梅月夜の夢物語り アニメ映画~夢の箱庭🎬

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2025'02.17 (Mon)

デキる猫は今日も憂鬱(アニメ)

   デキる猫は今日も憂鬱 (2023)

    監督:横峯克昌
    声:石川由依、安元洋貴、小西克幸他。
    製作国:日本
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〇あらすじ

ある雪の降る冬の日、片付けられない系女子のOL・福澤 幸来は、小さな黒毛の野良ネコを拾う。

幸来の汚部屋に連れて帰られた子猫は諭吉と名付けられ、命を助けてもらった恩を返そうと決意する。

幸来の愛情を一身に受けて、諭吉はすくすくと育っていき……、やがてクマのように巨大な身体に成長する。

喋れないものの人語を理解し、二足歩行するだけに留まらず、スーパーで買い物をして炊事・洗濯・掃除などあらゆる家事をパーフェクトにこなすようになる。

それまで、栄養不足で仕事疲れが溜まりがちだった幸来であったが、諭吉の作った『栄養バランスの取れた手作り弁当』で食生活も改善し、仕事でも結果が出るようになったことから、職場の同僚の柴咲ゆりや尾代たちからは「仕事も家事もパーフェクトなデキるOL」と誤解されてしまう。

本作は、ぶっきらぼうな性格の『デキる猫』の諭吉が、家事のできない『ダメ人間』の飼い主・幸来を世話するという、主従が逆転した2人を中心に、ありふれた日々を淡々とコミカルに描いた作品である。




山田ヒツジによる日本漫画作品。
主人公は、会社内では美人で仕事が出来るため評判はいいが、生活能力や仕事に関係しないことはスボラなど壊滅的であり、諭吉いわく「ダメな人間」で悪い意味でプライドがない(笑)

諭吉が来るまでは家はゴミ屋敷同然の状態で、ベッドもまともに使えない状態となっていた。
私も掃除とか苦手だけど、これはさすがに…若い女子が住む家じゃないというレベル(笑)

デキる猫の諭吉は、雪の降る日にベンチの下にいたところ、幸来に拾われる。
拾われたころはいわゆる普通の猫だけど、幸来のダメさ加減に少しずつお使いなど手伝いをして日々を過ごすうちに「デキる猫」を意識し始め、いつの間にかクマの様な大きさにまで成長する。

ずんぐりむっくりなフォルムがなんとも存在感あって、頼もしくそして愛らしい。
まるでトトロだ。

人語を喋ることはできないが理解していて、器用な手先で家事万端をこなす完璧な猫(笑)

私も欲しい!
こんな猫いたらそりゃ仕事頑張るよ、うん。

周囲からは巨大な猫の着ぐるみを着ていると思い込まれており、仮装する話の際は背中にファスナーを付け、着ぐるみのように見せかけるという完璧な?カモフラージュ振りが幸いしてか、なぜか周りから自然に扱われているという(笑)

常に何かしていないと落ち着かない性格で、暇になると意味も無く掃除などを行う諭吉。
最高だね(笑)
もはや1家に一匹欲しい猫さまだ。

癒やされるし、可愛いし、ほんわかな気持ちになるアニメ。
きっと漫画も面白いんだろうな。







テーマ : 感想 - ジャンル : アニメ・コミック

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2025'02.05 (Wed)

パプリカ(アニメ映画)

こんにちは。

今日はアニメの感想です。



    パプリカ (2006)

     監督:今敏
     声:林原めぐみ、 堀勝之祐、古谷徹、大塚明夫、江守徹ほか。
     製作国:日本

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〇あらすじ
精神医療総合研究所の天才科学者である時田浩作が発明した他人の夢を共有できる画期的テクノロジー「DCミニ」が盗まれた。
それを機に研究員たちは次々に奇怪な夢を見るようになり、精神を冒されていく。
謎の解明に挑む美人セラピスト千葉敦子は、極秘のセラピーを行うため、DCミニを使用して性格も容姿もまったく別人の夢探偵パプリカに姿を変え、クライアントの夢の中へと入り込む。
しかし、狂ったイメージに汚染された夢の中では、おぞましい罠がパプリカを待ち受けていた…



