tsuzuketainekosanの日記

tsuzuketainekosanの日記

アニメや声優さん、ゲーム、漫画、小説、お仕事とのことなどなど。好きなことを、好き勝手に、好きなように書いていくだけのブログです!ブログ名の『ねこさん』は愛猫の名前だよ!かわいいよ、ねこさん!

休み~『2.5次元の誘惑』の最新話

見た。

めっちゃ泣いた。

父と娘の再会と言うのは勿論なんだけど、ひとつの作品を生み出した作者と、その作品に確かに救われた読者。

その熱い思いがぶつかり合ったシーン。

めっちゃ泣いた。

榎木淳弥さんの演技よ。それを受けての諏訪部順一さんの演技な。泣いた。

 

な。奥村同様、たくさんの作品に幸せをもらい、救われてきた私としては、ただただ奥村の叫びに共感しかなく、それがまた涙となってぶわっ、です。

 

2.5次元の誘惑』は夏クールから引き続きの放送で。

まぁ、面白いから継続して視聴してるんですけど、ぶっちゃけ秋クール入ってからすぐは『秋クール作品を優先しようかなぁ』と迷ったこともあったんですよ。

あったんですけど。

何か今回の話視聴して心から『継続して視聴して良かった』と思ったし『こう言う、後半に大盛り上がりが待ち受けていることがあるから、2クール作品はわからないんだよなぁ』とも心の底から思いました。

 

ねー。泣いた。良い話だった。

 

はい。そんなこんなです。こんにちわ。休みです。

 

昨日はしゃかりきに働いてきました。しゃかりきです。

勤労感謝の日だったし。

労働に感謝しながら働いてきましたよ!

せかせか体を動かしていたもんだから、カーディガンが暑いのなんのって。

でも脱いでしばらくすると、汗が引いていって今度は寒くなる。なのでまたカーディガンを着用するんだけど、動いてしばらくするとまた暑くなる。

一体、昨日の仕事中、私は何度、カーディガンを脱ぎ着したのでしょうか。

 

何はともあれ皆さん、体調にはお気を付けください。

 

はい。そんなこんなです。

ではでは、ここ数日、気になった話題をいくつか・・・と言っても、そうか。

2勤だったからそんなにないんですよね、あはははは。

www.animatetimes.com

推しが出ます。細谷佳正さんです。追加で発表された小西克幸さん、諏訪部順一さんのご出演も、個人的にはとても嬉しい。と言うか最初、あのおじいちゃんが諏訪部さんだとはわかりませんでした。

てなことで放送日時が発表されました。『名探偵コナン』の直前枠で来春、春クールでの放送スタートですね。

凄い!土曜17時30分からの1時間、スーパー高山みなみさんアワーだ!

推しが出るしなぁ。漫画、読んでいた記憶もあるしなぁ。見るしかないよなぁ。

 

お次はこちら。

idolmaster-official.jp

『想楽くん・・・?想楽くんじゃないか!?』と。

最初、この情報に触れてこのビジュアルを見た時には刮目しちゃいました。

左の方のビジュアル。センターの想楽くんを置いたの、もはや天才の所業。

あとですね、個人的には想楽くんの左後ろ。右側に立つツインテールの子は『学園アイドルマスター』の花海咲季なのですが、その反対側。少し露出多めの衣装を着用しているのは『アイドルマスターシャイニーカラーズ』の芹沢あさひと言うアイドルです。

あさひに、この衣装をチョイスした衣装さん、マジ天才。そしてそれを着こなすあさひ、マジ天才。

 

他のアイドル、星井美希、砂塚あきら、北沢志保も2種類のビジュアルで見事に違う表情を見せていて『さすが!』の一言です。

良いなぁ。こう言うの、もっとやって欲しい。こう言うブランドの垣根を越えて、アイドルが共演するの、どんどんやって欲しい。

やっていこう。

 

はい。そんなこんなです。

てなことで昨日、しゃかりきに働いた結果、腕が痛いし腰は痛いし寝たのに眠いしで年齢を感じずにはいられません。

もう『頑張る』とは距離を置かないと危険なお年頃なんだよ・・・。

 

昼寝だな。明日から久しぶりの3勤コースなので、今日は昼寝だな。

ブログの記事は書ければ2記事、書きたいです。

 

ではでは。

皆さんの、そして私の今日が、今日は、今日も穏やかで良い一日でありますように。

そして。

皆さんの、そして私の明日が、明日は、明日も穏やかで良い一日でありますように。

旅行がしたい。旅行な日々を送りたい~私が行きたい場所を書いただけの記事

本日は勤労感謝の日ですね。お仕事、ありがたい。

しかしそうはわかっていながらも、ここ数日は毎日のように『仕事〇ね』と言う怒りと共に朝、起床している私は、ちょっと休んだ方が良いと真剣に思います。

何この、身を焦がすような苛立ちは。

ってかお仕事されている皆さん、そんなもんなんですかね。

そんなもんなんでしょうね。そうじゃない方が心底、羨ましいです。素晴らしい。

お仕事、万歳!人類、皆、労働の奴隷である!感謝感謝!

 

てなことで本題です。

家族は旅行三昧。私は旅行はおろかお出かけとも無縁の生活を送り続けています。

休みがないわけではない。その気になれば日帰りでの旅行くらいは楽しめるはず。

しかし単発の休みでは『明日からまた仕事だしさ』とか、それ以前に『日頃の疲れが・・・休みだ・・・寝たい』と言う思いが勝ってしまうんですよね。はい。

 

なんだろ。ほんと1か月でいいから休暇が欲しいです。ケガや病気を理由にしたそれじゃなくて、体も心も万全な状態での、実に健康的な長期休暇。堪能してみたい。

 

そんなこんなでタイトル通りの記事です。

私が行きたいと思い続けている、また最近知って行きたいと思った場所について、つらつら書いているだけです。

皆さんにも少しでも旅行気分を味わっていただければ幸いです。

 

やっぱね、まとまった休みは、どんな人にも必要なんですよ。

煮詰まっちゃうもん。気持ちがくさくさしちゃうもん。

『日常』から離れること、大事だよ、ほんとに。

 

・プレーケストーレン

・・・ノルウェーにあります。単刀直入に言うと崖です。断崖絶壁です。フィヨルド、氷河による浸食作用によって形成された複雑な地形の湾、入江ですね。リーセフィヨルドと呼ばれているそこにある崖であり断崖絶壁でございます。

何度でも言います。崖です。断崖絶壁です。『同じことを何回も言うな。しつこいぞ』と思われたそこのあなた。

プレーケストーレンの崖っぷり、断崖絶壁っぷり、とくとご覧あれ!

ja.wikipedia.org

おのれ・・・この写真では、あんまりその凄さが伝わらない気がするぞ!

てなことでよろしければ是非とも、ネットで検索してみて下さい。

 

高さは約600メートルだそうです。そこに立てば雄大かつ実に美しい、まさに身も心も浄化されそうなフィヨルドを一望することができます。

絶対にここで浴びる風は気持ちが良い。断言する。

 

ただし気持ちが良いと同時、フィヨルドから600メートルの高さにあるこの崖の上に立っていることから来るスリリングさも、別の意味でたまらないものがあるでしょう(笑)

写真を見ていただければおわかりかと思うのですが、こちらの崖。柵がありません。

つまり崖の縁、そのギリギリまで行くことも可能なら、その縁に腰かけて『ふぅ、雄大な自然は実に気持ちが良いぜ!』と足をぶらぶらさせることも可能です。

 

わお!想像しただけで背筋がぞくぞくしちゃいましたぜ!

でも縁に腰かけて足をぶらぶらは、せっかくだし挑戦してみたいぜ!

 

プレーケストーレンと言う名前は『演説台』を意味する名前からきているとのこと。

なのでせっかく訪れたからには、雄大フィヨルド、そしてたくさんの観光客の方相手に演説をしてみるのも一興かもしれません。

あるいは『もはや人生に思い残すことなし』と覚悟を決めた方は、ここで演説をかました後、フィヨルドに向かってダイブすると言うのも、人生の終わらせ方としてはなかなかロマンがあるかもしれませんって何を言っているんだ。

 

なんで柵、ないんですかね?

映画『ミッション・インポッシブル』のロケ地として一躍、広く知られることになり観光客の訪問も増加したらしいですが。

そもそも『観光地』として脚光を浴びるなんて、想定していなかったのかな、とか思ったり。

あるいはこんな大自然の造形に柵を設置するなんて無粋と言えば無粋だもんな。そんな思いもしてきたり。

まぁ、それとも、設置できるような環境下ではないし、設置する人にも相当な危険が及ぶと言う、実にシンプルな理由なのかな、とも思ったり。

 

あとですね。このプレーケストーレンの写真、よーく見て下さいよ。

崖の先端と、そこに行くまでの空間を隔てるように、大きな亀裂が走ってるんですよ。

 

うっひょ!

