第40回(2024年度)東書教育賞受賞者/第39回(2023年度)東書教育賞の入賞論文

「第40回(2024年度)東書教育賞」の論文募集について


以下のとおり入賞論文が決定いたしました。


      小 学 校   部 門      



   

  最優秀賞  


   ※該当なし

   

  優秀賞  


 川端かわばた 康誉やすのり 福井県坂井市立平章小学校

-総合的な学習の時間-
地域との協働によるエージェンシーの育成


 水流つる たく 愛知県豊橋市立富士見小学校

-学級活動-
自治的、自発的な学級文化の創造~3つの学級活動を柱として~


 西村にしむら ひろ 大阪府高槻市立樫田小学校

-学校経営-
防災宿泊行事を通して、学校・地域の活力を高める



   特別記念賞   


 久保田くぼた とも 兵庫県神戸市立若草小学校

-図画工作科-
児童と創る振り返りの手引き「めざせ!ふり返りの最上級者」活用



   奨励賞   


 なか 行人こうじん 新潟県上越市立有田小学校

-生活科-
生活科実践における「児童と飼育動物が共に生活する場」の可能性


 なか てつ 石川県白山市立明光小学校

-総合的な学習の時間-
持続可能な社会の担い手となる資質・能力を育む総合的な学習


 恒成つねなり たか 福岡県立小倉聴覚特別支援学校

-特別支援教育-
教師主体でデザインする生活単元学習の授業づくり研修


 まつばやし 泰弘やすひろ 広島大学附属三原小学校

-社会科-
政治をもっと身近に~「本物」との出会いを通して~




      中 学 校   部 門      



   

  最優秀賞  


 なが ゆう 愛知県岡崎市立福岡中学校

-教育全般-
集団での給食活動における個別最適な栄養摂取を目指した取組

   

  優秀賞  


 山口やまぐち 朋久ともひさ 滋賀県湖南市立甲西北中学校

-外国語科-
誰もができる 英語授業内多読 読める!楽しい!世界に!



   特別記念賞   


 岩舩いわふね なお 上越教育大学附属中学校

-国語科-
近代文学作品の魅力を主体的に追究する学習者の学びの姿


 川上かわかみ さち 岡山大学教育学部附属中学校

-家庭科-
個のウェルビーイングと多様性を高める中学校家庭科の授業実践



   奨励賞   


 じゅう かな 大阪府立久米田高等学校

-外国語科-
子ども・教職員・地域をつなぐ外国語科プロジェクト型学習


 長嶺ながみね しょう 岡山県早島町立早島中学校

-数学科-
特別支援学級におけるICTを活用したUDL数学科授業の実践


 中山なかやま 幸昭ゆきてる 茨城県立竜ヶ崎第一高等学校・附属中学校

-社会科-
図形言語で歴史の授業に革命を!




入賞論文は「入賞論文集」発行後、HPにて公開します(2025年3月31日以降)。





東書教育賞審査委員紹介


■審査委員(2024年度)


赤堀先生

赤堀 侃司
東京工業大学名誉教授

市川先生

市川 伸一
東京大学名誉教授

鹿毛先生

鹿毛 雅治
慶應義塾大学教授

高山先生

高山 実佐
國學院大學教授

武内先生

武内 清
上智大学名誉教授

種村先生

種村 明頼
東京都教職員研修センター教授
元全国連合小学校長会会長

東原先生

東原 義訓
信州大学名誉教授

藤井先生

藤井 斉亮
東京学芸大学名誉教授

松岡先生

松岡 敬明
前十文字学園女子大学教授
元全日本中学校長会会長







「第39回(2023年度)東書教育賞」の入賞論文のご紹介

最優秀賞


小学校 部門


吉田博明先生

 吉田よしだ 博明ひろあき 兵庫県稲美町立加古小学校

-学校運営-
学校の意識改革を通した「チーム担任制」の実現
~全学年単学級の小規模校での
 複数学年教科担任・複数担任制の取組~
(8,688KB)

