こんな依頼がありました。
●子供に教えておきたいことのまとめ
私が教えておきたいのは
・できるだけ手に職をつけること
・世の中にはいい人も悪い人もいるし、人にはいい所も悪いところもある
・失敗は成功の一部
・いやなことを無理にする必要はない
・幸せは自分で掴むもの
などですが、本質的には「自分の成り行きを人のせいにしないように」と言いたいのだと思います。
topisyu様はお子様にどのようなことを教えておこうと思っておられるのか興味あります。
知識は力、無知は無力と言いますが、
様々なトラブルの原因が無知であることが多いと思います。
マナーなどは今のうち(中学生)に本で教えておいたほうがいいのかもしれませんね。
他にも教えておいたほうがいいことがあると思いますので、
記事化していただけたら幸いです。
書籍でもいいです。今は読みたい本を読ませています。
まとまっていないし、何か言い足りないのですが、
送信させていただきます。
どうぞよろしくお願いいたします。とくめい
topisyuとして子供に何を教えたいのか、何を教えているのかということを書いて欲しいという依頼です。参考になるか分かりませんが書いてみます。
教えたい気持ちを抑えています
いきなり外れますが、そもそも教えることについてはかなり悩みながらやっています。
このBlogを従前からご覧になっている方ならご存じの通り、topisyuは自分が知ったことをどんなことであろうと、しつこく説明するのが大好きです。保活の大変さという共感を得やすいものもあれば、どうやって離婚を引き延ばすかという一般にはあまり好ましく思われないものまで、ジャンルに拘らず、知らない人が多そうだと思ったら、何でも説明します。
プライベートでもそうで、昔は本当に一から十まで説明していました。一番の被害者は両親です。さすがに、働き始めてからは、自分と相手の消費する時間を考えて、必要最低限にするようになりました。ただ、家では油断してしまうことがあるので、子供相手には意識的に抑えるようにしています。
教えすぎると、本人が吸収できない可能性もありますし、自分から学ぶ機会を失わせることになるからです。
関連:人に教えるときに気をつけている10のこと - 斗比主閲子の姑日記
基本的には自分で学んでほしい
そういうわけで、教えたい気持ちはあるものの、基本的には自分で学んでほしいというスタンスです。
もちろん、「赤信号を渡ると危ない」「包丁を皮膚に刺すと痛い」「火は付けっぱなしにしない」といった生命に関わることや、「トイレに行った後は手を洗う」「お風呂に入る」といった公衆衛生に関わることや、アルファベット及びひらがなの読み方や数字の数え方などの初歩的な言語処理については繰り返し教えます。(こういう基本と呼べることも国によってはまた違ってくるのですが、それは別の話)
ただ、なぜなに系の質問や学校の宿題などは、教えるというよりも、答えに至るプロセスを手伝うように心がけています。teacherというよりcoacherです。
大学受験ぐらいまでのペーパー上での勉強は、単純な繰り返しをどれだけ積み重ねるかですので、ひたすら教えていれば何とかなりますが、このやり方は応用範囲が狭いんですよね。
パッと見たところで答えのないものをどう答えを探してくるのか、どう人間関係を構築するかといったことは、単純作業では身につきにくいものなので、多少時間はかかっても、自分で物を考える習慣を身につけてくれるといいんじゃないかなと思っています。
本人が失敗しても手を出さないのは基本として、ギリギリ手の届くところに刺激的なものを置いておくという小細工とかしています。自分で発見するということに喜びを見出すのが学習では大切ですから。
それでも教えていること、教えたいこと
そうはいっても、「魚を与えるのではなく、魚釣りの方法を教える」みたいなことで終わってしまうと、あまりに理想論っぽくてつまらないので、それでも教えていること、教えたいことも書いてみます。
- 料理
- 美味しい食事の美味しさ
- セックスをすると妊娠をすることがある
- 子育てをするのは楽しいがかなり大変
- 努力をしたから必ず成功するわけではない
(ただし、努力をしないと成功するものも成功しないことが多い) - いきなり自分で始めずに誰かがしていることをマネをする
- 自分がどうしても上手くできないことは上手くできる人に任せる
(お金はそのために使う) - どんなことでも繰り返していると習慣となり継続が簡単になる
- 感情は大抵一時的なものなので感じられるうちに味わう
(思い立ったらすぐやると楽) - ギャンブルは胴元が一番儲かる
- お金は使わないと通常価値が目減りする
- 嘘をついてもいいが嘘がバレると取り返すのには嘘をつかない時よりも苦労をする
- 嫌いな人間の嫌いな部分は自己の投影である
- 貧富の差や身体の差や能力の差は生まれもってあるもので、使えるものは有効活用したらいいが、それでもって他者を差別しない
- 悪口を言うと悪口を言われる(自分が相手を嫌うと相手も自分を嫌いになる)
- 自分が思っているよりも人は自分に興味が無い
- 身体での悩みは外科手術等で取り除くことができる
- 健康であることは強みである
- ルールはそのルールを破った/破る人がいるからできている
- ルールが嫌ならそのルールを変えるといい
- 他の人が何と言おうと私は貴方を愛している
ぱっと思いつくところだとこんなところでしょうか。羅列はしていますが、一応対象年齢を考えて提供していますし、提供するつもりです。
締め
思い返してみると、自分が子供の頃に、親から何かを明示的に教わった記憶はないんですよね。自転車の乗り方やひらがなの書き方みたいなものではなく、上記の教えていること、教えたいことで挙げたようなものは特に。父親から「やられたらやり返せ」と言われたことは、はっきり覚えているんですが。
学校の勉強の仕方にしても、自分の進路にしてもそうです。そういう自分の経験から、子供には自ら学んで欲しいという方向に多少偏っているのかもしれません。どう何を教えていくのかは、子供の適性を見ながらコントロールできればいいなと思っています。
ということで、とくめいさん、以上でいかがでしたでしょうか。ご満足いただければ幸いです。
なお、引き続き依頼は募集しています。何かあれば大抵のことは書きますので、etsuko.topisyuアットgmail.comまでお便り下さい。依頼のメールは引用して紹介することがありますのでご注意下さい。個人情報にフェイクを入れることは手馴れていますので、このブログで紹介して欲しいけど、フェイクを入れて欲しい場合はその旨記載して下さい。