夏の蔵出しシリーズ?豪徳寺~松陰神社あたり、ブラリ散歩 ① - とりけらのアウトドア&ミュージック日記
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夏の蔵出しシリーズ?豪徳寺~松陰神社あたり、ブラリ散歩 ①

こう暑い日が続くと、外に出る事も危険になるので?!過去にため込んだ写真を「蔵出し」して当座をしのぎます。(笑) 実は記事にするのを忘れていたものがたくさんあったりして?(^▽^;) 

東京世田谷区 豪徳寺(ごうとくじ)~松陰神社(しょういんじんじゃ) 
ブラリ散歩 ① 豪徳寺でネコまみれだぁ!の巻


撮影:2024年1月27日 Canon PowerShot G3X 


▼ 東京世田谷 豪徳寺~松陰神社 ブラリ散歩 アクセスマップ Googleマップより作成
世田谷区豪徳寺ブラリ散歩アクセスマップ


1 小田急線の豪徳寺駅を降りて南に歩くと、「豪徳寺」に出ます
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2 文明12年(1480年)、世田谷城主・吉良政忠が建立したといわれる曹洞宗の寺で「大谿山 豪徳寺」といいます。彦根藩2代藩主・井伊直孝が、豪徳寺の猫の手招きによって難を免れたという伝承から、「まねき猫」が縁起物として祀られていて、今や大人気のスポットになっています。
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3 彦根藩主・井伊家の江戸における菩提寺であり、井伊家ゆかりの文化財が数多く所蔵されているそうです。境内には、井伊家の歴代藩主の墓地もありました。
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4 豪徳寺山門です
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5 山門の扁額には「碧雲関」という文字が書かれ、「外の世界と境内を隔てるために建てられた門」を意味すると言われています(オフィシャルサイトより)
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6 仏殿の前の、香炉。唐獅子が黄金の玉を持っています。なんだかサッカーボールに見えてしまうのですが!立派です。炉を持ち上げている「鬼」がスゴイです。
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7  仏殿前の石灯篭ですが、スタイリッシュでモダン?!素敵
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8 仏殿です。延宝5年(1677年)建立。正面に篆額「弎世佛」があり、「現在・過去・未来の三世」を意味する諸佛などが安置されているそうです。阿弥陀如来坐像、釈迦如来坐像、弥勒菩薩坐像。平成2年(1990年)に世田谷区指定有形文化財に指定。
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9 同上 とても個性的な軒下ですね
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10 同上 この仏殿の個性を表しているのが、「黄檗宗(おうばくしゅう)」の影響だそうです。「黄檗宗」というのは、日本の三禅宗のの一つで、江戸時代はじめの明朝復興の願いに始まった一宗派。江戸時代初期に来日した隠元隆琦(いんげんりゅうき)(1592 - 1673年)を開祖とします。具体的には、日本の禅宗寺院の仏殿は、一般に前と横の柱間数を同じにしますが、この仏殿は異なります。また、軒下に見られる板状の絵様肘木(えようひじき=肘木の表面に渦巻きなどの装飾彫刻を施したもの<雲文を彫ったものは雲肘木>写真で雲のような模様の構造物です)があり、これは中国や朝鮮の建築物によくみられるものです。
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11 同上
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12 同上
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13 同上
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14 同上
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15 同上
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16 同上 仏殿の側面です
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17 仏殿の現地解説板です
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18 「三重塔」 平成18年(2006年)5月に落慶。高さ22.5メートル。釈迦如来像、迦葉尊者像、阿難尊者像、招福猫児観音像が安置されているそうです。新しいものですが、バランスがよく美しい姿ですね。
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19 同上 「三重塔」というのは、釈迦の舎利(遺骨)を納める仏塔の形式の一種であって、「ストゥーパ」に起源をもつそうです。古代インドの「ストゥーパ」は饅頭形(半球形)のものでしたが、中国に伝えられると「楼閣建築」の形式を取り入れて高層化しました。「楼閣形層塔」が朝鮮半島を経て日本へ伝えられたのが「三重塔」や「五重塔」だそうです。屋根の上の「相輪」が立派ですねぇ。
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20 同上 ぐっと伸びた軒を支える組物が素敵です
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21 同上 組物は角が「4手先」でしょうか?!
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22 同上
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23 同上 組物と組物の間にあるのが、カエルが又を広げたような構造の「蟇股(かえるまた)」ですが、十二支の彫り物がほどこされています。
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24 同上 波にウサギですね 海とウサギの組合せは不思議に思うかもしれませんが、素早く走るウサギと波は相性が良いのかよく使われます
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25 同上 波に龍です これは定番中の定番!鉄板ですね
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26 同上 こちらはモミジにイノシシ しかもウリボウまでいます!
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27 同上 梅にウシですが、よく見るとウシの上にウグイスがとまっています!できすぎですねぇ
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28 さて、ウシの隣とくれば、ネズミのはずですが、アレレっ!
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29 右には打ち出の小槌の上にネズミ、左には小判をくわえたネズミ、そしてその間には「招き猫」です!いらっしゃ~い(◎_◎;) 十二支にネコは登場しないはずですが、さすが豪徳寺です。
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30 さらに上の二層には、仏像の下に「招き猫」です!
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31 そして、その横を見ると、何とネコが二匹ひなたぼっこ??!! これ本物じゃなくて、木彫の猫ですよ~ ちなみにこの三重塔には、五匹の猫がいるそうです!もう一匹どこだろう?
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32 さて、この三重塔の見どころは、もひとつコレ!軒の肩の垂木を支えている「力神」です!なんとも可愛い神様ではないでしょうか?
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33 同上
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34 さて、次は三重塔の近くにある「招福殿」 ここの名物?が「招き猫」です。
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35 門をくぐると、たくさんの人!
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36 人気の絵馬も「招き猫」
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37 「馬頭観音」も「招き猫」に侵略されていましたぁ(笑) ここでは、馬もネコに敵いません!
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38 そして圧巻の奉納された「招き猫」(正式には「招福猫児」?!)たちです。ネコ嫌いな人は気絶しちゃいますからこの後の写真を見ないで下さいね(笑)行きますよ~(^▽^;)
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※豪徳寺と招き猫:ある日、この地を通りかかった鷹狩り帰りの殿様が、お寺の門前にいた猫に手招きされ、立ち寄ることに。寺で過ごしていると、突然雷が鳴り雨が降りはじめました。雷雨を避けられた上に、和尚との話も楽しめた殿様は、その幸運にいたく感動したそうです。それが彦根藩主の井伊直孝でした。豪德寺は、直孝に支援され、寛永10年(1633年)に再興しました。(豪徳寺オフィシャルサイトより)