近年、公立学校教職員の病気休職者や、精神疾患を理由とした退職者が増加しているが、その原因について、学級担任1人に責任が集中する学級担任制のシステムが対応できなくなっているからではないかと考えた。担任教師が休職・退職すると、一番傷つくのは子どもであるという問題意識から、子どもたちを守るために、学級担任が一週間で交替していく「複数学年教科担任・複数担任制(チーム担任制)」のシステムを導入。3~6年生の4学年4学級を、複数の教師が教科担任をしながら、学級担任も交替していくシステムである。昨年度一年間の取組で、学級担任制だった一昨年度と比べ、多くの成果を上げることができた。
 論文では、チーム担任制に取り組む目的、取り組み前に行った準備、勤務校におけるチーム担任制のシステム、取り組みの成果と課題についてまとめている。

最優秀賞受賞に当たって




中学校 部門


   ※中学校最優秀賞については該当者なし




優秀賞


小学校 部門


 河村かわむら 優詞まさし 東京都八王子市立宇津木台小学校

-特別支援教育-
特別支援学級における新聞教育-興味をもって学び活用する児童- (6,309KB)

小学校の特別支援学級を対象とした新聞教育において、課題への嫌悪感を回避しつつ興味を喚起し、習得した表現スキルの活用を促進することができる授業方法を検討した。
 課題の負荷に対する嫌悪感が生じないよう、単元を7つの段階に分け、徐々に負荷を上げる計画とした。最初は新聞紙を用いた遊びを中心とした活動から始め、新聞の中の写真やカタカナの単語等を切り抜くゲームを行う、記事を読む、コメントを書く、記事内容について議論する、取材を行う、新聞を書く、発表をする等の活動を展開した。
 結果、新聞に対して強い興味をもち、スクラップの作成や内容に関する議論、取材と新聞づくり、発表などを行うことができるようになった。また、編集会議の練習をした後に他教科でも話し合いができるようになったり、取材の練習を行った後に聴写の精度が向上したりするなど、他教科も含めて基礎的な学力や表現スキルの向上に貢献した。


 佐野さの 昌美まさみ 神奈川県愛川町立半原小学校

-学校経営-
プログラミング教育を核にした学校改革と学校ブランディング (6,712KB)

 2018年、「プログラミング教育」を学校の核にして、学校改革と学校ブランディングを目指す研究が始まった。大学や企業と連携して研究体制を構築し、教員は30時間のプログラミング教育の研修を受講した。「プログラミング教育」に関わる教材・備品も学校独自の力で「0」から整えた。また、総務省委託事業で「プログラミング学習クラブ」を創設したことで、「教育課程外のプログラミング学習」と「教育課程内のプログラミング授業」の相乗効果が進んだ。 さらに、「プログラミング教育」の魅力とすばらしさを広く周知するために、旅行情報誌風の研究冊子を700部作成し、各方面への配布も行った。
 「プログラミング教育」研究の結果、子ども達の「学び方改革」が進むとともに、教員の「働き方改革」も進み、月の時間外勤務は60時間から25時間へと激減した。このような取り組みを続けることで、コロナ禍やGIGAスクール構想下でも、学校は動じることなく、つねに地域のモデル校として活躍を続け、保護者や地域から絶大な信頼を寄せられるようになった。





中学校 部門


 篠原しのはら 孝司こうじ 千葉県大網白里市教育委員会

-総合/道徳/家庭科/生徒会活動-
生徒と共に考え創造性を育んでいく教育の実践(7,688KB)

本実践は、実社会にある問題を生徒自らが見つけ、学校の教職員が生徒とともに解決方法を創造しながら取り組んできた記録である。2年間の間、3人の生徒(生徒A、B、C)が中心となって、全校生徒が力を合わせて活動してきた。
 生徒Aは、自分たちが授業者となり、学級、学年での授業を実施し、ペットの殺処分の現状を全校生徒に伝えた。学校では、生徒Aの時から1人1台端末となり、ICT機器を活用してきたが、生徒Cの頃(後半の実践)になると、資料の共同編集をするなど、ICT機器の活用に関して進展が見られた。
 この活動が始まってから、生徒が自ら問題を見つけ、解決していく取り組みが全校に広まった。教職員も生徒と共に考え、活動を支援してきた。生徒たちに様々な問題に対する当事者意識が生まれ、問題と向き合いながら新たな道を創造することができた。