他人と夢を共有できる画期的な装置の発明を巡って、悪夢を見させるテロリストと、夢探偵プリカ」の戦いを描いている。

面白い世界観に魅力を感じて観ることに。
全体的には面白かった。

醜悪な人間の心理。
欲の塊。
コンプレックスによる悪意。

精神の歪みが夢で混在することで、現実とつながったような話。
夢が現実を侵食するという部分は、心の歪みが現実を狂わせているということなのだろうか。
色んな解釈ができる気がする。

たとえば、パプリカの存在。
精神療法的な見方もできるような気がする。
刑事がパプリカの導きもあってその過去にあった出来事を思い出すことで、トラウマを克服するのも心理療法のイメージだ。

新しい技術をめぐる天才同士の考え方の違い、秀才どまりの人間のひがみ、そして刑事のトラウマ、ほんのちょっと恋愛がテーマとなっていて、ほんのりエロス。
さらにグロくも感じる映像も印象的だ。

誇大妄想の夢。
日本文化を絡めた狂気のパレードの表現。
ひじょうに芸術的だ。
不気味さがあり、背徳感を感じる内容。
不思議な世界観。

理解いようとすると意外に深くて難しい。
そこがまた魅力的でもある作品だった。











テーマ : アニメ - ジャンル : 映画

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2025'01.30 (Thu)

えんとつ町のプペル(アニメ映画)

こんにちは。
今日はアニメの感想です。



    えんとつ町のプペル (2019)

     監督:廣田裕介
     声:窪田正孝芦田愛菜立川志の輔、小池栄子ほか。
     製作国:日本


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〇あらすじ

舞台は4000mの崖にかこまれた、えんとつだらけの町、朝から晩までけむりがもっくもく、空はいつもけむりに覆われていた。

この町にはルールがある。

1,空を見上げてはいけない。

2,夢を信じてはいけない。

3,真実を知ってはいけない。

町の住人は煙の向こうに何があるのかを知らない。

しかし、えんとつ掃除屋のルビッチだけは星の存在を信じていたのだった。

そんなある日の夜、空から赤い塊がゴミ山に落ち、そこからゴミ人間が生まれた。

ハロウィンの日にルビッチはゴミ人間に出会い、「ハロウィン・プペル」と名付け友達になる。 

異端を許さないこの町の統率者レター一族と参謀トシアキはプペルを危険人物とみなした。

 彼らに追われながらも、心を通じ合わせたルビッチはプペルに対し、煙の向こうには星があると信じていることを、誰にも話さないという約束で打ち明ける。

ある日、町に流れるドブ川沿いを歩いていたプペル、それを見つけた、いじめっ子のアントニオ達に声をかけられる。

 ひょんなきっかけでプペルは星の存在の話を、彼らに話してしまう。

途端、激昂するアントニオ、わけもわからず殴られ続けるプペルは川に落ち、流されていくのであった。 

騒動にかけつけた異端審問官にアントニオ達は星を信じるプペルとルビッチの事を話してしまう。 

プペルがアントニオ達に星の話をしたことを知ったルビッチは、彼を遠ざけてしまうのであった。

雨の降るある夜、渡したい物があると、プペルはルビッチの自宅を訪れた。 

やりとりの最中、ある事がきっかけでプペルの心臓が大きく動き出す。 

そして、心臓に引き寄せられるように海からボロボロになった巨大な船が現れる。 

町の人たちは、怪物が海から打ち上げられたとパニックに陥る中、ルビッチとアントニオだけは気付いたのだった。 

それは、ルビッチの今は亡き父親ブルーノが作った紙芝居「えんとつ町のプペル」に描かれていた船の絵とよく似ていることに。

そして、物語はここから大きく動きだす。

星の存在を信じていたために異端審問官に消されたブルーノの想いも引き継ぎ、ルビッチとプペルはこの船を使って町の人たちに星を見せることを企てる。

 えんとつ掃除屋のボスであるダンや、プペルが町に現れた時からなにかと手助けしてくれていたドロシー達の協力も得たことで、異端審問官から逃げながらも、同じく星の存在を信じる鉱山泥棒スコップの力を借りて大量の無煙火薬を入手する。

