こんにちは、 id:eitoball です。福岡では RubyKaigi 2019 が開催されていますね。家庭の都合で行けないので、自宅のある岐阜から開催の成功を祈っています。
昨日、RubyKaigiでRuby 2.6.3 のリリースが発表されましたね。*1 それを受けて、Misocaも先ほどRuby 2.6.3 に更新し、リリースしました。(Misoca クラウドアプリ・スマホアプリ共に西暦表示のため、サービスへの和暦表示対応はありません。)
Ruby 2.6.3 の変更点
日本の新元号「令和」のサポート
今回の更新でメインの変更ですね。以下の2点が「令和」のサポートになります。
- Unicode のバージョンを 12.1 beta に更新*2
- 12.1.0 では、「U+32FF SQUARE ERA NAME」という文字が追加されます。この文字は「令和」の合字になります。アドビの「源ノ角ゴシック」などのフォントが既にこの合字を出しているようです。*3
- date ライブラリを更新*4
- date が 2.0.0 に更新されました。
Date.jisx0301
、Date#jisx0301
、そして、Date.parse
で、「令和」の「R」に対応しました。Date.jisx0301('R01.05.01') #=>
とかDate.parse('2019-05-01').jisx0301 #=> "R01-05-01"
となります。
- date が 2.0.0 に更新されました。
その他の変更
他にも、いくつかの更新があります。主な変更は以下の2つです。
- csv が 3.0.9 へ更新*5
- 3.0.4 からの更新になります。"loose parser" の導入によって読み込みの速度が1.5倍になっていたりするそうです。*6 個人的には、なにげにうれしい変更です。
- net/imap の SNI サポート*7
Net::IMAP
で Server Name Indication(SNI)がサポートされました。
matz と ruby コミッタの方々に感謝です。いつも、ありがとうございます。
採用
Misoca では、最新のRubyに追従したいエンジニアを募集しています。RubyKaigi 2019 にも何人か参加しています(Misocaのロゴが入ったパーカーやTシャツを着ています)ので、興味のある方は声をかけて下さい。
*1:https://www.ruby-lang.org/ja/news/2019/04/17/ruby-2-6-3-released/
*2:https://github.com/ruby/ruby/commit/69ec39363eb64fd492af9fee3a7d0188f11542df
*3:https://blogs.adobe.com/CCJKType/2019/04/source-han-sans-2001.html
*4:https://github.com/ruby/ruby/commit/d6387f706834957d48e61716bc8053ec8b6aa6c5
*5:https://github.com/ruby/ruby/commit/fb09ade60727b0c0ebd403c569323f0f01b8c99a
*6:https://github.com/ruby/csv/blob/master/NEWS.md#307---2019-04-08
*7:https://github.com/ruby/ruby/commit/fc275b2af3186a262630b7b3972a48a98b64d998