今回はTerror Fabulousのアルバム
「Gwaney Gwaney」です。
Terror FabulousTerror Fabulous(本名:Cecil Campbell)は、90年代
に活躍したダンスホール・ディージェイです。
当時ダミ声のディージェイ・スタイルで大人気だったBuju Bantonの
フォロワーとして人気を博したディージェイで、今回のアルバムの表題曲
「Gwaney Gwaney」や「Yaga Yaga」、Nadine Sutherlandとの共演曲
「Action」などでよく知られています。
ネットのDiscogsによると、共演盤を含めて6枚ぐらいのアルバムと、
184枚ぐらいのシングル盤を残しています。
Terror Fabulous - Wikipedia
今回のアルバムは1992年にUSのVP Recordsからリリースされた
Terror Fabulousのファースト・アルバムです。
プロデュースはAnthony KellyとPatrick Robertsで、エグゼクティヴ・
プロデューサーはShocking VibesのPatrick Roberts、バックを
Firehouse CrewやSteely & Clevie、Robbie Lyn、Dave Kellyなどが
担当したアルバムで、表題曲の「Gwaney Gwaney」をはじめとして、
当時流行したデジタルのダンスホール・レゲエ=ラガのリズムに乗せた
Terror Fabulousの野太いトーストの魅力が堪能出来る内容となって
います。
手に入れたのはUKのShocking VibesからリリースされたLPの中古盤
でした。
Side 1が5曲、Side 2が5曲の全10曲。
ミュージシャンについては以下の記述があります。
All tracks written by Cecil Campbell
Produced by: Anthony Kelly & Patrick Roberts
except side 1, tracks 3 & 5 - Side 2, tracks 3 Produced by Donovan Germain
courtrsy of Penthouse Recording
Executive Producer: Patrick Roberts for Shocking Vibes Production
Musicians: Firehouse Crew, Steely & Clevie, Robbie Lyn, Handell Tucker, Tony & Dave Kelly,
Recorded & Mixed at: Penthouse Recording Studio, 56 Slipe Rd., Kgn., Ja. W.I.
Engineers: Anthony Kelly, Stumpy & Andre
Mixing Engineers: Anthony 'CD' Kelly & Andre 'Deady Ranks' Tyrell
Photography by Simone Haye
Design by: J. Poco Dennis Graphics
となっています。
すべての曲の作詞はCecil Campbell(Terror Fabulous本人)が担当
しています。
プロデュースはAnthony KellyとPatrick Robertsが担当しています。
ただしSide 1の1曲目「Delighted How She Look」と3曲目
「No Retreat」、Side 2の3曲目「Order」の3曲のプロデュースは
PenthouseレーベルのDonovan Germain が担当しています。
エグゼクティヴ・プロデューサーはShocking Vibesレーベルの
Patrick Robertsが担当しています。
参加したミュージシャンはFirehouse CrewとSteely & Clevie、
Robbie Lyn、Handell Tucker、Tony、Dave Kellyとなっています。
レコーディング・エンジニアはAnthony KellyとStumpy、Andreが担当
し、ミキシング・エンジニアはAnthony 'CD' KellyとAndre 'Deady
Ranks' Tyrellが担当しています。
写真はSimone Hayeで、J. Poco Dennis Graphicsとなっています。
裏ジャケ
さて今回のアルバムですが、当時流行していたラガのリズムに乗せた
Terror Fabolousのトーストが楽しめるアルバムで、内容は悪くないと
思います。
このTerror FabolousですがBuju Bantonのフォロワーとして登場して
来たディージェイで、その野太い歌声のトーストはなかなか魅力的
です。
この90年代はBuju Bantonの野太いダミ声のトーストが大流行して、
歌がウマくて器用なディージェイが多いジャマイカでは、彼の歌声を
真似たディージェイが多く登場したんですね。
レゲエ本「Dancehall Reggae Standars」にはそうしたディージェイの
アルバムを紹介した「Buju Banton's Influence」というページがあり
ますが、そこにはBuju Bantonが手本としたBurro BantonやJigsy King、
Daddy Screw、Mega Bantonのアルバムの他にこのTerror Fabolousの
3枚目ぐらいのソロ・アルバム「Terror」が紹介されています。