 

自然ですねぇ~。

人間が作ったら、絶対にこんな場所に、こんな盛大な亀裂は入れませんもの。

亀裂、ヒビである以上、いつかは。そう、人間の時間軸で考えたら気が遠くなるような時間の果てのいつかには、きっと亀裂が底に達して、崖の先端部分はフィヨルドに落下するわけですよ。

人間の、その影も形もなくなっても、しかしそれでも地球は、自然は生き続ける。かつて観光客で賑わった崖の先端が、誰に見られることもなくフィヨルドに落ちていく。

なんてロマン・・・!

 

・ケンクレアイの古代港

・・・ギリシャです。ギリシャにあるギリシャ本土とペロポルソス半島を結ぶ、コリントス地峡と呼ばれる地峡があります。

ja.wikipedia.org

そのコリントスの東方11キロメートルにあるサロン湾。それにのぞむ形であったとされている港が、ケンクレアイの古代港です。

古代港なので、今はその半分が海に没してしまっています。

 

実際に現地に行かれた方のお写真でこの地を知ったのですが。

語弊を恐れずに言えば、海がある。そして石がごろごろと、あるいは積み重ねられたような状態である。そんな場所なんです。それだけの場所なんです。

『ここは、かつては、それはそれは賑わっていた港なんですよ!』と知らなければ、いや、知って改めて見て見ても、やっぱり『ふむ。海と石の広がる景色だな』と言う感想が真っ先に出てくるような、そんな場所なんです。

すいません。

 

ただですね。当たり前ですけど、その置かれている石と言うのはただの石ではなく、かつては倉庫だったり神殿だったり、そうしたものを形成していた石なわけです。今なお、その石が積み重ねられた状態である場所と言うのは、そうした建物がそこにあったことの証明なのですね。

それを知った上で、さぁ、改めて写真を見てみると・・・ふわぁ~。

実に頭の中で想像が膨らむ、膨らむ。あっと言う間に、殺風景でしかない光景に鮮やかな色が生まれ、そこで働く、あるいは行き来する人であったり船であったり、そうした人たちの姿が見えてくる。活気に溢れた声が、いろいろな音が聞こえてくるではありませんか!

 

いや、実際はどうだったかは知りませんよ。知るわけがないじゃないですか。

そうなんですけど、それでも写真を見て、そこに収められている光景、その意味を知る。そのことで最初に抱いたイメージが大きく変わって、たとえ現実、史実とは違えど、想像が大きく膨らむ。

確かに、そこで生きていた人たちの存在であったり息吹であったり。そうしたものを感じられるって、めちゃくちゃ素敵なことだと思うのですよ。

 

多分、実際に現地を訪れたら、やっぱり『なんだ、こんなもんか』と思ってしまうのかもしれないです。そしてそんなふうに思ってしまう場所と言うのは、やっぱり多分、この地だけではないように思います。

ただそこからいかに、その地の歴史であったり、そこに遺されているものの意味であったり。そう言うものを知り、そして想像を膨らませていくか。それは、とても大切なことだと思うのですよ。

そう言う想像力こそが、ひいては、こうした遺跡であったり遺物であったり。人々が、生命が確かに生きた証であるありとあらよるものを守ることにもつながると思うのです。とか何とか偉そうなことを書いていますけど。

 

せっかく高いお金と時間をかけて来たわけだし。だったら『がっかり』よりも『うおっ!』と言う驚きや『わぁ!』と言う感動を味わいたいじゃないですか(笑)

ははははは!

 

いやいや。とにもかくにもこのケンクレアイの古代港。皆さんもぜひ、数々の写真を見て想像を膨らませてみて下さい!

 

・チョコレート・ヒル

・・・名前が美味しそう。フィリピンにあります。1000以上の丘が広がっている場所です。丘は緑の草で覆われているのですが、秋、乾季に入ると、これが枯れて茶色に変わる。その茶色に変わった様がチョコレートを思わせることから、チョコレート・ヒルズと言う名前で呼ばれているとのこと。

ja.wikipedia.org

『ぽこぽこ』と表現するのがふさわしいような、実に可愛らしい形状の丘がひたすら広がっている様は、可愛らしさがありつつ、やはり圧巻でしょう。

ただなんでしょう。最初のこの地のことを知った時、この『ぽこぽこ』とした、実に可愛らしい、親しみやすさすら感じさせる丘である、と言うのが、実にアジアの光景らしいなぁ、とも思ったのです。

勿論、これがフィリピンにあると言うのは、単なる偶然以外の何物でもないのでしょうが。ただ私は、そこに、その偶然に、何とも言えない奇跡的なものをも感じてしまったと言うか。

 

ヨーロッパの丘なら、多分、もっとしゅっ、としてる。アメリカの丘なら、多分、もっとどんっ、ごつごつしてる。

アジアの、フィリピンにある丘だから、こんなに可愛らしい、親しみやすい丘なんだよ。しかも名前がチョコレート・ヒルズって何だよ、それ。もはや可愛いの極致じゃないか!

どんな思い込み(すいません)

 

ただこのチョコレート・ヒルズ。地質学上、特異な場所であるとも言われており『何故、できたのか』『どうしてこのような光景が広がっているのか』と言った、いわゆる起源については諸説あり、今なお解明はされていないそうです。

 

なんてロマン・・・!

 

またその起源に関しては、3つの伝説があるそうで、こちらはウィキにも掲載されています。ざっくり、まとめると。

・何日間も争っていた巨人が、争いに疲れ倒れた挙句、争っていた理由も忘れていた。そして友人になり、共にその地を去る時に、争いの始末を忘れたためにチョコレート・ヒルズができたと言う伝説。

・普通の人間の娘と恋に落ちた巨人。しかしその娘は亡くなってしまった。その死を悼むあまり、巨人の涙は止まることなく流れ続け、その涙が乾いたところにできたのがチョコレート・ヒルズだと言う伝説。

・巨大なガラバオ、水牛の一種であるそれが、村を荒らし収穫物を食い尽くしまう。それに業を煮やした村人は、腐った食べ物を集めてはガラバオの目のつくところに置いた。もくろみ通り、ガラバオはそれを食べ腹を下し排便を繰り返した、その排便、すなわち糞の山が乾燥してできたのがチョコレート・ヒルズだと言う伝説。

 

おい。最後の伝説だけ、なんかおかしくないか。やたらリアルじゃないか。

ってか『緑の草が乾燥して茶色になる。その色がチョコレートを思わせるから』と言う理由でチョコレート・ヒルズと呼ばれているはず。そう聞いているぞ。

でもこれ、最後の伝説だと『茶色』の意味合い、変わってきちゃうじゃないか!

これじゃあ、チョコレート・ヒルズじゃなくて、エクスクリメント・ヒルズになっちゃうんじゃないか!

 

汚い話でごめんなさい。でも、私は悪くない。最後の伝説が悪い。

でも私、最後の伝説も嫌いじゃない。すいません。

 

起源がいまだに解明されていない。どれだけ人間の頭脳であったり知能であったり。また研究が進んだとしても、そんなものを歯牙にもかけないほどに、やっぱり自然は偉大なんですよ。壮大なんですよ。

無理やり『これはこうで、こう言う理屈、こう言う現象の結果、生まれたに違いない!』と結論付けるよりは、私は3つの伝説、いずれかが真実で、それによって生まれた場所だとした方がはるかに素敵で面白いように思います。

 

いいですね。現地に行ったら、ぜひとも3つの伝説を思い出して『この光景にいちばん似合う、ふさわしいと感じられる物語はどれだろう』とわくわくしてみたいものです。

 

はーい。そんな具合で本日は3か所、行きたい場所をご紹介いたしました。

ってか、記事を書く経緯で知ったチョコレート・ヒルズの伝説が思った以上にツボに入っています。

最後の伝説、ほんと、面白過ぎじゃない?

