12月21日、2日後のJFAサッカー文化創造拠点「blue-ing!」オープンに先立ち、記者発表会&メディア内覧会が行われた。「blue-ing!」にはカフェ&バー、サッカーショップが並ぶ「PARKエリア」とデジタルデータで貴重な収蔵品が見られたり、サッカー体験ができる「DISCOVERYエリア」があり、より身近にサッカーに触れられる場となっている。JFAの宮本恒靖専務理事と同施設を監修・制作した筑波大学デジタルネイチャー開発研究センター長の落合陽一が次のようにあいさつした。
宮本専務理事「手前味噌になるが、素晴らしい施設ができたと思う。選手として、指導者として、今の立場として、常々『サッカーをもっと大きな存在にしたい』と思ってきた。日本サッカーには大きな夢がある。男子は2050年までに『FIFAワールドカップ』優勝、なでしこは2030年までにもう一度『女子ワールドカップ』で優勝すること。夢の実現には多くの仲間が必要。この施設をコア層だけではなく、ライト層や無関心層にも軽くサッカーに触れられる場にしたいと考えている」
落合「この施設は文化創造というのがポイント。ここでは野球やコンサートに来た人がサッカーに触れられる。この施設はどうやってサッカーファミリー、サッカーの仲間を増やせるか。今回力を入れたのが、サッカーミュージアムの収蔵品を3次元で裏側まで見られるようにした。ドームシティに来た際、芝生でゴロゴロしたり、ハンバーガーを食べたり、勉強したりする高校生がいたり、サッカーの貴重な収蔵品を見たり、いろんなことができる空間になればいいと思う」
トークセッションに参加したSAMURAI BLUE森保一監督となでしこジャパン池田太監督は「blue-ing!」を体感した率直な感想をこう明かした。
森保監督「サッカーの過去の歴史から今、そして未来の楽しみ方を感じられる場だと思った。この場に来て、素晴らしい場所だと感じた。これまでサッカーに近付いていない人にサッカーに興味を持ってもらったり、サッカーが日常の活力になってもらえるように「blue-ing!」がサッカー文化の発信基地になってもらえればうれしい」
池田監督「びっくりしたのはテクノロジーを駆使して過去から未来まで見られること。現場としてもテクノロジーが使えると感じた。私はなでしこの監督としてサッカーの素晴らしさを伝えているが、この場所がサッカーの素晴らしさ、楽しさを伝える場所になってくれればと思う」
また当日は鈴木隆行、稲本潤一、槙野智章、澤穂希、岩渕真奈の日本代表OB・OGに、なでしこの現役メンバーの長野風花(リバプールFCウィメン)によるトークセッションも行われた。
「blue-ing!」は12月23日(土)・東京都文京区の「東京ドームシティ」内にオープン。午前9時30分より開業式を行う。2024年1月14日(日)・19日(金)・24日(水)には『AFCアジアカップ』グループD・日本代表戦のパブリックビューイングを開催予定。
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