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ネットのディスクユニオンから注文したアルバムが指定した店舗に
届いたという連絡があったので、2024年11月4日(火)に購入
して来ました。

●ディスクユニオンで購入したCD
○Alpha Steppa 「Collision Of An Ancient Mind And A Modern World」
○Deadly Headley Bennett 「35 Years From Alpha」

今回はニュー・ルーツ系のAlpha Steppaと、60年代から70年代に
活躍した近年亡くなったサックス奏者のDeadly Headley Bennettの
2枚のCDを購入しました。


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Alpha Steppaの「Collision Of An Ancient Mind And A Modern World」
は2024年にUKのSteppas Recordsからリリースされた彼の8枚目
ぐらいのアルバムです。
Alpha SteppaはUKのダブ・ユニットAlpha & OmegaのJohn Sprosen
が父親で、父とユニットを組むChristine Woodbridgeは伯母という
音楽一家に生まれた、ニュー・ルーツ系のキーボード奏者です。

今回のアルバムは彼の通算8枚目ぐらいのアルバムで、1~11曲目
までがJoe YorkeやKevin Gad、Lasai、Awa fallなど多彩なアーティスト
との共演曲で、12~21曲目までがそのダブという全21曲入りの
アルバムです。
彼のアルバムはどれもそうですが、その過剰にまで詰め込んだオタク的
なサービス精神が、このアーティストの特徴ともなっています。
その過剰なほどのサービス精神と環境問題などを取り上げる気真面目さ、
誰とも交われないような孤独、彼の音楽にはそういう要素がたくさん
詰め込まれていてけっこう好きです。

Mayday - Lasai & Alpha Steppa [Steppas Records]


Alpha Steppa & Tanganyika - Outta Babylon (Steppas Records)


Alpha Steppa & Kevin Gad - Where is the Love [Steppas Records]



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Deadly Headley Bennettの「35 Years From Alpha」は1982年にUK
のOn-U Soundからリリースされた彼のソロ・アルバムです。
Deadly Headley Bennettはジャマイカ出身のサックス奏者で、数々の
アルバムにバック・プレイヤーとして参加した事で知られています。

今回のアルバムはUKのパンクとレゲエの中間的レーベルOn-U Sound
に残した彼の唯一ともいえるソロ・アルバムで、彼の全盛期のサックス・
プレイが堪能出来るアルバムです。
ちなみにタイトルにある「Alpha」とはジャマイカにあった青少年の
更生施設Alpha Boys School(アルファ・ボーイズ・スクール)の事で、
そこではミュージシャンのLennie Hibbertが音楽講師として音楽を教えて
おり、スカ・バンドThe Skatalitesの主要メンバーなど多くのジャマイカ
のミュージシャンがここで音楽を学び育った事で知られています。
いわばジャマイカの音楽はこのAlpha Boys Schoolから始まったんです
ね。

このDeadly Headley Bennettやアルバムにゲスト・プレイヤーとして
参加したトロンボーン奏者のRico RodriguezもAlpha Boys Schoolの
出身で、「アルファから35年」というタイトルから解るように、
1947年頃にAlpha Boys Schoolで学んだ仲のようです。
やはりこのRico Rodriguezが参加した表題曲の「35 Years From Alpha」
と「Two From Alpha」はこのアルバムの中でも白眉といえる曲で、2人
のホーンにボコボコにタコ殴りされる感覚は何度聴いてもシビレます。
他にも「Satta Massagana」リディムの「Another Satta」など、どの曲
も一聴の価値ありの好曲揃いのアルバムです。

