「現在、上司からモラハラを受けています。モラハラを、受けている時の気持ちの持ち方は、どうされましたか?」 - 斗比主閲子の姑日記

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姑に子どもを預けられるまでの経緯を書くつもりでBlogを初めたら、解説記事ばかりになっていました。ハンドルネーム・トップ画像は友人から頂いたものです。※一般向けの内容ではありません。

「現在、上司からモラハラを受けています。モラハラを、受けている時の気持ちの持ち方は、どうされましたか?」

今日は、読者からのモヤモヤに私が回答する一人小町となります。

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Q.  モラハラを、受けている時の気持ちの持ち方は、どうされましたか?

はじまして。

会社で『モラハラ上司』と恐れられていた人と、愛称で呼び合う仲にまでもっていった、私の上司ハック術 - はたらく女性の深呼吸マガジン「りっすん」

を読んで、メールしました。モラハラを、受けている時の気持ちの持ち方は、どうされましたか?

私も、現在、モラハラ上司に悩まされています。彼は完璧主義で、自分がルールブックです。そして、相手から指摘なとがあると、かなり高圧的な発言になります。理詰めで攻めます。あと怒りのコントロールができないタイプです。 人の空気はよめない。まわりの人も、認めています。

私は一昨年からこの上司と一緒に働いています。言い訳になりますが、新しい業務、彼からのプレッシャーでミスが続いてしまい、「戦力外通告」と言われました。あまりひどい状況だったので、まわりがその上の上司とに報告されて、少し改善はされました。全体的に人前では、声を荒げらない。荒げる時は別室にいく。

しかし、私には続いています。指示内容を完全に出さないままで、齟齬が発生すると、「なぜそれにきづかないのですか、だから、だめなんですよ」…と、そのことについて彼は話していないことをわかっていない。私は急に言われて、どういう関係性。

結局、彼に質問しようとしても、「この前の話しましたよね」と話を曲げて言われるので言い返せません。他の人もそういってくれます。このような状態が続き、「君は職位の仕事ができていない。降格になるべきだ」と言われています。

長々とすみません。

言い訳になりますが、モラハラを受けると思考回路がおかしくなり、仕事も心ものスパイラルにはまっています。しかし、今回、この記事を見て、光がさしたような気がしました。

私としては、仕事を休まずに、仕事を達成していきたいと思っています。どのように、相手を観察できるレベルになったのでしょうか。ちなみに、この上司は自分に問題があることは気付いていません。

はじめてのメールで長文になりまして申し訳ございません。以上、よろしくお願いいたします。

一読者より

A. 苦しくて周りに吐き出してました!

この方が読まれたというのは、私が2年ちょっと前に『りっすん』という媒体に寄稿した記事ですね。

ちょっとした裏話を書くと、この記事を書くときに注意したのは、私がやったような、モラハラ被害者側の努力でモラハラを解決するというのが、モラハラへの正しい対処と思われないようにすることです。

『りっすん』というメディアは、n=1を書くのが大原則なので、媒体に合わせて私の個人的エピソードを書く必要がありました。ただ、そのn=1を金科玉条みたいにして、「こうやってみんなもモラハラに対処しよう!」となっちゃうのは不適切だったので、

このエピソードでお伝えしたいのは、「モラハラをする人でも上手く付き合えば仲良くなれるよ!」ということではありません。

私の場合は、追い詰められてのるかそるかの究極の精神状態で、しかたなく行ったことです。上手くいったのもラッキーみたいなものです。何しろ、K氏と同様の関係性に至った同僚はその後、私以外に出ていないようですから。モラハラ上司は職場にはいないほうがいいし、そんな人間と無理に付き合おうとしなくてもいいでしょう。

こんな風に、記事の最後の方に書いています。

記事のエッセンスとしては、相手の事情を理解していると言動への理解がしやすいというもので、これは、モラハラをしているかもしれない側の人間が読み手となることも、ちょっと意識していました。気付いていない間に自分が加害者になることはあって、それは得てして他人の事情を理解していないことに起因するので。

今回、このメールをもらって、私がやったようなやり方で、モラハラに対処をしようとしている様子がある一方で、非常に余裕がなさそうなことも文章の書き方から伺えました。

そんなわけで、このメールに対し、直球で、私がモラハラを受けていた時の気の持ちようを回答するんじゃなくて、具体的な現状や、モラハラにどう対処するかを、メールで何回かやり取りしました。

社内にこの種の問題への相談窓口があるかとか、同僚に相談しているかとか、証拠はあるかとかですね。(モラハラとほぼ近い)パワハラを受けたことがある人で、何も対処をしていない人は4割ぐらいいるので、どこまで対処をしているのかの確認です。

 

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※厚労省の職場のパワーハラスメントに関する実態調査(2018)から

繰り返しますが、私がやったようなモラハラ上司の自己肯定感を満足させて仲良くなっちゃうなんて、到底他人にお勧めできるものじゃないし、私も二度とやりたくありません。モラハラされているときの気の持ちようというのは、せいぜい周りに自分の苦しみを吐き出していたぐらいです。気が持ててた(←正しくない言葉)とは思えません。

もし、現在進行系でハラスメントに合われている人がいたとしたら、自分ひとりで解決するのは非常に困難なので、できれば、証拠を固めて(発言はICレコーダーで録音して)、同僚や人事に相談したほうがいい。適宜、外部の相談窓口を使うのもいい。

パワハラにあったらどうする?|パワハラで悩んでいる方|あかるい職場応援団 -職場のパワーハラスメント(パワハラ)の予防・解決に向けたポータルサイト-

相談窓口のご案内|あかるい職場応援団 -職場のパワーハラスメント(パワハラ)の予防・解決に向けたポータルサイト-

ハラスメントに合っている人は、この人だけではなく、私も経験したし、私の友人・同僚が経験しているのも見聞きしたことがあります。残念ながら当たり前に起きていることではあり、一方で、当たり前だからこそ、対処もされるようにはなってきています。少なくとも、私が経験したときより社会は大きく変わっている印象を受けています。数多くの犠牲者の存在もあって。

以上、寄稿した記事の補足も兼ねて書いてみました。