シーズン1のあらすじ
緑豊かなオレゴン州のポートランド市警察殺人課に務めるニック・ブルクハルト刑事(デヴィッド・ジュントーリ)は、ある日、人間の中に異形の顔を隠し持つ者たちが紛れ込んでいることに気づく。癌で余命いくばくもない、おばのマリー・ケスラーから、彼らは”ヴェッセン”と呼ばれる者たちで、その真の姿を見ることができるのは、グリム一族のみだと知らされる。
ニックはグリム一族、すなわちモンスター・ハンターの末裔であり、グリム童話は単なる伝説・説話ではなく、グリム対魔物の戦いの記録なのだという。
そして、ニックはマリーから、グリム一族に伝わる書物・武器・薬類などを保管してあるトレーラーを譲り受ける。
分厚い書物類には、数々の魔物が網羅されており、その外見・特殊能力・退治方法が記されている。その多くは英語やドイツ語で書かれているが、中にはラテン語などで書かれた記録もある。
魔物にもさまざまな種族がおり、種族によって凶暴だったり臆病だったりする。
凶悪犯罪の犯人は凶暴な種族であることが多い。
グリム童話で”悪い狼”とされているのは”ブルットバッド”という種族である。
ニックは、捜査の過程で、モンロー(サイラス・ウィアー・ミッチェル)という名の善良なブルットバッドと知り合う。
モンローは魔物社会に精通しており、ニックをたびたび助けてくれるようになる。
ニックは、ポートランド署の捜査パートナーであるハンク・グリフィン刑事とともに、自分の素性と特殊能力を隠しながらさまざまな怪事件の捜査にあたり、同時に裏ではモンローとともにグリムとして魔物たちと戦う。
ニックの恋人のジュリエットはヘクセンビーストのアダリンドに毒を盛られて昏睡状態となる。
死んだはずのニックの母親のケリーが姿を現す。
シーズン2のあらすじ
ニックは何らかの秘密を解くはずの"鍵"を探す。ジュリエットはニックの記憶を失い、人間と魔物(ザウバービースト)の混血である、ニックの上司のレナード警部を恋するようになる。
レナード警部もまた、薬物の影響下でジュリエットを恋するようになって苦しむが、やがて二人は影響下から抜け出す。
ハンクはニックがグリムであることを知る。
ケリーはアダリンドの母のキャサリンを殺し、アダリンドは復讐を求める。
モンローは、スパイス店を経営するフックスバウのロザリーと恋に落ち、ともにニックを助ける。
ジュリエットはニックの記憶を取り戻し、グリムであることを知る。
レナード警部の兄のエリックがポートランドに来る。ニックはゾンビとされてしまう。
シーズン3のあらすじ
ロザリーの助けでニックは人間に戻る。
レナード警部は兄のエリックを殺す。
アダリンドはレナード警部との間に娘ダイアナをもうける。
危険な力を持つダイアナを守るため、ケリーがダイアナを連れ出して隠す。
若い女性のグリムであるトラブルが現れ、ニックとジュリエットと共に暮らし始める。
モンローとロザリーは結婚を決める。
娘を奪われたアダリンドは復讐を謀り、ジュリエットに姿を変えてニックと寝た後、ニックのグリムの能力を奪う。
レナード警部は撃たれ、瀕死の重傷を負う。
シーズン4のあらすじ
レナード警部は死ぬが、母親のエリザベスが現れ蘇生させる。
だが切り裂きジャックの霊にとりつかれて連続殺人を犯す。
ニックはグリムの力を取り戻すべきか迷うが、モンローとロザリーが襲われたために決断し、再びグリムとなる。
モンローとロザリーは結婚する。
ニックとハンクは、ウーにヴェッセンのことを教えて仲間にする。
アダリンドはヨーロッパで、レナード警部の従兄のヴィクトルに囚われる。
ダイアナを探すためにポートランドに戻り、ニックの子を宿していることを知る。
ジュリエットはヘクセンビーストの力を持ち始め、次第にニックを憎むようになり、ニックの母ケリーの死を招いてダイアナは王家に奪われ、ニックを襲うところをトラブルによって殺される。
シーズン5のあらすじ
アダリンドはニックとの息子を出産。
アダリンドは息子をニックの母親の名前から取ってケリーと名付ける。
