【茨城】常陸太田市は「幸せな子育て」ができるまち | TURNS(ターンズ)|移住・地方創生・地域活性化

【茨城】常陸太田市は「幸せな子育て」ができるまち

「子育て上手常陸太田」をスローガンに掲げる茨城県常陸太田市。高校生までの医療費や住宅取得費の助成が受けられるなど、子育て世帯を対象としたさまざまな支援制度が充実しており、20〜40代の移住先として人気を集めている。また、四季の変化に富んだ豊かな自然に囲まれ、家族でアウトドアやレジャーを気軽に楽しめる環境は、子どもにのびのび育ってほしいと願うパパ・ママたちにとってたいへん魅力的なポイントといえるだろう。

移住先に【常陸太田】が選ばれている理由

・自然豊かで都心まで電車で2時間弱、車で約1時間半というアクセスの良さ

・妊娠・出産・育児のためのさまざまな支援制度がある

・週末は家族でアウトドア・レジャーを手軽に楽しめる

・地域全体で子どもを見守るアットホームな子育て環境

子育て世代にとってたくさんのメリットがある常陸太田市。実際に移住してきた家族は、このまちでの暮らしをどう感じているのだろうか。東京からUターン移住し、現在8ヶ月のお子さんの育児に奮闘中の石川さん夫妻に話を伺った。

子育てに最適なまちで、農業を営んで暮らす

石川歩さんは、常陸太田市出身。都内の一般企業に就職し、忙しい日々を過ごすなかで「地元に貢献したい」という思いを募らせていた。退職後、オランダで最先端の有機栽培農法を学んだ後、Uターン。2019年から農地を借りて野菜の生産を始めた。現在、無農薬野菜農園「Ayumu Agri」の園主として年間30種類の野菜を生産。「友達や家族に安心して食べてもらえる野菜を作りたい」と、土作りからこだわった栽培を行っている。

妻の千寛さんは千葉県野田市出身。パン職人として10年のキャリアを持ち、「AYUMU AGRI ベーカリー」の屋号で歩さんが育てた小麦と野菜を使ったパンを作り、イベントで販売している。

マルシェで出会ったという石川さん夫妻。お互いに野菜とパンを購入し、「二人とも胃袋を掴まれた」のだそう。結婚を機に常陸太田へ移住した千寛さんは、「静かでいいところだなって。すぐに気に入りました」と、新天地での生活に心が弾んだという。

2022年春には長男の昂くんが誕生して3人家族に。山と田畑に囲まれた、市内でも緑が一段と鮮やかな里美地区に住まいを購入し、初めての子育てと農ライフを満喫中だ。

自然の恵みと人のあたたかさ。常陸太田市のすみごこち


一家が暮らすのは、歩さんの畑から歩いてすぐの場所にある広い庭付きの中古一戸建て。庭にはビニールハウスを建て、野菜の苗を育てている。

「四季の変化を体で感じることができて、空気が美味しい。週末は近所の川でSUPも楽しめる最高の子育て環境だと思います」と歩さん。

歩さんの畑の脇には穏やかで澄んだ川が流れており、農作業で火照った体をクールダウンするのにぴったり。家の近くにはスーパーもあり、大型ショッピングモールまで車で約20分、子連れでの買い物も快適だという。

近所のお散歩が日課の昂くんは、どこへ行っても人気者。「お茶していきなよ」と声をかけられるのは日常茶飯事だ。

「地元の方とおしゃべりしたり、お茶をしたり、時には子ども服のお下がりをもらうことも。お礼に野菜を持っていくと、倍の野菜が返ってきます(笑)。息子が地域の方との接点をつくってくれているのかもしれません」(千寛さん)

地域にとっても“子は宝”。ご近所さんもあたたかく子育てを見守ってくれている。

子育て世帯が利用できるお得な支援制度に大満足

石川さん夫妻が家を購入する際に利用したのが、常陸太田市住宅取得促進助成金。子育て世帯等が住宅を取得する際に最大50万円の補助を受けられる制度で、移住コストを抑えるのに有効だ。

