前記事の続きです。
サ高住選びを始める前には深く考えていなかった「要介護度」の壁にぶつかります。
いろいろサ高住を検索していくと、見えてきたものがありました。
サ高住でも要介護度の高めの人が「入れる」現実
あるサ高住のHPを見て驚いたことがあります。
「要介護3以上の方に喜ばれる料金体系となっております…」的な事が書いてありました。それを読んで疑問に思ったのです。要介護3以上といえば、自宅介護が困難な状況の方になると思います。
いわゆる「特養」(特別養護老人ホーム)の入居条件が要介護3以上なのですから、それ以上の方の介護度の方が自宅で介護サービスをフルで使うと費用とマンパワーがかさむことになりそう…というイメージ。
だけど特養はどこも満床満床で、待機が100人超えとかが通常みたいです。実際、このあたりの特養の待機人数を見てびっくりしました。同じ人が複数の特養に待機を申し込んでいるとは思いますが、重複してるにしても3桁待ちではいつになったら入れるのか…。
そのような特養に入りたいけど入れない待ちの状況で「サ高住」入居で、特養を待つ…ということなのかなと思いました。もう家では見ることはできない(マンパワー的に)から、そこで待つという。
なんだか切ない気持ちになってしまいますが、そういう視点でサ高住検索をしていると、見れば見るほど合点がいきます。検索サイトには表だっては書いてあることではないですが。
需要と供給のズレ。サ高住の中でも高低差のある「入居者基準」。
もちろんサ高住で要支援でも入居可のところはあります。ですが、要支援だと+の費用がかかる場合がほとんど。一見、入れるように見えても、要介護と要支援で費用に差があるのでは、あえてそのサ高住を選択する要支援の人はいないと思います。
- 入居者が「要介護1」以上が条件
- 自立・要支援でも入居は可能だが、要介護認定がないとプラスの費用がかかる
(“自立支援サポート費”等の名目で、+50,000円ほど月額費用に加算される) - 逆に要介護3~5だと月額費用から30,000円ほど減額される
(ただし、それ相応の外部サービスを頼むことになるので月額が抑えられるということはなさそう)
という現実があった。ならば、どこがいいのか…。
要支援1が一番得をするなんて話を聞いたことがあるが(亡き父が要介護1で数年通した)、母が要介護1となったら選択の幅が広がるのに…でもそれはそれで家族としても本人としても困るのは明白。
なかなか進まぬサ高住探しにイライラしてる頃だった。
(つづく)