野生動物 カテゴリーの記事一覧 - とある獣医の豪州生活Ⅱ

とある獣医の豪州生活Ⅱ

豪州に暮らす獣医師のちょっと非日常を超不定期に綴るブログ

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野生動物

不穏な夜を乗り越えて【内陸キャンプ旅5日目】

道を切り拓いた先に、動物運は待っている。 若干の雨と強い風の夜を乗り越え、カナマラのキャラバンパークには静かな朝が訪れた。幸いだったのは風の勢いには似合わない雨の弱さである。これで豪雨が来ていたらテントの浸水、進行方向の冠水や補給路の喪失と…

太古の大地に想いを馳せて(2024年キャンプ8日目)

最終夜は数千年前へのタイムトラベル 8日目朝は5:30に起床。そりゃ前日19:30に寝ていればイヤでもそうなる。しかし外は暗くて寒い。二度寝を決め込んで次に起きたのは6:30であった。 まったりと朝の探鳥を行う。ここでの本来の狙いはクルマサカオウムである…

アキクサインコに魅せられて(2024年キャンプ7日目)

秋草の弛む大地に鳥は舞う 朝6:20、共に一夜を明かしたモモイロインコ達の朝の雑談につられて起床。もうすぐ陽が昇る。本日の目標は野生のアキクサインコに出会うこと。 身支度を整えているうちに日の出。少し南下してきた影響で朝の冷え込みも感じるように…

地の果てへ征く(2024年キャンプ6日目)

地平線まで砂を蹴って征く。 朝5:50起床。本日は小高い丘から日の出を見つつ、早朝の鳥たちを狙いに行きます。 暗い町を進み、町外れにある丘へ。ハエの量が多いのは内陸あるある。地平線の向こうから顔を覗かせた太陽に挨拶してから丘を降りる。 本来であれ…

伝説の地「エロマンガ」博物館へ(2024年キャンプ5日目)

男の子の夢が溢れる町、エロマンガ。 5日目朝は6:40に起床。前日が車中泊であったためテントで寝る夜は非常に快適であった。 特に寒くもないが前日の焚火を復活させて朝ののんびりタイム。川のほとりに陣取っているので朝活発になり給水に来る鳥や動物の姿を…

星に溺れて(2024年キャンプ4日目)

孤独で深い夜を、 南十字星は静かに照らす。 4日目朝は午前6:30分の車中からスタート。田舎の朝は早く駐車場の隣で仕事を開始したトラクターの音で起床。どうしてもシートは硬いので寝心地は良いとは言えないが足と腰を伸ばして寝ていたため快眠であった。 …

サンシャインコーストは今日も雨(2024年キャンプ2日目)

母さん、僕は今サンシャインコーストにいます。 サンシャインコーストは、今日も雨です。 朝の7時。南を向くリビングには向かい側のハイライズに反射した朝日が勢いよく照射を開始し、展開してあった寝袋の顔部分にダイレクトアタックをかけてきた。 死角か…

コアラは木に引っかかっていた (2024年キャンプ1日目)

ユーカリの揺籠に包まれて、彼らはひたすらに夢をみていた。 2023年の後半は新しい家探しに追われ、引っ越しに追われ、新居での新生活の基盤作りに追われる日々が続いていた。明くる2024年は3月に日本に一時帰国をして日本食を楽しんだ。そんな生活を送って…

オカメは曇天に謳う【内陸キャンプ旅4日目】

轟く雷鳴へ吠え返せ。 内陸のオカメインコは 猛々しく謳った。 朝の6時頃に起床。この日の夜は冷え込みも感じられない快適な夜であった。 テントから這い出て、低木の隙間から一切の恥じらいを感じさせない朝日を迎える。 朝日が昇る。気温が上がる。野営人…

