最終更新日:2024年7月22日
ムロアジやトビウオなどの新鮮な魚を発酵液(くさや汁)につけこんだのち、干物に加工した水産加工食品。発祥は約400年前の新島とされていますが、その後各島に広がった伊豆諸島の特産品です。においが強烈なので敬遠する人も多い一方、その独特なうま味にやみつきになるくさやファンも多数。ここ数年の発酵食品ブームもあり、改めて注目を集めている昔ながらの珍味です。
くさやは島の居酒屋やお土産屋に行けばだいたい置いてあります。(お土産版は真空パックされています)せっかく伊豆諸島に行くのであれば、旅の思い出にぜひ一度チャレンジしてみてはいかがでしょう?
現在食べられるくさやは水産加工場などで作られたものが主ですが、昔は伊豆諸島の一般家庭でも作られていました。代々受け継がれる家庭のくさや汁は文字通りの「秘伝のタレ」。くさや汁は島の嫁入り道具のひとつだったそうです。
伊豆諸島でくさやの魅力にハマった方の悩みが「家だと食べづらい」。マンションなどの場合、焼いたときのにおいの充満が心配で、遠慮してしまう方が多いようです。
そんな方はくさやを楽しめるお店に行ってみましょう。八丈島で地魚干物食堂と販売を行う『藍ヶ江水産』(あいがえすいさん)が東京都心・池袋で運営しているお店が『AIGAE KUSAYA BAR』(くさやバー)。お店のコンセプト「クサかっこいいバー」どおり、「くさやアヒージョ」「くさやバーニャカウダー」「くさやテキーラ」といった、くさやを使った斬新なメニューを落ち着いた空間で楽しめます。
店内にはくさやを焼くための専用スペース「VIPルーム」(もちろん防臭対応済)まで用意されているという徹底ぶり。本土でくさやを食べたくなった方はぜひ!