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4)職業に貴賎はない



関東甲信越地方も梅雨明けしました。ここからさらに暑さが増すのかと思うと、強いと思っていた悟空が両手両足の重り10tをドサッと外して「そんじゃ、本気出すとすっか!」といい出したときの恐怖に似た感情を抱いています。オープニング老害トーク。


※職業に貴賎はないのか?

ここからどうアイドルの話に持っていくのか、少しだけお付き合いください。
自分としては職業に貴賎はない、と巷で言われてることについては、まあ同感ですが、この発言が使われる文脈での「すべての職業が尊い」とは考えていません。

犯罪に関わるような仕事はもちろんのことですが、命を救うような救命士と、必要のない買い占めで値を吊り上げる転売ヤーが等しく尊いとは思えないのです。
転売ヤーが真っ当な職業であるかどうかはさておき、「お天道様の下で顔を上げて歩けるかい?」と言いたくなる職業など山ほどあります。

それに加えて、前々から考えていることがあります。
「生活のためにお金を稼ぐこと」それ自体が尊いからは離れたところにある気がするのです。
生きがいを感じていようがいまいが、労働の対価として賃金を得る行為はむしろ、お腹が減ったからご飯を食べる、眠くなったから寝る、に近いですし、むしろ充分な睡眠や食事をするためにも労働は否応なしに行わねばなりません。

そう考えると、職業(労働)とは卑しいものなのではないかとすら思えてきます。

そこまで悲観的になる必要は無論ありませんが、そうなってくると「すべての労働は尊い存在説」と同じ疑問が生じてきます。命を救う救命士と〜以下略。

※割りに合わない

どこで差異が生まれるのか?
自分はこれをその職業が割に合うか合わないか、で判断しています。

単純に「仕事量や内容に対する賃金が少ない」のもこれに当てはまりますが、スキルアップしたり転職することが可能な場合は「割に合う職業」へと移行できますのでここでは除外しています。

初めに述べた通り、これはアイドルに対する考察であり勝手な推論文です。

アイドルが職業として割に合うか合わないかで考えた時、「合う!」と断言できる人はそう居ないでしょう。

ダンス、歌のレッスンに加えファンに対する対応などの教育、SNSでの宣伝やリプライ、ネットでの毀誉褒貶への受け止め方など、数え上げたらキリがないほどのプレッシャーがあるにも関わらず、高収入かと言われれば、うーん、と唸ってしまうでしょう。

それに加えてラフラフはお笑いに対するスキルも求められます。
どこに行けば可愛らしい女の子たちが歌って踊りながら大喜利までしているでしょうか?

アイドルを目指してその道を進んでいる以上、虚栄心や承認欲求を満たすためという思いがゼロではないでしょう。それにしてももっと楽な道はいくらでもあるはずです。


全く持って割に合わない、それがアイドルという職業と断じざるを得ません。

だからこそ、生きていくための手段などというレベルを超えたところで彼女たちは日々研鑽を積んでいるわけですし、それを推す我々もそれなりの覚悟を持ってそれに向き合う必要があるのかもしれません。

そして最後に全てをひっくり返しますが、そんなこたあどうでもいいよ!と感じてしまうくらい、可愛いだけで大好きさ!と言い切れたほうが実は推し活を楽しめているのかもしれません。

ただ、心のどこかに彼女たちの努力を知っていて欲しいのと、そこまですべてを捧げているからこそ推せるのだ、という気持ちがあれば、もっと推していけるのではないか、と感じています。

独身の自分が言うのもなんですが、子育てにおいて子供は生まれて3歳までの可愛さで、親への恩返しは済んでいる、と提唱した人がいます。

そこからさらに16を過ぎた女の子の可愛らしさ、に加えて努力、夢を叶えるための向き合い方、ファンサ、その全てで親でもないはずなのに全てを頂いている、そう言っても過言ではないのかと。

ならばそれに向き合わねば、できることをせねば!

割に合う職業だった、と思ってもらえるように、アイドルを、推しメンを応援していく所存です。




# by Telomerettaggg | 2023-07-25 23:33 | ラフラフ

3)推しに認知されるということ


「ねえ、あなたの子なのよ!」の方の認知ではない別の認知の話になるのですが。
認知欲求と呼ぶと別の意味になるので一般的に知られているワードにすると「承認欲求」になるのかもしれません。
ですが、アイドルに自分の存在を知ってほしい、名前を覚えてもらえたら嬉しい!と感じるのは少し違う感情のような気がします。
アイドル界隈での「認知」とはアイドルがファンの名前(それ以外の情報も含めて)覚えていることを指すようです。

そもそも自分は承認欲求がかなり低いです。
また別の機会に書きますが、社会生活を営むうえで最低限必要な社会性のために他人との比較や一般常識は身につけておこうと心がけてはいます。
が、基本的考え方は「人は人、自分は自分」なので、これを実践していると他人に認めてもらうことはそれほど重要なことではなくなってきます。
学業や仕事において評価はつきものなのでそれはまた別の話になってきますが、日常生活において他人に褒められることも貶されることも特にどうでもいいです。関係性のない人からの誹謗などシャットアウトするだけですし。