 

ではでは。本日の記事はここまでです。

読んで下さりありがとうございました。

1日遅れで読書感想文の日ですが~年末ミステリーランキングを予想していこう

すいません。この記事を書いている段階での話なので何ともわからないのですが。

恐らく読書感想文、間に合いそうにありません・・・くはっ。

現在、永嶋恵美さんの『檜垣澤家の炎上』を読んでいます。文庫本で800ページ近いと言うボリュームは知っていたのですが、読み始めたら想像以上のボリュームだったこと。

そして今月6日に発売された有栖川有栖作品のトリビュート作品集『有栖川有栖に捧げる七つの謎』も並行して読んでいるのですが、こちらも嬉しいことになかなかのボリューム。

対して私の目の調子がいまいち良くなく、情けないことに文庫本の小さな文字を追いかけるのがしんどくなってきている状況もあります。

仕事中も小さな文字を追いかけたり、レジの画面を見つめるのがしんどい。

 

43歳でこんな有様。この先、どうする(汗)

 

てなことで多分、読書感想文は間に合わない。その前提でこの記事を書いています。

仮に間に合っていたとしても、この記事を書き始めた以上は勿体ないので『てへっ!間に合わなかったぜ!』と言う体を押し通したいと思います。はは。

もし、近日中にどちらかが読了できた場合は、今月末辺りにその感想を挙げるかもしれません。

 

はい。そんな具合なので『さて、どうしようか』と書く内容に迷いました。

その結果『もはや年末みたいなもんだし』と言うことで、年末恒例のミステリーランキング、その予想でもしよう。そう言うことになりました。

 

ただし今年に関しては、近年でも稀なほどに、予想できるほど、今年刊行のミステリー作品を読んでいないような気がします。おっふ。

なのでネット上で、同じように予想されていらっしゃる方のご意見を多分に参考にさせていただいております。

それをもとに、いつものようにやんややんやと好き勝手語っている。そんな記事だと解釈していただけるとありがたいです。

 

ではでは。言い訳はこの辺りにしておいて。

早速なんちゃって予想、まいりましょうか。

 

まずは『少ない』と言いつつも、私が読んだ、今年刊行の作品を見ていこう。

『法廷占拠 爆弾2』『日本扇の謎』、そしてただいま絶賛読書中の『檜垣澤家の炎上』、思い出せる限りはこの辺りなのですが・・・どうだろう。他にも今年刊行の作品、読んでいましたっけ?

全然、思い出せないんですけど(遠い目)

あぁ『私はチクワに殺されます』も今年刊行なのか。ふむ。

 

どうでしょ。ネット上での予想を見ると、特に『法廷占拠 爆弾2』『日本扇の謎』『檜垣澤家の炎上』はランクインするのでは。そんな予想をされていらっしゃる方が多いですね。『私はチクワに殺されます』もベスト10入りは逃すもののランクインするのでは、と予想されている方もいらっしゃる。

うん。『檜垣澤家の炎上』は読んでいる途中なのでコメントしようがないのですが。他3作品に関してはランクインするだろうな、と私も予想しています。

『爆弾2 法廷占拠』は終盤の展開には、まぁ、物語なので仕方ないとは言え、若干の不満がないことはないのですが。でもそれをもってしても余りあるほどの物語の面白さ。先の読めない展開のスリリングさ。そして登場人物たちの個性の強さ。それらが非常に魅力的な、まさに『エンタメ!』を絵に描いたようなミステリーだと思います。

類家、可愛いよ、類家。もっと高東を振り回しておくれ。

 

『日本扇の謎』は、ほんと。有栖川有栖さんの作品の魅力のひとつである端正なロジック。ひとつひとつの可能性を潰していき、最終的に残されたたったひとつ、『何をどう考えても、とらえても、これこそが最も可能性が高い』と言うたったひとつにたどり着く、その流れが本当に読んでいてため息が漏れそうになるほどに美しく、また読みごたえがあった。

それでいて同時、謎の青年、彼を巡る様々な人間模様。その悲喜こもごもが情感豊かに描かれていたのも、個人的には印象深いです。

 

はい。てなことでここからは、私が読んでいない、でも気になっている作品のいくつかを見てまいりましょうか。

 

まずは、おおっ。ネット上の予想でも、この作品を各種ランキングの1位に挙げていらっしゃる方、非常に多い。そんな印象を受けました。

でもそれも頷けるかな。第24回本格ミステリー大賞、第77回日本推理作家協会賞、第37回山本周五郎賞と、1週間で3つの文学賞を受賞すると言う快挙を成し遂げた青崎有吾さんの『地雷グリコ』です。

惜しくも直木賞の受賞はならなかったものの、間違いなく、今年度のミステリー界を賑わせた、そして代表する1冊と言っても過言ではないでしょう。

なのでランクインは間違いない。そう断言できる。

 

ただ刊行が去年の11月。およそ1年前と言うのが、やはり不利と言えば不利なような気がしないこともないのですが・・・いや、でも、もはやそんなの関係ないだろうな。それくらいに勢い、そして面白さに満ちた作品であることは、未読である私ですらひしひしと感じられるほどなので。

これは主要ミステリーランキング1位、総なめの可能性もあるのではないでしょうか。

早く文庫化して!

 

それからエログロナンセンスをふんだんに盛り込んだ作風ながら、同時にそこに本格ミステリーの要素も容赦なく叩き込んだ作品で、唯一無二の存在感を放ち続けている白井智之さんの短編集『ぼくは化け物 きみは怪物』も、やはりランクインを予想されている方が多いですね。

もうタイトルからして(笑)です。

各作品のあらすじを読んでも、もうあまり奇想天外すぎて。だからこそ『これは一体、どんなふうにミステリーとして転がっていくんだろう』『どんな物語になっていて、どんな結末が待ち受けているのだろう』とただただ興味を惹かれるばかりです。

こちらも『文庫化はよ!』と言いたいのですが、その前に白井さんの作品に関しては『名探偵のいけにえ』の文庫化をして頂けるとありがたいです!

 

あとは・・・『剣崎比留子シリーズ』でおなじみ。今村昌弘さんの『明智恭介の奔走』も予想に挙げていらっしゃる方、多かったですね。

シリーズ1作目『屍人荘の殺人』で華々しく登場し、そして(ネタバレなので自粛)、自称『神紅のホームズ』である名探偵にして迷探偵でもある、しかし決して憎めない明智恭介の活躍を描いた作品。

読まれた方の感想を見るに、やはり他のシリーズ3作品に比べると、ホラー要素は薄め。明智と葉村くん、2人のやり取りがコミカルな、そしてまた時に迷走をする明智の姿が愛おしい(かつ、その後の展開を考えると切なくもなる(涙))、そんな作品と言った感じなのかな。

 

明智、ほんと、良いよね。とにかく見た目が私の好みストレートど真ん中すぎるんですわ。誰も聞いてないって?すいません。

 

その他、米澤穂信さんの『冬季限定ボンボンショコラ事件』、方丈貴恵さんの『少女には向かない完全犯罪』、芦部拓さんの『明治殺人法廷』、櫻田智也さんの『六色の

蛹』、それから潮谷験さんの『伯爵と三つの館』、この辺りも個人的には気になっている作品です。

文庫化、はよ!

 

ちなみに『地雷グリコ』は惜しくも直木賞を逃した、と先程、書きましたが。

その際に直木賞を受賞したのが一穂ミチさんの『ツミデミック』でした。

短編集である本作品に収録されている物語は、いずれもコロナ禍真っ只中であると言うのが背景にあります。そのコロナ禍で生きる人たちの罪を描いた小説であると言うことで、本作品もランクインに予想されている方がいらっしゃいましたね。

この作品も、やはりとても気になっている作品です。

 

今、思い出してみても様々な思いが過るコロナ禍。2~3年前のことで鮮烈に覚えている一方で、現在の状況とのあまりの落差に『あれは本当に現実だったんだろうか』と言う思いがしてくるのも確かでして。

そんな『あの頃』が濃密に閉じ込められた、その中で生きる人たちの、必死な毎日を描いた作品集なんだろうなぁ。

文庫化、早く!

 

ではでは。ここからは今年、ミステリーの賞を受賞された作家さんの中から、私か気になっている作家さん、作品を見ていきましょう。

 

まずは第33回鮎川哲也賞優秀賞の小松立人さん『そして誰もいなくなるのか』です。

いわゆる特殊設定ミステリー。その設定とサスペンス的な要素が噛み合った作品だと言う感想を結構、見かけます。

ちなみにこのタイトルは勿論、かの有名な『そして誰もいなくなった』へのオマージュだと思うのですが、今年に関しては下村敦史さんが『そして誰かがいなくなる』と言う作品を発表されていますね。

タイトルが全てを物語っている本作品も、ミスリードが冴え、そして最後に怒涛の如く展開される伏線の回線がお見事。そんな感想を目にしています。

ふむ。この作品も気になるぞ。

 

で、その次、なので第34回の鮎川哲也賞に輝いた山口未桜さんの『禁忌の子』も、ちょいちょいとランクイン予想されている方がいらっしゃいました。

現役の医師である山口さんが執筆された本作品。救急医である主人公もとに運ばれてきた溺死体が自分に瓜二つだったと言う、なかなかに強烈な謎が、医療ミステリーとしてどう解明されているのか。めちゃくちゃ気になるぞ!

 

それから光文社による、新人作家登竜門公募企画『Kappr-Two』で選出されデビューされた信国遥さんの『あなたに聞いて貰いたい七つの殺人』も気になっています。そしてやはり、各種ランキングに入るのでは、と予想されている方が結構、いらっしゃった印象です。

インターネットラジオで殺人を実況する『ヴェノム』と呼ばれる犯罪者。その『ヴェノム』を捕らえて欲しいと言う依頼を受け、『ヴェノム』と同じくラジオを活用して鬼畜な犯罪者に対抗、それに迫っていくと言う物語だそうです。

おお、これはまた、実に凝った設定だなぁ。この凝った設定が、どんな物語を、探偵と犯罪者の緊迫感溢れる物語を紡ぎ出しているのか。

読みたいので早く文庫化して下さい!

