花まる学習会代表で「メシが食える大人に育てる」で有名な高濱正伸さんは、百ます計算の陰山英男さん、明治大学教授の齋藤孝さんと並んで、監修者として、大量に似たような参考書を作っているイメージが私の中にあります。監修三銃士。三匹目のドジョウ。
ご本人は「我が子を絶対ニートにさせない」などと色々考えさせられるメッセージを訴えかけるなど、塾の先生らしくエビデンスベースではなくn=1の自分の論理を語る人ですが、次の本は高濱正伸さんが監修であっても割と良く出来ていたし、子どもが喜んで読んでいたので紹介します。
※作者の江上修さんと漫画を書いている人の力が大きい。楽天のリンク→中学入試対応ツッコミ!理科 [ 高濱正伸 ]
タイトルの中学入試対応というのは最近界隈で中学入試が盛り上がっているため付いているだけで、別段入試に特化した本ではありません。小学校の理科を生物・化学・物理・地学の4つに分けて、それぞれ約17個のトピックを漫画と言葉での説明をしているもの。すべての漢字にふりがなあり。ふりがなは地味に重要。
我が家には、学習まんがと、この手の漫画と文章のハイブリッドの本が大量に本棚に置いています。50冊ぐらい? 対象は小学生~中学生ぐらいの範囲のものをジャンルの偏りはなく雑多に並べてます。
当然ながら読めとは言わないし、子どもが興味を持ったときに手に取ればいいぐらいに考えています。漫画で学習するのは導入としてとてもいいけれど、誰かに強制されれば急につまらなく感じるものですから。
どうでもいいですが、マイクラの関連本は小説やプログラミング関係含めてとうとう30冊ぐらいになってしまいました。ゲームの設定資料集もすでに大量に場所を取っているのに……。
話は戻りまして、『ツッコミ! 理科』もそうやって本棚に並んでいた一冊で、最初に本棚に置いてから手に取られるまでには数ヶ月ぐらい時間がかかっていました。
で、手に取ったら喜んで読んでいて、親に読み聞かせを求めてきたので、漫画部分を読んで、「答え、分かる!?」と聞かれるので親も適当に答えを考えて、で、解説を適当に読む感じで読み聞かせしてます。
これが漫画のページ。画像はp.95-96です。割と面白い。物理を担当している漫画家さんはこの人。龍の愚かさ加減が子どもには可愛く見えるらしい。
【実録】フリーランスの「孤独」すぎる日常 - イーアイデムの地元メディア「ジモコロ」
たぶん契約の問題か、印刷コストの関係か何かで、なぜか生物と物理の途中までは漫画パートがオールカラーです。何があったかは謎。
次のページで見開きで解説があります。以下の画像はp.96-97から。
正直何の知識もないと解説を読んでも理解できないはずですし(結構難しい)、うちの子どもたちが解説をすべて熟読しているとは考えていません。中学入試の問題も単に問題があって同じページに解答がそのまま書いてあるので、まあ、普通、子どもは解かないでしょう!
ただ、見開きの漫画と解説ページのオチの漫画が地味に面白いし、ツッコミ入れようと思えばロジックを分かっている必要があるので解説もサラッとは目を通すことになります。親にどう突っ込めるか披露したいわけですから、それがモチベーションになる。
真面目な勉強というより、理科という観察が重要な科目で、漫画を切り口に少しだけ理科の法則を学ぶという風に考えるといいと思います。
お値段は税込み1650円と高いので、あまり期待値高めに購入して子どもに読ませようとして読まないと何だか損をした気持ちになるでしょうから、我が家のようにリビングの本棚に置いておいて、子どもが手にとってくれたら良かった程度ぐらいの期待値にセットしておくのがお勧めです。
以上、今日はこんな感じです。
次回、家庭学習本としては『語彙力』系の本を紹介する予定です。気長にお待ちください。