オオトカゲに黄昏て【内陸キャンプ旅3日目】

フトアゴやオオトカゲを乗り越えて、ボーリアより撤退しウィントンから南へ。

あの木は何を想うのか【内陸キャンプ旅2日目】

内陸を求めて辿り着いた町で、雄々しいユーカリの木は長い影を落としていた。

内陸経由シドニー行き【内陸キャンプ旅1日目】

ケアンズを出発し、まずはひたすら内陸を目指して西南に進路を取る。地平線の彼方へ。

ケアンズからシドニーへ 内陸キャンプ旅 0日目

ケアンズからシドニーまで内陸キャンプの旅、その序章。

セキセイを 追いし内陸 三千里 ~4‐5日目~

内陸は楽しい。やはり一定の期間毎で行くべきである。そこには夢と過酷さと野生動物達が詰まっているのだ。

セキセイを 追いし内陸 三千里 ~3日目~

家からはるばる1500km走った先には、オカメインコとセキセイインコの楽園があった。

セキセイを 追いし内陸 三千里 ~2日目~

冬の寒さに打ち勝ち、ノネコとGrumpy Walを蹴散らした我々はクロオウム・セキセイ・モモイロインコといった面々に囲まれながら旅の予定を狂わせていく

セキセイを 追いし内陸 三千里 ~1日目~

またしても唐突に「そうだ、内陸行こう」と思い立ってしまった我々はオカメインコとセキセイインコを追い求めて3000kmのキャンプ旅に出た。

マッカイ(Mackay)のビーチカンガルーを撮ろう

「海と朝日とカンガルー」という光景が非常に絵になるため観光客に人気なのだ。

ハイイロハヤブサを求め赤き内地へ

追いかけるのはGrey falcon、ハイイロハヤブサ(Falco hypoleucos)。3泊4日、赤い大地と熱砂と寒波のキャンプ生活です。

今年もアメジスト討伐時期です。

今年も庭に野生のアメジストニシキヘビが出たので深夜25時に捕獲しに行った話。

豪州のノネコ問題まとめ - ノネコの影響から駆除方法まで

オーストラリアのノネコ200万匹駆除政策。その影響、方法、目標に至るまで全てを日本語で解説します。

【2019年版】餌虫の栄養価を徹底比較 ‐ コオロギ類、ワーム類、デュビア類を比べてみよう

爬虫類や両生類に与える餌虫はどれが良いのか…ここに2019年版と称して新たにリフレインした餌となる虫の栄養価比較表を投稿したいと思います。

麻酔銃の種類と仕組み

獣医は銃器を使うんやで、という話が何故かツイッターでバズったのでその延長として皆さまにあまり馴染みのない麻酔銃というモンを紹介しつつ、ついでにジュラシックワールドのオーウェンのおっさんがいかにピンチだったかでオトしてみました。

野生のアメジストニシキヘビを捕獲せよ

同僚の庭に野生のアメジストニシキヘビが出現したので捕獲してきました。

Australian Mantids

今日は虫注意だ。 Tenodera australiasiae。別名Purple-winged Mantis 亜熱帯地方の夏場はとにかくすげぇ量の雑草が庭に生えてくるわけでして、ここ最近はずっとそいつらの除去、除草を行ってきたわけなんですが、思いもよらぬ副産物が。 草が生い茂ってる状…

餌となる虫の栄養価比較:コオロギ・デュビア・ワーム類はどれがいい?

トカゲやカエルに与える餌の栄養価をまとめてみた。イエコ、フタホシ、デュビア、レッドローチ、ミルワーム、ジャイミル、ハニーワーム、シルクワーム、ハエを一気に比べてみます。

病院に来るキバタンは大体がハゲ【PBFD】

Psittacine Beak & Feather Disease(オウム類嘴羽根病)のお話。野生の大型オウムが動物病院に持ち込まれる大抵の理由がコイツである。野生のオウム類が飛び交う豪州ではよく見かけます。

改築中

今週のイケメン枠 誰かこのイケメン君の名前を知らんかね。 「飛ばない」ってんで連れてこられたんだけど、怪我らしい怪我もなかったんでしばらく放置してたら飛べるようになり無事に野生にご帰還いただいたのだが、名前が分からん。とりあえずキレイでカッコヨス…

ハトは曖昧な動物です

Wildlife Rescueの管轄は「野生動物」ですが、ハトは野生動物じゃないのですよ(一部豪州原産の地鳩を除く)。渡り鳥というカテゴリに収まってしまいます。要は豪州原産の鳥ってわけではないよね、他の国から来た感じのアレだよね、ということです。 珍しく…