9月28日 少し薄日がさした午前の短い時間で、自宅近くの河川敷を散策する。自宅近くで一番のムシャクロツバメシジミの生息地は雑草が繁茂し、ツルマンネングサが消滅しかかっている。そのせいか探しまわってようやく一頭のムシャクロツバメシジミを見つけただけ。メドハギにキタキチョウが多いが、全体的に蝶影は薄い。特にタテハチョウ科はキタテハ一頭を確認したのみで、ヒメアカタテハやツマグロヒョウモンは全く見かけず。アキニレの樹液酒場にも何もいない。この時期、クズの周辺を乱舞しているウラナミシジミも♀一頭を見かけたのみ、イチモンジセセリ、チャバネセセリも各一頭を見ただけ。帰り際に民家の庭先のムシャクロツバメシジミ発生地で、多くのムシャクロツバメシジミとツバメシジミがニラの花に群れていた。しかし、ここも人が住まなくなって庭の手入れがされておらず、セダムは雑草に覆われており、このままではこの生息地も消滅するだろう。帰宅すると隣家の庭先では多くのヤマトシジミが飛び回っていた。
ムシャクロツバメシジミ
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by temenos
| 2024-09-30 22:46
| 2024年
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8月13日 少し時期遅れだと思いながら、ゴマシジミの産地を訪ねる。1週間前なら大勢の撮影者で賑わっていたであろうが、もう誰もいないポイントをゴマシジミを探して歩く。この時期でも結構な数のゴマシジミが舞っている。♂はスレ・ボロが多いが♀はまだまだ綺麗だ。ワレモコウに止まる♀に求愛する新鮮な青ゴマを見つけて撮影する。
ピントが甘い写真ばかりになったが、青ゴマの飛翔を堪能する。ゴマシジミ以外には、スレたアカセセリとコキマダラセセリを見ただけ。ムモンアカシジミは探せど全く見つからず。
ゴマシジミ
8月16日 蝶撮影ではあまり聞かない御嶽山北西麓を訪ねる。開田高原を擁する明るい北東麓とは打って変わってうっそうとした広大な原生林が広がる。その雄大な景観に心打たれる。約6万年前の噴火の際に流れ出た延長17㎞にも及ぶ日本一の大溶岩流(摩利支天山第6溶岩流)の溶岩台地と深い峡谷は圧倒的で、この溶岩流の末端に安山岩の大岩壁である巌立峡がそびえ立つ。植林されている箇所はパッチ状に散見されるが、見渡す限り人工物は全く見当たらない。濁河温泉に向かう細い道路を車で流す。ヒメキマダラヒカゲが多い。あちこちでキベリタテハやゴイシシジミを見かける。シータテハとサカハチチョウを1頭ずつ見かける。ミズナラやハルニレなどの広葉樹も多く、ゼフの季節に探索してみたい。
御嶽山北西麓遠景
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by temenos
| 2024-08-19 20:55
| 2024年
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7月20日 一体何年目、何回目だろう、今年もキリシマミドリへ挑戦の時がきた。撮影仲間お二人と静岡の山中に向かう。出発時の東京は快晴、待ち合わせ場所の三島では薄曇りで絶好のコンディションと思えたが、高標高地に向かうと車の運転が危険なほどのまさかの濃霧。気温は22度と涼しいが湿度は非常に高い。霧深く蝶が飛ぶ状況ではないので、丁寧にアカガシを叩いて回る。キリシマはポツポツと飛び出すが、いつもの通り高所に止まるばかりで降りてこない。したがって証拠写真ばかり、やっと見つけた♀もサルトリイバラのつる被りで、こちらも証拠写真。条件が良ければ♂が最も飛び交う橋のポイントでも何も飛ばない。ようやく霧がはれて太陽が顔を出し始めるが、やはり何も飛ばない。今年も撃沈か?と昼食をほおばりながら、橋のすぐ上流にあるウラジロガシに目をやると何か止まっている。ウラギンシジミ?うん?うん!キリシマの♂!。慌ててカメラを取りに行く。若干スレてはいるが許容の範囲内、少しだけ飛び移って開翅を始めた。目線辺りの位置であったのが残念だが贅沢は禁物。翅表も若干のスレはあるものの、まずますの状態。V字開翅ではキリシマ特有のエメラルドグリーンがほんとうに美しい。これだ、眼に焼きつけよう、これがキリシマだ!夢中でシャッターを切る。全開翅したあと、下方に飛び出し見下ろす位置に止まりそうな感じ。「お願いです、止まってください」と口に出して頼んだが、無情にも上方に飛び去ってしまった。今回は最終回の逆転といったところか。しかしながら、見下ろす位置での金緑色の開翅を撮影するために、来年も同じ時期にここにきているのであろう。
キリシマミドリシジミ
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by temenos
| 2024-07-20 22:11
| 2024年
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