1月11日、『FIBA女子オリンピック世界最終予選(OQT)』を控えるバスケットボール女子日本代表の第5次強化合宿が公開された。練習後には恩塚亨HCをはじめ、選手たちがメディア対応を実施、2月に迫った『OQT』への意気込みを語った。
吉田亜沙美や馬瓜エブリン、木村亜美とともに高校3年生の絈野夏海を恩塚体制で初招集した意図を指揮官はこのように明かした。
「走り切るシューター軍団に振り切って選考した。吉田選手はコンディションに不安があったが、シュート力は上がっているし、シューターへ供給するパスの質も優れている。絈野選手はプルアップのスリーを打てるし、バックステップのスリーも打てる。それは特別な能力。トライしてほしいという思いで招集した。前から走るし、シュートにこだわってきたが、シンプルに振り切った」
恩塚HCは今合宿の強化ポイントをこう説明した。
「日本の強みはチームプレーにコミットできる選手たちが素早く動けて、シュート力があって戦い抜けるところ。いかにスピードを出すか。この強みをいかに出していくかがひとつのポイントだが、自分たちのバスケをすれば勝てるほど世界は甘くないので、自分たちのバスケをできない時の対策をしている。『OQT』の対戦相手の強み弱みを洗い出し、対策を準備しているところ」
チームを引っ張る高田真希、4年ぶりの代表復帰となる吉田、強化合宿に初参加した絈野は次のようにコメントした。
高田「自分がやることはチームを引っ張ること。プレーのやるべきことはわかっている。新しい選手にはプレーを見てもらって、わかってもらう。今回はキップを取ることがミッション。そのためにそれぞれの役割を果たしたい。キップを勝ち取らないと(『パリ五輪』は)絵に描いた餅なので、まずは勝ち取るのみ」
吉田「すごくしんどい。でも楽しいが一番にくる。やるからには中途半端ではいけない場所。まず『五輪』のキップを取ること。私自身スタートから出るとは思っていない。後から出ていって流れを変えること。1分でも2分でも与えられた時間の中でどれだけ流れを取り戻せるか」
絈野「高校生で選ばれて正直信じられない気持ちとうれしい気持ち。こんなに早くチャンスがくるなんて思っていなかったが、今後自分が日本を背負っていけるようにこういうチャンスを大切にしてひとつの経験としてまずしっかりやっていきたい」
女子日本代表は1月14日(日)・高崎アリーナでの『Wリーグ SUPERGAMES~To The World~』にて紅白戦と壮行会を行う。2月8日(木)~11日(日)・ハンガリーでの『OQT』にてスペイン、ハンガリー、カナダと上位3か国の『パリ五輪』出場のキップを争う。『Wリーグ SUPERGAMES』のチケットは発売中。
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