実はこのアルバムは私にとっての「神アルバム」です。
たびたび書いていますが、私にはBob Marleyの死をきっかけに徐々に
レゲエという音楽を聴くのが苦痛になり、永い事レゲエという音楽を
聴かない時期がありました。
それがおそらく80年代の半ば頃からだったと思います。
そうした時期でも心が疲れた時などに時々レコードを引っ張り出して
聴いていたのが、このDeadly Headley Bennettの「35 Years From Alpha」
と、Augustus Pabloの「East Of The River Nile」だったんですね。
この2枚はインスト物で歌が入っていない分聴き易いという事もあった
んですが、こうしたアルバムはとても心の支えになりました。
そうした心の呪縛が解けて再びレゲエを聴き出したのは、それから
30年以上経った2009年頃からなんですが、おそらくそのブランク
の期間にこれらのアルバムを聴いていなければ、私はレゲエという音楽
に戻って来なかったのかもしれません。
そういう意味ではこれらのアルバムは、私にとってとても貴重なアルバム
だったといえます。

ちなみにLPもCDもすでに持っているんですが、やはりリイシュー
されたとなると、ついつい買ってしまいます。
それだけ好きなアルバムなんですね(笑)。

Deadly Headley - 35 Years From Alpha


Deadly Headley with Rico - Two From Alpha


Deadly Headley - Another Satta



ネットのディスクユニオンで注文したアルバムが指定した店舗に届いた
という連絡があったので、11月14日(木)に購入して来ました。

●ディスクユニオンで購入したCD
○Fireboy DML 「Adedamola」
○Pushim 「Sing A Song...Lighter!」
○Dubsensemania 「Versatility」

今回は予約していたアフロビーツのFireboy DMLのアルバムが店舗に入荷
したという連絡があったので、ついでにジャパニーズ・レゲエのアルバム
3枚をネットで注文したのですが、1枚はまだ入荷していなかったので
入荷した2枚を合わせて3枚のCDを購入して来ました。


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Fireboy DMLの「Adedamola」は2024年にナイジェリアのYbnl Nation
というレーベルからリリースされた彼の4枚目ぐらいのソロ・アルバム
です。
Fireboy DMLは1996年生まれのナイジェリアのアフロビーツの
シンガーです。

今回のアルバムは現時点での彼の最新アルバムで、タイトルの
「Adedamola」は自らの本名Adedamola Adefolahanを冠したアルバム
で、彼の勢いを感じる内容となっています。
やはりアフリカのナイジェリアを中心としたアフロ・ポップのアフロ
ビーツは、今では無視出来ない存在となっています。
そうしたアフロビーツのトップ・アーティストのひとりがこのFireboy DML
で、Burna BoyやBexn(ベンソン)などと較べるとかなりアイドルっぽい
人なのかもしれません。
金のネックレスや金歯を見せびらかすような、ちょっと成金ぽいジャケット
が面白いところ。
全体の印象としてはナイジェリアン・ダンスホールといった感じの
ポップな曲が目一杯詰め込まれている感じで、なかなか良いです。

Fireboy DML, Lagbaja - back n forth (Official Video)


Fireboy DML - Change Your Life (Music video + lyrics)


Fireboy Feat. Lojay - Letting Go (Official Video Edit)



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Pushimの「Sing A Song...Lighter!」は2006年に日本のKi/oon
というレーベルからリリースされた彼女の通算6枚目ぐらいのソロ・
アルバムです。
Pushim(本名:朴冨心)は大阪出身の在日韓国人の女性レゲエ・シンガー
です。

実は恥ずかしながら私はまだ「ジャパニーズ・レゲエ」というものが
あまりよく理解出来ていません。
ルーツ・レゲエやロックステディ、ダンスホールなど解り易いリズムで
出来ているものはレゲエに聴こえるんだけれど、アルバムや人によっては
ただのシティ・ポップスやJポップスにしか聴こえなかったりします。
どうもジャパニーズ・レゲエの発展して来た「流れ」が掴めなくて、
うまく音楽ジャンルとして理解出来ていないんですね。
そこで少しずつでもジャパニーズ・レゲエのアルバムを聴いてみようと
思い、PushimとDubsensemania、Oki Dub Ainu Band(↓)などのアルバム
を購入してみました。
まあとりあえずは安価なアルバムなどから無理をせずに少しずつ集めて
みようという作戦です。