39  同上
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40 同上
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41 同上
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42 同上
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43 同上
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44 同上
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45 同上
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46 同上
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※なぜ豪徳寺の招き猫は小判を持たないか?:豪徳寺の招福猫児は小判を持っておらず、右手をあげています。招福猫児は、人を招いて「縁」をもたらしてくれますが、福そのものを与えてくれるわけではありません。人との大切な「縁」を生かせるかどうかは、その人次第。報恩感謝の気持ちがあれば、自然とその人のもとに福が訪れる、という教えから、小判を持たず、右手だけをあげています。(豪徳寺オフィシャルサイトより))

※豪徳寺オフィシャルサイトへ

招き猫の豪徳寺、まだまだ続きます(^▽^;) 次回もお楽しみに!
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コメント

Re: コメントありがとうございます

ぶらつと遡上探索 さん!こんにちは!

先日の詳細な猫探しの記事には驚きました!おかげで、見落とした猫探しにリベンジしなきゃぁ~と考えているところです(^▽^;)
建物の構造は、「受け売り」ですので、??なことだらけです。

鹿児島に上陸した台風も、強烈な勢力で怖いですね。日本もいよいよ亜熱帯を名乗った方がよさそうです。

百草園は、アプローチも大変そうですねぇ。園内も坂だらけなのかな?!園内で遭難しないようにしなきゃぁ(^▽^;)
子どものオオカミは「御嶽神社」でしたか!ありがとうございました。



コメントありがとうございます

こんばんはトリケラさん、拍手コメントありがとうございます。
待っていました、豪徳寺! 同じ場所を訪れても切り口が違うので、新鮮な気持ちで見られます。建築関係トントントン、いや~建物の構造に詳しくて感服です。

異常な暑さに続いて、デカイ台風が来ますね、偏西風の蛇行距離が変わっただけで、各国で激甚災害が発生しており、将来の地球環境が心配です。

百草園、良い場所ですが、丘陵地帯なので上り坂が大変です。年寄連中は、TAXI利用らしいです(笑)。可愛い狛狼、近くに小さな祠の御嶽神社が合祀されているので、御嶽社由来の狛狼です。

Re: タイトルなし

大原かずのりさん!こんにちは!

