8月13日
ギョレメ(カッパドキア)→アンカラ
バルーンツアーの後、ホテルで朝食ビュッフェを済ませる。そして、カッパドキアで最後に行く場所があった。
前日のツアーで、ホテルでピックアップされずに置いてきぼりになってしまった。そのために行けなかった、ギョレメの街のビューポイントがあります。
参加できなかった補償として、ホテルが送迎車で送ってくれることになりました。
ビューポイントへは10分かからずに到着。
素晴らしい景色なんだけど、これまでのカッパドキアの滞在で似たようなものはみたし、こんなものかぁ、なんて思ってしまいました。
そこで、運転手の一言。
「ラブバレーは行った?よければ連れてってあげるよ」
なんと!
実は今までの滞在で見れてなかった場所。近いことは分かってたし、ついでに行けたらいいなぁとは思っていた。でも、まさか本当に行けるとは!
前日に置いてきぼりにされて、むしろよかった。そんなことすら思ってしまう。
車はオフロードに入り、展望のいいさら地に止まった。
「ここは観光客が来ないところだよ」
ビューポイントだらけのカッパドキア。観光用に整備されたところもある。でもそれ以外に、名もなきビューポイントがたくさん。
土地勘がないと行けないのだけど、そこまで連れて行ってくれた。
今まで行ったどのビューポイントよりも、展望が広がる。
パジャバーから、ローズバレーから、野外博物から、ギョレメの街まで、すべて1つの視野に収まる。
遠くから見ても、奇岩のところどころに、洞窟の穴が空いてあるのが分かる。
カッパドキアといえば、奇岩群。ただ、その自然美だけじゃない。石器時代から人が住んでいたこのエリアでは、奇岩に掘った洞窟が住居になっていた。
その、自然と歴史の共存で、カッパドキアの魅力にさらに深みが出ている。
絶景でもあり、遺跡でもある。世界中さがしてもここにしかない、素晴らしい場所だと思う。
あまりには人がおらず、自分たちだけ。この景色を独り占め。なんて贅沢。思わず、子供のようにはしゃいでしまう。
続いて向かうのが、いよいよのラブ・バレー。
また展望台に向かうのかと思いきや、なんと下から見上げるトレッキングコースまで連れて行ってくれた。
トレッキングは、やりたかったけど暑くて出来なかったこと。それが、運転手のご好意で出来たことに感動。
ラブ・バレー。そこに広がる景色がこちら。
みなさん、お分かりですね。まぁ、男性器です。これをうまくぼかして、ロマンティックに言い換えるセンスが大好きです。
日本語では「きのこ岩」。個人的にはラブ・バレーの方が好き。
ひとつが15mもあってかなり大きい。
カッパドキアは、旧石器時代から人が住んでいた場所。何千年も前の人と、きっと今同じ景色を見ている。
何千年も前の人もきっと、男性器みたいだと、同じことを思ったのでしょう。
そして、何千年後の人がこの景色を見ても、きっと同じことを思うのでしょう。悠久の時を経て、受け継がれる人類の感覚。
というわけで、運転手のおかげで、素晴らしい体験が出来たカッパドキア最終日。
本当にありがとうございました!
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