「常陸太田にはいろいろとお得な支援制度があるので、じっくり調べて使えるものは全部使わせてもらいました(笑)」と、しっかり者の千寛さん。

住宅を購入しなくても、新婚世帯を対象に賃貸住宅の家賃の一部を助成する新婚家庭家賃助成制度や、祖父母等が子育て世帯と同居するため増改築した際に支給される住宅増改築助成金も用意されており、若い移住ファミリーにとって心強い支援となっている。

バリエーション豊富な子育て支援策の中で特に好評なのが、出生祝品の贈呈だ。お子さんが誕生した家庭に常陸太田市からお祝品を贈呈しており、授乳服、抱っこ紐、おくるみなど、さまざまな育児グッズの中から欲しい商品を一つ選ぶことができる。

石川さん夫妻が選んだのは抱っこ紐。
「先輩ママたちに情報収集をして一番人気だったものを選びました。たくさん商品があるなかから自分たちに必要なものを選べるのが、ありがたかったです」

このほか、0歳から高校3年生までの医療費を一部負担する「子どものマル福」や妊産婦のための「大人のマル福」などの医療福祉費支給制度、小学校入学祝いギフト券、保育料・給食費の軽減、中高校生バス通学用定期券購入助成、じょうづるさん奨学助成金など、子どもの成長段階に合わせた支援制度が十分に揃っているのも嬉しい。

◉石川さんが利用した支援制度

【住宅取得促進助成金】
子育て世帯等が住宅を取得する際などに、最大50万円の助成金が交付される。

【出生祝品贈呈】
市内に住所を有する場合、出生届の提出で、授乳服、マザーバック、おしりふき、食器セットなどの子育てグッズの中からひとつが贈られる。

【乳児おむつ購入費の助成】
乳児1人につき、おむつ代最大2万円が助成される。満1歳未満の子どもが対象。

【ブックスタート】
赤ちゃんとその保護者に絵本が入ったブックスタートパックを贈呈。

【助産師なんでも相談
妊娠中に効果の高いストレッチや、赤ちゃんへのマッサージ、卒乳の仕方など、妊娠中から出産後に関する疑問や不安に助産師が実技を交えてアドバイスする。

子育て支援施設で子どもたちや親同士が楽しく交流

市内各所には子育てをサポートするための施設が整備され、子どもたちや保護者が気軽に集い、一緒に遊んだり、情報交換や育児相談ができる場として活用されている。

「子育て支援センターには広場もあり、おもちゃもたくさんあるので、息子は興奮して何時間でも遊んでいます」と千寛さん。ママ友ができるきっかけの場所にもなっているそう。

◉常陸太田市の主な子育て支援施設

【子育て世代包括支援センター 「ここキララ」】

妊娠期から子育て期を安心して過ごせるよう、専門スタッフが妊娠・出産・子育てなどに関する情報提供や相談支援、関係機関の紹介などのサポートを行っている。育児相談は窓口・電話相談のほかに、オンライン相談も受け付けている。市役所分庁舎1階の子ども福祉課内に開設されており、母子手帳の交付や児童手当、保育園・放課後児童クラブなどの子育て支援制度の申請も本施設にてワンストップで手続きができる

https://www.city.hitachiota.ibaraki.jp/page/page008516.html

〒313-8611 常陸太田市金井町3690 常陸太田市役所分庁舎1階
TEL:0294-72-1100
開館時:8:30~17:15
休館日:土・日曜、祝日、年末年始

【じょうづるはうす】

子どもたちの遊び場や子育て仲間の交流の場として開放されている。カフェスペースや絵本コーナー、噴水広場など屋内屋外どちらでも安心して遊ぶことができる。親子で楽しめるさまざまなイベントも定期的に開催。
https://kids313.com/