 

同じく『Kappr-Two』選出作である真門浩平さんの『バイバイ、サンタクロース~麻坂家の双子探偵~』も、なかなかにインパクトが強そうな作品っぽくて気になっています。

読まれた方の感想を見ると『人間味を感じさせないキャラクター』と言うのが、ひとつのポイントのようで。そこをどうとらえるかで、作品に対する評価ががらり、と違っているのも面白いです。

で、真門さんに関して言うと第19回ミステリーズ!新人賞受賞作を収録した『ぼくらは回収しない』も、ランクイン予想で見かけた作品です。

青春小説の味わいがありつつ、同時に本格ミステリーでもある。忘れがたい読後感、衝撃すら与えてくるような作品である。そんな感想も見かけたので、先程の作品含めて俄然、真門さんの作品、気になってきたぞ、読みたいぞ。

江戸川乱歩賞は霜月流さんの『遊郭島心中譚』、そして日野瑛太郎さんの『フェイク・マッスル』が受賞。

片や日本の町娘、間者が異国の男性に惹かれると言う恋愛要素も含んだミステリー。片やタイトル通り、筋肉を巡るフェイクか否か。その謎に迫っていく物語と言うことで、いやぁ、どちらも個性全開で良いですね。あらすじを読んでいるだけでも楽しい。

特に『遊郭島心中譚』は、後半に突如、謎解きが怒涛の勢いで始まる。そしてそこからの驚きの展開は、とても印象深いものがある。まさに本格ミステリーだ、と言うような感想は、割と多くの方が共通して挙げていらっしゃいました。

乱歩賞2作品、ランクインの結果はいかに。そこも個人的には気になります。

 

ラスト。これもアマゾンがおススメしてきたので気になっています。

個性と言えばこちらも個性全開。しかし『ミステリーと言うよりは青春、あるいはアート小説』と言う辛辣な意見もあるようですが。

松本清張賞受賞作、井上先斗さんの『イッツ・ダ・ボム』も挙げておこう。

 

はい。そんな具合でつらつら語ってまいりましたが。

 

いや、ほんとに今年、今年刊行された作品、読んでないね。

びっくりするくらいに読んでいないね。

だからこそ、記事を書き終えた今は『この作品、読みたい!』と言う、焦るような気持ちでいっぱいでございます。

その作品たちが文庫化されるまでお預けを喰らう。

それもまた、読書好きな方なら共感できる被虐の喜びではないでしょうか(笑)

 

文庫化、はよ!

 

ではでは。本日の記事はここまでです。

読んで下さりありがとうございました。

休み~人生の夏休み、終了

有休休暇消化と言う名の、弟の人生の夏休み。昨日にて終了でございます。

約1か月半、思う存分、遊びまくった彼は、本日より新たな職場にて働き始めます。

 

弟が仕事だと、私の生活リズムにも多少の影響があるのですよ。

たとえば夜。私は大抵、一番にお風呂に入ります。母は仕事だし、父も仕事でいないことがあったり、母を迎えに行ったりするし、弟も、今までの仕事は帰宅が21時過ぎることが多かったから。

だから私がお風呂に入る時間によっては、後の人に迷惑をかけちゃうことある。

これが夏場のシャワーだけなら、まだいいんです。どんだけ長くても、入浴してても、夏場なら20分もあれば十分なので。

 

ところがどっこい、冬場はダメですね。

寒い。入浴だけで下手したら10分、15分、浸かっちゃう。

 

この1か月半、弟が無職だった間はほとんど気を使うことなく、自分の生活リズムのことだけ考えて(汗)入浴に行ってました。特に休みの前日とかは22時近くにお風呂に入る、と言うこともしばしばでして。

しかし弟が働き始める。朝、7時10分くらいには家を出る。と言うことは6時くらいには、私と同じ時間くらいには起きる。

そうなるとそれも考えて一番風呂の責任を果たさなくてはならない(大げさ)

 

ねー。夜のオタク時間、ちょっとだけ短くなっちゃうねー。

まぁ、毎年のことだから慣れてるっちゃ慣れてるんですけど。

それでも、弟同様、ここ1か月半の自由奔放な生活スタイルが心地よかった私としては、ちょっとそれが面倒くさいです。

5分の入浴で15分くらいの入浴と同等の体が温まる効果を得られる、そんな装置とかないですかね?

 

てなことで昨夜も、今日が休みですが通常通りの時間にお風呂に入りました。

なんて優しい姉なんだろう!

調子に乗りました、すいません。

 

はい。そんなこんなで何はともあれ。

弟がお世話になる会社の皆様、何卒、よろしくお願いいたします。

『給料が低くなってもいい。残業も、休日出勤も、早出も夜勤も、変則出勤も変則シフトもない。ちゃんと土日が休みの会社が良い』

その条件叶って、この会社にお世話になることになったんだ。

弟よ、せいぜい頑張るんだぞ。

 

あー。でもいいなぁ。

1か月半、収入の心配をする必要がない休み。

いいな、いいなぁ!

私も人生の夏休み、謳歌してみたいもんだよ!

 

はい。そんなこんなです。こんにちわ。

休みです。2勤万歳。

金曜、土曜と出勤でまた休みです。

ただ来週の月曜日からは3勤です。

2勤に慣れ過ぎて、既に3勤すら怖い(怖い)

 

4勤なんてもう無理!

 

しかし寒いですな。天気予報で言っていた通り、急に寒くなりましたな。

ねこさんも、ここまで冷えるとさすがに夜遊びできないようです。愛い。

私の布団の中で、あるいは布団の上で寝てくれます。愛い。

愛いけど、これも毎年のことなんですけど。

頼むから『一』じゃなくて『1』で寝てくれないかな。

猫なので縦に寝ると言うのはなかなか難しいかもしれないけど。

『一』で寝てくれるお陰で、どう考えても布団の占拠割合が私とねこさんで6:4くらいになっていて、私のこの体が6ではしんどい。はたまた下に敷いている電気毛布の恩恵にあずかれない。あまつさえ寝返りも満足に打てない。

そんな状況になっているんだよ、あはははは。

 

ま、さっきも書いたけど、これも毎年のことなので良いけど。

可愛いから良いけど。

 

はーい。てなことでここ数日、気になった話題です。どうぞ。

まずはこちら!

www.animatetimes.com

『わたなれ』、また略称ですね。でも正式タイトル見たら『成程。これは短縮しないとしんどいわ』となりました(笑)

てなことで正式タイトルは『わたしが恋人になれるわけないじゃん、ムリムリ!(※ムリじゃなかった!?)』でございます。

私は本作品のこと、このアニメ化解禁の情報で初めて知ったのですが。

百合ものです。わーい!

 

ってか気のせいでしょうか?この先、アニメ化される百合作品、めちゃくちゃ多いような気がする。いつか機会があったら、一度、記事にまとめてみようかしら。

 

出演される声優さんも一部、発表されていますね。主人公は中村カンナさんが演じられます。中村さんも出演作品、どんどん増えているなぁ。嬉しいなぁ。

そして学校のスーパースターであるキャラクターは大西沙織さん。何もかもがパーフェクト、その実、好きな人には甘えたいし甘えられたい。意外にポンコツと言うのが、もう既に可愛らしすぎる・・・!

