清代末期。
名門武家に生まれたフォ・ユァンジア(霍元甲)は、父・霍恩第から病弱だと言う理由で、武術を教われなかった。
そのことがフォの好奇心を一層掻き立て、兄や他の弟子たちの練習をこっそりと盗み見、親友のジンスンの助けも借りながら、独学で習得して行った。
やがて、成長し、大人になったユァンジアは、連戦連勝。
天津では彼に敵う者はいなくなっていた。
だが、親友のジンスンすら止められない傲慢さから恨みを買い、復讐のために母親と娘を趙一門に殺されてしまう。
生きる意義を見失い、悲しみと罪悪感で抜け殻となったユァンジアは天津を離れ、何千キロもさまよい歩く。
すべての望みを失くしていた先に辿り着いたのは、スン(孫)おばあさんと盲目の孫娘ユエツーが住む静かな山村だった。
名を偽り、村民たちと生活していたユァンジアだったが、ふたりの優しさ、純朴さに触れ、次第に生きる希望を見出し、徐々に闘志を蘇らせて行く。
そして、本当の『強さ』の意味を知るのだった。
天津に戻る決心をし山村を後にしたユァンジアは、数年ぶりに天津に戻る。
我が家は何も変わっていなかった。
親友のジンスンが自分の家財道具を売り払ってでも、そのままにしておいてくれたのだ。
しかし、中国は大きな脅威にさらされていた。
西洋の力持ちが「東アジアの腰抜けどもをやっつけてやる」と息巻いていた。
中国人の尊厳を取り戻すために再び格闘技の場に上がったユァンジアは、この力持ち・オブライアンとの対決で勝利。
ユァンジアは1910年6月1日、上海精武体操学校(上海精武体育会の前身)を設立する。
しかしユァンジアの勝利が中国国民の反欧感情に火をつけるのではないかと懸念した中国の外国商会や日本人の三田らは、フォの気勢をそぐため、4名の外国勢とフォとの対決を企てる。
その無謀な申し出を快く承諾するフォ。
そして1,000人を超える観衆がかたずを飲んで見守る中、世紀の決戦が幕を開けた。
1910年9月14日、異種格闘技戦が始まった――。
世界中から集まった屈強な男たち。
会場に渦巻く興奮。
しかし、死力を尽くして闘うフォの胸にある思いは、勝者の栄光を掴むこととはまったく無縁の、静かにたぎる情熱だった。
この映画も公開当時に見に行きました。
ジェット・リーかっこよかったです。
中村獅童も好きなので、これは見なくちゃと思ったのです。
日本人の悪役の人(原田さん)、悪役上手だった気がする。
ジェット・リーのカンフーもかっこいいのですが、流れ着いた農村(山村?)の民族衣装が素敵だったと記憶しています。
うんと前に見た映画なので、記憶が微妙な部分もありますが 好きな映画です。
いろいろ改めて見直してみたくなりました。