CARTAの社内に完成した 虎ノ門スタジオってどんなところ? - CARTA TECH BLOG

CARTAの社内に完成した 虎ノ門スタジオってどんなところ?

この記事はCARTA TECH BLOGアドベントカレンダーの12/7の記事になります。

 こんにちは。自称CSO(チーフサウンドオフィサー) の前田@brtriver です!今日はCARTA HOLDINGSに新しくできたインハウス スタジオを紹介したいと思います。

CARTA 虎ノ門STUDIO

 CARTA HOLDINGS は12/4から虎ノ門ステーションタワーにオフィスを移転しました。

cartaholdings.co.jp

 そのオフィスの中にインハウスのためのイベント収録・配信スタジオができました!通路から内部も見渡せる開放感あふれる造りです!

虎ノ門スタジオ 外観

 これまでも渋谷のオフィス内に、会議室をひとつ改修しスタジオ利用できるようにしていましたが、普通の会議室にただ機材が並んでいるだけでした。そのときの利用経験を活かし新しく設計されたのが今回のスタジオになります。

 渋谷のころの会議室スタジオの一番の課題は "防音" でした。どうしても壁、天井から隣の会議室の会話や笑い声、通路からの通行人の声などが入ってきたり、空調の音・サウンドマスキングシステムの音が入ってくるなど、マイクが拾ってしまうさまざまな環境音との戦いでした。

 そこで、今回の虎ノ門スタジオは きちんと防音壁で天井まで覆われた部屋で、ガラスも二重サッシになっています。

スタジオの扉
内部の仕切りにカーテンで収録中の出入りの音の侵入も考慮

 窓近くで会話しても収録にはほとんど影響ないレベルまで防音されるようになりました。また、収録中に人が出入りすることもありますが、そのときに音に影響がないように扉のところと、コントロールルームとの境にカーテンを設置しました。

 集音はマイキングが命です。録音した音にノイズリダクションなどを掛けることも可能ですが、なによりもきれいな音で集音することが大事なのです。それが実現できるスタジオになりました!

 内部は半円形になっていますが、6人ぐらいが並んでも大丈夫なぐらいの広さはあります。まだ机が用意されていなかったりしますが、オフィスには素敵な色んな形の椅子があるので、それをコンテンツにあわせてスタジオに持ってくれば様々な画作りができるようになります。また、カーテンが用意されているので外部に見せずに収録することもできます。

スタジオ内部
カーテンで外部から見えないように

機材選定はあまり詳しくない人でも使えて、凝った画作りもやればできるかどうか

 虎ノ門のスタジオはインハウスのスタジオです。つまりプロの方だけが利用するわけではありません。どちらかというと社員も気軽に利用できる環境にし使い倒してもらうことが大事だと考えます。

 そのため、最低限のことはできるように且つ、知識ある人であれば凝ったこともできるような機材選定を行っています。

カメラ

 メインのカメラは SONY ZV1とOBSBOT Tail airです。

www.sony.jp

www.obsbot.com

 ZV1はコンデジを使ったことがあれば大体使い方はわかりますし、なによりオートフォーカスが強いというのが選定理由です。

 OBSBOT Tail air はコンパクトなPTZカメラで、リモコンからパン・チルトズームの操作が行えます。スタジオでの収録は少人数のオペレーションで行うことがほとんどです。カメラの操作に付きっきりになることはなかなか難しいのでこのようなカメラはとても便利です。

リモコンで操作できるPTZカメラ (リモコンが上下逆だったw)

 また、HDMI出力だけではなくPCと繋げばWEBカメラとして動作するというのも機材に詳しくない人でも扱えるカメラになっています。

マイク

 メインのマイクは ゼンハイザーのMKE600です。ショットガンマイクで演者から離れていても明瞭に音声を集音することができます。

メインマイクのゼンハイザーMKE600

 マイクの存在を気にせずに会話してもらえば集音できますし、マイクにぶつかってノイズがのるといった心配もほとんどありません。

 ただし、用途によっては使いづらいこともあるので、オーディオテクニカのグースネックマイク、パソコンにもUSBで直接つなぐことができる SHURE MV7も置いてあります。ポッドキャストをとるときはMV7を使うなど用途にあわせて選択できます。  

グースネックマイク
SHURE MV7

コントロールルーム

コントロールルームからスタジオを一望

 コントロールルームとスタジオ内部は窓ガラス越しに見えるようになっています。大型モニタをおいてスイッチャーのプレビュー画面もとても見やすくなりました。

 コントロールルームの常設機材は以下のようになっています。

  • ミキサー
    • YAMAHA MG12 アナログミキサー
  • スイッチャー
    • Roland V8HD + iPad
    • IDK MSD-S52 (5⼊⼒2出⼒マトリクススイッチャ)
  • その他
    • Birddog play (NDI to HDMI)
    • Roland Pro A/V - UVC-01 (HDMI to UVC)
    • ブルーレイ Player
    • BOSE Soundlink mini2 (モニタ用)
    • SONY MDR-7506 (ヘッドホン)

 知識ある人であればスタジオ入るだけでこれだけ機材があり、カメラ・マイクとつながっているのは準備がほぼゼロでいけるのでとても便利です。今後はこの機材をさわれる人を増やしていくのが大事になってきます。

貸出機材

貸出機材
 コントロールルームを使わなくても気軽に収録・配信ができるようにと機材もいくつか用意してありますし、約200人ほどが入れるセミナールームでのハイブリッドイベントなども想定されるための機材も用意しています。

  • Roland VR-6HD (ミキサー兼スイッチャ)
  • ATEM mini pro
  • zoom Livetrak L8 / L12
  • HDMI エキスパンダー
  • SHURE MV5, MV7, SM58, beta57a
  • 各種ケーブル

CARTAでインハウススタジオの事例を作っていく

 ざっくりとCARTAの虎ノ門スタジオについて紹介してきましたが、スタジオは作って終わりではなく使い倒されて初めてスタジオとしての価値が上がります。

 社内にスタジオがあることで認知につながっていったり、結果として売上を伸ばすことにつながることを目的にインハウスのスタジオ事例と、その機材をフル活用したオンラインイベント事例を多く出せればと思っています。

 もし、社内にスタジオや配信設備を持っていて意見交換したい!や、これから導入をかんがえていらっしゃる方がいたらお気軽にお声がけください。一緒に これからのインハウススタジオについてお話しましょう!