放送は来夏予定とのことで。だいぶ先ですが楽しみですね。

 

お次はこちら。

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こちらも来年夏放送予定作品ですね。『鬼灯の冷徹』などで知られている江口夏実さん原作のコミックがアニメ化されますよ、と言うニュースです。

主人公の百暗を演じられるのは中村悠一さん。てなことで早くもこちらはボイス入りPVが解禁されています。

 

見た。こんなにもいい声で発せられた『おっぺけぺ』を聞いたの、初めて(笑)

 

なんだろ。PVを見ただけでも、独特の間合いとか。少しシュールな感じが癖になるような作品っぽいな。そんな印象を受けたのですが。

あと色合いもとても印象的。

うむ。こちらも絶対に面白いこと確実な作品ですな。楽しみ楽しみ。

 

ラストはこちら。

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タイトル(笑)

成程。容姿、ルックスを犠牲にして手に入れたパラメーター。それを武器に、新たな世界で『絶対神』として人生を歩むことになる男の物語とのことで。

それで『ブサメン』なんですね。

考えたなぁ。アイディアだなぁ。

 

こちらも主人公のCVが既に発表されています。諏訪部順一さん。

諏訪部さんも、このおっさんが異世界転生する作品の主人公、結構、演じられていますよねぇ。良き良き。

 

で、こちらの作品。プロデュースが『無職転生異世界行ったら本気だす~』のEGG FILM、制作が『Re:ゼロから始める異世界生活』などのWHITE FOXと言う、この時点で発表されている情報だけ見てみても、めちゃくちゃ豪華。

小説、そしてコミカライズの原作者の方がコメントで、制作サイドさんの熱量の高さに言及されていらっしゃいますが、それも頷ける、この制作会社の並びなのです。

 

いやぁ、この作品も続報含めて楽しみだ。

 

はーい。そんなこんなです。

 

てなことで私は今日も今日とてブログをせっせと書こうと思います。

 

ではでは。

皆さんの、そして私の今日が、今日は、今日も穏やかで良い一日でありますように。

そして。

皆さんの、そして私の明日が、明日は、明日も穏やかで良い一日でありますように。

買ったBLの感想~『行方不明。』&『エンサークルメントラブ』

ニンテンドースイッチ迷ってる問題同様、『またその話かよ。まだ切り替えてないのかよ』とツッコまれそうですが。

クレジットカード問題です。DLsiteで使えないのが、改めてですがクソ面倒くさすぎる。ただDLsiteではギフトカード購入で作品購入ができる。そんなシステムもあってそれを利用していたのですが。

 

それを利用するためのログインパスワードを忘れてしまいました。何やってんの。

それでも新たにパスワードを発行して『よし、これで利用できるぞ!』と息巻いたは良いのですが。

 

あれ?住所なんて入力しなきゃいけなかったっけ?

え?あれ?

 

なんでBL漫画購入するのに、自宅の住所情報を差し出さなけりゃいけないのか。

 

結局、DLsiteでの購入は断念。

コミックシーモアでの購入がどんどん増えてきています。

コミックシーモアさんもいいんです。いいんですけど、その都度、利用できるクーポンのことを考えると、DLsiteさんの方がお得なんだよ~。

多分、クーポン利用できていない分で結構な額、損しているような気がする。

これが続くと、恐らくはこの額も膨れ上がっていくわけで。

 

さっさとクレカのブランドを切り替えなさい。

ってかそうしていない私が悪い(結論)

ってか調べたら黒井よだかさんの『魔女と猫』のスピンオフ『魔女の犬』の単行本、発売されてるじゃないか!買わねば!

 

てなことで前回、お送りできなかったBLコミックの感想をお送りします。

片方はお初の作家さん。もう片方はシリーズものの最新作です。

ではでは、どうぞ。

 

・『行方不明。』Kanipanさん

・・・お初の作家さんです。『殺人犯×殺人犯』『生涯を捧げる恋』と言う惹句から購入しました。

清掃員として地味な毎日を送る楓。女性のヒモとして自堕落な日々を送る亮。かつて幼馴染だった2人は、誰にも言えない秘密を共有していた。そして8年ぶりに、偶然にも再会して間もなく、亮のために楓は人を殺めてしまう。かくして始まる2人の逃避行。互いが互いを思うが故に殺人を犯した2人の行きつく先は、と言うお話です。

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いいですね。どうあがいても救いと言うか、光が見えない。『現実』と言う、決して逃げ切ることができないものから逃げ切ろうとする2人の、ひたすらに暗い物語を予想させるあらすじ。最高だと思いました。こう言う話も大好きです。

 

で、結論から言うとすごく良かったです。『最高!』とまではいかないのですが、それは逆を言うと、感想ですら『最高だったぜ!いえーい!』とハイテンションになるのを許さないほどの、ためらわせるほどの暗さ。ダウナーな感じがあったからです。

なのでそう言うのもやっぱり好きな私としては、内心では『最高だったぜ、いえーい!』と叫んでいるような、そんな作品でした。

 

楓も、そして亮も。幼少期の頃から置かれていた環境はろくでもないもので、それ故に2人は強い疎外感を抱いていた。だからこそ惹かれあった。そうした感情を埋め合わせるようにして。

そしてそこでひとつの事件が起きてしまった。

更に8年後、また同じような事件が起きてしまった。

 

よくある設定と言えばそれまでなのですが。そのよくある設定の暗さ。救いようのなさ。閉塞感。『そうするしかなかった』と言う2人の切実な思い。相手のためと言いながらも、本当は自分のためだったと言う思い。

それらがしっかりと伝わってくる作品に仕上がっていたのは、Kanipanさんの絵の力。これがめちゃくちゃ大きかったように思います。

楓と亮。2人の瞳。この描き方が、もう、ほんとに。『目は口ほどに物を言う』と言うことわざ、それそのままで。時にその瞳の表情には怖さを覚えるほどもあったくらいでした。

あと2人が、どうあがいても決して健康的には見えない。肉体的には勿論のこと、精神的にも決して健康的には見えない。どこか歪さ、あるいは不健康な雰囲気、はたまたものすごい諦念みたいなものを漂わせていて、ただただ危うい。そんなふうに感じられたのも、やっぱりKanipanさんの絵の力であり、この作品の雰囲気を成立させている大きな要素のひとつだったと思います。

 

楓のことが好きすぎて、もはや『何かクスリでもキメました?』とツッコみたくなるような亮の表情。ほんとに好き。怖い。

 

逃避行。ひたすら逃げられない現実から目を背けるようにして、体を貪りあう2人。その様子は甘々で、でも退廃的、絶望的な側面もあって、そのアンバランスさが個人的には萌えだったのですが。

そんな堕落した時間、2人だけの時間だからこそ、2人は自分の中の相手に対する思いに改めて目を向けるようになります。

 

読んでいて、特に亮の楓に対する、もはや執着と言ってもいいような感情を目の当たりにした時。私は『あぁ、もしかしたらこの2人は、出会わない方が幸せだったのかもしれない。良かったのかもしれない』とすら思ったんです。

出会わなければ2人とも、人を殺すようなことにはならなかったわけで。

でもそれと同時『でも多分、この2人はどうあがいても出会うような、そしてこんなふうに生きていくような。そんな道しか用意されていなかったんだろうなぁ』と言う気もして。

 

なんだろ。亮にとっては楓のいない『幸せ』なんて『幸せ』じゃない。

そして楓にとってもそれは同じことで。同じことと言うか、亮のその思いを目の当たりにしてようやく、彼の自分に対する思い。そしてそれに応じたいと願っている自分の思いに気づいたと言うか。

それはもしかしたら、それぞれが自身に対してそう言い聞かせている。そしてそのことからくる思い込みみたいな部分が多分にあるのかもしれないのですが。

それでも、そう言う部分があったにしても、恐らくは2人にとっては『幸せ』ってそう言うものなんだろうなぁ、と。2人が知る『幸せ』は、それしかないんだろうなぁ、と。それ以外の『幸せ』は、2人は、知らないんだろうなぁ、と。

そんなことを思わせる妙な力強さ、説得力みたいなものも感じました。

 

だからこそ、『一緒にいることが幸せ』だから、そのために、逃避行の最中、楓はひとつの決心を固めます。そして亮もそれを受け入れます。

個人的には『もう現実なんていらない。いつまでも君と一緒に』と言うような、いわゆる心中エンドみたいなのも好きなのですが。

ネタバレになりますが、この作品に関しては、それまでの作品を覆うほの暗さが信じられないほどのハッピーエンド、真っ当な終わり方をしています。

強烈な光ではなく、本当に微かな。でも確かな、柔らかな灯が差し込んでくるようなラストも、やっぱりこの作品らしいなぁ。

 

贖罪の感情、それが向かうべき方向は、恐らくは間違っているんだと思います。正しい贖罪ではないし、自分勝手な贖罪なんだと思います。

ただ、逃げて逃げて逃げまくった挙句に『やっぱり2人でいたいし、2人で生きていきたいから自首しよう』となった、その気持ちの芽生えこそ、やっぱり2人が2人でい続けた、逃げ続けたからこそのものであり。

そんなふうに思えた、その人間としての真っ当さみたいなものは、めちゃくちゃ切なかったです。

 

だからと言って殺された人の命は戻ってこないんですけど。おっふ。

 

はい。なんだかまとまりのない感想になってしまいましたが。

なんかほんと『君しかいない』と言う幸福の在り方。その希望的な部分も、その反対の絶望的な部分も見せつけられたような作品だなぁ、と感じました。

 

・淀川ゆおさん『エンサークルメントラブ』

・・・てなことで『行方不明。』の、なーんとも言えない仄かな暗さから一転、こちらは青春真っ盛り!学園生活の眩さ、一途な恋心、すれ違う恋心に目が焼かれそうになる男子高校生BLです!しかも幼馴染要素まで入ってるんだぜ!

ひゃっはあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!ビバ!

