渓流の管理釣り場でテンカラのニジマス釣り(山梨県・奈良子釣りセンター) | 釣りあそびジャーナル

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渓流の管理釣り場でテンカラのニジマス釣り

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釣りはじめていいですか?

5分で読める釣り入門(初心者向け)

その 11

渓流の管理釣り場でテンカラのニジマス釣り
(山梨県・奈良子釣りセンター)

ねらう魚も、釣り方も、場所も数多くあるのが釣りの世界。
釣りってどうやってはじめるのか、テーマごとに学んでいきましょう。
生徒は「釣り堀めぐり」をしている河﨑莉奈さんと、駒澤清華さんです。


左:駒澤清華(こまざわ・きよか)さん、右:河﨑莉奈(かわさき・りな)さん。(撮影時のみマスクを外しています)

▪ 連動動画でもチェック!
https://youtu.be/VeXAnIdiP4A

釣りたい魚はニジマス。英語名はレインボートラウト。北米原産のマスの仲間で、丈夫で養殖しやすく、引きが強く、食べても美味しいため、全国の渓流釣り場(管理釣り場)で人気のターゲットです。日本原産のマスである、ヤマメやイワナとは仲間であり、両方が釣れる釣り場も多くあります

今回は山梨県の「奈良子釣りセンター」に来ました。川の釣り場と池の釣り場が併設されており、場内の決まりにしたがって、毛バリの釣り(テンカラ、フライ)、ルアー、エサ釣りなどを楽しめます

◎奈良子釣りセンター
住所:山梨県大月市七保町奈良子10
電話番号:0554-24-7636
公式サイト:https://www.narago.jp/
営業期間:通年
営業時間:6:30~17:00
定休日:木曜
ねらえる魚:ニジマス、ヤマメ、アマゴ、イワナ
料金:【ルアー、フライ(テンカラ)】大人4,700円、女性・中学生3,800円、小学生以下2,900円
※エサ釣り料金は別途設定あり
交通:【車】中央道・大月ICより約9㎞、約20分
駐車場:あり(無料)

釣りを教えてくれるのは、月刊つり人の八木健介さん(右)

服装は動きやすい普段着でOK。足もとは運動靴にするか、ハイキングに使えるようなアウトドア用のシューズにします。そのほか、水際がぬかるんでいる場合もあるので、用意できるなら長靴を履くのもよい選択です

基本の道具:サオと仕掛け

今回のテーマはテンカラ釣り。ノベザオで毛バリを扱う釣り方です。その中でも視覚的に楽しめてアタリも分かりやすい「ドライフライを使ったテンカラ釣り」で楽しみます。

テンカラ用のサオは3~4mの専用ザオを使います。普段は短くしまっておけますが、使う時は内部にしまわれている節を少しずつ伸ばしていきます

サオの先には専用のライン(テンカラ用)をセットし、その先にハリスを付け足してから毛バリを結びます

ビギナーにおすすめなのは、サオから毛バリまで必要な道具が一通りそろった入門キットです。写真のアイテムのように、持ち運び用のナイロンケースまで付いているものもあります

毛バリには複数のタイプがあります。昔からあるのは、このように胴(ボディー)のまわりに鳥の毛(ハックル)を巻いただけのシンプルなタイプ。沈むタイプの毛バリで、これで釣る時は、キャストしたあとに水中の魚のようすを見て、「食べたかな?」と思う動きをしたところでアワセを行ないます

一方、最近人気があるのが、フライフィッシング用のドライフライ(浮かぶタイプの毛バリ)です。水面に浮かべて使うので、魚が食い付くところがはっきりと目で確認できます。ただし、濡れると沈んでしまうので、定期的に乾かしながら使う必要があります。今回はこちらでチャレンジしました

毛バリが模しているのはこのような水生昆虫。自然の川にいるマスの仲間はこうした虫の幼虫や成虫を食べているため、シルエットを似せた毛バリに食いつきます

キャストに挑戦!