その紹介文には「ブジュのモノマネDJ(ブジュ・ベイビー)のなか
でももっとも活躍したDJ。ダンスホールの最重要レーベル=マッド・
ハウスを設立したデイヴ・ケリーが同レーベルの看板DJとして選んだ
のが彼だった。現在でも大ヒット・リディムを連発するデイヴからの
サポートを受けた彼だけに、ただの〈ブジュ・ベイビー〉では終わら
ない資質の持ち主なのである。」という事が書かれています。
このアルバムのバックにもDave Kellyが参加していますが、他にも
このアルバムのエグゼクティヴ・プロデューサーであるShocking Vibes
レーベルのPatrick Robertsや、3曲をプロデュースしているPenthouse
レーベルのDonovan Germainなど、多くのプロデュサーに認められた
実力は本物で、ただのBuju Bantonのコピーではない人なんですね。
ちなみに彼の最大のヒット曲と思われるのが、93年頃にリリースした
Nadine Sutherlandとの共演曲「Action」で、この曲はデュエット・
ソングとして高く評価され、ヒット・リディムとしても定着している
ようです。
Terror Fabolous - Action (Official Video HD)(Audio HD)(Ft. Nadine Sutherland)
リズム特集 Action (アクション)
そうした華々しい活躍をしたTerror Fabolousですが、意外とその全盛期
は短く、アルバムがこのアルバムの92年から最後の「Lyrically Rough」
をリリースした95年までと、わずか4年間に集中しています。
その4年間でソロ・アルバム4枚と、共演盤2枚の6枚のアルバムを
リリースしているんですね。
Terror Fabulous – Lyrically Rough (1995)
そのあたりは4年で音楽のトレンドが変わり、アーティストが激しく
競い合う、ジャマイカのダンスホール・レゲエの厳しさが垣間見え
ます。
実際に仲間の死をきっかけにラスタに転向したBuju Bantonや、厳しい
競争社会に嫌気がさしゴスペル・シンガーに転向したPapa Sanなどの
ように、人気のアーティストでありながらもダンスホール・レゲエの
世界から距離を置くシンガーもけっこう居るんですね。
ネットのWikipediaによると、このTerror Fabulousも「数年間スポット
ライトから遠ざかっていた」そうですが、2005年に復帰しその後は
ジャマイカで快適な生活を送っているとのことです。
そうした彼の出発点となったのが今回のアルバムで、彼の全盛期の
ラガが楽しめるアルバムとなっています。
この90年代はレゲエがもっとも売れたという時代ですが、ヒップホップ
なども取り入れたノリの良い縦ノリのビートは今の時代にもつながる
楽しさがあり、逆にこの時代ならではの面白さもあります。
Side 1の1曲目は「Delighted How She Look」です。
リディムはLittle Lennyの「All Fruits Ripe」。
心地よいドラミングに、賑やかなエフェクト、Terror Fabulousの
味のあるトーストがイイ感じ。
terror fabulous - delighted(All Fruits Ripe Riddim)
2曲目は表題曲の「Gwaney Gwaney」です。
ユッタリとしたドラミングに、リリカルなキーボードのメロディ、
ちょっとしゃがれたTerror Fabulousのシング・ジェイがイイ感じ。
Gwaney Gwaney
3曲目は「No Retreat」です。
リディムはBuju Bantonの「Dickie」。
Terror Fabulousの勢いのあるフローから、スピード感のあるデジタル
なドラミング、女性コーラス…。
terror fabulous- no retreat no surrender(Action Riddim)
4曲目は「Tee-Lash」です。
リズミカルなデジタル感のあるドラミングに、キーボードの明るい
メロディ、歯切れの良いTerror Fabulousのフローがイイ感じ。
Terror Fabulous - Tee Lash
5曲目は「Satisfaction」です。
リディムはTerry Ganzieの「Hardware And Lumber」。
デジタル感のあるドラミングに、賑やかなシンセのメロディ、ノリの
良いTerror Fabulousのフローがイイ感じ。
Satisfaction
Side 2の1曲目は「You Sweet」です。
Terror Fabulousのアカペラの語りから、デジタル感のあるドラミング
に、時折入るゲーム音のようなメロディ、叫び声、流れるように滑らか
なTerror Fabulousのフローが楽しい曲です。
Terror Fabulous - You Sweet (A-Side)(1992)
2曲目は「Request The Mack Ten」です。
リディムはTechniquesレーベルの有名リディム「Stalag」。
デジタル感のあるキーボードに、叩きつけるようなドラミング、ノリの
良いTerror Fabulousの語るようなフローがイイ感じ。
Request The Mack Ten
リズム特集 Stalag (スタラグ)
3曲目は「Order」です。
リディムはStudio Oneレーベルの有名リディム「General」で、オリジナル
はHeptonesの「Love Me Girl」。
