今日紹介するのは『カメラを止めるな!』(映画)になります。アニメが2作続いたので、実写も入れておこうかなと。
とは言っても、これまでの2作のように作品の中身に触れるレビューはしませんネタバレは一切ありません。以下、理由を説明します。お好きな人だけお読みください。
私は映画を観に行くときには、他人の映画のレビューは事前には読まず、できれば面白いとか面白くないとかも耳に入れないようにします。理由は、映画に対する期待値を自分の中で設定しないためです。
期待値の話は以前からこのブログで書いているから分かるかと思いますが、他人でも映像作品でも、自分がその対象について過度に期待しちゃうと、対象が自分の期待値を満たさないことが多くなるから、自分の中で満足感が得られないことになりがちなんですよね。
「今からこの人、面白いことするからね!」と紹介されちゃうと、どんな面白いことをされても「そこまでじゃなかったかな」と思っちゃうじゃないですか。それと同じ感じです。子どもが喃語から卒業し、そこそこ言葉を発し始めたことで、子どもに期待して言われたことをできると思ってみたら(期待値上げたら)、実際はそうではなくて、勝手に失望したりとか。
対象は何にも悪くないんですけどね。あくまで自分の期待値調整の問題。人間だったら、期待値調整するために相手の情報を適度に入手するけれど、映画の場合は、経験的に、インプットするものはできるだけ少ないほうが期待値が上がらず楽しめるというのがあって、できるだけ情報を減らすようにしているわけです。私は。
ちなみに、『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』なら京都アニメーションという有名アニメ制作会社が作っているから、クオリティは安心できるなと、それだけで期待値がそこそこ上がっていました。『未来のミライ』は、前2作が私の中ではイマイチだったので、期待値はかなり下がっていました。『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』は期待値を超えてきて、『未来のミライ』は期待値より更に下の満足度でした。
で、今回の『カメラを止めるな!』について。
私が『カメラを止めるな!』について事前に入手していた情報は、
- あまりに評判がいいので公開する劇場が激増している
- SNS上で、私が信頼するエンタメ好きが何人かがとても良いと書いていた
- 荻上チキさんがSession-22で「とにかく観てもらって感想を話したい」と言っていた
ぐらいです。作品の内容は、上に貼ったポスター以外からは何も入手していません。ポスターだけ見ていたので、低予算のゾンビ映画かなと思っていたぐらいです。
ただ、上で入手していた情報だけで、私の中のこの映画への期待値が上がりすぎちゃったみたいなんですね。観終わった後に「思ったほどではなかったかな」って感じたんです。今回は自分の中での期待値調整に失敗したケースだった。
そういう意味では、私の書いた内容を見て、この映画を観に行くか判断されたい人向けに何か書くなら(ややこしい)、私は、この映画のことを凄くつまらなかったみたいに酷評したほうが良いんだろうけど、それはそれで観に行く気はなくなりますよね。
以上、作品の中身に触れない理由です。長い!
でも、これで私が言わんとすることは伝わりましたよね?
一応結論みたいなことを書くと、私の感性に近く、かつ、この映画を今から観に行く判断が揺るがない人は、「もしかしたら巷で言われるほどでもないかも?」とちょっと期待値を下げて観に行かれるといいんじゃないかということです。