隠れ家で同居するうちにニックを愛するようになる。
ヴェッセンによる世界支配を狙う組織"ブラッククロウ"がヨーロッパでヴェッセン評議会を壊滅させる。
これに対抗する組織"HW"はジュリエットを蘇生させて、強力な魔力を持つが以前の人格を持たないイブに作りかえ、トラブルも仲間に加わる。
ニックは"鍵"を集め、モンローとともにドイツからグリム騎士の宝を持ち帰る。
ウーはライカンスロープに変身するようになる。
ボナパルト率いる"ブラッククロウ"はレナード警部を仲間にとりこんで市長選に擁立し、強力な能力を発揮するようになったダイアナを返す。
ダイアナと"ブラッククロウ"を恐れるアダリンドもケリーを連れてレナードのもとに移る。
ダイアナは、父レナードと愛人関係にあった選挙参謀のレイチェルを殺す。
"ブラッククロウ"はポートランドの"HW"を壊滅させてマイズナーを殺す。
イブはボナパルトに重傷を負わされるが、ダイアナがレナードを操ってボナパルトを殺す。
シーズン6のあらすじ
ロザリーは三つ子を妊娠する。
ニックは次期市長となったレナードに追い詰められるが、グリム騎士の宝である杖の破片によって救われる。
ニックの策略で市長になることをあきらめたレナードは警部の職に留まり、死んだマイズナーの幻を見るようになる。
ダイアナは奇妙なシンボルの絵を描く。
イヴは鏡の向こうの異界から出てきた髑髏の男に襲われ、へクセンビーストの力で異界に乗り込む。ニックは杖の破片の力でイヴを追い、ヴェッセンが常にヴォーガしている原始的な異界に入る。
仲間達は二人を取り戻すためにレナードに全てを打ち明け、協力を得る。
悪魔がこの世界に到来し、ダイアナを花嫁とする予言があることがわかる。
ニックとイヴは髑髏の男を殺そうとして危機に陥り、ダイアナがポータルを開けて二人を連れ戻すと、同時に髑髏の男もこちらの世界に入ってしまう。
そこにトラブルが戻ってくる。
髑髏の男はニックの愛する人のほとんどを殺した後、トラブルのみを生き返らせて見せ、杖の破片を渡せば全員を生き返らせるとニックに迫る。
ニックは条件を呑み、破片を渡そうとするがケリーとマリーの幽霊が現れ、ニック、トラブルを加えた4人(トラブルには見えていなかったようだが、20年後のシーンではニックの息子のケリーが戦いのシーンを描写するイラストに2人を描いている)のグリムが髑髏の男を倒すと破片は杖に戻り、髑髏の男の死骸からポータルが開き、吸い込まれたニックは全員が生存していた時間まで戻る。
全てはニックが杖に値するかどうかの試練であったことがわかる。
20年後、成長したダイアナとケリーは、モンローとロザリーの三つ子とともにグリムとしての役目を担っていることが明かされて物語は締めくくられる。
清代末期。
名門武家に生まれたフォ・ユァンジア(霍元甲)は、父・霍恩第から病弱だと言う理由で、武術を教われなかった。
そのことがフォの好奇心を一層掻き立て、兄や他の弟子たちの練習をこっそりと盗み見、親友のジンスンの助けも借りながら、独学で習得して行った。
やがて、成長し、大人になったユァンジアは、連戦連勝。
天津では彼に敵う者はいなくなっていた。
だが、親友のジンスンすら止められない傲慢さから恨みを買い、復讐のために母親と娘を趙一門に殺されてしまう。
生きる意義を見失い、悲しみと罪悪感で抜け殻となったユァンジアは天津を離れ、何千キロもさまよい歩く。
すべての望みを失くしていた先に辿り着いたのは、スン(孫)おばあさんと盲目の孫娘ユエツーが住む静かな山村だった。
名を偽り、村民たちと生活していたユァンジアだったが、ふたりの優しさ、純朴さに触れ、次第に生きる希望を見出し、徐々に闘志を蘇らせて行く。
そして、本当の『強さ』の意味を知るのだった。
天津に戻る決心をし山村を後にしたユァンジアは、数年ぶりに天津に戻る。
我が家は何も変わっていなかった。
親友のジンスンが自分の家財道具を売り払ってでも、そのままにしておいてくれたのだ。
しかし、中国は大きな脅威にさらされていた。
