これから何回かに分けて、我が家で使ったことがあるお勧めのドリルを紹介します。最初は、みんな大好き"お金"が題材のドリルです。小学校入学前後向け。
このお金のドリルを紹介するのは、今の世の中がキャッシュレスに思いっきり舵取りしてるから、子どもたちがリアルな現金に触れる機会がなく、電車の切符も現金で購入することができないから、ドリル形式でお金を学ぶのが有効である……なんてことを言いたいわけではありません。
もちろん、人がお金を使えるようになるというのは非常に重要なことです。このドリルを子どもにやってもらう目的として、お金の使い方を知ってもらうというのは真っ当。このドリルでは、次のように日本の通貨を用いて、お金の数え方を絵で分かりやすく説明してくれている。
※画像はAmazonから
私がこのドリルをお勧めする目的は、ドリルを通じて子どもが"お金"に慣れると、他の効果として子どもが算数においてつまずきやすい位の概念を身近に感じることができるというのがあります。
1が10個集まれば10、10が10個集まれば100、100が10個集まれば1000というのは大人であれば難しいと思う人は少ないでしょう。しかし、小学生の算数で位が上がっていくのが理解しにくい子どもは結構います。
このドリルでお金の単位を学んで、駄菓子屋やコンビニにでも行って、お金を渡して買い物を何回かしてもらえれば、10円玉が10枚で100円というのが分かり、算数でも位が上がるのにスムーズに理解できるようになります。
特に、子どもが欲しい物(できればちょっと高額なもの)の値段を教えて、今いくらお金があり、いくらまで稼げればその物が変えるなんてことを日々計算させるのも有効ですね。「定価の何%オフで買える」というのも理解できるようになると、割り算は当然として分数にも通じたりする。25%オフというのは3/4。
私の子どもたちは全員、公文で国語と算数をやっていて、自分の学年より進んでいたのですが、図形や位は公文で身に付けられなかったので、図形は以前紹介したシンクシンクを利用していたり、位はお金を数えたり使うことで得意になってもらいました。
あとは、巨大な数字が世の中にあるということを動画を使って紹介するのも効きました。不可説不可説転とか、ロマンがあるよね!
算数の位の克服のためお金が有効だというのは、何も私がn=1で言っていることではなく、『10億件の学習データが教える 理系が得意な子の育て方』という本でも紹介している方法です。
なお、最初に紹介したドリルの続編として昨年金額の大きいものまで範囲を広げたものも発売されました。
最初のドリルは札がほとんど登場しませんが、こちらは札を数えるのもしっかり含まれています。
以上、"お金"のドリルの紹介でした。
次回は、小学校高学年向けの楽しいドリルを紹介する予定です。お楽しみに!