Message from Lead Institution Executive Manager
世界で活躍する研究者は、さまざまな分野や学際的な領域での知識を統合できる能力が不可欠です。本TRiSTAR事業では、大学×国研×企業の共鳴場として異なる分野の知識を結びつける機会を提供し、インターディシプリナリな研究アプローチの実践を通して①「専門深化力」、②「俯瞰力」、③「マネジメント力」を備えた研究者を育成します。
特に本事業では大学×国研×企業に属する経験豊富な研究者や教員からのアドバイスも得ながら、新しい知識、アイデア、およびイノベーションを促進し、若手研究者の成長と学術的なキャリアパスに沿った支援を提供します。また、若手研究者間の共創的インタラクションを介して、トランスファラブルな問題解決能力や批判的思考能力を持った知のアンサンブル(集合)を構築し、研究者のそれぞれの研究領域において、学問と社会の両方に貢献するリーダーが生まれ、知のアンサンブルが知のネットワークへ昇華することが期待されます。
筑波は多くの国立研究所や民間の研究所が集まっているサイエンスシティーであり、最先端の研究設備や技術を提供できる場所です。これにより、研究者は最新の技術を活用し、高度な研究を行うことができるだけでなく、産学連携の拠点としても機能します。サイエンスだけで無く、人文社会科学分野の研究者の智慧も高度な科学技術に基づくより良い社会を作るためには不可欠であり、筑波はその実験場として最適であると考えられます。このサイエンスシティーであるメリットを最大限活用し、未来を担う研究人材を輩出します。
プログラム実施責任者(代表機関)
筑波大学副学長・理事(研究担当)
重田 育照