奨励賞


小学校 部門


奨励賞論文概要紹介 以下4点(5,904KB)


 久保田くぼた 智子ともこ 兵庫県神戸市立若草小学校

-図画工作科-
自ら端末に残す記録・振り返り「マイ・ふり返りシート」作成を通して


 末木すえき 貴大たかひろ 山梨県昭和町立常永小学校

-外国語科-
「即興的な発信力」の向上を目指す小学校外国語科の授業改善


 田中たなか 涼子りょうこ 広島県三原市立三原小学校

-総合的な学習の時間-
思いを育む!「三原だるまプラン」による主体的な探究の実現

 溝上みぞかみ 剛道たかみち 熊本大学教育学部附属小学校

-国語科-
入門期における文学的文章「精査・解釈」の学習環境デザイン





中学校 部門


奨励賞論文概要紹介 以下6点(7,578KB)


 内兼久うちかねく 秀美ひでみ 大阪府豊中市立第七中学校

 中田なかだ 未来みき   西邑にしむら 悠佑ゆうすけ   田中たなか 誠也せいや 大阪教育大学附属池田中学校

-総合的な学習の時間-
平和な世界の構築を目指す教科横断的な探究学習

 城所きどころ 美和みわ 愛知県豊橋市教育委員会

-保健学習-
がんの正しい知識を得て、望ましい生活習慣を送れる子どもの育成

 辻󠄀村つじむら 一将かずまさ 三重県伊賀市立霊峰中学校

-外国語科-
英語力のギャップを超えて学び合う生徒の育成を目指して

 三島みしま 晃陽こうよう 岐阜県郡上市立郡南中学校

-総合的な学習の時間-
持続可能な社会の創り手の育成を目指した教育課程の改革

 村上むらかみ 仙瑞せんずい 兵庫県甲南高等学校・中学校

-数学科-
21世紀型スキルを育成するSTEAM教育の実践

 谷地森やちもり 愛花あいか 宮城県加美町立鳴峰中学校

-社会科-
中学校歴史分野における単元内自由進度学習の実践






入選


小学校 部門


入選者一覧(216KB)


中学校 部門


入選者一覧(215KB)




東書教育賞審査委員紹介


■審査委員(2023年度)


赤堀先生

赤堀 侃司
東京工業大学名誉教授

市川先生

市川 伸一
東京大学名誉教授

鹿毛先生

鹿毛 雅治
慶應義塾大学教授

高山先生

高山 実佐
國學院大學教授

武内先生

武内 清
上智大学名誉教授

種村先生

種村 明頼
東京都教職員研修センター教授
元全国連合小学校長会会長

東原先生

東原 義訓
信州大学名誉教授

藤井先生

藤井 斉亮
東京学芸大学名誉教授

松岡先生

松岡 敬明
前十文字学園女子大学教授
元全日本中学校長会会長







 ●第39回「東書教育賞授賞式挨拶 東京書籍代表取締役社長 渡辺能理夫 (1,085KB)

 ●第39回「東書教育賞」審査委員の講評・所感 (5,495KB)

 ●あとがき(公益財団法人中央教育研究所所長) (288KB)


 「東書教育賞」設立主旨

 東書教育賞は1984年、東京書籍の創立75周年を記念して設けられました。教科書の発行という公的な事業を行っている会社の社会還元という見地から、ここまで東京書籍を育てていただいた教育界への感謝の気持ちを込めて設置されたものです。
 教育現場の地道な実践活動に光を当て、優れた指導法を広める橋渡しをお手伝いしようというものです。

 過去の入賞論文

 事務局

公益財団法人 中央教育研究所内「東書教育賞」審査事務局
〒114-0004東京都北区堀船2-17-1
TEL:03-5390-7488  FAX:03-5390-7489
URL:https://www.chu-ken.jp
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