つちのこ更新日記 2012年02月
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名古屋ヘロヘロラン

メンテナンスしたばかりの中国製折りたたみ自転車で、名古屋の町を走ってきた。
JR東海道線枇杷島駅まで輪行し、雪雲が覆う北風が冷たい中出発。
二ツ杁の旧美濃路街道から枇杷島、栄生、則武通から名古屋駅をかすめて大門。
一気に南下し、烏森駅から昭和橋、六番町、熱田神宮前、呼続、平子。
今度は北上し、瑞穂競技場から堀田を経由し、最後はJR金山駅にゴールした。
走行距離40キロ、5時間のヘロヘロランでした。

さすがに53歳になった老骨にはきつく、最後は全身筋肉痛状態で、
ママチャリのおばさんにも追い越される始末。
まったくスピードを出せないままのゴールとなった。

来月には京都、大阪の町をホーロー看板探しで走ってこようかと思っているが、
こんな体たらくでは、計画を縮小せざるを得ないでしょうね(笑)。

名古屋の町並み002

名古屋2
※写真上/名古屋市西区栄生の民家 写真下/ニシキ牛乳の箱(北名古屋市西枇杷島・廃業) 
[ 2012/02/26 ] ▼登山/自転車 | TB(0) | CM(1)

雨の初瀬街道~奈良県桜井ウォーキング

不意に思い立って、奈良県桜井市にホーロー看板探しに出かけた。
近鉄名古屋駅から急行を乗り継ぎ2時間半。
雨の桜井駅に下り立った。
桜井市内に残るホーロー製の町名看板を撮りながら、
古い町並みが残る旧初瀬街道の8キロのウォーキングにチャレンジ。
傘を差して歩くが、雨は強くなったり弱くなったりを繰り返し、
靴の中にも沁みこんでしまった。

桜井駅の周辺はシャッターが下りた商店街が続くが、
途中にコンビにもなく、空腹状態で駅に戻った。
名古屋方面の乗り継ぎ急行電車が一時間に一本しかなく、
結局、何も食べずに名古屋まで車中の人となった。

桜井の路地

桜井2
※素敵な路地を見つけた…奈良県桜井市本町あたり

光市の母子殺害事件判決

最高裁で死刑判決が下った。
僕は死刑制度肯定論者ではないが、この事件に関しては司法の判断に拍手を送りたい。
少年の死刑判決が、極刑を肯定する世論や今後の司法判断に加速度がつくのではないかと懸念する声も上がっているが、犯行の残虐さや遺族の被害感情を重視すると、それも止むを得ない。

…こんな事件が二度と起きないような世の中になることを、切に願う。
[ 2012/02/20 ] ▼日記 | TB(0) | CM(0)

『道化師の蝶』と『共食い』を読む

芥川賞発表号の文芸春秋3月号を買った。
円城塔『道化師の蝶』と田中慎弥『共食い』の二つの受賞作が載ったおいしい一冊。
『道化師の蝶』は、「好きにしろよ!」「勝手にやっとくれ!」とでも言おうか(笑)。
自分が思いついたフレーズを延々と書き連ねていく文章に、ほとほと嫌気がさした。
円城塔の文体は難解である…と評している人もいるが、理解しようと思うことに無理があるような気がする。最後まで辛抱強く読んでみたが、(オレは馬鹿だから理解できないんだろう)と、増幅していく疲れに自虐的になるばかり。
しかし、冷静になって考えてみると、この作品は所詮、作者の独りよがりの押しつけであると思いたくなる。
選考委員の石原慎太郎いわく「こうしたできの悪いゲームにつき合わされる読者は気の毒というよりない」…は、まったく同感だ。
作者は「エンジニアをしている人間が今のメインストリームの小説を読んで楽しいかというと、たぶん楽しくないんですよ」とコメントしているが、本当にそうなのか?
最初から馬鹿はお呼びでないのか?
この作品をパーツごとに分解し勝手な解釈で分析し、注釈をつけている書評を見かけたが、「難解な文章、理解できるんだよ」とでも自慢したいのだろうか。無駄な努力に頭が下がる。
この作者、おそらくこの先も読むことはないだろうが、興味がある方は“文章の迷路”と付きあっていただきたい。