豪徳寺は、大変人気の寺院でして、やはり何といっても「招き猫」(たくさん奉納されていてビジュアルがスゴイ)が原因だと思います。もちろんお寺そのものの魅力もありますが、訪問者の多くが外国の方です。仏殿を眺めて惚れて通っている方はほぼいないでしょう?!

三重塔も、面白いこと!「組物」解説ありがとうございました。これを期待していましたぁ(笑)
ぜひ、ご訪問下さいね。ただし、週末は人だらけになるかもデス(゚Д゚;)

前回川口と川越がごちゃ混ぜになってました(^o^;) なるほど埼玉県川口市ですね。

このお寺さんは知りませんでした!
まず仏殿の組物が面白いです。こんな絵様肘木を仏殿身舎の組物に使うのは見たことありません。黄檗宗建築はユニークですが、これは次回東京行く時は必須の訪問地ですね!

さらに新しい三重塔もいろんな彫り物を入れる辺りは、さすがは関東ですね😀 関西ではあまり入れず、オーソドックスに徹してますので。因みに隅は四手のように見えますが、その位置に直交する丸桁がないので、三手先塔となります。
招き猫もドッサリですね〜これは訪問が楽しみです!

Re: 豪徳寺

BUSYBEE-GAEI さん!おはようございます!

この辺り、十分にBUSYBEE-GAEIさんの行動範囲懸になるかと思います(^▽^;)

まあ、本庄までガンガン行ってしまう訳ですから問題になりませんね。そうですか。笑う埴輪は出張中なのですね。となると、出長から戻ってきたタイミングで、例のレストランとセットでのご訪問かなぁ??楽しみがたくさんあっていいですねぇ!

今度お出かけの際は、ぜひ「普寛霊場」にも足をのばしてご訪問くださいね。(*^^*)

豪徳寺

懐かしい豪徳寺のスナップをたくさん有難うございます!!今年は三が日に訪れることがなく、その後も足を運んでおりませんでした。涼しくなってから、、、と思ってますが昨年も秋はあっというほど短かったので、はてさて、どうなるやら。
今週末は本庄の博物館再訪予定でしたが、台風のためスケジュール変更。暫く「笑う埴輪」は東京に貸し出されてしまうので、展示が終わらなと難しいかな~~なんて“ご縁”に感謝しつつ( ´艸`)。

Re: No title

たいやきさん!こんにちは!

豪徳寺!初めて訪問しましたが、長い参道、広々とした境内、素敵な仏殿・三重塔、雰囲気のある井伊家墓地、ヒトもネコもいっぱい招福殿(笑)確かに、京都らしい(とは言え私は京都詳しくないですが!)のかもしれませんね(*^^*)

元祖招き猫というのが、都内に3カ所(私の知っているのは)ありますが、だいたい殿様の窮地にネコが助けてくれたというもの!
こんな猫ならだれでも大歓迎ですね。豪徳寺こそ、まさに猫に助けてもらっているような気もしましたが(^▽^;)

No title

豪徳寺は東京の小京都だなあと思います。
ここ以上に京都っぽい場所は都内にないように思っていますがどうでしょう?
隠し玉がまだまだあるかもしれませんが。
三重の塔が新たにあるのは気づいていませんでした。
とすると、以前に訪れたのは平成の時代ということになります。
確かに世田谷はここのところ成城学園くらいしか用事がありませんでした。
猫の数がすごいですね。
招き猫どころかそこら中に猫だらけ。
井伊の殿様も猫好きになったでしょね。

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季節の野草や身近な自然の写真のご紹介、トレイルランやポタリング、マウンテンバイクの記事、掘り出しモンCDアルバムなど音楽の話題、美味しい日本酒や蕎麦について、最近は庚申塔・石仏・富士塚・力石など石や塚などにも興味津々!とりとめのない記事ばかりですがよろしくお願いします。

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