毎クール恒例の記事です。そのクールに放送されているアニメ作品。そちらに出演されている声優さんについて、あれこれと語る記事です。
視聴している作品に限って、そしてこの記事を書いている時点までに視聴した話数のみの話になりますが、少しでもとりあげさせて頂いている声優さんの魅力が伝われば嬉しいです。
てなことで冬アニメ。年明けと共に始まったこちらも、早いもので2クール作品を除いては今月で終わりですか。
早いもんですな(2回目)
ではでは。本日は女性声優さん編です。こちらの方からスタートです、どうぞ!
・島袋美由利さん
・・・冬アニメは5作品に出演。内3作品でメインを演じていられるのか。春アニメ放送予定の『ロックは淑女の嗜みでして』も今から楽しみでしかない。
なんだろう。『花は咲く、修羅の如く』の薄頼瑞希にしても『チ。-地球の運動について-』のドゥラカにしても。なんか引き締まった筋肉を思わせるような演技だなぁ、と思うのです。我ながらほんと、よくわかんないたとえで申し訳ないのですが。
引き締まった筋肉。その無駄がない故の美しさ。それを感じさせる。だけど同時に、それが生まれるまでの経緯。キャラクターで言ったら、そのキャラクターが作品に登場して描かれるまでの生き方。その生き方が生み出してきた一切合切、そうしたものも確かに感じさせる演技。ものすっごい物語る演技だなぁ、と。
特にドゥラカにはそれを強く感じました。勿論、多少なりとも描かれていた部分はあった。それでも、それと合わせて島袋さんの演技によって彼女の『それまで』、それが痛烈に感じられたんです。
『確かな演技力』と言う言葉が本当にしっくりくる、当てはまる。そんな若手女性声優さんのおひとりだと思います。
またそのキャラクターの人生の歩み。その重みに負けないような、引き締まった声が良いんだ。演技力と合わせての、少し低めの、キャラクターの強い思い。それが一本、芯となってすっ、と貫いているような声も、やはり島袋さんの大きな魅力のひとつだと、私は思うんです。はい。
でも勿論、可愛らしいお声もめちゃくちゃ可愛らしいのも最高なんですよね。だから演じてこられた役柄も幅広い。語弊ある言い方かもしれませんが、決してそのお声にも、演技にも派手さはない。でもだからこその圧倒的な安心感と満足感。地に足付いたそれを感じさせてくれる女性声優さんだと、冬アニメでのご活躍を通じて改めて感じた次第です。
ちなみに『ロックは淑女の嗜みですの』で言えば、関根明良さんも出演されます。
関根さんで言えば『Dr.STONE』にルーナ役で出演されているのですが、最初、誰だか全然わかんなくて。関根さんだと知ってとても驚きました。
関根さんも演じられる役柄が幅広過ぎて、役ごとに全然、異なる印象を感じさせてくれるその演技には、ただただ驚かされるばかりです。
・藤寺美徳さん
・・・『花は咲く、修羅の如く』にて主人公の春山花奈を演じられています。
『そう言うことには触れなくていい』と眉を顰める方もいらっしゃるかとは思うのですが。グーグルで藤寺さんのお名前を入力したら、サジェストいちばんに『下手』と出てきたんです。春山花奈の演技からは、そんなこと微塵も感じないものだからびっくりしちゃったんですけど。
2021年『ワッチャプリマジ!』でデビューされた際は、やはり色々、不慣れが故にそう言うふうに受け取られる部分もあったんだろうなぁ。でもそこからのキャリアの積み重ね。そしてご本人の努力もあって、春山花奈の演技が生まれたんだろうなぁ。
そんなことを勝手に想像して、胸が熱くなっている1人のオタクなのでした。
藤寺さんの花奈の演技の何が凄いかって。勿論、朗読シーンでの切り替え。また朗読の仕方、あえて下手くそに朗読すると言う演技。そこも素晴らしいと思うんです。
『世界観に引き込むような声をしている』と紹介されているキャラクターに、まさにふさわしい声で、その通りの演技をされていると思うんです。あと7話での、秋山のお姉さんがモデルになっている人物の演技も凄かった。
個人的にはですね。花奈の対人関係におけるどうしようもなく、厳しい言い方になってしまうとは思うのですが、うっとおしい部分。引っ込み思案で、恐らくはあまり人と関わってきたこともない。だからこそ自分の気持ちが溢れてしまって、それを他人にぶつける・・・とまではいかなくても、知ってもらわないと気が済まない。そして相手からもそうしてもらいたいと言う欲求。
健気と言えば言葉は良いけど、健気を通り越して正直『うん。少し引くことを覚えようか』と言いたくなるような部分。
そう言うどうしようもない部分。そこの演技が、まぁ、凄いな、と。
特にその凄さを顕著に感じたのが5話の杏に対しての気持ちとか。行動とかです。
一周回ってやはり対人関係難ありな自分を見ているようだったし、だからこそ『花奈ちゃんはこう言うところは好きになれないなぁ』と思わされたりで。
キャラクターの魅力って、何も良いところばかりとは限らないじゃないですか。『あ、ここは嫌いだな』とか『そこは同意できないよ!』と思わせる部分も、その人の魅力とも言えるわけで。
藤寺さんの花奈の演技には、そのキャラクターの魅力。良いも悪いも全てひっくるめた魅力を伝える力があるな。そう思ったのでお名前を挙げされて頂きました。
あと『花は咲く、修羅の如く』で言えば、どの声優さんも本当に印象的な演技を披露されているのですが。杏を演じられている和泉風花さんの演技が素晴らしすぎて、ちょっとビンタ喰らったような気分です。どんなたとえ。
・春瀬なつみさん
・・・『メダリスト』で結束いのりを演じられています。ご存じ、原作者さんが春瀬さんの大ファンで『アニメ化された時には春瀬さんに主人公を演じてもらうんだ!』と言う目標を胸に、この作品を描き続けられていた。
なので私としては勝手に『春瀬さん指名だったんだろうな』とか思ってたんですけど。そんな甘い世界じゃありませんでした。しっかりオーディションがあって春瀬さんに決まったとのことで。びっくりだよ!
