読み取り精度100%が不可能と認め、失敗に備えユーザー体験を磨き込む話 - LayerX エンジニアブログ

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読み取り精度100%が不可能と認め、失敗に備えユーザー体験を磨き込む話

どうも!バクラクでOCRの開発を担当する高際 @shun_tak です!

バクラクでは「圧倒的に使いやすいプロダクトを届け、ワクワクする働き方を。」というプロダクトビジョンを掲げて開発しています。

バクラクビジョン

note.com

そんなバクラクでは文書のデータ化を支援するため、文書の読み取り機能=OCR機能を提供しています。これにより、多様なレイアウト・大量の文書も瞬時にデータ化することができます。

以下、瞬時に読み取られる様子

youtu.be

OCRで読み取ってデータ入力されるだけでも使いやすいプロダクトになっているかなと思いますが、この記事ではさらに一歩踏み込んで、「圧倒的に」使いやすくするための工夫の一端をお見せしたいと思います。

前提:請求書OCRで解きたい問題

請求書OCRは、経理に届く支払請求書を読み取ってデータ化します。データ化したい項目は、「いつまでに、だれに、いくら支払うか」等です。

請求書ファイルであるPDFや画像データをインプットとし、読み取った結果を構造化してアウトプットし、顧客の業務画面にてサジェストしてあげます。

例えば以下のような請求書をアップロードするとします

サンプル請求書画像

この場合、読み取り結果は以下のようになります

  • いつまでに:2020年10月31日
  • だれに:スーパー株式会社
  • いくら支払うか:55,000

工夫その1:読み取り箇所がパッと見でわかる

アップロードしたファイルのうち、読み取りに利用した箇所がハイライト表示されます。読み取り間違えがあっても気付きやすいです。

読み取り箇所がハイライトされる

工夫その2:なるべく手入力を減らすサジェスト機能

読み取るべき金額が間違えていた場合、いちいちタイピングしなくて済むよう第2候補以降の金額もプルダウンから選択できるようになっています。もちろん自由な金額も設定できます。

金額の候補をサジェストする機能

取引先名についても同様に、第2候補以降がプルダウンから選択できます。

取引先名の候補をサジェストする機能

おわりに

本記事ではOCR機能による読み取りが失敗した場合に備えて、ユーザー体験を損ねない、むしろもっと使いやすくするための工夫を紹介しました!

今回紹介した以外にもたくさんの便利機能、使いやすくする工夫がたくさんあります。

まだまだ磨き込みの余地はあり、新機能も爆速で追加されているため、むしろ余地がどんどん増えています!ということで採用は引き続き強化しておりますので、LayerXやバクラクに興味がある方はカジュアルにご応募ください!

open.talentio.com

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bakuraku.jp