例えば、ロックバンド含むミュージシャンやお笑い芸人にそんな欲求を覚えたりはしません。ライブに行ってその楽曲やプレイに熱狂はしても、自分のことを認識して欲しいとは感じたことがありません。あるとしたらそれはミュージシャンを神格化した時だけでしょう。

それがなぜアイドルを推すことに関してだけは、何かしらの見返りを求めてしまうのだろう?と不思議な気持ちになっているところです。

これを言うと嫌な気持ちになる方もいるでしょうが、やはりアイドルという存在が親近感やファンサービスなどを売りにした職業であるから、ということだからでしょう。



そもそものアイドルの語源は「偶像」であって崇め奉る存在です。実際に初期ジャニーズや女性アイドルは遠い存在で、生理現象すら催さない人間を超越したところにいるとすら思われていたのは事実です。

実際アイドルとして絶頂期にいた近藤真彦の「ボクはアイドルだからう○こはしません」発言は当時かなりの物議を醸しました。

それがどこからこんなに身近な存在になったのでしょうか?
それは言うまでもなく秋元康でしょう。それ以前にも似たようなシステムがあったのかは寡聞にして知りませんが、「会いに行けるアイドル」としてAKB48を作り、握手会ができたことで、アイドル=身近な存在という図式が完成しました。

これを賛とするか否とするかの議論をするつもりはありませんし、事実それがスタンダードになっているという事実を元に話を進めます。

メジャーアイドルグループを推しているときに、推しが自分を認識しているな!という感情は非常に希薄です。
ライブに出かけて、メンバーが近くに来た時思い切り推しメンタオルを掲げ、メンバーカラーのペンライトをかざして手を振ってもらえた時、くらいでしょうか。
坂道グループの場合はミーグリというネット画面越しにメンバーと個別に話せるシステムがあり、新曲発売事に実施されるわけですが、CD1枚分で話せるのはわずか7秒、もっと話したければ複数枚買わなければなりません。
人気メンバーともなるとそれでも5枚分くらいに制限されます。
スマホあるいはタブレットの小さい画面越しに数十秒話せるだけで満足できるかどうかは各々の判断におまかせします。自分は「そんなものだろうな」という感想でした。

対して、地下アイドルはSHOWROOMやミクチャなどのネット越し交流に加えて、もっと身近に会う機会があります。
それが特典会です。
自分がこの界隈に触れるまで予想もしていなかったのですが、アイドルたちが参加するフェスがとても多いのです。
三月にデビューしたラフラフですが、そこから毎月必ず1度は何かしらのライブが行われあるいはアイドルフェスに参加しています。そしてそこでパフォーマンス前後いずれかに行われるのが特典会です。
そこでは大抵の場合物販で購入した一定額に応じて「チェキ券」が貰えます。スタッフさんがアイドルと一緒にまたはワンショット撮影してくれている間の1分弱、手を伸ばせば触れられそうな距離で話ができるのです。

推しと会話してるときの自分の姿など、自分でわかるくらいデレデレしていてとても見せられたものではありません。同じ会場にいるラフり隊(ラフラフファンの総称)には見られているわけですが、彼ら彼女も同じ姿を自分に見られているのでおあいこです。

この経験はほかでは比較できないほど高揚感と多幸感に包まれるため、ハマってしまうと抜け出せないでしょう。特に自分が。


※SNSでのアイドル活動

話は前後しますが、ラフラフメンバーはTwitterやinstagramのアカウントを持っており、そこでも活動や日常の姿を見せてくれています。

そしてなんと、ファンのツイートに対していいね!してくれることもあるのです。
さらに話を逸らすとSHOWROOMでのギフトに応じて名前を読み上げてくれるのですが、まさかそんなことまでしてくれると思っていなかったラフり隊の中で、少し読みづらいハンドルネームにしていた方々が慌てて読みやすい名前に変える事態すら生じていました。

そしてたまに行われるリプ返。多いときには100件以上のファンからの呼びかけに返信をくれるラフラフメンバー。

時をさらに巻き戻す新進気鋭脚本のように戻っていくと。

推しの藤崎未来ちゃんと初めて顔を合わせたのは1stワンマンライブでした。当時はまだコロナ規制もありましたし、300人から集まる狭いライブハウス、池袋harevutaiでは特典会は実施されず、お見送り会という形で並んだメンバーが建物を出ていくファン一人一人とビニール手袋越しでの握手をしてくれました。

すでに推しを藤崎未来ちゃんと決めていた自分は、自作の未来ちゃんがプリントされたTシャツを着ていたので、それに気づいた瞬間、文字通り飛び上がって喜んでくれたのを鮮明に記憶しています。


ここで、夢の中から出てさらにその夢の中から出ていく映画インセプションのように話を特典会のときに戻しますと。

ワンマンライブから約2週間後の歌舞伎町アップゲート(通称カブキアゲ)が2回目でしたが、ここでラフラフとしては初めてのチェキ会が催されました。
これは会場の混乱などもあってのことで全く予期していなかったのですが、たまたま自分がみくちゃんと最初にチェキを撮る列の先頭になっていました。専門用語で言うところの「鍵開け」です。

文字通りの暑苦しい空間の中、予定より長い時間を待たされた末に、ご対面です。
みくちゃんはもう自分のことを完全に覚えていてくれました。
正直なところ、そこで話した内容などはかなり舞い上がっていて覚えていないのですが、それよりも推しに記憶されている喜びのほうが大きすぎました。


※認知されなければ推さないのか?