 スコップからは星の存在だけでなく、住人が外の世界を知ることを阻むために、町の政府や異端審問官がえんとつから出る煙で町を覆っている経緯も知っていて、その昔、酒場にて酔っ払った勢いで、星の存在や異端審問官の策略についてブルーノに喋ってしまったことを告げられる。

 スコップによると、元々、えんとつ町は、中央銀行の支配を恐れたレター一族が、昔、あの巨大な船に乗って移住してきて築いた町だと、そして、当初は中央の目から逃れるため、えんとつを立てて煙を張り、外部との接触をなくすことで町を守っていたのだが、それが今や、政府が住人を外の世界を知らせず閉じ込めるように成り下がったのだという。


ルビッチとプペルはたくさんの風船に大量の無煙火薬をくくりつけて船に積載。 

熱気球の要領で浮かぶ船の出発準備に入る。 

星を見に行くために実際に行動を起こし、知らない物を怖がり、希望に蓋をする人々の前で、決して勇敢ではない一人の少年が、大きな声を上げたことで、これまで星の話を信じなかった多数の住人もルビッチやプペルを応援するようになり、船の出発を阻む異端審問官らを、住人とえんとつ掃除屋の仲間、そして、ついには、アントニオ達の協力のもと、船は無事に出発し、煙に包まれた空に向かって上がっていく。

一難去って、また一難ありつつも、空を塞ぐ煙の周辺で計画通りに無煙火薬を爆発させることに成功。 

爆風により煙は晴れ、まばゆくキラキラした空がそこには広がっている。 

ルビッチは、空や星の存在を明らかにするという夢を叶える。

「頑張ったなチビ」。

ルビッチの隣にはプペルに成り代わったブルーノの姿が浮かぶ。

プペルの脳のパーツはルビッチがえんとつ掃除中に川に落として失くし、ゴミ山に流れ着いたブルーノの形見のブレスレットだったのだ。

次の瞬間、ルビッチに安堵の表情を浮かべ、ポロポロと崩れていくプペル。

 崩れたプペルから赤い塊・心臓が浮かび上がり飛び去ると、それはまばゆく輝く星になった。




日本の絵本が原作。
夢を諦めずに信じ続ける力が大切だと感じさせてくれる物語。

映像美が素晴らしく、トロッコのシーンはアトラクションに乗っている気分になってワクワクした。
純粋に愛情を込めて物を使おうと思える映画だ。
どうしたって安く手に入れたものや飽きたものをすぐに処分してしまいがちだ。
そんな冒涜を反省した瞬間だった(;^_^A

大人でも楽しめる絵本から生まれたファンタジー世界が魅力的。
冒険心もくすぐられる。

メッセージ性が強くて心が綺麗になる。
スチームパンクのような街並びも素敵だ。
夜しかない街の最後の夜の物語。
出だしから心を掴まれる。

下ばかり見ていたら気付かないこともある。
希望を持つことの大切さ。
信じることの大事さ。

強く心を持ち続けることで打破できることもある。
絆や愛。

「ありゃあしないと思ったが、全くないとも言い切れない。なぜなら誰も行っていない、答えは誰も持っていない。」
答えは自分で見つけるもの、決めつけてはいけないものだといういうこと。

ゴミ人間の温かい心。
友情。
そして父への想い。

良作の物語。









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2025'01.18 (Sat)

アンジェラのクリスマス2(アニメ映画)

こんにちは。

今日はクリスマスを題材にしたアニメの感想です。



    アンジェラのクリスマス2 (2020)

