今日は一人小町です。パートナーさんが働き盛りで体調を崩されて、本人の健康もそうだし、家計も気になるというモヤモヤ。
Q. 明るかった夫が仕事のストレスでうつ→適応障害、契約社員に。子どもの教育費・住宅ローンもあり、私も心の余裕がなく内心不安。どうすれば?
斗比主様
初めまして。いつもブログを楽しく読んでいる40代既婚子持ちです。今までに何度もメールを送ろうか迷いましたが、話を聞いていただきたい、可能なら現実的なアドバイスがいただきたいと思い今回初めてメールさせていただきました。
聞いていただきたいのは夫のことです。
夫は仕事のストレスでうつで通院→適応障害と診断され休職しました。復職しようとしたものの正社員として戻れる(空いている)ポジションはないと言われたため、一度退職したのち改めて単純作業の部署に契約社員として再雇用されました。
復職して数年経ちます。
収入は相当低いですが仕事は合っていたようで、夫なりに安定して仕事をしていました。それでも通院と服薬は続けており、たまに体調不良で休むこともありました。
しかし昨年10月に異動となり、そこでの仕事でまたうまくいかないことが多くなり
最近かなりしんどそうです。仕事自体はきついものの、給料は変わりません。
元々は明るく楽しい人と会社でも思われていた夫ですが、おそらく今は誰もが「変わってしまった」と見ています。いつでもしんどそうで、あまり周囲ともコミュニケーションがとれず、年下の同僚が上司となり、「こいつは仕事ができない」と思われているのがつらいそうです。
転職しようにも年齢のこともあり、さらにコロナで現実的には難しいと思います。本人も「この会社でなんとか頑張らなきゃな…」と言います。でも毎朝死にそうな顔で「(会社に行くのが)怖い」と言っているのをみると、辞めていいよと言いたい気持ちもあります。再度休職も考えましたが、現在の収入では傷病手当ては相当少なくなります。
私は正社員ですが私一人の収入で家計をささえられるほどではなく(年収370万円ほど)、これから飛躍的に昇給することもありません。うちの会社も業績がきびしく、下手したら倒産しないとも限りません。
中学生のこどもが一人おり教育費もかかりますし、マンションのローンもあり、しかし貯金はほぼない状態です。(これは休職中と復職後減った収入の補填で使ってしまったためです。)
夫に対しては常に「自分が一番楽な状態でいればいいよ、辛い日は休んでいいよ」と
言っていますが、実際私も残業が多く疲れていたり、お金がないことで私も余裕がなくなり内心は不安でたまりません。
斗比主さんにお聞きしたいのは、
・夫が少しでも穏やかな気持ちでいられるよう、家族ができることは?
・お金の不安を解消するためにできることは何か?(私自身が転職する・マンションを売るなど?)
長くなってしまい申し訳ありません。
お忙しいことと思いますが、宜しくお願いいたします。
一読者より
A. お疲れ様です
メールありがとうございます。ご要望は現実的なアドバイスとされているものの、まずは、これまでのご苦労に対して、お疲れ様ですとお伝えいたします。
いくつかパートナーさんのエピソードを削除しているものの、この文章を読むだけで、いかにこの読者さんがパートナーさんの仕事の苦労を聞き、また、休職中及び現在に至るまで支えようとしてきたのかが伝わるかと思います。言葉の端々に大変な時間を過ごされてきて、現在もそうであることが伝わりました。
ということで、まずは、ご心労に対してお疲れ様とねぎらいの言葉をかけた次第です。本当に、お疲れ様です。
ご要望のアドバイスに移りますと、まず一つ目については、
・夫が少しでも穏やかな気持ちでいられるよう、家族ができることは?
引き続きパートナーさんのお話を聞き続けることだと私は思います。通院も服薬も続けていらっしゃるようですから、家族としてできることは、これまでと変わらず、パートナーさんを否定せず、受け入れて話を聞くことだけでも十分だと思います。
少し気になるのは冒頭で書いたことと関連して、読者さんがパートナーさんの話をよく聞きすぎて我が事として捉えすぎているのではないかということです。
ご自身も仕事で大変な中で、子どもだけではなく、パートナーさんの心のケアもするというのは並の仕事量ではありません。とすると、心の休まる場所がどこにもないのではないかと私なんかは考えてしまいます。
このままでは、読者さんも健康を害してしまう可能性が否定できないため、パートナーさんがこれからも穏やかな気持ちでいられるように、ご自身がどう息抜きをするか、休まる場所を作るかを考えてみてはいかがでしょうか。
例えば、今回私に書いたようにモヤモヤを言葉にするのもいいですし、友達や親族とどうでもいい話を話すのもいいでしょうし、はたまた、空いた時間に近所を散歩するのでもいい。
パートナーさんを支えるのを持続可能にするために、ご自身の気が休まる時間を作るというのが私が考えた現実的なアドバイスです。
それで、二点目について。
・お金の不安を解消するためにできることは何か?(私自身が転職する・マンションを売るなど?)
お金の不安を解消するためには、モヤモヤと同様に、これからお金がどのように必要になっていくかをシミュレーションすることです。
これから10年~20年ぐらいの、ざっくりとした年間の収入と支出と、ローン残高と、主要イベントと必要なお金を、Googleスプレッドシートでまとめてみましょう。あまり、難しく考えすぎずに、ざっくりと50~100万円単位で書いてみるのがお勧めです。精緻化は後でやればいい。
その表を見ながら、転職するにしてもどのくらいの給与が必要か、マンションを売ったとしてどのくらいの余裕があるかをシミュレーションするわけです。結局、ある決断をしたとしても、それがやりすぎだったり、足らなかったりしたら、選択肢として適切ではないかもしれませんから。特に生活環境が変わるような判断は、さらにご家族にとってストレスフルな可能性が高い。
場合によっては、パートナーさん、読者さんの親御さんがご存命なら、お子さんの教育費(塾や学費)は贈与してもらうということをお願いするのもありです。
数字を見えるようにすると、お金の不安がぼやっとしたものからリアリティが出てきます。自分で作業をするのが辛かったら、FPにアドバイスを求めても良い。ローンの借換え、通信費の削減、電気・ガス代の削減なども提案してもらえるかもしれません。
貯金がほぼないという状態で毎月の家計を見ているだけだと全体感を見失い、誤った判断をしてしまう可能性もあるので、ご自身の気を楽にするためにも、数字を目に見えるように落としてみるのがお勧めです。
以上、今日はこんなところでしょうか。
これを読まれたみなさんも、どうぞetsuko.topisyu@gmail.comまで、ブログにそのまま掲載してもよい、ほっこりエピソードをご気軽に送ってください。私が一言コメントを付けてブログに掲載します。
なお、投稿にフェイクを入れるのは確認で時間がかかるので、ご自身でするか、私に全面的にお任せする形でお願いします。また、どんな方向でコメントをしてほしいかも書いてくれたら、期待に応えるようにします。罵ってほしい、褒め称えてほしい、傾聴してほしい、何でもOKです。
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