みなさんは「鉄道唱歌」をご存知でしょうか?

明治時代に作詞された唱歌で、複数の作曲家によるメロディがありますが、最もよく知られているのが、多梅稚(おおの・うめわか)が作曲したものだと言われています
以前、Eテレの番組「コレナンデ商会」で「東京、神田、秋葉原…」と歌われていた、あの曲だと言えば「あ~!」と思う方も多いかもしれませんね

「汽笛一声新橋を はや我が汽車は離れたり」で始まる「第一集・東海道編」は、全部で66番まであり、カラオケで歌うとなんと!28分もかかるんだそうです
(カラオケに入っていることにもだいぶ驚きましたが…笑)

今回は、「家康公出世の地・浜松」から「家康公生誕の地・岡崎」まで、鉄道唱歌の歌詞に出てくる名所をめぐってみようと思います。
豊橋からは飯田線で豊川へも行きますよ。豊橋のご当地グルメもご紹介しますね!

琴ひく風の浜松も
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「音楽のまち」として知られる浜松。世界に名だたる楽器メーカーの本社が集結し、恩田陸先生の「蜜蜂と遠雷」のモデルとなった国際ピアノコンクールも開かれています。
浜松餃子、うなぎ、さわやかのハンバーグなど、おいしいものもいっぱいです
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菜種に蝶の舞阪も
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舞阪(当時は舞坂)は東海道五十三次のうち、日本橋から数えて30番目の宿場で、旅人は次の荒井(今の新居)までここから船に乗っていました。
旅人を厳しく取り締まった「新居の関所」で有名ですね。現在も見学できますよ。
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後ろに走る愉快さを うたふか磯の波のこゑ(え)
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湖上の赤鳥居がシンボルの弁天島。電車の車窓からも見ることができます。
JR弁天島駅徒歩3分の「弁天島海浜公園」は、ヤシの木が立ち並び、まるで南国リゾートのようで、散策を楽しめます。

煙を水に横たへて 渡る浜名の橋の上 

「visit浜名湖」様のInstagramより。

歌詞は「袂涼しく吹く風に 夏も残らずなりにけり」と続きます。
豊橋から新幹線に乗って東京方面へ行くとき、浜名湖が見えるとテンションが上がるのは、私だけでしょうか?

豊橋おりて 乗る汽車は

豊橋駅には東海道新幹線が停まるほか、東海道線、飯田線、名鉄名古屋本線、豊橋鉄道渥美線、路面電車といった路線が出ており、東三河のターミナルにふさわしい駅です。
鉄道唱歌ではここから豊川へ向かいますが、その前に腹ごしらえしましょう

うどんの下には○○が!?食べてビックリ、二度おいしい豊橋名物!!


創業は明治22年。100年以上駅とともにある、これぞ「豊橋の駅弁」。


時代は「昭和レトロ」ブーム!お店イチオシの「パピロ」でほっこり。


これぞ豊川 稲荷道
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豊川稲荷は神社のようですが、実は「豊川閣妙厳寺」というお寺です。商売繁盛に御利益があるとされるほか、境内の「霊狐塚」はパワースポットとして近年有名になりました。
門前の商店街には、「おきつねバーガー」「ちくわチーズフライ」などの食べ歩きグルメも充実しており、要チェックです

東海道にてすぐれたる 海の眺めは蒲郡
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蒲郡の海は、知多半島と渥美半島に囲まれた三河湾。波も穏やかで、「ラグーナテンボス」、西浦温泉、竹島など、場所ごとに違った表情を楽しめます。
海が見えるおしゃれなカフェやレストランもたくさんあります。オススメは蒲郡商工会議所1FにあるGama Cafe & Bakery さんです。

見よや 徳川家康の おこりし土地の岡崎を
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JR岡崎駅前にある、若き日の家康公(松平元康)の像です。「厭離穢土欣求浄土」(おんりえど ごんぐじょうど)の石碑もあります。
余談ですが、「厭離穢土欣求浄土」は岡崎警察署の前にある交通安全の看板にも記されているんですよ。

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名鉄東岡崎駅前には、馬に乗った家康公の像があります。時間に余裕があれば、こちらも訪れてみてはどうでしょうか。

矢作の橋に残れるは 藤吉郎の物語
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矢作川にかかる矢作橋は、後に天下人・豊臣秀吉となる木下藤吉郎(当時は日吉丸という名前だった)が、蜂須賀小六と初めて出会った場所だと言われています。
橋の東に広がる八帖町(はっちょうちょう)は、八丁味噌で有名ですね。

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明治5年に鉄道が開業して、今年で151年。
たまにはのんびり電車に揺られて、往時の風景を想像しながら、豊橋周辺を旅してみてはいかがでしょうか
文/カピバラ