今回のPushimさんですが「ジャパニーズ・レゲエの女王」と言われる
ほどの実力者の人ですが、今回のアルバムに関して言うと、歌の迫力や
思いのたけを乗せた力作であるとは感じるのですが、イマイチレゲエの
ノリのようなものはあまり感じませんでした。
これは自分の耳がまだ未熟なのか?その辺のところは今の段階では
よく解りません。
とりあえずはまだジャパレゲがよく解っていないので、少しずつでも
理解出来るようにしたいと思います。

「Here I Am」:PUSHIM


PUSHIM - I pray (Official Music Video)


Pushim feat. Boogie Man - そばにいて.mp4



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Dubsensemaniaの「Versatility」は2005年に日本のSARというレーベル
からリリースされた彼らのサード・アルバムです。
(同じ2006年に「Disappearance」というアルバムもリリースして
いますが、これはファースト・アルバム「Appearance」のダブ・アルバム
で、それを含めて3枚目という事になります)
Dubsensemaniaは1998年に結成された、メロディカとヴォーカルを
担当するのRas Takashiを中心としたレゲエ・バンドです。

今回のアルバムは彼らの実質的な2枚目のアルバムで、Ras Takashi
のメロディカとヴォーカルを中心とした演奏が楽しめるアルバムと
なっています。
実はDubsensemaniaはファーストのダブ・アルバム「Disappearance」
しか聴いた事が無くて、名前からしてインストのダブを演奏するバンド
だと思っていました。
でも歌の入った曲もヤッていたんですね。
Ras Takashiさんの歌はウマくは無いけれどイイ感じです(笑)。
こちらはレゲエのフィーリングがあり、私にも比較的解り易く良い
アルバムだと思いました。

DubSenseMania Feel You


Dubsensemania - Float


DUBSENSEMANIA - you know i love you



ネットのディスクユニオンで注文したアルバムが指定した店舗に届いた
という連絡があったので、11月21日(木)に購入して来ました。

●ディスクユニオンで購入したCD
○Oki Dub Ainu Band 「Sakhalin Rock」

こちらはFireboy DMLのついでに購入しようとしたアルバムだったん
ですが、入荷が遅かったのでこのアルバムだけ購入して来ました。


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Oki Dub Ainu Bandの「Sakhalin Rock」は2010年に日本のChikar Studio
というレーベルからリリースされた彼らのサード・アルバムです。
Oki Dub Ainu Bandはアイヌの伝統楽器トンコリを演奏するトンコリ奏者
の加納沖を中心としたダブ・ユニットのようです。

今回のアルバムは2枚目のライヴ・アルバムを除くと2作目のスタジオ
録音のアルバムで、弦楽器のトンコリの素朴な音色とアイヌ語で歌う
Okiのヴォーカルが印象的なアルバムとなっています。
意外とトンコリの音色が独特で素朴な感じがあり、まるでAugustus Pablo
のメロディカを聴いているような面白さがあります。
内容は悪くありませんが全てアイヌ語で歌われており、歌詞カードは
付いているもののちょっとサービス精神に欠けるかなという印象を持ち
ました。
自分のルーツであるアイヌ語であえて歌っているのだと思いますが、
歌というものが人に思いを伝えるものであるという事を考えると、
1曲ぐらいは日本語か英語の歌があっても良かったのかなという気が
しました。
ただこの人の根底にある反骨精神のようなものや独自性は、間違いなく
レゲエに近いものがあると感じました。

SAKHALIN ROCK


Kon Kon


Flower And Bone



ネットのタワーレコードで注文したアルバムが指定したセブンイレブン
の店舗に届いたという連絡があったので、2024年11月25日(月)
に購入して来ました。

●セブンイレブンで購入したLP
○Manudigital 「Digital UK Session」


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Manudigitalの「Digital UK Session」は2024年にフランスの
X-Ray Productionからリリースされた彼の33回転12インチEP盤
です。
Manudigitalはフランスのキーボード奏者で、トラック・メイカーで
あり、プロデューサーである人です。
カシオトーンを持ち、ジャマイカまで出向いて、現地のレジェンド・
アーティストと即興でコラボした「Digital Kingston Session」の
シリーズは特によく知られています。

