エンジニアがプロダクトのことを考えたら、サービスもチームも前進した - YOUTRUST Tech Blog

エンジニアがプロダクトのことを考えたら、サービスもチームも前進した

この記事は2021年12月16日に作成されたものです

「コードを書くのがエンジニアの仕事。でも、もっとサービスやプロダクトの根幹に関わってみたい……」

そう思うエンジニアは多いかもしれません。一方で、日々の業務に追われ目の前のサービスに向き合うことが精一杯という人も多いのではないでしょうか。

YOUTRUSTのエンジニアチームでは、メンバーの発案により「KAIZEN Day」という制度を取り入れたことで、エンジニア起点のサービス改善がぐんと増えたそうです。

いったい「KAIZEN Day」とは何なのか?制度を運用する、エンジニアチームの3人にお話を伺いました。

プロフィール

圓田直樹(エンジニア) 株式会社CaSy、株式会社Misoca(現、弥生株式会社) 、株式会社キャスターといったスタートアップを経て、2021年9月に株式会社YOUTRUSTに入社。サーバーサイドをメインに、フロントエンドやインフラ、ネイティブアプリ開発もできるマルチなエンジニア。

zoo(プロダクトマネージャー) エンジニアとして株式会社ディー・エヌ・エーに入社、その後株式会社MERY執行役員経験後、2021年7月に株式会社YOUTRUSTに入社。エンジニアのバックグラウンドを活かしたプロダクト組織拡大がメインミッション。

中村竜也(エンジニア) 株式会社ベイジ、株式会社COUNTERWORKSを経て、2021年5月に株式会社YOUTRUSTに入社。フロントエンドを主戦場としつつ、最近はFlutter開発にも着手している。副業で写真・動画撮影も。

KAIZEN Dayとは、優先順位を気にせず開発ができる日

▲圓田直樹

——まずは、「KAIZEN Day」とは何か教えていただけますか。

圓田直樹(以下、圓田):YOUTRUSTのエンジニアチームで月に1回行っている取り組みです。その日はチーム全員通常業務はせず、日々の業務時間内では着手しづらい開発に各自取り組む時間としています。

——日々の業務時間内では着手しづらい開発とは、例えばどういったものがあるのでしょうか。

圓田:日々の業務時間内だと、どうしても納期や優先順位によって「今やるべきタスク」が決まってくるんですよね。そのため、「アプリのこの部分気になるな……」と思う箇所が出てきても、自分の判断だけではすぐに動けないことの方が多くて……。

中村竜也(以下:中村):KAIZEN Dayができるまでは、僕は気になるところがあると隙間時間でこっそり直していたんです(笑)。でも、周りに隠れてこそこそ開発するのもストレスで。今はKAIZEN Dayのおかげで、周りの目を気にせず堂々と自分の判断で開発できるようになりましたね。

——KAIZEN Dayで取り扱うものの基準はありますか。

圓田:「それを行うことで、サービスが良くなるかどうか」という最低限の基準しか定めていません。あとは各々の自由にお任せしています。

KAIZEN Dayの日は、まず朝一で「今日はこんな開発をします」というのを各自Slackで共有して、あとは就業時間まで黙々と作業することが多いですね。他の人と喋ったほうが集中できる人や、誰かに相談しながら進めたい人はオンラインで話しながら進めることもあります。KAIZEN Dayでは、やることも、やり方も自由度を高くしているんです。

——個人の判断で開発ができるのは魅力的ですよね。一方で、自由度が高い分、運営側はチームの統率が取りづらかったり、メンバーはどう動いていいか分からなかったりといった問題は発生しないのでしょうか?

中村:今のところ、そのような問題は発生していないですね。他者に何かをGIVEしたい、というエンジニアが集まったチームだからかもしれません。ユーザーさんのためとか、社内のメンバーのためとか、自分の強みを活かして、「周りにどんな貢献ができるか」を常に考えている人が多いんですよね。

zoo:エンジニアチームだけでなく、YOUTRUST全体としてサービスの先にいるユーザーを見る文化が根付いているのかな、と思います。採用面でもそれは重視していて。「エンジニアだから機能のことだけ考える」のではなくて、それを実際利用するユーザーに何を還元できるかを一緒に考えてくれる方とお仕事ができるとうれしいですね。

エンジニアの専門性×ユーザーを思う力=新しい価値
▲中村竜也

——KAIZEN Dayをきっかけに生まれた機能やサービスがあれば教えてください。

圓田:ユーザーさん向けの開発だと、YOUTRUSTの投稿をTwitterにシェアするときに、自動的に投稿主のTwitterアカウントにメンションが飛ぶとか、表示速度を少し早くするとか……

社内向けには、営業やCSのメンバーが使いやすいように管理画面をアップデートしたり、もう使っていない機能を整理したりもしています。プログラム言語やフレームワークのアップデートを行うこともありますね。

——一番印象に残っている開発はありますか?