 

今回で3冊目です。3巻目と言うことですね。多分、以前、だいぶ前に1巻と2巻、まとめて感想を書いたような気がします。

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良、一成、忠弘の仲良し3人組は幼馴染。良が知らない内に一成と忠弘はナニする仲になっていた。そのことを2人に突き詰めるもはぐらかされてしまう。そこで良は、一成の弟、侑成に協力を仰ぎ、2人がいちゃちゃしている現場を押さえようとする。

ところが想像していた以上に盛り上がりを見せる一成と忠弘の様子に、焦り出す良。そしてその流れで、良は、侑成が自分に恋愛感情を抱いていることを知り、と言うところから始まる2組のカップルを描いた作品です。

 

眼鏡をかけているのが良で、彼が抱き着いているのが侑成。侑成×良。

メイド服着用(黒髪)が一成で、メイド服着用(茶髪)が忠弘。一成×忠弘。

 

1巻では侑成と良が晴れて結ばれ、2巻ではその仲が進展しつつ、勢いでやっちゃった一成と忠弘も改めてお互いの気持ちを確認。かくして両カップルともますます愛を深めましたとさ、と言う流れに来ての3巻です。

 

3巻では文化祭の模様が描かれています。侑成と良は、一成の計らいもあり共に実行委員に。『一緒に実行委員になれば、もっと一緒にいられる』と言う良の期待とは裏腹、侑成とやたら距離の近い女子生徒の出現に、むしろ良は強い嫉妬心を抱くことに。

一方、クラスでメイド喫茶の出し物をすることになった一成と忠弘。気持ちが抑えきれないままキスしていたところを忠弘の兄、忠晴に目撃されてしまい、さぁ大変。

 

なんだ。もう侑成と良に関しては1巻からそうなのですが、やっぱり今回もただただ『可愛い。うん。可愛い』の一言。終始、にやにやしっ放しでした。

この2人、ほんと、私の理想を煮詰めたような男子高校生カップルで最高です。

 

侑成は一言で言えば大型わんこ。幼い頃から兄の友人であった良のことをひたむきに思い続けてきていた。今もその思いは変わらず、変わらないどころか一層、強くなるばかり。良のひとつひとつの行動、言動に、感情に素直なままの表情を見せる侑成、本当に可愛い。すんごい良い子。なのに時折、どうしようもなく大人びた、かっこいい、色気たっぷりの表情を見せるの、反則だぞ。

そしてそんな侑成のひたむきな感情、言葉、表情に振り回されちゃう良も、本当に可愛いのです。良は同じわんこ系でも、ちょっとツンと言うか。自分の感情に素直になれない、それを我慢しちゃう部分があって。そう言うのがたまらなく萌える。でも最終的には我慢できなくなって侑成を欲しがっちゃうの、衝動のままに求めちゃうの、本当に可愛い。無自覚煽り系受け、誘い受けの神髄、ここにあり。

 

今までに感じたことがないような嫉妬心。そして侑成に対する独占欲。それに煩悶する良の姿も、そして良のそんな感情を知りうれし泣きしちゃう侑成も、やっぱり一言。

可愛い(可愛い)

てなことで私と同じく、ひたむき純情甘々男子高校生カップルが好きな方は、是非ともこの2人のにやにやして悶えて萌えて下さい!

 

一方、一成と忠弘は先にも書いた通り、体から始まった関係です。とは言え幼馴染と言う関係もあり、互いが互いに『好き』と言う気持ちは持っていた。

だけど一成が、そう言うことをあまり口に出したがらない。妙に大人びたところがあると言うか、要は大変に照れ屋さんなのです。可愛い。

そして忠弘も、自分の感情を素直に口にして一成に甘えるようなそぶりを見せつつも、肝心な部分は口にできない。一成に対しての思いも、本当に彼が自分のことを好きなのか、どこが好きなのかと言う部分も、勇気がなくてなかなか聞けなかった。

 

でも2巻でお互い、思いを確認し合っての3巻では、あらすじでも書きました。忠弘のお兄さんに2人の関係が発覚。交際を反対されたことで、より一層、2人の相手に対する思いが強くなると言うお話になっています。

良いですよね。一成みたいな、スマートそうに見えて肝心な部分では不器用でぶっきらぼうな攻め、大好物です。髪の毛くくってるのも、ポイント高い。

それに対しての純情小悪魔ちゃんな忠弘も、とても愛い。

お互い、大好きだから。でも幼馴染、友人でいた時間が長すぎたから。それがあまりにも心地よかったから。だからやることはやっちゃってるのに『特別』な感情、それを言葉に出すのが恥ずかしいって感情。

最高じゃないですか。かっはー!

 

ただこのお話では、忠弘のお兄さんである忠晴。この忠晴がとんでもなことになっていて。それがあまりにも予想外過ぎたので、個人的には『ここでこう来たか!?』と大笑いでした。

2巻に出てきたあの人が、まさかここに来て、こんな活躍を見せるとは(笑)

 

あと淀川さんの絵。めちゃくちゃ可愛いんですよ。綺麗なんだけど、同時に、ほんとにそれぞれのキャラクターの表情。言葉にならない、あるいは言葉にしてもなお足りない、そう言った感情が込められた表情の描写が良いんですよ。

読んでいてほんとに、キャラクターの感情が手に取るように感じられる。キャラクターと同じように嬉しだったり切なさだったりを感じられるのです。

 

なんかもう、この4人には永遠に男子高校生でいて欲しい・・・。

永遠に男子高校生のまま、いちゃいちゃわちゃわちゃしていて欲しい・・・。

 

はい。そんなこんなで本日はBL2作品の感想をお送りいたしました。

次回にこの記事を書く時にはクレカのブランドを切り替えていますように!

 

ではでは。本日の記事はここまでです。

読んで下さりありがとうございました。

買ったBLの感想~『青と碧』

私が初めて聞いたBLCDは『男子高校生、はじめての』の15弾だったのですが、それを聞いたきっかけがYouTubeが本作品の試聴動画をトップページでおススメしてきたからでした。

今から思うと『何ゆえ、突然!?』と言う気はしないこともなく、まぁ、佐藤元さんや伊東健人さんが出演されている配信番組、コンテンツの動画を見ていたのがきっかけだったんだろうなぁ、とは思うのですが。

ただそれにしても、その紹介してきたタイミングがあまりにも急だったのは、未だに謎です。ってか今も時々『何故、このタイミングで!?』と首を傾げたくなるタイミング、謎の、全く読めないタイミングでBL関連の動画を紹介してくるの、本当に不思議だしおかしいし楽しいです。ふふ。

 

てなことでこの話がちょろっと関係していないこともない、買ったBLの感想をお送りする記事でございます。

本日は2作品。珍しく最近、購入した作品の感想です。

ではでは早速、こちらの作品からどうぞ。

 

・『青と碧』ろじさん

・・・はい。早速ですが冒頭の話が関係してくるのがこの作品です。


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こちらです。こちらの動画が突然、YouTubeのトップページ、しかも先頭に出てきました。BLCD、あるいはボイコミ関連の動画を視聴することはあります。が、少なくとも『ロマンシングサガ2 リベンジオブザセブン』が発売されてからは、その関連動画を視聴した記憶はない。このゲームのプレイ動画ばっかり視聴しているような有様です。

なのに何故。何故、あのタイミングだったのか。ミステリー・・・。

 

そんな疑問に駆られつつ、山下誠一郎さんと大塚剛央さんと言う素晴らしい組み合わせなので、そのまま視聴し、そしてそのまま息を吸うように原作漫画を購入しました。

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タイトルの『青と碧』はメインキャラ2人の名前です。

山下さんが演じられているのが葉山青。勉強も運動も学年1位の、まさに天才優等生。しかしまるで赤ちゃんのように、感情が顔に出てしまうと言う一面も持つ少年です。

もう1人、大塚さんが演じられているのが山村碧です。

2人はひょんなことから親交を持つようになり、青は碧のある言葉から彼に好意を持つようになります。そして碧も、青の自身に対する好意に気づきながら、赤ちゃんのような彼を可愛いと思うようになります。

 

要は2人の気持ちは両思いなのです。両片思いと言うやつです。しかも男子高校生の両片思いだぜ、最高じゃんか!最高ですね!

最高だけど、それで済んだら誰も苦労はしないぜ!