次に『共食い』。これは正直言って、“うまい”と唸る部分をそこかしこに感じた。
書き慣れているというか、句読点1つにも繊細さがにじみ出ている作品だと思う。
しかし、暗い。暗すぎる。
すぐに連想したのは、車谷長吉の1998年直木賞受賞作『赤目四十八瀧心中未遂』の、薄暗い土間から誰かに覗かれているような全編に漂う暗さと、冷や汗が出るようなグロテスクな日野日出志のホラー漫画。
『共食い』は昭和時代に舞い戻ってしまったような古臭さと、どぶ川の匂いがいつまでも鼻につくような気色悪さを感じた。
ただ、それでいてこの作者の作品を、次も読みたいと思うのは、やはり“怖いもの見たさ”からだろうか。

文藝春秋 2012年 03月号 [雑誌]文藝春秋 2012年 03月号 [雑誌]
(2012/02/10)
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[ 2012/02/20 ] ▼読書 | TB(0) | CM(0)

お千代保稲荷へ

岐阜県海津市にあるお千代保稲荷を訪ねた。
“おちょぼさん”の愛称で親しまれる商売繁盛の神様である。
別にオレは商売をしているわけじゃないんで、
岐阜県内に住んでいても、これまで一度も訪ねたことはなかったが、
たまたま見ていたブログで、“おちょぼさん”の串カツのことが出ていた。
その旨そうな画像を見た瞬間に、頭の中は“おちょぼさん”でいっぱいになってしまった(笑)。

…というわけで、カミさんを誘って来てみたら、
どひゃ~、参道には物凄い人、人、人の波。。。(大汗)
日曜の昼時とあって、串カツ屋もたいやき屋も、大判焼き屋もどこも行列の嵐。
何とかスペースを確保して、ようやくありつく。
大阪新世界のだるまの串カツには及ばないけど、ウスターソースがピリッと効いて旨かった。

お腹もいっぱいになってから、境内も人の波でごった返す“おちょぼさん”を参拝した。
商売繁盛じゃないけど、家内安全を祈願しました。

お千代保稲荷7

お千代保稲荷2

お千代保稲荷3

お千代保稲荷4

お千代保稲荷5

お千代保稲荷6

※千代保稲荷神社…岐阜県海津市平田町三郷1980 京都の伏見稲荷、愛知の豊川稲荷とともに、日本三大稲荷の一つともいわれている。

P.コーンウェル『変死体』

検屍官シリーズ第18弾。今年も上下巻をようやく読みきった。
最初はいつものようにチンタラペース。ここで脱落する人は、このシリーズを読むことには向いていない。
とにかく活字がびっしり詰った長編なので、読みきるのに根気と精力がいる。おそらく全シリーズを読み続けている読者は、そんなに多くはないだろうと勝手に思う。
『変死体』はこれまでのシリーズの中で、サービス精神に富んだ作品に仕上がったと思う。
ずっと気になっている登場人物たちのプロフィールが、かなり際どいところまで描かれているからだ。
例えば、主人公のケイ・スカーペッタの片腕ともいえるジャック・フィールデングの年齢が47歳であり、
筋肉増強剤を使用するマッチョであったり、ピート・マリーノの頭髪が禿げ頭の上にほんのちょこんと乗っているとか…これ以上書くとネタバレになってしまうが…。
言うなれば、このシリーズもいよいよ終盤に入ってきたような、そんな印象を受けるのだ。

ケイ・スカーペッタはおそらく50才を超え、更年期に指しかかったのか、初期のシリーズに濃く出ていた女性らしさや行動的なハツラツさを含めて、女性としての色気も徐々に薄れてきたように見える。
老い=魅力がなくなる…ということではない。

20年以上続いているシリーズらしく、著者も読者も作品とともにゆっくりと年輪を重ねている。
願わくば、まだまだ続いて欲しい。

変死体(上) (講談社文庫)変死体(上) (講談社文庫)
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パトリシア・コーンウェル

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[ 2012/02/18 ] ▼読書 | TB(0) | CM(0)

また、風邪引いた

数日前から喉がいがらっぽく、昨日からは鼻が詰って苦しくなった。
クシャミと咳も出できたので、患者で溢れかえる近所の内科を受診した。

一時間以上待ってようやく診察。
「花粉症じゃないと思うし、おそらく風邪だね」
「でも今、インフルエンザB型で小学校が学級閉鎖してるからね、熱が出たら分からないよ」
…という医者のセリフ。
オレは先月インフルエンザA型に罹ったばかりだ。
まさか、今度はB型になるとは思えない。
何でもAとBはまったく違うウイルスなんで、一シーズンに両方罹るめでたいヤツもいるらしい。

もし、自分がそうなったら職場中の笑い者になるんだろうなぁ…とぼんやり思いながら、
澄み切った青空に風に乗った小雪が舞う道を、自宅に向かってとぼとぼと歩いた。
[ 2012/02/18 ] ▼病気ネタ | TB(0) | CM(0)

