NEEDLEWORKにネットワークテスト自動化機能を追加しました - APC 技術ブログ

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NEEDLEWORKにネットワークテスト自動化機能を追加しました

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https://needlework.jp/article/needlework-networktest

NEEDLEWORKがネットワークテストに対応

 

先進サービス開発事業部の内藤です。

当社で開発・販売をしている、テスト自動化製品「NEEDLEWORK」がアップデートによりネットワークテストに対応いたしました。

 

今まではファイアウォールのセキュリティポリシー、ルータ・L3スイッチなどのアクセスリストに対する通信テストに特化していましたが、活用の幅を増やしていただけるようアップデートを行いました。

 

www.ap-com.co.jp

 

本記事では、現状のネットワークテストにおける課題とNEEDLEWORKを使うことによるメリット(課題の解決方法)をお伝えできればと思います。

 

NEEDLEWORKを使ったテストイメージだけ確認したい方はこちらからご覧ください。

 

 

ネットワークテストとは?

ネットワークテストの課題について説明する前に、”ネットワークテストとはどのようなテストか”を説明したいと思います。

 

ネットワークテストとは、ルータやL2・L3スイッチなどのネットワーク機器を構築する際に実施するテストのことを指します(当社での定義)。

 

ネットワークテスト自動化

ネットワークテストイメージ

 

具体的にはEnd to Endの疎通確認(Ping)や経路確認(トレースルート)、冗長構成ネットワークにおける障害発生時の通信断時間を確認(障害テスト)する作業です。

 

ネットワークテストの課題

端末の用意

ネットワークテストには、ネットワーク機器に設定されているルーティング情報と同じ数の端末(IPアドレス)が必要になるため、かなりの数の端末が必要でした。

自分のグループ内で持っている端末数には限りがあるので、他のグループにお願いしたり、情シスに申請を出して借りたり、とテスト期間に必要な端末数を確保するのも一苦労です。

 

必要な台数確保できない場合は、テストごとにIPアドレスを付け替えたり、テスト構成を職人技でこねくり回したり・・といった環境が複雑になるという問題もありました。

 

ネットワークテスト自動化

 

煩雑な作業

テスト環境(端末の用意)だけではなく、テスト自体にも課題があります。

 

ネットワークの障害テストを実施する場合、1箇所の障害テスト(ケーブル抜線等)ごとに以下の作業が必要になります。

 

  1. 事前の経路確認(トレースルートの実施)
  2. Ping実施
  3. 障害発生(ケーブル抜線等)
  4. 通信断時間を測定(Pingの断時間測定)
  5. Ping停止
  6. 事後の経路確認(トレースルートの実施)
  7. 1〜6で実施したエビデンスを保存・整理
    (トレースルート、Ping断時間の結果を名前をつけて保存)

 

ネットワークテスト_自動化

 

また、上記作業を”端末の数✕障害テストの数”実施します。

 

ネットワークテスト自動化


上記のイメージ図ですと、
端末数 8台✕障害 23箇所 = 184回 実施する計算です。

 

 

私もネットワーク構築を行う際はPingとトレースルートにExPingを使っていて、テスト時の端末デスクトップがこんな(↓)感じになっていました。

 

素晴らしいツールですが、1画面で並行してPingを実行できないので、宛先ごとにツールを起動していました。

エビデンスも起動した数だけ取得しないといけないのでシンドかったです・・・。

ネットワークテスト_従来_イメージ

 

また、

  • テスト時にネットワーク機器の設定を変えたら全て再テスト
    ※うまく経路が切り替わらなくてコスト値を変更、みたいなことも多いです
  • 要件が変わったら再テスト
  • エビデンス取り忘れたり、上書きで消してしまったら再テスト
  • 障害を起こす箇所を間違えたら再テスト 

など、心が折れるタイミングもたくさんあります。

 

課題解決の方法(NEEDLEWORKを活用)

NEEDLEWORKのネットワークテスト機能を利用することで、前述の課題を解決できます。

 

端末が不要になります

NEEDLEWORKでバーチャルホストを生成し、Pingやトレースルートを並列で実行可能なため、端末が不要になります。

 

ネットワークテスト自動化

作業がシンプルになります

ネットワークテスト(障害テスト)で行う下記作業をNEEDLEWORKで一元的に実施できます。

また、GUIで操作可能なため直感的に利用できます。

 

1.事前の経路確認(トレースルートの実施)
2.Ping実施
3.障害発生(ケーブル抜線等)
4.通信断時間を測定(Pingの断時間測定)
5.Ping停止
6.事後の経路確認(トレースルートの実施)
7.1〜6で実施したエビデンスを保存・整理

端末1台ずつ作業するのに比べてかなりの作業工数が削減できます。 

エビデンスもテスト完了時に保存されるので取り忘れの心配もありません。

 

エビデンスには以下の内容が含まれています。

・Piing断時間

・事前トレースルートの結果

・事後トレースルートの結果

動作イメージ 

動作イメージは動画をご覧ください。

 

シナリオ 

下記ネットワークの障害テストを実施する動画です。
障害発生前と後の経路情報と各ネットワークへの通信断時間を測定します。

 

ネットワーク構成

ネットワークテスト自動化_NEEDLEWORK

 

NEEDLEWORKを利用したテスト構成 

ネットワークテスト自動化_NEEDLEWORK

疎通、経路確認イメージ

NEEDLEWORK上で生成したバーチャルホスト間でPingとトレースルートを行います。

※Ping、トレースルートの宛先はバーチャルホストだけではなく実際の機器も指定可能です

ネットワークテスト自動化_NEEDLEWORK

 


まとめ

ネットワークテストはとても重要な作業ですが、エンジニアに負荷がかかり労働時間も増えてしまうという現実があります。

また、人手が足りない昨今では現在の仕事プラスαを求められることも少なくありません。

 

NEEDLEWORKに限らず機械に任せられる作業は機械にやってもらい、エンジニアの負荷を下げ、スキルアップや次のキャリアに繋がるより高度な業務に取り組めるようになっていただければと願っています。

 

資料ダウンロード

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アンケートのお願い

NEEDLEWORK機能拡張の参考にさせていただくため、以下のアンケートにご回答お願いいたします。

※無記名で記入できます

 

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