Troubleshooterでの比較的軽い相談。
相談内容
Troubleshooter(人生案内)では比較的珍しい20代からの相談です。
TROUBLESHOOTER / I can’t adapt to Japan after living overseas when young - The Japan News
Dear Troubleshooter:
I’m a woman in my 20s, and I lived overseas when I was young. After returning to Japan, I haven’t felt comfortable living and working here.
(中略)
Once I returned to Japan, I began suffering health problems, which have now lasted for more than 10 years. After graduating from university, I started working as an interpreter and translator, but it was really hard work. I was not a regular employee. I felt as if I was being forced to work as a “disposable” worker until I collapsed.
I was exhausted, so one day made a trip to my “hometown” overseas, where I lived when I was a child. To my surprise, I felt my health quickly improved just by breathing the air there.
(後略)
6歳の頃から10年間海外で暮らし、日本に戻ってからは10年以上体調が悪いそうです。ということで、年齢は26歳~29歳になりますね。
日本の大学を卒業後は非正規雇用で通訳の仕事をしている。職場では、倒れるまで働かされている、使い捨てのような扱いを受けているという意識があるそう。
かつて住んでいた海外の国に旅行に行ってみたら、体調は驚くほど改善したそう。日本に戻ったらまた同じく体調不良になる。
コメント
この悩みの背景については、二つポイントがありますよね。
一つ目は、ある環境で長く生活していた人が違う環境に上手く適合できないという話。
二つ目は、仕事で自分が必要されている意識が持てないという話。
特に、二つ目が重要。今の職場にストレスがあるなら、転職を考えてみるというのは比較的簡単な対処法ですよね。年齢も若いですし、語学能力があり、日本での生活も長ければ、転職はそれほど苦労はないでしょう。少なくとも今は需給関係から日本国内で転職するのにはいい時期です。
ただ、職場で歯車扱いされているというのは、日本ではよくある話かもしれませんが、隣の芝生は青いというか、別に他の国でもこういう働き方がないわけではありません。ほとんどの仕事は、作られたビジネスモデルをルーチンで回していくように作られていて、そもそも人員には代替可能性があるものです。
だから諦めろという話ではなく、会社や同僚から見た時に自分の代替可能性をいかに低くできるかを考えてみる。自分だからできる、あなたにこそやって欲しいという存在になれるかどうか、そういうモデルになる人物がいるかを調べてみる。その職場では無理そうなら、どういう仕事で自分が唯一無二になれるのか、どういうスキルを身につけていけばいいかを整理してみる。
自分の意志を誰かが汲んでくれて、唯一無二の存在として扱ってもらえるには、どこの世界でも相応のスキルが必要です。
そういったできることをしてみた上で、労働環境が改善してもまだ日本での生活が辛いかを考えてみる。仕事だけではなく、日々の生活や友人関係でもストレスがあるということであれば、日本にいる意味はないかもしれません。
そもそも、すでに限界だということであれば、もう努力しないでもいいでしょうけどね。たぶん、凄く真面目な性格か、負けず嫌いだからこそ、辛い生活を10年以上も送ってきたわけで、今決断しても後悔しないだけの時間はかけてきたと思います。