こんにちは!弥生株式会社でCTOをやっている佐々木です。
CTOの業務は多岐にわたるのですが、その中には外部イベント登壇も含まれます。私はココ2年ほど、マイグレーション/モダナイゼーションの事例を紹介する各種イベントに登壇してきました。 その中でも今回はちょっとマニアックな「AWS MMSA Townhall meeting」というAWS社員を対象としたAWS社内イベントについてご紹介します。 社内イベントなので内容の詳細については公表することは出来ないのですが、「ユーザの意見を取り入れるためにこんな取り組みもやっているのね!」という所からAmazonのOLPを感じていただければと思います。- AWS MMSA Townhall meeting (2023/9)
MMSAは「Migration and Modernization Solution Architect」です。 Townhall meetingは「対話集会」なので、「AWSのマイグレーションやモダナイゼーションを担当しているSAが、AWSの利用者と直接対話する集会」というイメージです。 平たく言うと「お客様の声を聴こう!」的なイベントでして、私は「AWSの利用者」の立場でAWSに対して率直な意見や感想を伝える役割でした。 聴講者はマイグレーションとモダナイゼーションを担当しているAWSのSAを中心にCustomer Solutions Manager、APJ Migration and Modernization Business Development(事業開発)、Head of APJ Migration and Modernization Solution Architect、さらには、Global Modernization Tech Leadなど錚々たるメンバー、総勢40名にお集まりいただきました。 今年5月に海外のMMSAリーダーとビジネス開発のリーダーからモダナイゼーションの他社事例紹介とQ&Aセッションを受けており、この時のご縁から弥生のモダナイゼーションの取り組みが海外でも注目されています。
Publicなイベントでは話し難い、込み入った内容を中心にお話してきました。 あまり細かい内容はここには記載できないのですが、以下のような話題についてディスカッションしています。
- なぜマイグレーションが必要なのか
- なぜモダナイゼーションが必要なのか
- なぜパッケージソフトからSaaSにビジネスを広げる必要があったのか
- 弥生のお客さまや社内からの期待値は?
- 実際に発生した問題とそれに対する対策は?何が効果が高かったか?
「なぜマイグレーションが必要なのか」「なぜモダナイゼーションが必要なのか」などはAWS自身がイベントなどでも語る事が多い内容ですね。 AWSがイベントで語られている内容は、実際の利用者のニーズが反映されているものなのだと感じました。
「実際に発生した問題とそれに対する対策は?何が効果が高かったか?」については、AMA/EBAを実施した成果を紹介しています。 AMA/EBAについては実際に参加したメンバーのブログも出ていますので詳細についてはコチラをご覧ください。 弥生×AWS×モダナイゼーション - 弥生開発者ブログ
※2023年12月現在、AMAはMODA(Modernization Assesment)に名称が変わっています
弥生で実施したAMA/EBAは、かなり盛り上がったとAWS内で話題になったそうです。 さて、何事も数字を見て語るAWSですが「盛り上がった」という定性的な内容をどうやって定量化したのでしょうか? なんと!「カウベルを鳴らした回数」をカウントしていたそうです。そんなところまでデータを取って定量化しているのが流石だなと思いました。 弥生でやたら盛り上がったAMA/EBAですが、弥生から見た成果としては「AWSのクラウドインフラアーキテクチャの設計やアジャイルに関する知見を得られた」という想定通りの成果もありましたが、チーミングに対して想定以上の効果がありました。 チーム全員が一カ所に集まりカウベルを鳴らしながらワイワイお仕事をした結果、チーム内でのコミュニケーションが改善しています。 ちなみに「チーム内でのコミュニケーションが改善」を何で測ったかというと、「発言回数」と「メンバーの発言比率」です。
こんな感じで様々な事を試行錯誤しながら製品開発、マイグレーション、モダナイゼーション、SaaS開発を進めている弥生ですが、スモールビジネスのインフラとして日本の発展に能動的に貢献してくれる仲間を募集中です!