勢いのあるキーボードのイントロから、デジタル感のあるドラミングに、
ベース音のメロディ、がなり立てるようなTerror Fabulousのトースト
が楽しい曲です。
Terror Fabulous - Order [Best Quality]
リズム特集 General (ジェネラル)
4曲目は「How She Can Dress」です。
デジタルなドラミングに、ピアノ音やベース音などが混じったシンセの
メロディ、流れるようなTerror Fabulousのトーストがイイ感じ。
How She Can Dress
5曲目は「A No So Mi Friend」です。
ホーン音のイントロから、心地良いデジタル感のあるドラミング、
キーボードのメロディ、がなり立てるようなTerror Fabulousのフローが
イイ感じ。
A No So Mi Friend
ざっと追いかけて来ましたが、がなり立てるようなトーストの中に
あえて破調を入れるような彼のトーストは、単にブジュ・ベイビーで
終わらないという、このTerror Fabulousの意志を感じます。
それが多くのブジュ・ベイビーの中でも彼が高く評価された秘密なの
かもしれません。
残念ながらもうあまり活動していないようですが、レゲエの歴史に
確かな足跡を残したTerror Fabulousの活躍は評価したいと思います。
機会があればぜひ聴いてみてください。
Terror Fabulous with Nadine Sutherland - Action/Pepperseed (Live on the Jon Stewart Show) (10/6/94)
terror fabulous interview
Terror fabulous Japan splash 1993
Terror fabulous New York Reggae Festival
○アーティスト: Terror Fabulous
○アルバム: Gwaney Gwaney
○レーベル: Shocking Vibes
○フォーマット: LP
○オリジナル・アルバム制作年: 1992
○Terror Fabulous 「Gwaney Gwaney」曲目
Side 1
1. Delighted How She Look
2. Gwaney Gwaney
3. No Retreat
4. Tee-Lash
5. Satisfaction
Side 2
1. You Sweet
2. Request The Mack Ten
3. Order
4. How She Can Dress
5. A No So Mi Friend
●今までアップしたTerror Fabulous関連の記事
〇Terror Fabulous「Lyrically Rough」
「Gwaney Gwaney」です。
Terror FabulousTerror Fabulous(本名:Cecil Campbell)は、90年代
に活躍したダンスホール・ディージェイです。
当時ダミ声のディージェイ・スタイルで大人気だったBuju Bantonの
フォロワーとして人気を博したディージェイで、今回のアルバムの表題曲
「Gwaney Gwaney」や「Yaga Yaga」、Nadine Sutherlandとの共演曲
「Action」などでよく知られています。
ネットのDiscogsによると、共演盤を含めて6枚ぐらいのアルバムと、
184枚ぐらいのシングル盤を残しています。
Terror Fabulous - Wikipedia
今回のアルバムは1992年にUSのVP Recordsからリリースされた
Terror Fabulousのファースト・アルバムです。
プロデュースはAnthony KellyとPatrick Robertsで、エグゼクティヴ・
プロデューサーはShocking VibesのPatrick Roberts、バックを
Firehouse CrewやSteely & Clevie、Robbie Lyn、Dave Kellyなどが
担当したアルバムで、表題曲の「Gwaney Gwaney」をはじめとして、
当時流行したデジタルのダンスホール・レゲエ=ラガのリズムに乗せた
Terror Fabulousの野太いトーストの魅力が堪能出来る内容となって
います。
手に入れたのはUKのShocking VibesからリリースされたLPの中古盤
でした。
Side 1が5曲、Side 2が5曲の全10曲。
ミュージシャンについては以下の記述があります。
All tracks written by Cecil Campbell
Produced by: Anthony Kelly & Patrick Roberts
except side 1, tracks 3 & 5 - Side 2, tracks 3 Produced by Donovan Germain
courtrsy of Penthouse Recording
Executive Producer: Patrick Roberts for Shocking Vibes Production
Musicians: Firehouse Crew, Steely & Clevie, Robbie Lyn, Handell Tucker, Tony & Dave Kelly,
Recorded & Mixed at: Penthouse Recording Studio, 56 Slipe Rd., Kgn., Ja. W.I.
