こんにちは。祖父が吸ってたたばこの箱に弓矢のマークが描いてあったな、という思い出が心に残っているカピバラです
先日、リクガメさんとオコジョさんが「ものづくり博」のPRのため中央図書館へ伺った際、おもしろい企画展があったと知らせてくれました。
題して「きらり!郷土が誇る産物のものがたり‐くらしを支えたものづくりの変遷‐」です(下のチラシ参照)
学芸員の方からいただいたというパンフレットを見せてもらったところ、吉田鎌から始まり、明治期のたばこ産業、先日ブログでもご紹介した小渕志ちさんの製糸技術、
海苔やうなぎの養殖、豊橋筆などの伝統工芸品、名産のちくわや佃煮についてなど、非常に興味深い内容だなと思いました
私が特に気になったのが、「豊橋でたばこを製造していた」ということと、原田万久という方のお名前(聞いたことがあったので・・・)です。
突然ですが、ここで「30秒でわかる!原田万久の生涯」をどうぞ!
弘化4(1847)年、田町(現在の湊町)の原田家に誕生
代々営んでいた家業のたばこ産業を発展させた
生産性向上・合理化によりたばこが豊橋の一大産業となる
明治37年に国営化され、その座は製糸業に取って代わられた
64歳で亡くなるまで「商業会議所」会頭等の公職も歴任した
詳しく知りたい方はコチラ↓から!
原田万久は、弘化4(1847)年、吉田田町の生まれ。現在の豊橋市湊町です。
当時のたばこ製造業は、家内工業的な要素も強かったのですが、近代的な工業化に取り組んだのが万久でした。
品質保証のために自社製品に捺印を行う、同業組合「製煙社」を結成するなどして、
機械力を導入して技術刷新を図り、経営規模の拡大を達成しました。
刻みたばこのほか、紙巻きたばこの製造も行い、代表的な銘柄は「吉田あかこ」「国竹」という名前だったそうです。
明治37年に国営化されるまで、豊橋はたばこの一大生産地として名をとどろかせ、
万久の工場も、全盛期には従業員447名を雇い、豊橋の生産量の4割を占めるほどの勢いでした。
しかし、国営化とともに豊橋のたばこ産業は全く姿を消してしまい、製糸業が豊橋の主要な産業としてたばこに取って代わったのです。
『湊町町史』に掲載された、昭和初期の様子を知る住民の方々の座談会によれば、
万久工場のレンガが貼られた特徴的な巨大煙突も、戦時中の地震でひびが入ってしまい、危険だからと取り壊されてしまったということです。
偉人カード企画もおもしろかったですが、ものづくりという観点から豊橋の歴史を振り返ってみるのも、大変勉強になるなと改めて思いました
中央図書館の企画展は3/21(月・祝)までとなっています。あと4日間ですが、入場無料ですので、連休にぜひ行ってみてはいかがでしょうか。
参考文献『湊町町史』湊町町内会発行(平成4年)
先日、リクガメさんとオコジョさんが「ものづくり博」のPRのため中央図書館へ伺った際、おもしろい企画展があったと知らせてくれました。
題して「きらり!郷土が誇る産物のものがたり‐くらしを支えたものづくりの変遷‐」です(下のチラシ参照)
学芸員の方からいただいたというパンフレットを見せてもらったところ、吉田鎌から始まり、明治期のたばこ産業、先日ブログでもご紹介した小渕志ちさんの製糸技術、
海苔やうなぎの養殖、豊橋筆などの伝統工芸品、名産のちくわや佃煮についてなど、非常に興味深い内容だなと思いました
私が特に気になったのが、「豊橋でたばこを製造していた」ということと、原田万久という方のお名前(聞いたことがあったので・・・)です。
突然ですが、ここで「30秒でわかる!原田万久の生涯」をどうぞ!
弘化4(1847)年、田町(現在の湊町)の原田家に誕生
代々営んでいた家業のたばこ産業を発展させた
生産性向上・合理化によりたばこが豊橋の一大産業となる
明治37年に国営化され、その座は製糸業に取って代わられた
64歳で亡くなるまで「商業会議所」会頭等の公職も歴任した
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原田万久は、弘化4(1847)年、吉田田町の生まれ。現在の豊橋市湊町です。
当時のたばこ製造業は、家内工業的な要素も強かったのですが、近代的な工業化に取り組んだのが万久でした。
品質保証のために自社製品に捺印を行う、同業組合「製煙社」を結成するなどして、
機械力を導入して技術刷新を図り、経営規模の拡大を達成しました。
刻みたばこのほか、紙巻きたばこの製造も行い、代表的な銘柄は「吉田あかこ」「国竹」という名前だったそうです。
明治37年に国営化されるまで、豊橋はたばこの一大生産地として名をとどろかせ、
万久の工場も、全盛期には従業員447名を雇い、豊橋の生産量の4割を占めるほどの勢いでした。
しかし、国営化とともに豊橋のたばこ産業は全く姿を消してしまい、製糸業が豊橋の主要な産業としてたばこに取って代わったのです。
『湊町町史』に掲載された、昭和初期の様子を知る住民の方々の座談会によれば、
万久工場のレンガが貼られた特徴的な巨大煙突も、戦時中の地震でひびが入ってしまい、危険だからと取り壊されてしまったということです。
偉人カード企画もおもしろかったですが、ものづくりという観点から豊橋の歴史を振り返ってみるのも、大変勉強になるなと改めて思いました
中央図書館の企画展は3/21(月・祝)までとなっています。あと4日間ですが、入場無料ですので、連休にぜひ行ってみてはいかがでしょうか。
参考文献『湊町町史』湊町町内会発行(平成4年)