建築家・隈研吾デザインの板金カフェがオープン♪緑青銅板に彩られた建物が芸術的「和國商店」【楽天トラベル】

建築家・隈研吾デザインの板金カフェがオープン♪緑青銅板に彩られた建物が芸術的「和國商店」

建築家・隈研吾デザインの板金カフェがオープン♪緑青銅板に彩られた建物が芸術的「和國商店」

提供:ことりっぷ

 

昭和の時代に賑わいをみせていた東京都東村山市の青葉商店街に佇む「和國商店」は、住宅や建物の屋根の修理をメインにリフォームを行う建築板金会社が運営する工芸品ブランドのお店。緑青銅板で覆われた独創的な店舗は建築家の隈研吾さんがデザインを監修しています。店内のカフェでは、バリスタが淹れた挽きたてのコーヒーと一緒にトーストや焼き菓子をどうぞ。

 

 

建築家・隈研吾さんと板金職人が手掛けたカフェ

建築家・隈研吾さんと板金職人が手掛けたカフェ まるで人魚のうろこのような銅板で覆われたカフェ

西武新宿線久米川駅から西武バスで約10分。バス停「青葉町二丁目」で降車してから徒歩4分先にある青葉商店街に向かうと、一際目立つ建物「和國商店」が見えてきます。このお店は築53年の空き家だった小さなタバコ屋さんを改装して2024年1月にオープン。店舗の内外装は建築家の隈研吾さんがデザインを監修し、東村山市にある建築板金会社「ウチノ板金」の職人が手掛けたカフェです。

 

店舗の目の前には東村山駅から久米川駅を往復するグリーンのコミュニティバスが通っている 美しい青緑色の建物は遠くからでも目立っており商店街のランドマーク的存在になっている

外観のデザインは約700個の緑青(ロクショウ)銅板で形成されており、銅板は約60~100年前から広島県廿日市市にある速谷神社の屋根で使用されていたもの。自然にできた緑青銅板を回収し、板金職人の加工技術によって形を変え再利用しています。職人によって丁寧に施された緑青銅板は、それぞれ1枚ずつ経年劣化により年代が異なり、鈍いながらも光の当たり方によって色合いが変化するところが魅力です。

屋外に置かれる青い椅子は、旧国立競技場で使用されていた座面を再利用して隈研吾さんがデザインしたもの。人工緑青銅板を使用した脚部分にも板金職人の技術が光っています。

 

隈研吾さんと板金職人とのコラボレーションで完成した青い椅子で一休みする地域住人の方も

 

折鶴が縁で誕生した和國商店

折鶴が縁で誕生した和國商店 緑青銅板、銅板、真鍮板の折鶴は主に公式サイトのオンラインショップで販売をしている

和國商店が建つ青葉商店街は、ウチノ板金の代表取締役である内野友和さんが幼少期を過ごした思い出の場所。1927年に内野さんの祖父が清瀬村(現東京都清瀬市)にて板金の仕事をはじめたのがウチノ板金のはじまりです。内野さんは高校を卒業した後、父・國春さんの元に弟子入りし板金職人の道をスタート。二代目の板金職人として、2017年に和國商店のブランドを立ち上げました。

和國商店で制作販売する「折鶴」は板金で作られた工芸品。幾つものご縁が重なって隈研吾さんの手に渡ったのが和國商店誕生のきっかけです。日本の板金技術を駆使して世界に誇れるものを作りたいという隈研吾さんの好奇心と、内野さんの商店街の発展を願う想いが1つになって実現しました。

 

真鍮を引き立てるこだわりの内装

真鍮を引き立てるこだわりの内装 板金職人の細部までこだわり丁寧につくられたシンプルで美しい空間が出迎えてくれる

和國商店のメインフロアは、漆喰壁のシンプルで落ち着いた雰囲気。隈研吾さんがデザイン監修をした店内は、入った瞬間に異空間に飛び込んだような非日常感を味わえる設計になっています。内装は控えめな光り方を特徴とする真鍮をふんだんに使用しているのがこだわり。テーブルや椅子の脚にも真鍮を取り入れています。

天井を見上げると、ふんわりとやさしい光で灯るランプシェードも隈研吾さんのデザイン。そのほか、キッチンやシンク、トイレのサインまで、店内のあちらこちらに真鍮が散りばめられているので注目してみて。

 

真鍮が映えるように設計された落ち着いた内装 ランプシェードからこぼれる自然な光に心癒される

 

自家製スイーツと相性のよいコーヒー

自家製スイーツと相性のよいコーヒー 「自家製あんバタートースト」(600円)

そんな心癒されるカフェでは、淹れたてのスペシャルティコーヒーと一緒にフードや自家製のスイーツが楽しめます。「自家製あんバタートースト」は、自家製あんに北海道よつ葉バターをのせたトースト。パンは東村山市にあるパン屋さん「MAU PAN(まうぱん) 」のパンを使用しています。あんこの甘味を引き立てる岩塩が添えられているので味の変化を楽しんでみて。

 

「フィナンシェ」(300円)

和國商店自慢の「フィナンシェ」は店内のキッチンで焼き上げる自家製。ユニークな形をした生地は、表面がカリッとした食感で、中はふわっとしたやさしい味わいです。温めて提供してくれるので焼きたてのような味を楽しめます。時間帯によっては売り切れてしまうほど人気なので、気になる方は早めの来店がおすすめですよ。

 

「コーヒー(HOT)」(550円)

店舗で提供する「コーヒー」は、岡山県瀬戸内市に焙煎所を構えるキノシタショウテンが監修するオリジナルブレンド。時期によって豆の種類は変わりますが、現在はグァテマラとタンザニアのブレンドを提供しています。タンザニアのやわらかい酸味とグァテマラの濃厚で甘みのある風味のバランスが◎。中煎りと深煎りのブレンドながらすっきりした味わいです。

キノシタショウテンの焙煎士は、海外のコーヒー農園に直接出向いて豆を買い付けする本格派。生産者さんの想いも煎ったスペシャルティーコーヒーです。

 

板金職人による手作りの工芸作品の販売

板金職人による手作りの工芸作品の販売 「折鶴(緑青銅板製)」(16,500円)

コーヒー職人がこだわって作った和國商店オリジナルブレンドコーヒーや、銅板・真鍮板を使った工芸作品の販売もしています。3色そろう「折鶴」は、長年の使用に耐えうる頑丈な金属を紙のように折り曲げて形づくっていくのだそう。熟練の職人が自身の魂を吹き込むようにして細部まで丁寧に仕上げていく工程はまさに匠の技。ぜひ大切な方の贈り物に選んでみてくださいね。

 

板金職人による手作りの工芸作品やオリジナルのコーヒー豆、コーヒー関連グッズの販売もしている

和國商店は屋根や外壁で普段目にしている建築板金を身近に感じられるお店。懐かしい木のぬくもりと斬新な板金技術が共存するユニークな空間で過ごす時間は至福のひと時です。

 

 

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