梅月夜の夢物語り 鬼火(自作の詩)

ようこそ!冬灯(とうか)のブログへ。徒然に徒然なるがままに書き綴っています。主に自作の詩、サザン、役所広司さんやドニー・イェンなどなど。他にも興味があることを気の向くままに語っております。

こんにちは。

昔書いた詩です。





    鬼火

この世に未練を
残した人間が
眠る墓には
鬼火が出るという

男にすてられた女
母にすてられた幼児
息子に殺された父

死ぬに死にきれない
亡霊たちが
深い闇に支配された刻(とき)
その思いの深さに
迷い出る

うっすらと今にも
消えそうに
冬の冷たい風に
吹かれて
淡くさえ見える
業火
けれど消えたりはしない

死者たちの念が
強ければ強いほど
ちりちりと燃え続ける
弱そうに見えるのに
いつまでも
しぶとく
朝陽が昇る
その一瞬まで

ゆらりと燃える
青白い炎

まるで死んだものたちの
魂そのもの

そうして
非道な人間たちを
誘惑する

あの火に近づけば
取り込まれる

魂ごと全て
呑み込まれてしまう

けれど
愚かな人間は
その火に導かれるように
近寄っていくのだ

美しくも冷たい
その炎に





ただ怖いとも違う、どちらかと言ったら妖艶なイメージで書いたもの。
負の塊の炎は危険で、どこか甘美で。
だからこそ人間を惑わす。
そんな怖いイメージ。







一言お断りを。
実は今、ひじょうに忙しい毎日でして・・・。
コメント頂いた方々にはお返事できなくて大変申し訳ありません。
壱日も休みがない状態でして。
仕事が休みの日には資格取るため、学校に行っています。
勉強も、まあ、しているのでそれだけで精一杯の毎日です。
記事は以前書き貯めていたのを予約で更新しております。
なので、あまり自分のブログを見返す時間もなくて。
コメント頂いた方には申し訳ないですが、お返事はまだしばらくはできないことをどうかご了承ください。
宜しくお願い申し上げます。

皆さまのブログには、時間の合間にお邪魔させて頂いております。
宜しくお願い致します。

        冬灯





2021.06.30 / Top↑
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