 

この作品の肝は碧が自身に感じている葛藤にあります。

同性しか好きになることができない自分。それをずっとごまかしてきた自分。青の思いに気づきながらも、そして自分自身の青に対する思いに気づいていながら、碧はどうしても、その全てを受け入れること、認めることができないのです。

だからつい、青を試すような言動を彼に取ってしまうんです。そうすることで、まるで自分自身を試すようにして。

 

だけどそれにもめげず、青は純粋に、まっすぐに、ひたむきに碧を思い続ける。碧に『好き』と言う感情を抱き続けるんですね。

相変わらず赤ちゃんのように、その気持ちは表情に浮かんでしまう。ただそれでも碧に対しての思い。それから溢れる涙だけは、碧には見せることがないんです。

切ない。

 

そんなどうにも不器用な2人の、だけどととにかく純粋な恋模様。両片思いから両思いになるまでの8年間、高校時代から社会人までの8年間の物語が、作品としては綴られています。

 

青が何故、碧を好きになったのか。そして碧が何故、青を好きになったのか。それを描いたシーンはごくわずかなのですが、そこで描かれていることは、物語を通じてどんどん深くなっていきます。

そこが私は、読んでいてとても魅力を感じた点のひとつでした。

すごくお互いがお互いに惹かれた理由、惹かれたことに対して納得ができたと言うか。

 

『お勉強ができる』と言う意味で頭が良くて、でもだからこその純粋さ、素直さを持っている青。

『お勉強ができる』と言う意味でも、そしてそれ以外の意味でも。良くも悪くも頭が良すぎるからこそ、考えなくていいところにまで考えが及んでしまう。そしてそれ故に、相手の、自分の、大切な感情に踏み込めない碧。

似ているようで正反対、対照的な2人だからこそ、その『対照的』な部分が、お互いにとってはとても魅力的に思えた。強く、心を揺さぶられたんだろうなぁ。

また2人の場合、好きの感情に加えて、そうした部分に対する敬意みたいなもの。眩しさみたいなものも感じたんだろうなぁ、と思えたのも個人的にはポイント高しでした。

やっぱり男子高校生(期間は短いですが)BLは、この『眩しさ』がないとね!

 

先程も書いた通り8年にわたる2人物語が1冊、全7話にまとめられています。

個人的には若干の駆け足感は否めませんでしたが、本当に青と碧。2人の感情が繊細に、丁寧に、柔らかな筆致で描かれている作品です。誉め言葉として、派手さは一切ありませんが、その分、心にしっかりとしみ込んでいくような、そんな物語です。

だから全7話で8年の物語が詰め込まれていると言う紹介から感じる以上の満足感、あるいは物語の完成度の高さを感じていただけると思います。

 

逆を言えば全7話。2人の『全て』を描くのではなく、ポイント、ポイントを押さえた物語の構成だったからこそ綺麗にまとまっていた。そしてじんわりと、胸に染みるような味わいがあったと言えるのかもしれないなぁ。

 

またこの作品。BL作品ではお約束の流れと言っても良いでしょう。『おめでとう!両思いであることが判明したよ!さぁ、じゃ、やることやりましょうか!』と言う流れがありません。要はナニなシーンが一切、登場しないのです。

個人的にそう言うBL作品を読んだのが久しぶり・・・久しぶり・・・?初めてのような気もしてきたのですが、とにもかくにも久しぶりだったので『ナニはしないのか!8年ものらりくらりを続けてきた挙句、キスだけでいいのか!?』と軽く衝撃すら覚えたのですが(笑)

 

まぁ、青は赤ちゃんだしな。それでいいのか。それでいいのだ。

ちなみに青×碧です。

・・・誘い受けだろうなぁ(妄想)

 

ただし、その代わりと言ってもいいでしょう。

涙です。青が碧の前で初めて見せた涙。そして碧が青の前で流した涙。

2人が涙を見せた、流したシーンが、もうめちゃくちゃ、ぐっ、と来た。

 

まずは青です。碧の前では素直に感情を顔に出してきた青ですが、ただひとつ。先ほども書きましたが涙だけは、決して彼に見せることはなかった。

その青が碧に見せた涙は、高校時代。彼が願ったひとつの願い。それが叶った実感、喜びから出た涙でした。

そして碧と一緒に朝食をとっている際にも、また溢れてきた涙。その涙の源になっている感情に思いを馳せると、まっすぐに、ひたむきに碧を思い続けてきた青の、人知れない苦悩のようなもの。それを感じずにはいられなくて、ひたすら『良かったな。赤ちゃん、良かったな!』と言う思いで胸がいっぱいになるのでした。

 

そして碧です。2人で一緒に朝食をとっている時、碧の瞳からも、自然と涙が溢れこぼれるのです。

それを青にツッコまれた碧は『これは24年分のなんかあれだから』と答え、その涙を乱暴に拭うのですが。

その涙の出どころとなっているであろう感情。碧が、青からの好意を受け入れるまでに、そして自分自身を受け入れるまでにかかった時間。その中で抱えてきていた感情。そうしたいろーんなものを思わせる涙、あるい碧の表情、言葉で、すごく胸を締め付けられたのです。

 

でも、確かに、その瞬間。碧は救われたような思いを実感したんだと思います。

ずっとずっと自分を思い続けてくれていた青の感情、存在に。そしてそんな彼のことを、やっぱりずっとずっと思い続けていたのだと言う自分の感情、存在に、確かに救われたような思いを抱いたんだろうなぁ、と。

 

後で言及しますが。碧の友人で、事あるタイミングで彼に時に優しく、時に厳しい言葉を口にする吉田くんと言うキャラクターがいるんです。

この吉田くんが、碧が青と同居生活を始めたことを知って口にする言葉。

これがもう、めちゃくちゃ、めちゃくちゃ良い言葉だったんです。『まさにその通り!』と激しく首肯したくなるような言葉で。

 

誰かと出会って、誰かの『変わらない』と頑なに信じ、恐れてきていた、でも本当は『変わって欲しい』『変わりたい』と願っていた『何か』が変わる。

それによって、その誰かの人生が優しく、穏やかに救われる。深い、深い底辺から掬い上げられる。

変わらないはずの過去の、その意味が変わる。それによって変わらないままだけれど、それでも過去が、その人の中だけでやさしく変わる。

 

BLに限らずそう言う物語が大好物な私は、青と碧の涙に思わずもらい泣き。そして吉田くんの言葉に、またうっすら涙を浮かべると言う有様なのでした。

 

てなことで原作読んでから、冒頭のBLCDのCM動画を改めて聞いたら。

これ、すんごいぴったりすぎる。ぴったりが過ぎる。

 

『自分たちの物語がドラマCD化されることになったよ!凄いね!せっかくだし演じて下さる声優さんを紹介するよ!』と言う内容なのです。

なので要は、本編内容の試聴ではない。

 

ないんですけど、もうすっごい青と碧がそこにいるんですよ!

冒頭、碧の名前を口にしながら駆け寄ってきているのであろう青の姿なんか、ありありと想像できちゃうくらいだし。

 

なんだろ。山下さんと大塚さん、このおふたりのお声、そのお声そのものの魅力であったり個性であったり。そうしたものが、おふたりが演じていらっしゃる青、碧と言う役にぴったりはまっているなぁ、と感じたのがひとつ。

そのうえで純粋で素直で、だからこそ手に負えない部分も碧からすればあるのかもしれなくて。でもそこすらも可愛い、愛おしい、愛らしいと感じさせる青を、山下さんがほんとに、なんの違和感もなく演じていらっしゃる。

なんだ。改めて『お芝居、うっま』と驚かされたくらいです。

 

そして碧は、先程も書いたように、とにかく大塚さんの少し暗さを含んだようなお声が、実にハマっている。

このCM動画の内容的にはそんなことはないんだけど、でも、大塚さんのお声だからこその何かしらの含みみたいなものが感じられるのが最高。そしてその上で、碧の世話焼きな部分、青に対してのこらえきれない感情が出ちゃってる演技も、聞いていてひたすらにやにやしてしまったのです。

可愛い。

 

山下さんが青を、そして大塚さんが碧を演じていらっしゃることで、2人の存在がものすごく立体的に感じられた。

だからきっとドラマCDも、2人の体温、感情。そして8年と言う月日、その中で変わっていく関係性と、それでも変わらない関係性と。そう言うものがものすごく広がりと深みを持って感じられる。そんな作品になっているんだろうなぁ、とCM動画を視聴して思いました。

 

で。先に言及していた吉田くんです。吉田くんのCVは小松昌平さんです。わかりみしかなかったです。こー、ほんとにね。すごく良いことを言うんです。でもそれは、時に碧にとっては突き刺さってくるような、耳に痛いような言葉でもあるんです。そう言う言葉を、実にさらり、と口にする。それでいてちゃんと言葉の重みも感じさせるように口にする、そんなキャラクターなんです。

だからこその、その『優しい棘』をはらんだような吉田くんの存在感に、小松さんの、あの少しクセがありつつ、からっとした明るさのあるお声はぴったりだと思います。

 

そしてもう1人。大学生のお話から登場する飯田。こいつもめちゃくちゃ良い奴なんですけど。この飯田のCVは鈴木崚汰さん。まぁな。もう見た目がす!だもんな(笑)

この飯田も、多分、他のBL作品なら2人の恋路を邪魔する当て馬キャラとして登場していたように思うのですが。そうではないと言うところにも、そう言うわかりやすい障壁を登場させなかったところにも、やっぱりこの作品の魅力はあるように思います。

あぁ、当て馬キャラだったり、その登場を否定しているわけではありませんからね。そこは誤解しないで下さい。

 

むしろ当て馬キャラが魅力的すぎて『こっちとくっつかんかな』と思うことも少なくないし。ふふ。

 

あと女性キャラを演じていらっしゃる島袋美由利さんと風間万裕子さんも、実力派の、めちゃくちゃ良い演技をされる、信頼のおける声優さんでいらっしゃいます。

島袋さんは山下さんと同じく大沢事務所、そして風間さんは大塚さんと同じアイムの所属でいらっしゃいます。

ご存じない方は、どうぞお名前だけでも覚えて帰って下さい!

