タイトルは、こちらのしんざきさんの記事のオマージュです。
そもそも、教育の専門家でもない先輩社員たちに新人教育を丸投げしてしまうこと自体、間違ってません? | Books&Apps
私の中で、部下の教育と子育ては、ほとんどやっていることは同じなので、こういう部下の教育の議論は、子育てに当てはめるとどうなるかというのを自然に考えてしまいます。
ですので、しんざきさんが書かれている次のポイントは、
・そもそも、部下や後輩を「ちゃんと育てられる」人など滅多にいない
・きちんとした予算も評価もなしに、新人育成を個人任せにするのは会社の重大な錯誤
・どうしても新人教育の予算がちゃんと取れないのであれば、せめて新人教育をきちんと定型化して誰でも出来るようにする工数をかけるべき
私の頭の中では、次のように読み替えています。
・そもそも、子どもを「ちゃんと育てられる」親など滅多にいない
・きちんとした予算も評価もなしに、子育てを個人任せにするのは社会 or/and 家庭の重大な錯誤
・(社会 or/and 家庭が)どうしても子育ての予算がちゃんと取れないのであれば、せめて子育てをきちんと定型化して誰でも出来るようにする工数をかけるべき
読み替えた1つ目は、これを言い切るとハレーションがあるというか、一般化するなと怒られそう。2つ目は、ある程度納得できる。子育てにはお金と評価は必要。3つ目は、理想はそうだけど子育て方法は定型化には限界があるから、できるだけかなという感じ。
そんなことを考えていました。
私の中で部下育てと子育てを同じとしているのは、
・部下も子どもも上司や親を選べない
・どちらもゴールは自立
・上司も親も(基本的には)自立している(はず)
・自立のプロセスをステップに分けて、親や上司が適宜フォロー
というところです。教育の共通点ですかね。
もちろん、違いもあって、
・部下は面接を経て入ってきている成人、子どもは成人ではなくある程度ランダム
・部下を持つのは(基本的には)義務、子どもを持つのは(基本的には)親の意思
・部下育ては比較的短期間(1~3年?)、子育ては比較的長期間(最大20年ぐらい?)
・部下は自立したら(基本的には)縁が薄くなる、子どもは自立しても(基本的には)縁が深い
などなど。だから、部下育てと子育ては当たり前ですが、完全に同じだとは思っていません。だから、冒頭で"ほとんど"としてる。
改めて考えると、部下育ては周期が短いので、部下育てをケーススタディ(OJT)として、それを育児に反映している気もするし、一方で、子どもは部下よりも本人からのフィードバックは比較的見えやすいので、それも部下育てに活かせている気がする。
とめどなく書いてきましたけど、最後に、タイトルについて、しんざきさんの部下育て論に絡めると、育児では他人に頼れるか・適切な評価が得られるか・予算があるかは親によってグラデーションがありすぎて、まったく頼れない、評価が得られない、予算がない人に対しては特に、社会からの適切なフォローが必要だと思っています。
※最近の売れてる子育て本の表紙は、似たようなフォーマットで、とても気持ち悪い。