今回彼がコラボしたのは現在UKで活躍するアーティスト達で、
Brother Culture、Shumba Youth、Daddy Freddy、Congo Natty &
Falle Nioke、Demolition Man、Blackout JA、Killa P、Liam Bailey
の8組のアーティストで、その模様はすでにYouTubeにアップされて
います。
やはり見どころはアーティストの話芸の見事さという事になるでしょう
か。
どのアーティストもダンスホールで磨いた即興とは思えないほどの
自信の話芸を見せています。
あとManudigitalがこのセッションのシリーズで、カシオのキーボード
の音楽的な価値を大幅に引き上げた事は間違いがありません。

MANUDIGITAL - Digital UK Session Ft. Shumba Youth "Standing Firm" (Official Video)


MANUDIGITAL - Digital UK Session Ft. Blackout JA "No Fear" (Official Video)


MANUDIGITAL - Digital UK Session Ft. Killa P "Again" (Official Video)



という事で今回はCDが6枚、LPが1枚の計7枚のアルバムを購入
しました。
そのうち1枚はアフロビーツで、残りの6枚はレゲエで、その中の3枚
はジャパニーズ・レゲエでした。
ジャパニーズ・レゲエに関してはまだ未知な部分が多いですが、今回の
DubsensemaniaやOki Dub Ainu Bandなどはけっこう悪くなかったので、
けっこう本気で探せば面白いものに当たりそうな気がしました。
まあ時間をかけて探そうと思います。


Snowの「12 Inches Of Snow」の文章でアルバム評がようやく1400文
に達しました。
何とかそこまで達したもののちょっと筆が止まってしまって、ここまで
辿り着くのがけっこう大変でした(笑)。

きっかけは9月の下旬に高齢の母が体調を崩した事でした。
そこから母の体調などが心配でものを書く気持ちがプッツリと切れて
しまって、ついついネットを観たり、考え事をしたりで、無駄な時間を
過ごす事が多くなってしまったんですね。
まあまだその状態からうまく抜け出せていないのですが、長くブログを
書いているとそういう時の対処法も少しずつ解って来て、その時は無理
をせずにたとえ一文字でも書く事を心掛けています。
書けないで悩む時間も文章を書く時間のうちなんですね。
書けない時もたとえ一文字でも前に進もうと思って書き続ける事、その
積み重ねでとりあえず1400文のアルバム評を書く事が出来ました。

それでも50年をゆうに超えるレゲエの歴史を考えると、まだまだ文章
が全然足りません。
おそらく今の倍ぐらいアルバム評を書かないと無理なんじゃないかと
思います。
こうした文章を書き始めてすぐに後悔したんだけど(笑)、おそらく
私が一生かかっても主要なアルバムについてだけでもすべてを書くのは
無理だと思っています。
まあ無理をせずに気長に楽しみながらボチボチ行きます。


お酒を飲む日の夕食は私が作っているんですが、料理をしながらテレビ
でYouTubeを観ている事が多いです。
まあほとんど流し聴きをしているんですが、最近はレゲエではなく
アフロビーツをよく聴いています。
YouTubeで「アフロビーツ」と検索すると勝手におススメの曲を選曲して
くれるので、知らない曲を見つけるのにはけっこう有効です。

最近Burna Boyの「Ye」に並ぶほどの凄いアフロビーツの曲を見つけ
ました。
それがPatoranking Feat. Victonyの「Babylon」です。

Patoranking - BABYLON [Feat. Victony] (Official Music Video)


料理をしながら聴いていたんですが、ちょっと手が止まって観入って
しまうほど引き込まれました。
Patorankingという人は知らなかったんですが、あとで調べると7年前
ぐらいの動画では2人組でヤッていた人みたいです。
他に「Kolo Kolo」という曲もなかなか良いです。

Patoranking - Kolo Kolo [Feat. Diamond Platnumz] (Official Music Video)


