焼

ガス漏れや不完全燃焼は、お湯が出ないだけでなく、火災や一酸化炭素中毒といった重大な事故につながる可能性があるため、注意が必要です。事故を防ぐため、ガス漏れや不完全燃焼が起きていないか確認する方法を知っておきましょう。

以下のような現象が発生しているときには、ガス漏れや不完全燃焼が起きている可能性があります。

  • ガスコンロなどの使用中に火が消える
  • ガスコンロなどの炎の色が青ではなく黄色や赤色
  • 黒い煙が出る
  • ガス臭い
  • 目がチカチカしたり気分が悪くなったりする

また、ガス漏れや不完全燃焼が発生すると、安全装置が作動し、ガスの供給が止まります。古い機器では安全装置がついていない場合があるため、事前に確認しておきましょう。

もしもガス漏れや不完全燃焼が起こっている場合は、一酸化炭素中毒にならないために、窓を開けたり、換気扇をつけたりして換気を徹底しましょう。

電気系統の不具合

電気系統

電気系統の不具合は、ブレーカーや各種電源ケーブル自体が経年劣化によって性能が低下し、電気を通さなくなったケースが想定されます。コンセントから電力の供給が必要なタイプの給湯器は、停電などでブレーカーが落ちたり電源プラグが外れたりしていると動きません。ブレーカーの状態を確認し、漏電の可能性もないかもチェックしましょう。漏電により電気が本来流れるべき道から外れてしまうと、故障や火災の原因となるため注意が必要です。

また、ネズミにかじられるなど動物による損傷の可能性もあります。不具合が発生した場合は状態を確認してください。他にも、コンセントがゆるんだりホコリが溜まったりしたことで、電気を供給しなくなっている可能性が考えられます。

予防方法

電気系統の不具合を予防する方法は、ブレーカーの分電盤やコンセント付近の定期的な掃除やメンテナンスです。雑巾などで乾拭きしてホコリを払いましょう。手や雑巾などに水気を含んでいると感電の危険性がありますので注意しなければなりません。掃除やメンテナンスを行っていれば、ケーブルの損傷や不具合、経年劣化などに気づくこともできます。

初期不良や施工不良

購入・設置したばかりの給湯器で不具合が発生する場合は、初期不良や施工不良の可能性があります。給湯器そのものに問題がある場合は、製品の製造工程でのミスや、出荷・輸送時の破損などの原因が考えられます。施工時のミスによる場合は、ガスや電力が適切に供給されないことが想定されます。

対応方法

使い方に問題が無いのに、設置後すぐに故障や不具合がある場合は、初期不良や施工不良が疑われます。給湯器を販売・設置した事業者もしくは、給湯器メーカーにご連絡ください。

東京ガスグループが販売した給湯器については、保証期間内は無償で修理を行います。保証の期間や範囲、保証対象箇所は機器によって異なりますので、給湯器の保証書をご確認ください。

メンテナンス不足

普段のお手入れやメンテナンスによって、給湯器の不具合や故障を避けることができます。給湯器本来の性能を発揮できるようになると同時に、異音や異臭などをいち早く発見でき、大きな不具合の回避につながります。

予防方法

給湯器のメンテナンスを定期的に行いましょう。給湯器本体に付着した砂埃や油などの汚れを水拭きし、キレイになったら乾拭きして水気を拭き取ってください。その際にチェックするポイントは主に2つあります。

1つめは、給湯器の表面に大きなサビや変色があるかどうかです。水漏れや異常が発生している可能性があり、特に焼けたような跡がある場合は、使用を中止してすぐに点検・修理を依頼ください。

2つめは、給湯器の給排気口にゴミやホコリがつまっていないかどうかです。ゴミやホコリがつまっていると給気と排気が適切に行えずに、不完全燃焼を起こす原因となりますので、メンテナンス時に限らず日常的にチェックしてください。