 

はい。てなことで本日はろじさんの『青と碧』の感想をお送りいたしました。

『何が何でも!私は!絶対に!BLには!えっちなシーンを求めるの!』と言う強い思いをお持ちの方には、どうあがいてもおススメできない作品ですが。

だってえっちしてないもん!

そこにこだわりがない方で、とにかくじっくり、丁寧に。自分の思いに、そして相手の思いに向き合っていく時間が描かれている物語が読みたいと言う方。じわじわ、染みてくるような思いの物語を読みたいと言う方には、ものすごくおススメしたい作品でございます。

 

てーなことで。あはは!本当はもう1作品、感想を書く予定だったのですが。

文字数。

なのでもう1作品に関しては、別の作品と合わせて、後日、記事にしたいと思います。

よろしければお付き合いください。

 

ではでは。本日の記事はここまでです。

読んで下さりありがとうございました。

休み~2勤は精神衛生上、とても良い

仕事中、少々、イラッ、としたことがあっても『よしよし。明日行ったら休み。もう1日の我慢だ』『明日は休みだもんね。バーカ』と言う気分転換が容易にできる。

ありがたい。2勤はやっぱり精神衛生上、とても良い。大正義だ。

ずっと2勤だけが良いなぁ!

 

変則休日制においては1か月、24日間連続で従業員を勤務させることが可能なんですって。

『おいおい、バカなことを抜かすな。殺す気か』とか思ったんですけど。ただまぁ、法律では現状、そう決まっているらしいです。

ただこれの見直しを、と言う話も出ているらしくて。

そりゃそうだ。24日連続勤務とか、ほんと、何考えてんだ。ぶん殴るぞ。

その話題を紹介されていた方のツイッターを見たのですが、そこに『3日間働いたら休みにして下さい。法律でそう決めて下さい』と言う声が寄せられていて、それを見た時には思わず『そうだ!そうだ!』と拍手喝采でした。

 

2日働いたら1日休みが義務。3日働いたら2連休。4日働いたら3連休。

それを義務にして下さい。

 

はい。そんなこんなです。

 

WBCプレミア12、阪神からは森下翔太選手と才木浩人選手が出場しています。

そしてこの2人がとても活躍しているのが嬉しいです。

んふふ。

なんでしょ。これでレギュラーシーズンの成績もあんまりだったら、正直『おいおい。シーズン中もこんな活躍、見せて欲しかったよ!』と意地悪なことを思ってしまうものなのですが。

この2選手に関しては、まぁ、森下選手は前半戦、不調の時がありましたが、それでもシーズン中、本当に活躍。チームをけん引していたからなぁ。

嬉しいですね。嬉しいし、他のチームに所属されている選手の活動も嬉しい。そしてその選手、チームを応援されている方の『ふふ。うちの○○選手、凄いでしょ?』って呟きを見るのも、大変に楽しいです。

昨夜のキューバ戦も最後まで見ちゃった。9回表、どきどきしましたよね~。雨もあってグラウンドのコンディション、最悪だったんだろうなぁ。

いや、それでも最後の最後、三振に打ち取った藤平選手のガッツポーズには、テレビの前で思わず拍手です。かっこよかった!

 

はい。そんなこんなです。

休みです。土日、お疲れさまでした。日曜は、なんと来月の15日まで休みです。

笑う。

明日、明後日出勤で、木曜、お休み。

タイトルにも書きました。冒頭にも書きました。

2勤、大正義。

 

てなことで気になった話題をどうぞ~。


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これね。放送された翌日の朝、ツイッター見たら、ものすっごい盛り上がってた。

そしてスバル役の小林裕介さんの演技に対しての絶賛の声が相次いでいて、1stからこの作品を追いかけている身としては、小林さんのキャリアを追いかけている身としては、ひたすら『せやろ。凄いやろ』と鼻高々でした。

なんで私が鼻高々になっているんでしょう。すいません。

 

スバルの演説回と言ってもいいのかしら?

とにもかくにもあの演説、小林さんの演技、素晴らしかったですよね。ってかなんかほんと、声優さんの、この『役としての思いを、声だけにのせて表現して届ける』と言う技術と言うか職人技の凄さ。

ほんとに凄くないですか?(語彙力)

演技なんですけど、演技じゃないんですよね。確かに、この回だとスバルが演説を繰り広げているんですよね。実在していないスバルと言う人物が、そこに実在していて、確かに演説を繰り広げている。

その説得力と言うか、2次元と3次元を超越させて役を実在させる演技力の、その凄さですよ。

しかもリテイクなしとか。マジか!

 

お次はこちら。

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CM、見た。懐かしすぎたのと、あと、早見沙織さんの演技が改めて凄すぎて、思わず笑ってしまいました。

わざわざ、これ、新規で収録されたのか。みたいですね。岡本信彦さんがツイッターで『一緒に収録した』『でも自分の台詞数が少なすぎて』と呟かれていますね。

なんとまぁ、贅沢な!

 

いやぁ、うん。でも本当に懐かしい。そして『異能バトルは日常系の中で』が放送されていた10年前ですか。

10年前!

リアタイ視聴していて、この回。早見さんが演じられる鳩子が、岡本さん演じられる主人公。その彼の厨二病っぷりへの戸惑いなどが爆発してしまい『わかんない、わかんない、わかんないよ!』と詰め寄るシーン。ここでの早見さんの演技に圧倒された感覚、まざまざと思い出しました。

いやぁ、本当に凄かったもんなぁ。

そして今回のこのCMも、やっぱり凄い。

 

うん。わかんない(笑)

『裏どん兵衛をおススメするCMを制作しましょう!』となって、どうして『異能バトルは日常生活の中に』が出てくるのか。鳩子の『わかんない!』攻撃のシーンが出てくるのか。それを思い出したのか。

わかんないですが、恐らくは・・・いや、100%、制作サイドにアニメオタクさん、もしくは早見さんのファンがいらっしゃったんでしょうね。

 

グッジョブ!

 

お次はこちら。

www.animatetimes.com

昨日、動画と共に発表されました。『王様ランキング』の主人公、ボッジなどを演じていらっしゃる日向未南さんが主人公を演じられると言うことで。

新人にしてボッジと言う、とても難しい役、また声優の技術的にも難しいものを求められるような役を、実に堂々と演じられていた、そんな印象があります。

なのでもう、演技力に関しては心配ナッシング!楽しみですね。

 

他のキャストさんも続々、解禁予定。次回は姉の日、12月6日にヒロインの1人、帝乃一輝を演じられる方が発表されるとのこと。

一人称は『僕』、ボーイッシュな外見を演じられるのは、さぁ、どなたか。

動画のラスト、ちょこっと、演じられる声優さんの姿が映し出されていましたが、コメントでは愛美さんを予想されている方が多かったかな。

確かに。そう言われるとそんな気がしないこともない。でも私が、この一輝さんのビジュアルを見た時に聞こえてきたのは、小松未可子さんのイケボでした。

 

ラストは『アイドルマスターシャイニーカラーズ』に登場するユニット、アンティーカのキャストMVが公開されましたよ、と言うお話。

キャストMV、すなわちアイドルを演じていらっしゃる声優さん出演のMVですね。

語弊のある言い方かもしれませんが、責めるようなつもりは全くなく。単純『アイマスはキャストMVはやらないだろうなぁ』と思い込んでいたのでびっくりしました。

あれ?私が知らないだけで、実はキャストMV、あったりするのかしら。

 

いやぁ、でも、良かったです。すごく、当たれ前だけれど力を入れて、そして丁寧に作られているのが感じられたのが、個人的には素敵でした。

これ、シャニちゃんに実装されている全ユニット、制作して欲しい。

いや、ってか、ここまで来たら全ユニット分、キャストMV作らないと不公平ってもんでしょうよ!

 

見たい。作って。

 

はーい。そんなこんなです。

てなことで今日も今日とてブログを書くぞ。そして昼寝をするぞ。

 

ではでは。

皆さんの、そして私の今日が、今日は、今日も穏やかで良い一日でありますように。

そして。

皆さんの、そして私の明日が、明日は、明日も穏やかで良い一日でありますように。