テンカラはキャストも楽しい釣りです。コツはサオを振る時に後ろに倒しすぎないこと。そして「後ろ、前(イーチ、二ッ)」とリズムよくサオを振ることです。慣れるまで少し時間が掛か るかもしれませんが、何度か練習すればコツが掴めます。

このようにサオを後ろに倒してしまうと上手くキャストできません

サオを後ろに動かす時は、まっすぐ頭上に振り上げるようにします。これくらいで一度ストップし、ラインが伸びるのを一瞬待ちます

続けてまっすぐ前に振り下ろします。何かを投げるというよりは、ラインをまっすぐに伸ばして、その先に付いている毛バリを前に運ぶイメージです

サオの持ち方はいくつかありますが、おすすめはグリップの下のほうを持ち、人差し指を伸ばして添える方法。サオをまっすぐ振りやすい握り方です。ただし、これだとサオが重くて振りにくいという場合は、指を伸ばさない握り方でも問題ありません

準備ができたら釣ってみよう!

まずは池の釣り場で釣り開始。「毛バリが前に行かない!」と最初は苦戦しますが……

ニジマスの群れが見える場所に毛バリが浮かぶと……

パクリ! 実際には、見に来て直前で引き返す魚もたくさんいますが、そんな時はキャストし直し、どんどん新しい場所に毛バリを浮かべてみます

「やっと来ました~」と駒澤さん。テンカラのラインはサオよりも長いので、魚が掛かったらまずサオを高く掲げ、ライン全体がなるべく緩まないようにします。ここまで来たらもうひと息

こちらは先生の例。サオを後ろに倒してラインを手前に寄せたら……

最後はラインを手で掴んで魚を取り込みます

駒澤さん、やりました! ピカピカのニジマスです

河﨑さんもナイスフィッシュ。なお、釣った魚をリリースする場合は、あらかじめ魚を握る手を池や川の水で冷やしておきます。そうすることで魚の皮膚が傷みにくくなるからです

ドライフライを使っている場合、魚が釣れたり、何度かキャストをして、毛バリが濡れてしまったら乾かす必要があります。おすすめはポケットティシュ。まずは乾いたポケットティッシュでよく水気を吸います。魚のヌメリが付いている場合は、水の中でゆすいでからこの作業をします

毛が乾いてフワっとしたところで、ドライフライ用の撥水スプレー(フロータントスプレー)をサッとひと吹きすると完璧です

池の釣りで感覚を掴んだあとは、川の釣り場にも挑戦しました。流れの中にいる魚をねらう時は、自分よりも少し上流にキャストし、毛バリをなるべく自然に流します。最初は1回に1mほど流してみて、食い付く魚がいなければ、違うところに毛バリを落としてみます

お手本で毛バリを流した先生にヒット! 川の釣り場では、水たまりのようになっている場所は避け、少し波立ちがあるくらいの場所をねらいます。3秒ほど流して反応がなければ、少しずらして別のところをねらってみましょう

渓流の管理釣り場の大きな楽しみが「塩焼き」です。多くの管理釣り場では、一定の料金で魚をさばいて焼いてくれるサービスがあります。今回の奈良子釣りセンターは1尾300円。釣りたての塩焼きは臭みが全くありません

自分で釣った楽しみも加わって美味しさは倍増! 一人で2尾ずつペロリと平らげました

30分間の1本勝負

この日は最後に、河﨑さんと駒澤さんで30分間のテンカラ1本勝負。お互い初めてのテンカラで結果はいかに? 試合のもようは動画でご覧ください!

▪ 連動動画でもチェック!
https://youtu.be/VeXAnIdiP4A

河﨑莉奈(かわさき・りな)

1996年5月24日生まれ。岡山県出身
小学生のときにおじいちゃんと瀬戸内海の島に釣りに行ってました。「釣り堀めぐり」で都内と東京近郊の釣り堀に行って、コイ、ホンモロコ、テナガエビ、ニジマス、キンギョを釣りました。ほかにもハゼを釣ったことがあります。

駒澤清華(こまざわ・きよか)

1997年5月20日生まれ。北海道出身
お父さんが釣り好きで、小学生のときは毎年家族で石狩湾に行ってました。「釣り堀めぐり」で、コイ、ホンモロコ、テナガエビ、ニジマス、キンギョ、モツゴを釣りました。ほかにもハゼ、セイゴを釣ったことがあります。

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