     監督:ダミアン・オコナー
     声:ルーシー・オコンネル、ルース・ネッガ、アーニャ・オコナーほか。
     製作国:アメリカ


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〇あらすじ
もうすぐクリスマス。
遠く離れたオーストラリアにいるパパに会いたくてたまらないアンジェラは、家族みんなでクリスマスを過ごすために、ある計画を思いつく。



Netflixの短編オリジナル・アニメ。
2018年に配信された「アンジェラのクリスマス」の続編。

原作は「アンジェラの灰」でピューリッツァー賞を受賞したフランク・マコート。
母親アンジェラの少女時代を描いている。

1910年代のアイルランドが舞台。
ファンタジー要素などはなく、かなり地味だが、当時のアイルランドの人々の暮らしが、生き生きと描かれている。

主人公のアンジェラが魅力的。
クリスマスに家族を再会させたいというアンジェラの願い。
心暖まる微笑ましい物語になっている。
クリスマスが題材となっている物語はどれも心温まる話ばかりだ。
もちろんこのアニメもそのひとつ。

可愛い主人公、アンジェラ。
今回は長らく逢えなかったお父さんとの再会がクリスマスプレゼントという嬉しいものになる。
そうとは知らず、先走って父親捜しをしようとちょっとした冒険をすることになるけど、無事最後はハッピーエンド。

素敵な友達ができたり、最高のクリスマスとなっただろう。
前回よりもちょっぴりお姉さんにもなったし^^
ちょっとお転婆で無鉄砲で好奇心旺盛なところは相変わらずだけど、そんなところも彼女の魅力のひとつだ。

出稼ぎに行っていた父親が帰ってこれて本当よかった。
前回の物語では不在のままだったから、ちょっと切ないなと思っていただけに最高のサプライズプレゼントだ。

暗しが貧しいけれど、アンジェラたち家族はいつだって気持ちが豊かだ。
優しい両親の元、きっと彼女は素敵な女性に育つだろう。

とても心が温まる物語。
クリスマスに相応しい、素敵な物語だ。



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2024'12.25 (Wed)

アーサークリスマスの大冒険(アニメ映画)

こんにちは。

今日はアニメの感想です。



    アーサークリスマスの大冒険 (2011)

      監督:バリー・クック
      声:ジェームズ・マカヴォイ、ヒュー・ローリー、ビル・ナイほか。
      製作国:アメリカ

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〇あらすじ
主人公アーサーは、サンタクロースの息子でお手紙係。
世界中の子供たちから送られてくるプレゼントのリクエストを整理して返事を書くのが仕事。
ある年のクリスマスイブに、システムの不具合で女の子にプレゼントが届いてないことが判明。
兄スティーヴは、世界中でたった一人だけなら問題ないと、このミスを無視したが、心優しいアーサーは納得できない。
引退しているおじいサンタたちの力を借り、昔ながらのトナカイの“そり”に乗ってプレゼントを届けに行くことに!
夜明けまでの2時間に、果たしてアーサーは無事に配達できるのか?




たまには時期にあった記事を投稿してみよう!
またしても予約投稿ですが。

やっぱり夢のある物語は胸が温かくなる。
美味しいご馳走と甘いケーキと一緒に家族みんなで観たい映画だ。

届け忘れたたったひとつのプレゼント。
朝までに届けられるか、そんなハラハラドキドキの冒険談。
途中色んなトラブルにあったりしながらもおじいちゃんサンタと一緒に目的地へと駆けていくアーサー。
こんな必死に届けてくれると知ったならば、きっと子供たちも感動するだろうなぁ。

このおじいちゃんサンタがなんともいい性格をしてる。
元々冒険が好きなのだろう。
まるで子供のような性格で、なんとも愛らしい。

シリアスな場面は特にないので、楽しく見れる作品だ。
最後は心がほんわかすること間違いなし。
いい夢が見れそうだ。

どうか、みなさんにも素敵な夢が舞い降りますように。
聖なる夜に。
メリークリスマス!










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