この「Babylon」もBurna Boyの「Ye」もそうなんだけれど、アフロビーツ
の曲はベースに印象的なキメのメロディが流れて、その上をトーストが
滑って行く感じです。
例えば「Babylon」だとベースにVictonyが歌う「Babylon、Babylon~♪」
という決めのメロディが流れて、その上をPatorankingのイイ感じの
トーストが流れて行く感じです。
Burna Boyの方だとバックにソフトな歌声が流れ、その上をBurna Boyの
「Ye、Ye、Ye…」というトーストが…といった感じ。

Burna Boy - Ye [Official Music Video]


これが実にカッコイイんですね。
この「Ye」なんてマネして歌っても絶対にウマく歌えない難曲だと
思います(笑)。

けっこうアフロビーツはこうしたキメのメロディ一発!といった曲が
多い印象があります。
レゲエにも例えば90年代のラガの時代にヒットしたTanto Metro &
Devonteの楽曲「Everyone Falls In Love」のようにキメ一発!といった
曲があるんですが、このアフロビーツではそれをさらに発展させた感じ
で、キメのメロディにさらにトーストなどを乗せたコンビネーションの
曲がよく作られています。
こうした曲はあまり起承転結という曲の構成では無いので、初めに
メロディがガツン!と来て、曲がフェイドアウトして終わる形が多い
印象です。
そのキャッチーさが今の聴衆にウケているのかも。

あと若いシンガーではRemaやFireboy DMLなどが人気のようですが、
個人的に気に入ったのは1da Bantonという人。

1da Banton - No Wahala (Official Video)


↑このビデオを見て一発で気に入りました。
この1da BantonやPatorankingはまだ日本でのフィジカルでのアルバム
のリリースは無いようですが、今後もちょっと注目したいアーティスト
です。

こうしたアフロビーツの曲をいろいろ聴いてみると、やはりアフロビーツ
はもう無視の出来ない存在になって来ている気がします。
実際にYouTubeのヴィデオなどを見ているとけっこう大勢の人を使った
り、同じ曲で複数のヴィデオを作っていたりとかなりお金をかけで制作
しているので、もうメジャーな音楽として定着し始めているのかもしれ
ません。

実際にいろいろなアフロビーツの音楽を聴いてみた印象では、札ビラを
忍者の手裏剣のように切るシーンやダンスを踊るシーンなどもあり、
そのコンセプトやリズムはジャマイカのダンスホール・レゲエとほぼ
同様という気がします。
Tiken Jah FakolyやAlpha Blondy、Lucky Dubeなどがおこなって来た
アフリカン・レゲエがアフリカのルーツ・レゲエだとすると、この
アフロビーツはナイジェリアン・ダンスホール・レゲエまたはアフリカン・
ダンスホール・レゲエと呼んでも差し支えないほどそのコンセプトが
同じなんですね。

鈴木孝弥さんの著書「REGGAE definitive」でBurna Boyの「African Giant」
が取り上げられていたのでこのサイトでもアルバム評を書きましたが、
もっとアフロビーツのアルバムもこのサイトに書いても良いかなと
ちょっと思っています。
まあレゲエのダンスホール・レゲエより勢いがあり面白いのはちょっと
悔しいところですが(笑)、このナイジェリアン・ポップとも呼ばれる
アフロビーツが世界的に重要な音楽になりつつあるのは間違いのない
ところだと思います。


ここのところ文章がうまく書けない時などにはよくヤフコメなどを見て
いました。
こうしたコメント欄などはけっこう長文で熱い気持ちで文章を書いて
いる人がたくさん居るんですね。
例えばちょっと前に松本人志さんの裁判取り下げの記事がありました
が、テレビなどはもうほとんど取り上げないほど彼の復帰について盛り
上がっていませんが、このヤフコメでは「彼を絶対に復帰させるべき
ではない」とか「まずは記者会見を開いて謝罪すべき」など、それぞれ
の人の熱い投稿が溢れています。
まあ松本さんの件に関しては本人が裁判を取り下げている事などから
みてほとんど敗訴に近いのかなと思いますし、後輩芸人(アテンド
芸人?)を使って彼と性行為をしないといけないという状況に追い込む
など「性加害」と言われても仕方の無い事をしていると私も思います
が、コメントを書き込む人の中には文春が取り下げに合意したという
事で「松本さんの勝ち」だとか「そういう批判をしているあなたが
加害者」とか言い出して、松本さんを擁護する人が一定数居るんです
ね。
もう世間ではけっこう冷めた目で見ている問題をそういう熱い議論を
している人達が居るのが逆に面白くて、ついついヤフコメを見て無駄に
時間を過ごしてしまう事が多かったです。

