2010年 04月 15日
今日の森 |
天気:曇 風:強 気温:3.5℃(10時40分頃)
昨日に比べたらまだマシだが、それでも充分風の強い1日。
おまけに気温は低く、4月ももう半ばだというのに寒くて堪らない。
夜は久々にストーブを点けてしまった。
今日は、教育林の全遊歩道を歩き、色々と嬉しいものが見られた。
まず見つけたのは、畑内川沿いの遊歩道脇に植栽されたカツラに残された、エゾヤチネズミの食痕。
根元付近の樹皮が齧られて、綺麗に無くなってしまっていた。 エゾヤチネズミ Clethrionomys rufocanus bedfordiae の食痕
カツラ Cercidiphyllum japonicum の根元付近の樹皮を齧っていた
エゾヤチネズミは冬期間、雪の下にトンネルを掘って活動し、樹皮や若枝などを食べている。
かつては、植林したカラマツやトドマツといった各種マツ類の苗木の樹皮を食べてしまうため、林業の大敵とされていたというが、現在でもやはりそうなのだろうか?
雪融けとともに現れるこの食痕は、以前のフィールドだった野幌森林公園ではしばしば見かけたが、ここ教育林ではほとんど見たことが無い。
「青年の樹」を過ぎて「ブナ婆さん」に向かう途中の歩道上では、だいぶ崩れてしまったエゾフクロウのペリットを発見。 エゾフクロウ Strix uralensis japonica のペリット
左上にはネズミ類の下顎骨が見える
恒常的な止まり木として利用していれば幾つものペリットが落ちているはずだが、注意して探しても2つしか見つけられなかったので、この場所にはたまたま止まっただけなのだろう。
エゾフクロウのペリットも教育林では見る機会は少ないので、かなり嬉しかった。
ブナ婆さんのところで昼食を食べたのだが、じっとしているとかなり寒いので、早々に下ることに。
そして下っている最中には、エゾライチョウの溜め糞を見つけた。
エゾライチョウ Tetrastes bonasia vicinitas の溜め糞
近くにもう1つ、溜め糞があった
糞自体は、冬季から春季にかけて遊歩道上やアスレチック広場付近などでときおり見かけるが、こうして一箇所にまとまってされたのを見たのは今回が初めて。
興奮しまくってだいぶ長い時間撮影したのだが、似たような構図の写真を大量生産したに過ぎなかった・・・。
小沼付近湿地林のミズバショウは、今週末から来週始めにかけて、見頃になりそうな感じであった。 小沼付近湿地林のミズバショウ
今日は花はイマイチだったが、代わりに色々な動物の痕跡を見ることが出来たので、大満足の森歩きであった。
今日の生き物
植物
キクザキイチゲ・エゾエンゴサク・アキタブキ・チシマネコノメソウ・ミズバショウ・ハンノキ・エゾノリュウキンカ・エンレソウ(開花中)
鳥類
カワラヒワ・ヒガラ・ミヤマカケス・ミソサザイ・クマゲラ・ヤマガラ・ゴジュウカラ・シジュウカラ・アカゲラ・シマエナガ・キバシリ・キジバト・コゲラ・キセキレイ・ヤマゲラ・ハシブトガラス・ハシブトガラ・エゾフクロウのペリット・エゾライチョウの糞
その他
ツチハンミョウ科の一種(鞘翅目)、エゾクロハナアブ(双翅目)、エゾアカガエルの卵塊(両生類)、エゾヤチネズミの食痕・エゾタヌキの溜め糞(哺乳類)
昨日に比べたらまだマシだが、それでも充分風の強い1日。
おまけに気温は低く、4月ももう半ばだというのに寒くて堪らない。
夜は久々にストーブを点けてしまった。
今日は、教育林の全遊歩道を歩き、色々と嬉しいものが見られた。
まず見つけたのは、畑内川沿いの遊歩道脇に植栽されたカツラに残された、エゾヤチネズミの食痕。
根元付近の樹皮が齧られて、綺麗に無くなってしまっていた。
カツラ Cercidiphyllum japonicum の根元付近の樹皮を齧っていた
エゾヤチネズミは冬期間、雪の下にトンネルを掘って活動し、樹皮や若枝などを食べている。
かつては、植林したカラマツやトドマツといった各種マツ類の苗木の樹皮を食べてしまうため、林業の大敵とされていたというが、現在でもやはりそうなのだろうか?
雪融けとともに現れるこの食痕は、以前のフィールドだった野幌森林公園ではしばしば見かけたが、ここ教育林ではほとんど見たことが無い。
「青年の樹」を過ぎて「ブナ婆さん」に向かう途中の歩道上では、だいぶ崩れてしまったエゾフクロウのペリットを発見。
左上にはネズミ類の下顎骨が見える
恒常的な止まり木として利用していれば幾つものペリットが落ちているはずだが、注意して探しても2つしか見つけられなかったので、この場所にはたまたま止まっただけなのだろう。
エゾフクロウのペリットも教育林では見る機会は少ないので、かなり嬉しかった。
ブナ婆さんのところで昼食を食べたのだが、じっとしているとかなり寒いので、早々に下ることに。
そして下っている最中には、エゾライチョウの溜め糞を見つけた。
近くにもう1つ、溜め糞があった
糞自体は、冬季から春季にかけて遊歩道上やアスレチック広場付近などでときおり見かけるが、こうして一箇所にまとまってされたのを見たのは今回が初めて。
興奮しまくってだいぶ長い時間撮影したのだが、似たような構図の写真を大量生産したに過ぎなかった・・・。
小沼付近湿地林のミズバショウは、今週末から来週始めにかけて、見頃になりそうな感じであった。
今日は花はイマイチだったが、代わりに色々な動物の痕跡を見ることが出来たので、大満足の森歩きであった。
今日の生き物
植物
キクザキイチゲ・エゾエンゴサク・アキタブキ・チシマネコノメソウ・ミズバショウ・ハンノキ・エゾノリュウキンカ・エンレソウ(開花中)
鳥類
カワラヒワ・ヒガラ・ミヤマカケス・ミソサザイ・クマゲラ・ヤマガラ・ゴジュウカラ・シジュウカラ・アカゲラ・シマエナガ・キバシリ・キジバト・コゲラ・キセキレイ・ヤマゲラ・ハシブトガラス・ハシブトガラ・エゾフクロウのペリット・エゾライチョウの糞
その他
ツチハンミョウ科の一種(鞘翅目)、エゾクロハナアブ(双翅目)、エゾアカガエルの卵塊(両生類)、エゾヤチネズミの食痕・エゾタヌキの溜め糞(哺乳類)
by tsuchihashia
| 2010-04-15 22:08
| 土橋自然観察教育林