トヨタＦＳ証券が東海東京証券になるとバンガードはどうなるの？

トヨタ自動車がグループの証券事業を、中部地区に地盤を持つ東海東京フィナンシャル・ホールディングス（ＦＨ）に譲渡する方向で最終調整に入ったことが、２４日分かった。経営資源を自動車事業に集中させ、早期の業績回復と収益力の強化を目指す。

トヨタの金融子会社、トヨタファイナンシャルサービス（ＦＳ、名古屋市西区）が持つトヨタＦＳ証券（同市中区）の全株式を来年１月に東海東京ＦＨに譲渡する。譲渡額は今後詰める。トヨタＦＳ証券の従業員や既存の契約は譲渡先に引き継がれる見通し。

譲渡に先立ち、トヨタＦＳは今年１０月、東海東京ＦＨに５％程度出資する方針。さらに東海東京ＦＨ傘下の東海東京証券は来年４月、トヨタＦＳ証券と合併する。合併後の会社名は「東海東京証券」となる。トヨタＦＳと東海東京ＦＨが今月中にも正式発表する予定だ。

この件について、トヨタＦＳは「現時点で決まった事実は何もない」としている。

トヨタＦＳ証券の平成２１年３月期の最終損益は株価低迷で１２億円の赤字。２１年３月末の預かり資産は５２８７億円。東海東京証券を傘下に持つ東海東京ＦＨの平成２１年３月期の最終利益は２４億円、２１年３月末の預かり資産は２兆８９５０億円。