野沢雅子さん。『ドラゴンボール』の孫悟空をはじめ様々な役を演じられている、もう日本を代表する声優さんのおひとりと言っても過言ではない方だと思うんですけど。
その野沢さんが、ある動画で『声優はなんでもなれるからいい』『色んな役を演じられるから楽しい』とおっしゃっているのを視聴して『本当にその通りだよなぁ』としみじみ思ったんです。
野沢さんは『あらいぐまラスカル』でアライグマも演じられているのですが、実写だったら絶対に無理じゃないですか。野沢さんがアライグマを演じるなんて。
現在30歳でいらっしゃる春瀬さんが『メダリスト』で演じられているいのりちゃんは、小学5年生です。だから役者である春瀬さんと役であるいのりちゃんの間には、だいたい20歳くらいの年齢差がある。
でもどうですか。作品を視聴されている方ならわかると思うのですが、全然、そんな年齢差を感じないじゃないですか。いや、春瀬さんはいのりちゃんではないからそれは当たり前なんですけど。でも春瀬さんの声、演技で表現されるいのりちゃんは、小学5年生のスケートに対しては熱く、ひたむきな思いを持った女の子じゃないですか。
何と言うか、もういのりちゃんまんまじゃないですか。その人としての情熱も、ひたむきさも、あるいは小学5年生だからこその幼さも、ほんとにいのりちゃんまんまじゃないですか。
そこがもう凄いな、と。語彙力よ。
いや、ほんと。もう毎週、春瀬さんが演じられているいのりちゃんには胸をがつんがつんと揺さぶられています。ほんとに可愛い。そして熱い。
声優さんって凄いね。
あと『メダリスト』で言えば、やはり他の声優さんの演技も本当に印象的なのですが。
いのりちゃんのママ。のぞみさんか。のぞみさん役の小清水亜美さんの、あの『いのりが傷つかないために』と言いながら『本当に傷つきたくないのは自分自身である』と言う本音を隠している気持ちから発せられる言葉の数々。その演技も、胸にぐさぐさ突き刺さってくるくらいでした。
小清水さん、『花は咲く、修羅の如く』で秋山くんのお姉さんを演じられていたけど、この役の奔放な感じもほんと魅了されたなぁ~。
はい。あと、なんかもう、毎クール、この方のお名前、出しているような気がするんですけど。だって毎クール、めちゃくちゃ作品、出演されてるんだもん!
高橋李依さんの、なんだろ。もう原作、読んでないけど『はい!原作通りの声!』『原作から声がする!』と納得させられる演技も凄い。
『Re:ゼロから始める異世界生活』のエミリアの、スバルから『耳を貸してくれ』と頼まれての『ちゃんと返してね』の、あの答え方ですよ。
『生身の人間が、こんな、こんな無垢の塊みたいな声、出せるの!?』と私は大層驚愕し、その可愛らしさに萌え散らかしたと言うお話でした。
そんな人が別の作品ではドMに振り切ったボーイッシュ少女を、これまた『原作通りの声!そしてテンション!』としか言いようがない演技で演じられてるんですからね。
そして『君のことが大大大大大好きな100人の彼女』からもうおひとり。と言うか、この作品もまた、彼女ちゃんたちを演じられている女性声優さんの振り切った、だけどキュートな演技がたまらないんですけど。
その中でも1人、振り切り具合が半端ない、もはや公共電波で流してはいけない感すらするような声を惜しげもなく発せられている(笑)花園羽々里役の上坂すみれさんも挙げたい。
ほんと出てきて、あられもないあのお声を、演技を聞くたび、私はげらげら笑ってます。
声優さんってやっぱり凄い。
てなことでつらつら語ってまいりましたが。
OP、EDの記事同様、もう、どの声優さんの演技も素晴らしい、印象的であるのは言うまでもない話です。
ほんと、私は声優さんたちの演技に感情を揺さぶられることで『あぁ、私の感情、ちゃんと生きてるよ・・・』と認識できる、そんな人間なので、ただただ声優さんには感謝しかありません。
ありがとうございます。
次回は男性声優さん編です。よろしければ引き続き、お付き合いください。
ではでは。本日の記事はここまでです。
読んで下さりありがとうございました。