〒313-0007 茨城県常陸太田市新宿町1 山吹運動公園内
TEL/FAX:0294-32-7155
開館時:5月〜9月 9:00〜17:00、 10月〜4月 10:00〜16:00
休館日:月曜(月曜日が祝日の場合は翌日)、年末年始

【地域子育て支援センター】

就学前の子を持つ保護者が安心して子育てできる環境づくりのため、市内の公立・私立保育園等7ヶ所に地域子育て支援センターを設置。子どもの豊かな心身の発達を目指し、育児相談のほか、制作遊びやおはなし会などを実施している。写真はさとみこども園内の支援センター。
https://www.city.hitachiota.ibaraki.jp/page/page001312.html

○公立の支援センター

さとみこども園支援センター
〒311-0505 茨城県常陸太田市大中町60-8
TEL:0294-82-2815
開館時:10:00〜15:00
実施日:月・火・水・木(祝日を除く)

すいふこども園支援センター
〒313-0222 茨城県常陸太田市松平町1136
TEL:0294-85-0162
開館時:10:00〜15:00
実施日:月・水・木・金(祝日を除く)

のぞみこども園支援センター
〒313-0025 茨城県常陸太田市幡町1311

TEL:0294-74-4006
開館時:10:00〜15:00
実施日:月・水・木(祝日を除く)

うぐいすこども園支援センター
〒313-0113 茨城県常陸太田市高柿町257-5

TEL:0294-76-2044
開館時:10:00〜15:00
実施日:月・火・水・金(祝日を除く)

夢は自家製小麦と野菜を使ったパン屋さんを開くこと

昂くんの毎日の成長を見守りながら、おいしい野菜作りとパン作りに勤しむ石川さん夫妻。週末には親子で常陸太田市役所駐車場で開催される朝市や県内のイベントに積極的に出店し、地域の人との交流を深めている。昂くんのイベント同伴デビューはなんと生後2ヶ月の頃。「看板息子として頑張ってくれています」と、地域のアイドルとして皆から愛されているようだ。スクスクと大きくなっている昂くんには、「これからも豊かな自然のなかでのびのびと大きくなってほしい」というのが歩さんと千寛さんの願いだ。

「体格がいいので、大きくなったら市街地のスポーツ少年団に入れてあげるのも良いなと思っています。里美の豊かな自然の中で暮らしながら、環境の異なる場所でいろいろな友達と触れ合って社会性を身につけていって欲しいです」と歩さん。

そして二人にはもうひとつ素敵な夢がある。それは、市内にパン屋さんをオープンさせること。歩さんが育てた自家製小麦と野菜を使って千寛さんがパンを焼き、販売する。「常陸太田での暮らしが好きだから、このまちでパン屋さんを開きたい」と千寛さん。石川さん夫妻にとって常陸太田は、子育ても夢への挑戦も全力投球で楽しめる場所だ。

移住を考えている人へメッセージ

「常陸太田は豊かな自然に囲まれてのびのびと生活ができますし、子どもを遊ばせる場所もたくさんあります。子連れ移住を考えている方は自治体の子育て支援制度について、ぜひチェックを。子育てに役立つ公共施設も充実していて、子育て中の仲間や移住者など同じ境遇の人とつながりをもてたことも、楽しく暮らせているポイントかもしれません。私たちの農園「Ayumu Agri」はオープンな農園として、県外からのお客さんと一緒に 農業体験や BBQ などのイベントを 開催しています。常陸太田にぜひ遊びにいらしてください」

 

文/八子結奈 写真/古末拓也


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じょうづるホーム
常陸太田市内の空き家・空き地を「売りたい・貸したい」と考えている人から提供された情報を集め、利用希望者に物件を紹介する空き家・空き地バンク制度。気になる物件を見学することもできる。
電話:0294-72-3111
https://www.city.hitachiota.ibaraki.jp/page/page002895.html

〜ひたちおおた 移住・定住総合サイト〜
じょうづるライフ
https://www.city.hitachiota.ibaraki.jp/page/dir004947.html

                   

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