ヒメアカネ キイトトンボ イチモンジセセリ イヌビワの実
湿原を取り巻く 草むらに ヒメアカネがいた まだ黄色い 羽化後間もないオスのようだ 止まっている花のつぼみはヒヨドリバナか 成熟すると赤くなる国内最小の赤とんぼ(アカネ属) 成熟したヒメアカネについては → こちらを参照 トンボ目 トンボ科 アカネ属 ヒメアカネ Sympetrum parvulum 姫茜 東アジア・極東 北海道・本州・四国・九州 丘...
廃園に咲く(続) ホザキノミミカキグサ サワヒヨドリ キキョウ
前回の続き 前回の記事は → こちらから ホザキノミミカキグサ 食虫植物タヌキモの仲間 ホザキ(穂咲)と言っても一輪づつ下から上へ咲いていく タヌキモ科の花は 独特な形で 構造が分かりにくい シソ目 タヌキモ科 タヌキモ属 ホザキノミミカキグサ Utricularia caerulea 穂咲の耳掻草 インド・スリランカ・日本・ニュージーランド・オーストラリア 国内 北...
廃園に咲く サギソウ イトイヌノヒゲ ワレモコウ
例の丘の上の廃止された公園を 再度訪ねてみた 前回の記事は → こちらに 予想した通りの荒れようだった 伸び放題の草の中に埋もれかかった湿地があった 湿地の片隅に 白い花 サギソウが咲いていた あたりに何株か花の終わったサギソウの株が見える 今年最後のサギソウの花に間に合ったようだ 湿地の中に 細いひげのような草に小さな白い花が咲いている イトイヌノヒゲという ホ...
ガガイモ ツクツクボウシ
ガガイモの花 ヒトデのようなひげモジャの花が異様だが、 万葉集にも出てくるれっきとした在来種、 ほぼどこにでもある蔓草 葉は対生、ヘクソカズラを大きくした感じ テイカカズラやカモメヅルに近い仲間 テイカカズラ → こちらに カモメヅルは → こちらで リンドウ目 キョウチクトウ科 ガガイモ亜科 ガガイモ Cynanchum ...
吉備高原の山路にヤマジノホトトギス咲く ミヤマアカネも
吉備高原の山道に ヤマジノホトトギスが咲いた 花柱には斑点がなく、花被片は平開する。 山道のほとりに自生するからヤマジノホトトギス 花は先端に数個と葉腋に1・2個づつ付き、先端から根元方向へ順次咲いていく。 花が終わって結実しているものもある 斑点の多いものや少ないもの、青っぽい色や赤紫色や変化が大きい 関東方面では同属のヤマホトトギスが多いそうだが、 この近辺では見た...
ソバナ シデシャジン ホタルブクロ ハグロトンボ
高原の田圃の傍の沢の岸に咲いていた花の中からキキョウの仲間を集めてみた ソバナ キク目 キキョウ科 ツリガネニンジン属 ソバナ Adenophora remotiflora 岨菜 本州・四国・九州 山地の林縁や沢沿いに自生する多年草 花期は8月、9月 絶滅 東京都 絶滅危惧Ⅰ類 4県 絶滅危惧Ⅱ類 2県 準絶滅危惧 5県 近くに自生しているので気にしてな...
フシグロセンノウ カワラナデシコ ゲンノショウコ
林縁の草の中の朱色の花は フシグロセンノウ 野草にしては大ぶりの鮮やかな花 節の部分が黒っぽい(黒褐色)のでフシグロ ナデシコ目 ナデシコ科 センノウ属 フシグロセンノウ Lychnis miqueliana 節黒仙翁 本州・四国・九州 山地の林床、林縁の多年草 日本固有種 絶滅 東京都 絶滅危惧Ⅰ類 3県 絶滅危惧Ⅱ類 5県 準絶滅...
炎天下のコオニユリ 木陰のウバユリ
灼熱の太陽の下 夏草の緑の中に 燃えるような紅が 目に飛び込んでくる コオニユリだ コオニユリと言っても小さくはない、草丈も人の背丈より大きいものもある。 よく似たオニユリは奈良時代以前の外来種でコオニユリは在来種と言われている。 毎年コオニユリが咲くと「真夏」を実感する コオニユリについては → こちらなどを 林縁の木陰でひっそりと咲くウバユリ クリーム色の大きなユ...
吉備高原にナツエビネが咲いた
雨雨雨の梅雨が明けたら 酷暑の毎日 そのうえ今度は台風まで 気候は異常でも そろそろ 咲くころだと ナツエビネの森へ行ってみた うす暗い森の中に 薄い紫の花が・・・ 近寄ると 涼しげな蘭のはな 大きな群落になっている ナツエビネについては → こちらにも ...
