還暦さんの同級生が早期退職して、ホテルの清掃のアルバイトをしている。
スイートルームもあるようなシティーホテルなのだが、去年5月から外国人観光客も復活してホテルは高稼働を維持しているのだが、部屋の掃除に閉口するようになってきた。
特に中国人客は部屋の散らし方が尋常ではない。部屋は絨毯なのだが、とにかく床一面にゴミが散乱していて、とにかく部屋の掃除に3倍の労力がかかる。
中国人は部屋の中でも平気で痰を吐くので、そのチェックに神経をとがらせる。
絨毯に吐いている形跡があるだけで嫌になる。
床だけではなく、壁も痰を吐いていないかチェックしなければならないので、嫌になるのも分かる。
中国人が泊ると部屋の臭いからして違う。部屋で何を食っているのか、香辛料の臭いが染みついている。消臭スプレーも撒かなければならない。
工事現場用の大型扇風機で臭いを外に出す余計な作業まで増えた。
それだけでなく、電動ポットの中でインスタントラーメンを作ったりすることも。辛ラーメンなんか作られた日にはポットは廃棄になる。
スイートのシャンデリアには使い終わったコンドームがぶら下がっていたことも。
部屋の掃除に入るたびに当たりかハズレかを占うような毎日に神経をすり減らすことに疲れて、掃除のアルバイトを止めることにした。