Engineers: Anthony Kelly, Stumpy & Andre
Mixing Engineers: Anthony 'CD' Kelly & Andre 'Deady Ranks' Tyrell
Photography by Simone Haye
Design by: J. Poco Dennis Graphics
となっています。
すべての曲の作詞はCecil Campbell(Terror Fabulous本人)が担当
しています。
プロデュースはAnthony KellyとPatrick Robertsが担当しています。
ただしSide 1の1曲目「Delighted How She Look」と3曲目
「No Retreat」、Side 2の3曲目「Order」の3曲のプロデュースは
PenthouseレーベルのDonovan Germain が担当しています。
エグゼクティヴ・プロデューサーはShocking Vibesレーベルの
Patrick Robertsが担当しています。
参加したミュージシャンはFirehouse CrewとSteely & Clevie、
Robbie Lyn、Handell Tucker、Tony、Dave Kellyとなっています。
レコーディング・エンジニアはAnthony KellyとStumpy、Andreが担当
し、ミキシング・エンジニアはAnthony 'CD' KellyとAndre 'Deady
Ranks' Tyrellが担当しています。
写真はSimone Hayeで、J. Poco Dennis Graphicsとなっています。
裏ジャケ
さて今回のアルバムですが、当時流行していたラガのリズムに乗せた
Terror Fabolousのトーストが楽しめるアルバムで、内容は悪くないと
思います。
このTerror FabolousですがBuju Bantonのフォロワーとして登場して
来たディージェイで、その野太い歌声のトーストはなかなか魅力的
です。
この90年代はBuju Bantonの野太いダミ声のトーストが大流行して、
歌がウマくて器用なディージェイが多いジャマイカでは、彼の歌声を
真似たディージェイが多く登場したんですね。
レゲエ本「Dancehall Reggae Standars」にはそうしたディージェイの
アルバムを紹介した「Buju Banton's Influence」というページがあり
ますが、そこにはBuju Bantonが手本としたBurro BantonやJigsy King、
Daddy Screw、Mega Bantonのアルバムの他にこのTerror Fabolousの
3枚目ぐらいのソロ・アルバム「Terror」が紹介されています。
その紹介文には「ブジュのモノマネDJ(ブジュ・ベイビー)のなか
でももっとも活躍したDJ。ダンスホールの最重要レーベル=マッド・
ハウスを設立したデイヴ・ケリーが同レーベルの看板DJとして選んだ
のが彼だった。現在でも大ヒット・リディムを連発するデイヴからの
サポートを受けた彼だけに、ただの〈ブジュ・ベイビー〉では終わら
ない資質の持ち主なのである。」という事が書かれています。
このアルバムのバックにもDave Kellyが参加していますが、他にも
このアルバムのエグゼクティヴ・プロデューサーであるShocking Vibes
レーベルのPatrick Robertsや、3曲をプロデュースしているPenthouse
レーベルのDonovan Germainなど、多くのプロデュサーに認められた
実力は本物で、ただのBuju Bantonのコピーではない人なんですね。
ちなみに彼の最大のヒット曲と思われるのが、93年頃にリリースした
Nadine Sutherlandとの共演曲「Action」で、この曲はデュエット・
ソングとして高く評価され、ヒット・リディムとしても定着している
ようです。
Terror Fabolous - Action (Official Video HD)(Audio HD)(Ft. Nadine Sutherland)
リズム特集 Action (アクション)
そうした華々しい活躍をしたTerror Fabolousですが、意外とその全盛期
は短く、アルバムがこのアルバムの92年から最後の「Lyrically Rough」
をリリースした95年までと、わずか4年間に集中しています。
その4年間でソロ・アルバム4枚と、共演盤2枚の6枚のアルバムを
リリースしているんですね。
Terror Fabulous – Lyrically Rough (1995)
そのあたりは4年で音楽のトレンドが変わり、アーティストが激しく
競い合う、ジャマイカのダンスホール・レゲエの厳しさが垣間見え
ます。
実際に仲間の死をきっかけにラスタに転向したBuju Bantonや、厳しい
競争社会に嫌気がさしゴスペル・シンガーに転向したPapa Sanなどの
ように、人気のアーティストでありながらもダンスホール・レゲエの
世界から距離を置くシンガーもけっこう居るんですね。
ネットのWikipediaによると、このTerror Fabulousも「数年間スポット
ライトから遠ざかっていた」そうですが、2005年に復帰しその後は
ジャマイカで快適な生活を送っているとのことです。
そうした彼の出発点となったのが今回のアルバムで、彼の全盛期の
ラガが楽しめるアルバムとなっています。
この90年代はレゲエがもっとも売れたという時代ですが、ヒップホップ
なども取り入れたノリの良い縦ノリのビートは今の時代にもつながる
