今日は先日取り上げた一人小町に対して、同じ境遇の読者から感想メールが届いたのを紹介します。
Q. 「公立教師の夫が運動部の顧問で休みが取れず、今後子どもが生まれた後に彼が子育てしてくれるのか不安です」への感想です
斗比主閲子様
いつも楽しく拝読させていただいております。私は表題の質問者様とほとんど似た境遇におり、共感できることや私とパートナー間の「考え・行動」についてお話ししたくなりメールしました。
こうした感想メール(しかも長文)がご迷惑をおかけしておりましたら誠に申し訳ございません。
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「公立教師の夫が運動部の顧問で休みが取れず、今後子どもが生まれた後に彼が子育てしてくれるのか不安です」 - 斗比主閲子の姑日記
今も不便を感じてはいます。(コロナ前に)旅行に自由に行けなかったり、事前にかなり調整をしないと土日の予定が入れづらかったりします。
交際期間中や結婚式の情報収集など、以前から質問者様のご負担がほかにもたくさんあったことと思います。結婚式や新婚旅行などが無事行われますよう心より祈っております。
我が家:「この日程で旅行に行ければラッキーだね!」と思えるように予定を立て、”うまくいかない”がストレスにならないようにする。(ぎりぎりでもキャンセル可能なプランを立てるなど)
逆に部活が急遽オフになったら「近場でおでかけ・旅行を楽しもう!」とギアをあげて予定を立てます。
上記のスケジュールで、子育てにコミットできるのか?というのが不安で、不満です。
子供と土日にでかけたり、旅行にいったりできなかったりするのでは?と思うと、子供が可哀想とは言いません、「私が不満」です。
正直、平日は定時退勤、土日を家庭で過ごしてくれる旦那さんだとしても、人によって、平日の家事育児、土日のおでかけにコミットする難易度や関わりのバランスが異なるのかなと思っています。(土日休みだからこそ家に篭りたい人、リフレッシュ時間を家族と共有できる人そうでない人など・・・)
我が家:日頃のおでかけは、部活帰りに近場の公園で遊ぶでもいいかなと思っています。家族旅行は、割高になったとしてもお盆休みや年末年始に行こう!と思っています。(パートナーがおでかけしたい派であり子育てにも協力的な可能性が高いからこそ成り立つ私の気持ちです。また、パートナーが行けない場所・日程なら、友達家族や両親と楽しめばいいじゃん!と思っています。)
私は仕事が好きですし、育休後に復帰するつもりもあります。子育てに関しては半々をできるだけ目指したいです。土日にそんな働いていて、それが出来るのか?とモヤモヤします。
現在の職場への復帰を望まれている場合、会社員(残業あり)の旦那さんだったとしても復帰と子育て半々は実現するのかどうかで復帰の見え方が変わってくるかなと思います。
我が家:子どもができたとしても今の職場に戻りたい。会社員からパートタイムへ移行しても良いと思っている。(最悪職場は問わないが働きたい)
彼が「休みがほしいなあ」と言うと、私も悲しくなりますし、じゃあどうにかするように動けば!?ともやっとします。
激務ゆえに当事者問題を把握できていないなぁ・・・と私も思っています。激務をこなすだけで精一杯な相手に、そうしたもやっとした気持ちをぶつけてもなぁと思ってしまいますよね。。。
我が家:「教育問題2020」こうしたオンラインセミナーに私自身が参加、教育関連の新書なども読むようにし、気になった項目を時事話としてパートナーに話すようにしています。(問題を可視化、身近にする役割を担う。実際役立ってるかはわかりません。笑)
何回か教育業界の他の会社や先進的な私立学校などへ転職を進めたりしていますが、彼は仕事自体は好きなので、特に私の勧めは響いていません。
ご家族の健康面などの心配も含めて質問者様からそのような提案をされていることと思います。現状維持のままを見ているのはもどかしいですよね。
我が家:私もパートナーの健康面を心配して「からだや精神を崩すくらいなら、いつでも転職していいよ」と伝えたことがあります。パートナーも、不安や不満はあるが結局今の仕事が好き。そして「転職したら収入減るだろうしなぁ・・・」と自分の身体より家のことを心配してくれていました。なので、ご質問者様のご家族にも同じような懸念もあるのかな。と思いました。
以下、斗比主閲子様のアドバイス欄より
この配偶者と一緒に生きていくという前提に立てば、子育ては限りなくワンオペになるだろうと想像し、親を頼れるか、近隣の保育園はどう点数を取れば入園できるかをシミュレーションすると思います。
同意見です。
我が家:仮に我が家に子供が生まれ私自身がワンオペになる覚悟ができていても、私がむしゃくしゃする日は定期的に来ると思っています。それでも、パートナーが家族のために今の仕事を選択してくれている面を知れたので、ワンオペになっても子供には「自慢のお父さんだよ!」と言える自信があります。
その前に、子どもが生まれなければ何とも言えないので、不妊治療が必要になるかの確認もするでしょうけどね。
同意見です。
我が家:ストレスや体の負担が影響してか、パートナーが「精索静脈瘤」気味、お互い不妊治療が必要な可能性があります。(平日も部活で帰宅は遅いし、土日も部活。日頃からいつ病院に行けばいいの?状態ですよね。)
お互い兄弟のいる家庭で育ってきましたが兄弟を作ることは諦めに近く、我が家では子ども一人育てられればラッキーかなと妊活も長期的な予定でいます。
これらの情報から子育てに関わる気があるのは伺えるので、学校の偉い人や保護者に流されずに子育てをやる気があるのか、はたまたワンオペさせる気なのかは、子どもが生まれる前に予め確認をしておきます。
我が家:確実にワンオペになり、「パパがいる日は超ラッキー!」な暮らしを子どもと共有することになると思います。
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パートナーと今回の件について話をしたところ、部活が今以上負担にならないようにするつもり(学校自体が徐々にアウトソーシングに力を入れはじめている、主任の打診が来れば辞退する)だということも知れました。
これからも楽しく拝読させていただきます。この度は私のメールを読んでお声がけをくださり、ありがとうございました。ご迷惑にならずお役に立てましたら幸いです。
何卒よろしくお願いいたします。
A. 感想メールお気軽にどうぞ
今回は取り上げたモヤモヤへの感想メールです。
誰かのモヤモヤに対して、「あ、自分も同じモヤモヤがあった!」みたいな感じでメールが送られてくることはあるのですが、今回みたいな同様の境遇の人からの感想メールは長年ブログをやっていて、たぶん?初めてです。今回に限らずもし感想メールを送りたければどうぞお気軽に送ってください。
今回は私からお願いして感想メールの公開許可をもらいました。
というのも、学校の先生の部活動がいかに劣悪な労働環境であるかというのは徐々に知れ渡っていることではありますが、その配偶者がどのような状況に置かれているかというと必ずしも知られていないかなと思いまして。
私は漫画を読んでいて、その中には中高生のスポーツ物もあります。こういったジャンルの漫画でも徐々に部活の顧問の境遇はちらほらと描かれ始めているのはとても良いなと思っています。部活の顧問を無闇に悪人に描くのは正直げんなりします。
子どもたちの華々しい活躍が取り上げられる一方で、その影でプライベートを犠牲にしている教員がいるというのは、構図としては、日本の品質の良い一次産業・二次産業の製品の裏側に外国人技能実習制度があるのと同じだと私は考えています。
※まずはこの辺の調査結果を政治家・親で共通に持っていたい。大体、そのジャンルを教えるプロでもなんでもない人間に"指導"を任せるのがおかしい