はじめに
HLSL Tools / HLSL Tools for Visual Studio を使うと、VS Code または Visual Studio でシェーダを書く際に補完が効くようになります。
これらを Unity のプロジェクトで使用する際は lshadertoolsconfig.json
という設定ファイルを作成し、Unity がシェーダ内で暗黙的にパス解決してくれている部分を補助してあげる記述をする必要があります(どのディレクトリを Include するか記述するなど)。この設定ファイルの作成及びパス解決の補助を簡単にするためのエディタ拡張として、以前 HLSLToolsForVisualStudioConfigGenerator というものを作成しました。
今回は、本エディタ拡張の更新内容の紹介を簡単にしたいと思います。
ダウンロード
少しバグが有ったので執筆時点では v.1.1.1 が最新となります。
更新
git URL で追加したソースも追加するよう修正
@sp4ghet さんに PR を頂きました。レジストリ経由で追加されたパッケージは Library/PackageCache
ディレクトリに com.unity.burst@1.8.2
といったバージョン名が付与された名前で保存されています。一方、git URL から追加されたパッケージは、com.hecomi.uraymarching@41762cdc4a
のように、10 文字のハッシュが付与されています。この前者のパターンしかサポートしておらず、git URL 経由のパッケージの include 解決ができていなかった問題が解決されました。
Core RP / URP / HDRP / ShaderGraph が含まれるよう修正
Core RP / URP / HDRP は builtin パッケージとなったにも関わらず、builtin パッケージは除外するようになってしまっていました。
このため builtin パッケージもリストに含めるようにしました。ただシェーダに関係のないパッケージが多く含まれてしまうため、チェックリストで選べるような形にしました。また、ホワイトリスト形式で必要なパッケージだけが最初から選択される方式にしています。
Mac(VSCode)でも動作するように修正
Mac でのパスの取り扱いをサポートしていなかったので修正しました。これで Mac 上の VS Code でも動作するようになりました。
おわりに
バグ報告や使い勝手の要望などありましたら対応しますので、Twitter や GitHub 上の issue などでご連絡ください。