楽しさがあり、逆にこの時代ならではの面白さもあります。
Side 1の1曲目は「Delighted How She Look」です。
リディムはLittle Lennyの「All Fruits Ripe」。
心地よいドラミングに、賑やかなエフェクト、Terror Fabulousの
味のあるトーストがイイ感じ。
terror fabulous - delighted(All Fruits Ripe Riddim)
2曲目は表題曲の「Gwaney Gwaney」です。
ユッタリとしたドラミングに、リリカルなキーボードのメロディ、
ちょっとしゃがれたTerror Fabulousのシング・ジェイがイイ感じ。
Gwaney Gwaney
3曲目は「No Retreat」です。
リディムはBuju Bantonの「Dickie」。
Terror Fabulousの勢いのあるフローから、スピード感のあるデジタル
なドラミング、女性コーラス…。
terror fabulous- no retreat no surrender(Action Riddim)
4曲目は「Tee-Lash」です。
リズミカルなデジタル感のあるドラミングに、キーボードの明るい
メロディ、歯切れの良いTerror Fabulousのフローがイイ感じ。
Terror Fabulous - Tee Lash
5曲目は「Satisfaction」です。
リディムはTerry Ganzieの「Hardware And Lumber」。
デジタル感のあるドラミングに、賑やかなシンセのメロディ、ノリの
良いTerror Fabulousのフローがイイ感じ。
Satisfaction
Side 2の1曲目は「You Sweet」です。
Terror Fabulousのアカペラの語りから、デジタル感のあるドラミング
に、時折入るゲーム音のようなメロディ、叫び声、流れるように滑らか
なTerror Fabulousのフローが楽しい曲です。
Terror Fabulous - You Sweet (A-Side)(1992)
2曲目は「Request The Mack Ten」です。
リディムはTechniquesレーベルの有名リディム「Stalag」。
デジタル感のあるキーボードに、叩きつけるようなドラミング、ノリの
良いTerror Fabulousの語るようなフローがイイ感じ。
Request The Mack Ten
リズム特集 Stalag (スタラグ)
3曲目は「Order」です。
リディムはStudio Oneレーベルの有名リディム「General」で、オリジナル
はHeptonesの「Love Me Girl」。
勢いのあるキーボードのイントロから、デジタル感のあるドラミングに、
ベース音のメロディ、がなり立てるようなTerror Fabulousのトースト
が楽しい曲です。
Terror Fabulous - Order [Best Quality]
リズム特集 General (ジェネラル)
4曲目は「How She Can Dress」です。
デジタルなドラミングに、ピアノ音やベース音などが混じったシンセの
メロディ、流れるようなTerror Fabulousのトーストがイイ感じ。
How She Can Dress
5曲目は「A No So Mi Friend」です。
ホーン音のイントロから、心地良いデジタル感のあるドラミング、
キーボードのメロディ、がなり立てるようなTerror Fabulousのフローが
イイ感じ。
A No So Mi Friend
ざっと追いかけて来ましたが、がなり立てるようなトーストの中に
あえて破調を入れるような彼のトーストは、単にブジュ・ベイビーで
終わらないという、このTerror Fabulousの意志を感じます。
それが多くのブジュ・ベイビーの中でも彼が高く評価された秘密なの
かもしれません。
残念ながらもうあまり活動していないようですが、レゲエの歴史に
確かな足跡を残したTerror Fabulousの活躍は評価したいと思います。
機会があればぜひ聴いてみてください。
Terror Fabulous with Nadine Sutherland - Action/Pepperseed (Live on the Jon Stewart Show) (10/6/94)
terror fabulous interview
Terror fabulous Japan splash 1993
Terror fabulous New York Reggae Festival
○アーティスト: Terror Fabulous
○アルバム: Gwaney Gwaney
○レーベル: Shocking Vibes
○フォーマット: LP
○オリジナル・アルバム制作年: 1992
○Terror Fabulous 「Gwaney Gwaney」曲目
Side 1
1. Delighted How She Look
2. Gwaney Gwaney
3. No Retreat
4. Tee-Lash
5. Satisfaction
Side 2
1. You Sweet
2. Request The Mack Ten
3. Order
4. How She Can Dress
5. A No So Mi Friend
●今までアップしたTerror Fabulous関連の記事
〇Terror Fabulous「Lyrically Rough」
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