「唯一の親族である母が昨年死去。小さい子ども二人を抱える中、夫が学校を辞め浮気未遂。離婚を切り出されて惨めで無気力で悲しい」 - 斗比主閲子の姑日記

斗比主閲子の姑日記

姑に子どもを預けられるまでの経緯を書くつもりでBlogを初めたら、解説記事ばかりになっていました。ハンドルネーム・トップ画像は友人から頂いたものです。※一般向けの内容ではありません。

「唯一の親族である母が昨年死去。小さい子ども二人を抱える中、夫が学校を辞め浮気未遂。離婚を切り出されて惨めで無気力で悲しい」

家に引きこもりでみなさん辛いでしょうから、他のみなさんのほっこりエピソードでも共有できればと思いまして、

こんなTweetをしましたら、早速いただけました。第14弾です。今日はかなりほっこりしますよ!

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読者からの質問

斗比主さま初めてまして。佐藤と申します。

モヤモヤというか、心底辛くてどうしていいかわからなくてメールを書きました。アドバイスをいただけると嬉しいです。

37歳、時短の派遣社員をしながら通信制の大学に通っています。5歳と2歳のこどもがいます。今日夫に離婚を切り出されました。といっても先に離婚を口にしたのは1年ほど前の私です。

1年ほど前、私の母がすい臓がんで亡くなりました。父親も早くに亡くし、兄弟のいない私にはとても悲しいことでした。最期はホスピスに入っていたのですが、毎日お見舞いに行ったり自分の気持ちがが追いつかなかったりたいへんな日々でした。

その頃夫は看護師になるため看護学校に行っていました。前職はバー経営でしたが、収入がすくなかったからです。

母が亡くなって、保険金が○○円入ったと伝えた頃に夫は看護学校をやめました。あと1年というところでした。人には向き不向きがあるし鬱になったら大変と責めずにそっとしておいたら全然就職活動をせず、あげくの果てに株をやるからお金をちょうだいと言ってきたので、これはやばいと一緒に心療内科にカウンセリングに行ったり、励ましたり、切れたりした末に私が登録している派遣会社に登録し、今はそこの派遣で働いています。

同じころ、夫の浮気未遂のようなこともありました。看護学校の20歳の女の子とメールをやりとりしていました。肉体関係などは無さそうなやりとりでしたが、可愛いと言ったり浮かれてるなーと感じる内容でした。女の子から着信があり、画面にその子の画像がうつっていたことこら発覚しました。

私は夫が心底嫌になりました。もちろん触れられるのも嫌になりました。その頃に仕事や家庭の事をちゃんとしてくれないなら離婚しようと言いました。そこから性交渉はおろか、手を繋いだりもしていません。

しかしそれから、とりあえず女の子とは連絡を取っていないし、派遣で働いているし仲良くは無いけどそれなりに家族をやってきました。離婚の話もあやふやになっていました。喧嘩なども多いけど、どうにかやっている。将来の事を話しても、とりあえず一緒にいるつもりがあるようでした。

1ヶ月ほど前、中古で家を買いました。住みたいと思っていた街に良い家が売りに出ていたからです。その時、いろいろあるが、できればまたいつか仲良くなれたら嬉しいと伝えました。夫の反応は、今思えば苦笑いだったかもしれません。

今日、夫にこれから先、また私を好きになることがありそうか?と聞いたら速攻でもうないと言われました。1年くらい前の離婚話の時からもう好きじゃないし興味も無いと言われました。

私もべつに好きでも無いし、興味もないような気がします。でも親兄弟もなく、頼れる人がいない状態で離婚は不安しかありません。夫は私が離婚できる状況になるまで待つし、離婚しても子育ては手伝うと言います。でもなんでしょう。私はなんか惨めで孤独で寂しいです。

夫にお金の話をしなかったらよかったとか、こんなダメな人は離婚した方がいいとか、私は幼少期から親が不仲で親戚に性的暴行を受けていて普通の家庭がわからないから、やっぱり私には幸せな家庭がわからないんだとか、頭が混乱しています。

少し落ち着いたらカウンセリングや弁護士さんなどに相談しようと思っていますが、こどもの前でにこにこ過ごしたいイライラしたくない、そういうことができなさそうだし、悲しい。みじめ。無気力。という気持ちでいっぱいになってしまい、藁をも掴む気持ちでメールを書きました。