他にも、給湯器の配管や電気系統に雨水がかかるような場合は注意が必要です。一般的な給湯器は雨水が入り込まない仕組みになっていますが、コンセントをはじめ電気系統に水がかかると重大な不具合につながります。専用の配管カバーの設置や配管を適切に養生することで雨水がかかることを防ぐこともできるため、気になる場合はぜひご相談ください。

給湯器からお湯が出なくなったら修理・買い替えをしよう

給湯器のお湯が出なくなったら、修理や買い替えの目安です。修理をするべきか、買い替えをするべきかの判断基準は、以下のとおりです。

  • 給湯器の保証期間
  • 給湯器の使用年数

それぞれ確認するポイントと、修理・買い替えの判断の目安について、詳しく解説します。

おすすめ給湯器

おすすめのポイント

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パロマ高効率ふろ給湯器

  • ガス使用量を抑えられるエコジョーズ
  • 配管クリーン機能が標準搭載

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リンナイ高効率ふろ給湯器

  • ガス使用量を抑えられるエコジョーズ
  • 省エネをサポートするエコ機能が搭載

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ノーリツ高効率暖房付きふろ給湯器

  • ガス使用量を抑えられるエコジョーズ
  • スイッチを押すと自動で省エネ機能が使用可能

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リンナイ高効率暖房付きふろ給湯器

  • ガス使用量を抑えられるエコジョーズ
  • 省エネをサポートするエコ機能が搭載

保証期間内なら修理を依頼する

保証期間内での故障であれば、無償で修理してもらえる場合もあります。

保証期間は、保証書に記載してあります。費用負担を抑えられるため、保証期間内の場合は修理を依頼しましょう。

もし、保証期間が過ぎていても、給湯器の使用が短ければ修理を検討してもよいでしょう。給湯器の寿命は10年程度とされているので、そこまでは給湯器の状態や故障の頻度を確認しながら、修理か交換かを検討しましょう。

東京ガスでは有料の保証サービスとして「ガス機器スペシャルサポート」や「TESメンテナンスサービス契約」をご用意しておりますので、そちらもご参考ください。

ガス機器スペシャルサポートの詳細は、こちら

TESメンテナンスサービス契約の詳細は、こちら

注)「東京ガスの機器交換」では、保証はメーカー保証に従います。保証の期間や内容の詳細は商品に付属している保証書をご確認いただきますようお願いします。

10年程度使用しているなら買い替えを検討する

10年程度使用しているなら買い替えを検討する

給湯器の寿命は、標準的な使用条件で10年前後といわれています。そのため、10年以上給湯器を使用している場合は、買い替えを検討しましょう。

試用期間の長い給湯器は、修理代が高くなりやすい傾向にあります。修理できたとしても、他の部品も耐久年数が近いため、すぐに別の箇所が故障する可能性もあります。
新品に買い替えればガス代を削減できる場合もあるので、無理に修理を繰り返して使用するより、買い替える方が経済的なことが多いです。

また、10年経過していなくても、水漏れや異音などの不具合がある場合は、故障して使用できなくなる前に買い替えた方が良いでしょう。

修理か交換かは利用年数で判断することがおすすめです!

修理か交換かは利用年数で判断することがおすすめです!

給湯器の耐用年数注)は約10年です。10年以上経過している場合、故障の頻度も増えていきます。
トラブル発生時は「修理」と「交換」の要望はほぼ同じですが、最終的な解決方法は10年を境に差が出てきます。ご利用年数が10年以下なら修理、10年以上なら交換することをおすすめします。

注)各メーカーが定める、安全上支障なく使用できる標準使用期間を指します。

修理と交換お選びいただけます
  • この記事の監修者

    東京ガスの修理サービス コラム編集チーム

    東京ガスの修理サービス コラム編集チーム

    突然やってくる水まわりやガス機器のトラブルへの心配を少しでも和らげていただけるように、いざという時の対応方法や修理を依頼する時のポイントなどの情報を発信していきます。

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