名古屋→瀬戸 下町ぶらぶら

久しぶりにEOS60Dを持って、名古屋の下町に出かけた。
瑞穂区の呼続~雁道商店街を抜け、上坂町へ。
このあたりは戦災で残った民家もところどころに点在していて、
なかなかレトロな一角だ。
熱田区六番町から中川区五女子町にかけても下町情緒溢れる雰囲気の町並みが残っていた。
帰路は、いつものように瀬戸市の銀座商店街にある瀬戸焼そばの店へ。
相変わらず人気がないアーケードの町並みにも、ひな人形が飾られ、
何となく春が近くまで来ている柔らかさを感じた。

上坂町

瀬戸銀座商店街

写真上/愛知県名古屋市瑞穂区上坂町の一角。写真下/愛知県瀬戸市銀座アーケード商店街

「キツツキと雨」

役所広司と小栗旬主演の映画『キツツキと雨』を観た。
映画は封切日に観にいくのが好きなので、今回もいそいそとカミさん連れで出かけた。
観客の入りは6割くらいで、『三丁目の夕日』の初日よりもよく入っていたという印象。
最もこの映画は、全編を岐阜県東濃地方でロケされたという曰くつきなので、
地元民にとっては興味深い映画なのだ。
内容は、どんな役でもこなす役所広司の演技が際立っていたという印象が強いが、
小栗旬のシャイな役どころもなかなか。彼の別な一面を見たような気がする。
ストーリーも爽やかに展開するので、後味も良い。
岐阜県民以外にも見て欲しい…と思う。


[ 2012/02/12 ] ▼映画 | TB(0) | CM(0)

オークションのストレス その2

先月、オークションでのストレスのことを書いたが、
今度はそれを遥かに飛び越えるひどい目に遭った。
長男に頼まれて出品した漫画の全集を落札されたまでは良かったのだが、
その落札者にキャンセルされたのだ。
その理由が、「ごめんなさい、やっぱり完璧な状態のものが欲しいから」…ときた。
だったら、入札にするな!だ。
落札者の評価を見ると、どうやらキャンセルの常習者でもある。
これまで長いことオークションをやってきたが、こんなケースは初めてだった。

北陸出張から疲れて帰ってきてコレなんで、またどっと疲れが出てしまった(はぁぁ~)
[ 2012/02/08 ] ▼日記 | TB(0) | CM(0)

キレる人々

どうやら、ストレス社会の度数は上がる一方だ。
つい先日、満員の地下鉄の中で、大声で「足を踏んだ」の「踏んでない」だのと、サラリーマン風のおっさん二人が怒鳴りあう光景を見た。
朝の通勤ラッシュ、これから宮使いをする身には、迷惑はなはだしい。
最近、こういうのが増えてきているように思う。
毎日の通勤電車の中で、自分自身も一触即発になりそうなことは経験している。
考えてみれば、狭いシートに座るときのいんぎんな態度や、立っている人がいるのにシートを二人分使っているヤツ、携帯電話をかけているヤツ、ヘッドホンで大音量の音楽聴いているヤツ、化粧をするヤツ…いってみればこうしたマナー違反の行為に対して、無言で睨みつける”僕の態度に、少なからず当のヤツ等はムカつくようだ。
しかし、そんなヤツらでも、どうやら公共の場では我慢をするという最低限の理性はあるようで、これまで一度も喧嘩になったことはない。
ちょっと前にもJRの窓口で切符を買うために並んでいたときに、堂々と割り込んだ若造がいた。さすがに頭にきて、「こら、きちんと並べ!!」と一喝をした。当の若造は、僕に対して「すみませんでした」とぺこりと頭を下げて、最後尾に並んだ。
こうしたケース、注意をするほうもけっこうストレスになる。もう少しうまい言い方はなかったのか…とか、オレが言わなくても良かったかなぁ…とか、後々気になってしまうのである。

今日、採用面接で落ちた人からクレームの電話を受けた。
面接はルールどおり行っており、対応を含めて何の非もないが、決められた時間内に機械的に行われた面接に腹が立ったという。面接に温かみがなく、自分が望む詳細な説明もないし、じっくり話も聞けなかったということだ。
更にその人の言い分はエスカレートし、最後には面接官個人に腹が立つので、謝罪に自宅まで来い、ときた。

これなど、ストレス社会の今を象徴している事例だと思う。
人はなぜキレるのだろう。
こんな世の中だけど、できれば平穏に、キレることなく、平和に暮したいなぁ…とつくづく思う。
[ 2012/02/01 ] ▼日記 | TB(0) | CM(3)