どうしてそうした意見の対立が起きるのか?
実は今ネットで言われている「エコーチェンバー」や「フィルターバブル」
という現象が影響しているらしいです。
「エコーチェンバー」とは「ソーシャルメディアを利用する際に、
「自分と似た意見を探してしまう」事を指すとのこと。
「フィルターバブル」とはネットの「アルゴリズムが利用者の検索履歴
やクリック履歴を分析し学習する事で、個々のユーザーの見たい情報が
優先的に表示される」現象を指すとのこと。

エコーチェンバー現象

フィルターバブル - Wikipedia

要するに自分が知りたい情報をネットで探す時に自分が好む意見が優先
的に表示され、それによって他の意見は削除され、自分が好む情報ばかり
の「泡の中」に居る状態になってしまうという事のようです。
このあたりはもしかしたらネットの世界の悪い面なのかもしれません。
実際にこの松本人志さんの問題でも、松本さんを批判する人はヤフコメ
に集まり、松本さんを支持する人は旧TwitterのXに集まっているという
事がネットに書かれていました。
まあ文春に書かれている事が真実ならば、そしてその可能性は彼が訴え
を取り下げた事で高まっているとは思うけれど、ある程度は情報の
信ぴょう性を疑ってかかった方が良いのかもしれません。

またある角度からはこう見えるけれど、別の角度からは違うように
見えるという、真実は必ずしもひとつではないという事も覚えておいた
方が良いと思います。
人の感じ方ひとつで真実は真逆に感じる事があります。

この松本さんの問題もそうだけれど、最近の兵庫県知事の再選やアメリカ
のトランプ大統領の再選などを見ると、やはりこうしたエコーチェンバー
やフィルターバブルがけっこう影響しているようにも感じます。
自分の信じたいものだけを信じてしまうというのは人間の性(さが)の
側面もあるけれど、ネットの誘導などによって誤った情報を信じてしまう
のはとても危険です。
ひとつの情報だけを信じずにあえて反対の意見にも耳を傾ける、そういう
気持ちの余裕も持っておくことが大切かもしれません。

ネットに接続出来るようになって人々は多くの情報を手に入れられる
ようになりました。
けれどその事は正しい情報だけでなく、誤った情報を多く入手する事
でもあります。
そうした誤った情報の中にはかなりの悪意を持った情報もある訳で、
気を付けて取捨選択をしないと私達はその悪意に操られる事になるかも
しれません。
オーストラリアでは「16歳未満SNS禁止」の法案が通りましたが、
無垢な人や未熟な人ほどネットの影響を受けてしまいます。
ネットがすべて危険という訳では無いと思いますが、実際に犯罪が
ネットから起きる世の中になっている訳で、私達のネットとの付き合い
方も、真剣に見直す時期に来ているのかもしれません。

ネットに接続出来る事で私達は多くの情報を得る事が出来るように
なりましたが、反面多くの悪意がネット上に溢れている事も忘れては
なりません。
そうした悪意から逃れる為には、時にはネットから離れる事も大切
なのかもしれません。

ではこの辺で。


Shenseea - One Man (Official Video)


Dre Island - The Greatest (Official Music Video)


MANUDIGITAL - Digital ​UK Session​ All Stars (Official Video)


Asake, LUDMILLA - "Whine" (Dance Visualizer)


Patoranking - TONIGHT [Feat. Popcaan] (Official Video)