西洋の力持ちが「東アジアの腰抜けどもをやっつけてやる」と息巻いていた。
中国人の尊厳を取り戻すために再び格闘技の場に上がったユァンジアは、この力持ち・オブライアンとの対決で勝利。
ユァンジアは1910年6月1日、上海精武体操学校(上海精武体育会の前身)を設立する。
しかしユァンジアの勝利が中国国民の反欧感情に火をつけるのではないかと懸念した中国の外国商会や日本人の三田らは、フォの気勢をそぐため、4名の外国勢とフォとの対決を企てる。
その無謀な申し出を快く承諾するフォ。
そして1,000人を超える観衆がかたずを飲んで見守る中、世紀の決戦が幕を開けた。
1910年9月14日、異種格闘技戦が始まった――。
世界中から集まった屈強な男たち。
会場に渦巻く興奮。
しかし、死力を尽くして闘うフォの胸にある思いは、勝者の栄光を掴むこととはまったく無縁の、静かにたぎる情熱だった。
刑務所で意気投合したポット、チンケ、ハンサム、モジャ、マジメの5人は出所後に社会復帰しようと清掃会社『五寶清潔公司』を開業したが仕事のわりに儲からない。
そこで労働の息抜きとして清掃を行った屋敷主催のパーティーに潜り込み、ついでに金持ち達と会って顧客の開拓を目論んだが、それはマフィアの主催するパーティーだった。
しかもマフィアが闇取引で用意した偽札入りアタッシュケースを盗んだと勘違いされてモジャの美人の妹を人質に取られてしまう。
1917年初夏の中国雲南省の小さな村で奇妙な事件が発生した。
両替商に押し入った2人組の強盗が謎の死を遂げたのだ。
その場に偶然居合わせた一介の紙職人ジンシー(ドニー・イェン)の必死の抵抗で強盗犯たちは自滅したという。
捜査官シュウ(金城武)は強盗の1人が指名手配中の凶悪犯イェン(ユー・カン)だったことに驚いた。
遺体の両目が充血していたことから、こめかみのツボを狙った殺しのプロの仕業だと気づいたシュウはジンシーへの尋問を開始する。
妻アユー(タン・ウェイ)幼い2人の子どもと慎ましく暮らすジンシーを村人は誰もが口を揃えて好人物だと言う。
が、過去情にほだされ罪を見過ごした少年に毒殺されそうになった苦い経験を持つシュウには法を順守するという強い信念があった。
危険な罠を仕掛けては真の姿を暴こうとするが、紙職人はなかなか尻尾を掴ませない。
ようやく、故郷の荊州で殺人を犯し刑に服した後この村に流れ着いた、というジンシーの告白を引き出したシュウは、彼が武術の達人である事を試すため背後から鎌を振り下ろした。
しかし避けるどころか鎌は肩に刺さってしまい、村人から非難を受けることになってしまう。
そこへ荊州でジンシーの過去を探っていた密偵(チアン・ウー)から彼が凶悪な暗殺集団「七十二地刹(ちさつ)」のナンバー2ではないかという情報が入り、シュウは逮捕状を取りに町へと戻る。
シュウの帰った後、村に「七十二地刹」の一味が押し寄せ村人を襲い家々に火を放つ。
家族の前で教主(ジミー・ウォング)の息子タンロンであると正体を明かされたジンシーと義母(クララ・ウェイ)との激しい戦いが始まった。
薄氷の勝利を手にしたジンシーは夜も更けやっと家に戻ってくる。
逃げましょうと荷造りをする妻に「無駄だ、この10年間ありがとう、自分はジンシーじゃない」と告げる夫。
手を引けという上司の忠告も聞かず、シュウはかつての妻(リー・シャオラン)から金を借り上層部に賄賂を渡すまでして手にした逮捕状を持ち村へと急ぐ。
自らタンロンであることを認めたジンシーに対し、シュウは逮捕ではなくツボに針を刺し仮死状態にして敵と警察を欺く事を提案する。
企みは成功するかに思われた。
しかし生死を分ける制限時間が迫ったところでシュウは「七十二地刹」が取り囲む中、彼を生き返らせる決断をするしかなかった。
かつての仲間を前に息を吹き返したジンシーは自らの左腕を切り落とし、腕と一緒に恩は返したと絶縁を宣言、その場を逃れた。
残るは教主との決着のみ。
片腕となったジンシーは刀を手に実父である教主と妻アユーそして子供たちの待つ我が家へと向かう。