復興大学災害ボランティアステーション主催シンポジウム『「人と社会の脆さ」と「大学生ボランティア」の意義』(第一日)
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村井雅清氏(被災地NGO協働センター理事)「311発生直後に被災県知事が『ボランティアの殺到を恐れていた』との発言に対する落胆。阪神淡路大地震のボランティアは9割以上が初心者。それが311後のボランティアに。」
2012-12-14 13:23:20「ボランティアは何でもあり。自発的な『何でもあり』のボランティアが被災地のニーズに応えてきた」「不登校の生徒・学生たちのボランティア。被災地で寄り添う人のいない人々に寄り添う、自分の町で寄り添ってくれる人を持たなかった若者たち」
2012-12-14 13:25:19「被災者の『生の個別性』は多様性である。人の生は多様である。生の多様性として受け取る支援者側もまた多様であることが不可欠である」
2012-12-14 13:25:56「しかし色々な要望が目の前にあらわれた時に、それを全部受け入れることは不可能である。どこかで『限界』がある。こうした限界は『個の有限性』があることもまた認識する必要がある。個の限界を受け入れることと、多様性への応答の中に、様々なボランティアの参加の必要性と可能性」
2012-12-14 13:27:54「内閣府による『東日本大震災に関わる災害ボランティア活動の実態調査』を見ると、「高齢者や障害者なの介護・介助者のお手伝い」の項目への参加者のあまりにも少ない状況の問題。瓦礫除去も必要だが、最も必要とされている人々への支援も考えなければ」
2012-12-14 13:30:54「多彩な活動がその後の公益活動の担い手になる:介護・看護・病院送迎・心のケア;引っ越し手伝い・イベント開催;何でも相談・お茶会・話し相手・足湯ボランティア;等々。素人ボランティアだからこそ参加できるものの多さ」
2012-12-14 13:32:27「情報ボランティアの担い手:避難所でパソコンの指導などをする学生・その情報で初めてネットの便利さに触れ、お年寄りに情報提供をしていく30代女性、など」
2012-12-14 13:33:42「ボランティア活動を通して大学生が現場に入り、被災者と交わることから得る学び、気づき。それを復興のプロセスに結びつけていくことの難しさと課題」
2012-12-14 13:34:41「夏の仮設住宅の緑化。ボランティアが全てやるのではなく、被災者の心が生きていく方向に向いていくために、『少しだけお手伝いする』必要も。ボランティアリーダーが頑張れば頑張るほど、周りや被災者本人が一歩引いてしまう傾向も。」
2012-12-14 13:36:06「神戸松蔭女子学院大学と宮城学院女子大学における調査:117と311のボランティアのあり方の比較検討の経験。生の学生ボランティアの声をこれからの活動に活かす」
2012-12-14 13:37:59「被災地の食材を使った学食メニュー企画。『自分本位の生き方が変わった』大学生たち。企業においても同様の動き『復興支援は使命』。大学生が企業の社会人や中高生との間に入って、ボランティアを繋ぐ可能性」
2012-12-14 13:40:11「聞き取りを通じて、少しずつ前を向いて生きていこうとする高齢の被災者の姿。また支援を受ける側から支援をする側へ回ろうとする被災者も」
2012-12-14 13:41:42「ボランティアは理屈抜きに継続することが何よりも必要。とりわけ要援護者・社会的弱者に対する支援、視点を最優先に。117の時に比べ、障害者が障害者を支援する動きも活発化」
2012-12-14 13:42:34「復興を直後のこと以上に、20年30年後に担う人々の人生のあり方を考えなければならない。今の小学生たちをどのような大人に育てていくかという視点」
2012-12-14 13:43:49「もう一人のいのち=救援ボランティア→最後の一人まで=復興ボランティア→たった一人のいのち=予防ボランティア→もう一つの社会:共創ボランティア」
2012-12-14 13:45:34「大資本が入ることによって本来の地域のサイクルが活かされなくなることも。新しい社会開発の中で、自然との共生・命の尊重を再検討しなければ、これからの開発の成功は難しいのではないか」
2012-12-14 13:52:21「(質疑応答)ダメージを受けた行政に対するボランティアという必要性もある。中越地震の時には救援物資の振り分けが行政の対応能力を超えた事例も。ボランティアが行政に対して関われる分野か」
2012-12-14 13:55:16「(質疑応答)救援物資の振り分けについては、SNSの活用などでボランティアを含む人的なコーディネートはじめ、様々な点でより有効に機能させる可能性がある」
2012-12-14 13:56:12Faculty member at Keiwa College. US Social Historian. 故郷は小樽市、青梅市、新宿区、杉並区、千代田区、武蔵野市、Washington (DC)、Arlington (VA)、新潟市、新発田市。よるほ五段。NISSAN Silvia S13 Art Force.