よければ何かアドバイスなどをいただけると嬉しいです。

佐藤

※太字はtopisyuによるもの

斗比主閲子からのコメント

佐藤さん、メールありがとうございます。斗比主閲子こと、藁です。

というのは冗談ではなく本気で、私は今の佐藤さんにとって藁にさえもならないと思いますが、誰か吐き出す機会になった、リアクションがあるみたいにご利用してもらえるといいと思います。

それで、佐藤さんがお辛い状況というのは、ご自身が口に出すまでもなく客観的にもかなり想定ができます。というのも、お母さんが亡くならたタイミング前後から、凄まじいストレス源になるライフイベントが大量に起きていますから。

離婚は会社の倒産・親族の死・別居と並ぶ凶悪なストレス源。時にワンワン泣くの超大事 - 斗比主閲子の姑日記

私が太字にした箇所がそれです。

  • 時短の派遣社員をしながら通信制の大学に通っています。
    ↑ COVID-19下では不安定な状態(保険金はあるにせよ)
  • 5歳と2歳のこどもがいます。
    ↑ 子どもはまだ手のかかる時期。特に下の子
  • 今日夫に離婚を切り出されました。
    ↑ ストレス源である離婚
  • 1年ほど前、私の母がすい臓がんで亡くなりました。
    ↑ 親族の死
  • 夫は看護学校をやめました。
    ↑ 家族の大きな変化
  • 夫の浮気未遂
    ↑ 言わずもがな
  • 1ヶ月ほど前、中古で家を買いました。住みたいと思っていた街に良い家が売りに出ていたからです。
    ↑ 引っ越しを伴う新生活

これに加えての2-3月からのCOVID-19ですからね。むしろ佐藤さんはよく耐えていると思います。耐えちゃっているが信じられないぐらい、ここまでやれてきちゃってる。どれか一つでも普通はかなりのストレス源です。

大量のストレス源があった中での、最後の一押しとしての

今日、夫にこれから先、また私を好きになることがありそうか?と聞いたら速攻でもうないと言われました。1年くらい前の離婚話の時からもう好きじゃないし興味も無いと言われました。

このパートナーさんからの発言があったと私は読みました。もっとストレス源がないときならここまで落ち込まなかったかもしれない。

その意味で、

夫にお金の話をしなかったらよかったとか、こんなダメな人は離婚した方がいいとか、私は幼少期から親が不仲で親戚に性的暴行を受けていて普通の家庭がわからないから、やっぱり私には幸せな家庭がわからないんだとか、頭が混乱しています。

随分昔のことが今の辛い状況に関係していることはないと私は思いました。過去何かがあったというより、ここ1-2年で物凄い環境の変化が生じているのだから辛くて当たり前というか。

すでに終わった話なので、今更私が申し上げることではありませんが、1ヶ月前に中古で家を買い、引っ越しをしたというのは、私だったらやらないはずです。周囲で大変なことが起きているときは、できるだけ変化を減らすように動いたほうがいい。

ということで、

よければ何かアドバイスなどをいただけると嬉しいです。

については、可能な限り新たなストレス源を作り出さないようにすることですね。パートナーさんとの将来的な離婚はもともと既定路線だったと思いますし、パートナーさん自身も今すぐに離婚ということではなさそうですから、これまで通りの家族関係を少なくともCOVID-19が落ち着くまでは継続するといい。

後は、辛いのは当たり前なので、グリーフケアを意識して、信頼できる友人・知人に今の気持ちを吐露することです。特にお母さんの死は、唯一の親族の死ですから、1年だけでは解消しきれていない可能性は十分にある。だからこそ、今余計に孤独を感じているかもしれない。

とにもかくに、もまだまだ子どもが小さい、でもパートナーは頼りないし離婚したがっている、頼れる親族はいない、引っ越したばかり、そしてCOVID-19ですから、ストレスがあるのはまったくおかしなことではありません。できるだけ、辛いことは減らし、お金や人手を使えばストレスがなくなるようなら、何でも利用するといいですね。

今回は以上です。

これを読まれたみなさんも、どうぞetsuko.topisyu@gmail.comまで、ブログにそのまま掲載してもよい、ほっこりエピソードをご気軽に送ってください。アドバイス希望でも大丈夫です。私が一言コメントを付けてブログに掲載します。

なお、投稿にフェイクを入れるのは確認で時間がかかるので、ご自身でするか、私に全面的にお任せする形でお願いします。また、どんな方向でコメントをしてほしいかも書いてくれたら、期待に応えるようにします。罵ってほしい、褒め称えてほしい、傾聴してほしい、何でもOKです。