イワタバコ 涼を求めて峡谷へ
涼を求めて峡谷へ行ってみたが、 水の滴る岩壁の前に立っても 汗の吹き出す 蒸し暑さだった 梅雨明けが酷暑の始まりだもんねえ 峡谷の水の染み出る岩壁に イワタバコが咲いた 紫色で星形の可愛らしい花 水の滴る岩壁に 一面にぶら下がる葉タバコのような形の葉 シソ目 イワタバコ科 イワタバコ属 イワタバコ Conandron ramo...
ウスノキの赤い実 オオバギボウシにツマグロコシボソハナアブが
雨が続いて、カメラをもって出られないので 少し前の在庫から 峡谷の沢沿いの道の辺 岩場に樹高20㎝程の草のような樹木が群がって生えていた ぽつぽつと赤い実がついている 帰ってから調べてみた、 ウスノキというらしい 5月頃黄緑色で釣鐘型の花をつけ7月頃赤い実がなる 赤い実には五つの稜があり 先端がへこんで臼のようになるのでウスノキという 赤い実は食べられる、ナツハゼやコケモモ、ブル...
梅雨の渓谷に ヤマアジサイ テイカカズラ エダナナフシ
峡谷の渓流沿いの道路わきに ヤマアジサイが咲いていた 青いのも、赤いのも ヤマアジサイはガクアジサイを小ぶりにしたようで同種または亜種といわれ 西洋アジサイの原種と言われている ヤマアジサイについては → こちらなども 崖に垂れ下がった蔓はテイカカズラ ちょうど満開テイカカズラは蔓性の常緑樹 草ではない テイカカズラについては → こちらも 草の葉の上に細長い虫 エダナナフシの幼体だ...
ササユリ コアジサイ コガクウツギ ヤマアカガエル
谷間に ササユリが咲いていた。 木漏れ日の中に白い花が揺れていた コアジサイも淡いブルーの花を咲かせた コアジサイは装飾花をつけない野生のアジサイです。 アジサイの原種と言われるヤマアジサイはまだ蕾だった 過去のヤマアジサイの花は → こちら 白い花はコガクウツギ これもアジサイの仲間 白い額の装飾花と中央の小さい両性花 山道の前方にカエルが...
タニギキョウ 地エビネ
ちょっと湿った林床で 小さな白い花を見つけました。 一見 ハコベかなと見えるように群生しています。 タニギキョウと言います。 花弁が五裂しています キキョウの仲間です 蕾はこんな感じ キク目 キキョウ科 タニギキョウ属 Peracarpa carnosa 変種 タニギキョウ P. c. var. circaeoides カムチャッカ、南千島、樺太、日本、朝鮮・中国の一部 ...
キンラン ギンラン 変な虫
ほの暗い林床に黄色い光が・・・ キンランです まだ開ききってはないけれど もともとあまり開かない花だけど 唇弁が見える程度には開いてほしかった ラン科 キンラン属 キンラン Cephalanthera falcata 金蘭 本州・四国・九州 明るい林床に生える 環境省 絶滅危惧Ⅱ類 岡山県 絶滅危惧Ⅱ類 北海道と沖縄...
フデリンドウ咲く 小田川源流にも春
久しぶりに小田川源流部まで足を延ばした 昨年の豪雨の爪痕はまだ生々しい 真備町など下流の生活地域が優先されるためか 上流の谷はほとんど手つかずで放置されたままだ そんな峡谷にも 花は咲く・・・フデリンドウ 春に咲く小さなリンドウ 小さいものは花の先端から地面まで4㎝ほど ちょっと変り者がいた 小さな花だけど、倒...
コショウノキ ミヤマカタバミ
峡谷の林床にひっそりと咲いていました コショウノキと言います ちょっと貧弱なジンチョウゲのようですがこの地方に自生する小灌木です。 近寄るとジンチョウゲそっくりの花から芳香が香ります。 アオイ目 ジンチョウゲ科 ジンチョウゲ属 コショウノキ Daphne kiusiana 胡椒の木 関東以西の太平洋岸・四国・九州 常緑低木 枝先に芳香のある花を数個つける 球状の液果が6月に赤く熟...
セツブンソウとニホンミツバチ
数日前 遅すぎたかなと心配しながら セツブンソウの花を見に行きました。 まだ何とか満開状態が見られました。 セツブンソウです。 ニホンミツバチが蜜を集めていました。 オオイヌノフグリも咲き始め セイヨウタンポポも咲いていました。 セツブンソウについては → こちらなど...
早春の花 ホソバナコバイモ ヤマアイ ミヤコアオイ
暖冬だ 寒波襲来だと言っている間に 春はすぐそこまで来ていました。 ホソバナコバイモはすでに咲いていました。 花の付かない、まだ若いホソバナコバイモの一ッ葉、 褐色タイプと緑色タイプが並んでいます。 ユリ目 ユリ科 バイモ属 ホソバナコバイモ Fritillaria amabilis 細花小貝母 中国地方と九州の主に石灰岩地帯に分布 環境省 準絶滅危惧 岡山県 準絶滅危惧 ヤ...