中村:弊社のCSチーム向けの開発をしたときですね。CSで利用しているツールを改善をしたら、社内に歓声が沸き起こったんです。その開発を担当したエンジニアは、しばらくCSチームのメンバーから「神」と呼ばれていました(笑)

通常業務だと、どうしても優先順位的に社内向けの開発が後回しになってしまいがち。KAIZAN Dayを活用すると、このように社内の作業環境を改善することに全力を注ぐこともできるんです。

また、YOUTRUSTには良いことがあったら社内全体で盛り上げる文化があります。KAIZEN Dayで取り組んだCSチーム向けの開発も、一つひとつは小さなもの。でも、それをチームのみならず会社全体で盛り上げてくれて……その光景を見ると、純粋に“やってよかった”と嬉しくなりますよね。

zoo:YOUTRUSTのエンジニアは、開発だけでなく「もっと施策のことを考えたい、プロダクトのことを考えたい」という人がたくさんいます。エンジニアの専門性にそういう考えが掛け合わさると、新しい価値を生み出せると思うんですよね。だから、KAIZEN Dayのような取り組みも出てきたのかもしれません。

「エンジニア」の枠を超えて活躍する人が多い

▲zoo
——「サービスの先を考える人が集まっている」など、これまでお話を伺っている中で、YOUTRUSTのエンジニアチームには独自の魅力があるのかなと感じました。実際にエンジニアチームの一員として働くみなさんは、どんなチームだと感じていますか。

圓田:既存の状態に満足せず、より良くしていこうという人が多いですね。目の前のサービスに関してはもちろん、開発の進め方やコミュニケーションの取り方でもその姿勢を持っている人が多いと思います。

——確かに、YOUTRUSTのエンジニアはコミュニケーションを大切にする人が多い印象です。

zoo:例えば、チームの生産性をあげるためにミーティングの時間を短縮しようって議題があがったとき。今はSlackなどのチャットツールがどんどん発達してきているので、もしかしたらミーティングの時間はゼロでも問題なくチームは運用できるかもしれないですよね。

でも、生産性をあげるのと同じように、顔を合わせて話す時間も大事だと思っている人がチーム内には多いですね。リモートワークがメインになった今でも、ハドルやZoomを利用したオンライン上のコミュニケーションはよく取っています。

——コミュニケーションを大切にする他にも、チームの特徴はありますか。

中村:「エンジニア」という肩書だけに囚われずに、個々でできることを考える人が多いですね。エンジニアって、一般的には「コードを実装する人」ってイメージがあると思います。でも、YOUTRUSTでは自ら施策を考えたり、PdMの役割を担ったり、組織を束ねたりと「エンジニア」以外の自分の強みを活かして活躍している人がたくさんいるんです。

また、YOUTRUSTに入社してから初めてエンジニア以外のことにチャレンジするという人もいます。今後エンジニアの枠を超えたチャレンジをしてみたい人にもおすすめできる環境だと思いますね。

「信頼される人が報われる転職市場に」するため、エンジニアが価値発揮できるチーム

——最後に、今後YOUTRUSTのエンジニアチームにどうなっていってほしいか、みなさんの考えをお聞かせください。

圓田:今後事業が拡大するにつれて、会社の規模もフェーズもどんどん変化すると思います。それでも、自分で問題点を見つけて「もっとプロダクトを良くしていこう」と思うメンバーが集まるチームだといいですね。

zoo:圓田さんが言っていることと近いのですが……。ただコードを書くだけではなく、エンジニアがきちんとプロダクトに対してバリューを発揮できるチームでいたいし、そうなるようチーム一丸となって努力をしていきたいです。

中村:YOUTRUSTは、「信頼される人が報われる転職市場に」というミッションを掲げています。そのミッションに共感していただき、実現に向けて「エンジニアとして何ができるんだろう」と考えてくれる人がチームに集まってくれるとうれしいですね。

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<取材・執筆=仲奈々> <編集=黒木あや>