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タイには、山で作られる塩と海で作られる塩があるのだそう。
タイ語の先生から聞いた話によると、昔、タイ北部の山で作られる塩には、ヨウ素(iodine)が含まれていないため、ヨード欠乏症として甲状腺腫等を発症することが問題視され、現在は、ヨウ素が添加された塩が販売されているのだそう。タイ中部や南部では、海水を使って、塩が作られているのだそう。
今回は、タイ中部、サムットサコーン県で見られた塩田について書きたいと思います。バンコク都から1時間程車を走らせると、あちこちで、塩田の風景を目にすることができると聞いていましたが、今年初めて見ることができました。
タイ王国サムットサコーン県にある「บ้านย่า(Baanya)=バーンヤー」(日本語に直訳すると、「ヤーの家」)、Google map上では「Coffee&Salt Farm Baanya」と記載されている所を目指していくと、塩田の生産現場が広がっています。到着するまで、どのような場所か分かりませんでしたが、風情のある塩田の風景を鑑賞できました。
Baanyaの農家の方曰く、塩田を60年間営んでおり、政府からの支援も受けているとのこと。塩田らしい風景を見るには、2月がベストだが、天候によっては、雨季の始まる5月頃まで見られる、とのこと。
また、最近は数が減ってきたそうですが、季節に応じて野鳥も見られるのだそう。
事前に、訪問の連絡や予約をすることで、トムヤンクン等提供できるよう、カフェもオープンしますよ、と話していました。突然の訪問でしたが、この日は、塩田も快く見学させてくださり、塩田についての説明もしてくれました(^o^)
そして、Baanyaでは、塩田の表面をすくって作られる、まろやかで、高品質だと言われる「ดอกเกลือ=ドークグルア」(日本語に直訳すると、「塩の花」。フルール・ド・セル (fleur de sel)のような良質の塩田から取れる大粒の天日塩のようなものと考えるとよいのではないかと思います)という塩(35B程度~=約124円~)を始め、食用にも美容にも使えるというさらさらの塩(150B=約530円)や塩石鹸(70B=約247円)等、美容にも使えるアイテム等、お土産を購入することができます。塩の品質に関しては、科学的データや個人の判断にお任せせざるをえませんが、大粒の塩で、赤飯用のごま塩や作ったお漬物は絶品でした。さらさらの塩は、かかとのケアに使ってみようと思いながら、まだ、使えていません(^^;)。
観光農業が盛んになってきたタイ。今後、塩田も、タイの観光地として、外国人からの注目を集めていくのではないかと思うスポットでした。また、今回ご紹介した塩田からバンコク都内へ戻る際、カニを食べられるシーフードレストランがたくさん建ち並んでいるので、塩田訪問と共に、タイのカニ料理を楽しむのも魅力的だなと感じます。以前、この近くにあるシーフードレストランへ高速バスとソンテウ等を乗り継いで、わずか24B(=約85円)程度で来たことがありますが、一般的には、チャーター車やレンタカー等を利用してアクセスするのが無難だと思われます。今後、タイ観光が快適、かつ、魅力的になるよう、電車等、分かりやすい公共交通機関網やお得なツアー企画が充実していくことを願うばかりです。企画等の参考になってほしいという思いも込め、今回記事にしてみました。少しでも参考になれば嬉しいです。
ヤー家の塩田/ดอกเกือบริสุทธิ์ บ้านย่า/Sea Salt Farm BaanYa
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