結論から言うと、そんな事はありません。
前にも述べた通り、アイドルを推すきっかけになったきっかけが日向坂46です。認知などもらえなくて当然でした。
これからラフラフがさらに人気も出て、目標とする武道館に立てた時、今と同じように気軽にSNSでいいね!したりリプライしたり、さらにはチェキ会などは実施できない規模のファンになった時の事をいつも考えています。
それはとても喜ばしいことですし、ファンとしての望みでもあります。

おそらくは一抹の寂しさも感じるでしょう。でもそれで自分が推すことを辞める選択肢はありません。

いつか別の夢を叶えるためにグループを卒業する時が来てもそれは変わりません。

月並みな、使い古された言葉で締めることになりますが、「推しは推せるときに推せ」です。今のこの状況を最大限に喜んで、推し活していく所存です。





# by Telomerettaggg | 2023-07-21 12:41 | ラフラフ

推しを決めるにあたり


暑い日が続きます。日本は今も温暖湿潤気候なのでしょうか?
寒いのは着込めばなんとかなりますが、暑さは裸でも暑いのです。暑さが苦手です。

※地下アイドルという存在

前回の続きです。
地下アイドル、というものの存在自体はもちろん以前から知っていましたが、関わり合うことはないだろうと思っていましたし、これまではそうでした。

それまで知っているアイドルとは、初めて推すことになった日向坂46を始めとする坂道グループ、AKBグループ、あるいはハロプロなど、テレビで見かけるメジャーアイドルばかりです。

佐久間宣行というそれなりに知名度のあるTVプロデューサーのもと結成されたラフラフが地下アイドルの括りに入るのか、そもそも地下アイドルの定義があまり良くわかっていません。
メジャーレーベルからではないインディーズバンドみたいなもの?

未だにそのくらいの認識です。カテゴライズにそれほどの意味を求めないのでそれはおいておくとして、デビューに至るまでの過程を赤裸々に見せられたせいで、はじめからグループを推すことは確定だったように記憶しています。

※藤崎未来ちゃんを推すことになった

正直、推しへの愛を語るのは本人へ向かった時だけにしておきたいのでここでは控えます。どう受け取られても仕方ありませんが、おじさんが17歳の女の子に夢中になってる姿は100%滑稽ですから。


とは言っても、恋愛感情を抱いているとか、いわゆるガチ恋ではありません。娘がアイドルになったのを応援している、そんな気持ちです。さて、果たしてそれだけなのでしょうか?

話は一旦それますが、ラジオをたくさん聞きます。週に20本ほどでしょうか、それに加えてPodcastなどもあるので仕事時間、移動時間はほぼそれを聴くことに費やしています。
その中でもオードリー、佐久間宣行と並んで好きなのが「伊集院光 深夜の馬鹿力」です。
何度か聞いたことのある印象的な話があります。

昔大戸屋でご飯を食べていたら、見ず知らずのおじさんに声を掛けられ、「自分は昔なにかあったら海老フライを食べていた。けど胃をやってしまって体が受け付けない。だから奢ってやるから代わりに海老フライを食うところを見せてくれないか」と頼まれ、食べるところをそのおじさんは嬉しそうに見ていたそう。


この話を思い出したのは、自分がアイドルを推しているのはこれではないかと思い至りました。
今から夢を叶えるにはさすがに遅い年齢です。これから始めても叶えられないことのほうが遥かに多くなりました。
それを代わりにやってくれるアイドルを応援して、見つめていたいという気持ちなのではないのかと。

もちろん彼女たちは頼まれてアイドルをやっているわけではないので、そのまま当てはまるわけではないのですが、小難しい表現をするならば、「過去達成し得なかった目標を実行してくれる自己投影」としているのかもしれません。

すると必然的に言語化するのが難しかった「なぜ藤崎未来を推すのか?」にも自ずと答えが出ます。

自分の限界を常に考えて、何ができるかを常に努力している人。

頭のいい人ほど自分は大して何もできないと落ち込んでしまうし、消極的な思考が頭の中でぐるぐる渦巻いてたまに闇落ちしてしまう人。

もちろんアイドルになるからには虚栄心や克己心もあるはずですし、負けず嫌いなのも必要な資質なので全てが自分と重なるわけでないのは当然ですが、オーディション最終日に、挑戦してできなかった技を成功するまで何度も繰り返す姿、アイドルになりたいと話したら親や友達にバカにされて、それがバネになった話を見た時、推すのはこの子だ!と決めたのです。

本日はここまで!

※本日2023/07/19はラフラフメンバー高梨結さんの誕生日です。おめでとうございます!




# by Telomerettaggg | 2023-07-19 10:36 | ラフラフ